誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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咲夜の休日、始まります


第147話

私の名前は、十六夜咲夜。誇り高き吸血鬼にして紅魔館の主であるレミリア・スカーレット様に絶対の忠誠を誓うメイドでございます。私は今、御嬢様に呼ばれて御嬢様の部屋に来ています。しかし、其処には何故かラディッツさんも居て…

 

咲夜:御嬢様、本日は何の御用でしょうか?

 

レミリア:咲夜。今日は仕事をしなくて良いから、ゆっくり休んでいなさい。

 

咲夜:…はい?

 

レミリア:聞こえなかったかしら?今日休みなさいって言ったのよ。

 

咲夜:と言われましても…何故いきなり?

 

レミリア:メイド妖精達から聞いたのよ。貴方、最近ロクに休憩すらせずに朝から晩まで働き詰めらしいじゃない。休日が欲しいとも言わないし。

 

咲夜:御言葉ですが御嬢様。私に休み等必要ありません。御嬢様の為に身を粉にして働く事…それこそが、私の喜びですから。

 

レミリア:貴方のその気持ちは本当に有難いわ。でもね、貴方は私…いえ、私達紅魔館の住人皆ににとって掛け替えの無い存在なの。貴方に万が一の事があったら、皆が悲しむわ。勿論私もね。

 

咲夜:御嬢様…

 

レミリア:それとも、貴方は私達の悲しむ姿を見たいのかしら?

 

咲夜:い、いえ!そんな事は!

 

レミリア:ごめんなさい、少し意地悪過ぎたわね。兎に角、今日は仕事を忘れてゆっくりと体を休めて頂戴。

 

ラディッツ:咲夜。コイツはレミリアの心遣いだ。コレを無駄にするのは、お前の本意では無かろう?

 

咲夜:御嬢様の御命令とあらば…御言葉に甘えて、今日は休日とさせて頂きます。

 

レミリア:えぇ、そうしなさい。

 

咲夜:とは言った物の…

 

レミリア:どうかしたの?

 

咲夜:あ、いえ…いきなり休めと言われましても、何をして過ごせば良いのか分からなくて…

 

レミリア:まぁそんな事だろうと思ったわ。其処で彼の出番よ。

 

咲夜:と仰いますと?

 

レミリア:ラディッツ。貴方には、今日1日咲夜のエスコートをする事を命じるわ。

 

ラディッツ:俺が呼ばれたのはそう言う理由かよ。てっきり、咲夜の代わりに仕事しろと言われるのかと思ってたぞ。

 

レミリア:私が気付かないと思ったのかしら?貴方も、退院してからほぼ毎日トレーニングやら家事やらでゆっくり休んで無いでしょ?だから、貴方にも休みをあげるわ。その代わりに、咲夜のエスコートをしつつ、この子に休日の過ごし方と言う物を教えてあげて欲しいのよ。

 

ラディッツ:教えてやる様な事じゃねぇと思うが…まぁ良かろう。レミリア御嬢様の仰せのままに。

 

レミリア:宜しいそれじゃ、行ってらっしゃい

 

私達は、半ば強引に紅魔館から外に出されてしまった。珍しくキチンと門番をしていた美鈴や、彼女と話をしていた妹様からも温かく見送られた手前、館に戻るのは躊躇われるし…さて、どうしたら良いかしら…

 

ラディッツ:取り敢えず、人里に行くとするか。何か無くとも、散歩してるだけで気分転換にはなるだろうからな。

 

咲夜:そうですね。

 

私達は、人里に向かって移動を始めた。御嬢様は彼に私のエスコートをしろと仰っていたが、恐らく私が休んでいるかどうかを監視させる為に同行させたのだろう…そう思うと、余り気分が良い物では無いわね…等と考えている内に、私達は人里に到着した。相変わらずの賑わいを見せており、平和その物と言った様子だった

 

ラディッツ:特に何事も無さそうだな。

 

咲夜:その様ですね。

 

ラディッツ:さて…咲夜、何かやりたい事とかねぇのか?

 

咲夜:いえ、特には…

 

ラディッツ:そうか…まぁ其処らをブラブラしてみるか…

 

咲夜:えぇ。

 

特に用事は無いけど、私はラディッツさんと一緒に人里を散歩し始めた。道中で何回か彼に話を振られはした物の、私はその全てに素っ気無く返答しただけだった。理由はさっきも言った通りだから割愛するわ。暫くブラブラしていた私達は、ある人物と会った…

 

はたて:あれ?ラディッツに咲夜じゃん。

 

それは、ラディッツさんや妹様と仲良くしてる鴉天狗のはたてだった

 

ラディッツ:はたてか、相変わらず元気そうだな。

 

はたて:御蔭様でねで、今日はどうしたの?

 

ラディッツ:実はな…

 

ラディッツさんは、彼女に今回の事の経緯を簡単に説明した

 

はたて:フムフム…紅魔館の主の計らいで休日をね。良い所あるじゃん

 

ラディッツ:お前は何をしてるんだ?何かの取材か?

 

はたて:取材と言うか、ネタ探しかな?

 

咲夜:仮にも妖怪である貴方が、人間の里をブラブラしていて良いのかしら?

 

はたて:ちょっ…声が大きいって!少しでも人間に見える様に、羽根を仕舞ったりしてカモフラージュしてるんだからさ…

 

咲夜:正体を隠さなきゃ里を歩けないなんて、妖怪って不便な物ね。

 

はたて:ラディッツ。彼女、何か機嫌悪いみたいなんだけど…どうかしたの?

 

ラディッツ:スマン、察してくれ。

 

はたて:あ、うん…

 

思わずキツい言い方になってしまった。分かっているのよ、御嬢様や彼に何の悪意も無い事くらいは…私の事を想ってくれている事くらいは…でも…

 

はたて:そうだ!今、近くの定食屋で面白い試みやってるんだ!ちょっと行ってみない?

 

ラディッツ:面白い試み?

 

はたて:そう

 

ラディッツ:まぁ暇だしな。軽く覗いて見るとするか。

 

はたて:そう来なくっちゃホラホラ、咲夜も行くよ!

 

咲夜:え、えぇ…

 

はたてに誘われ、私達は近くにある定食屋に向かう事になった。彼女が言う面白い試みって、一体何なのかしら…

 




作者:1話完結だ等と、その気になっていた読者の姿は御笑いだったぜ。ファーハーハーハーハー!

小悪魔:読者に喧嘩売る発言は控えて下さい。

作者:あーう☆

小悪魔:後編に続きます。
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