誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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納涼!博麗神社の夏祭り!
その4

今回で短編は終わります

駄作ですが、ゆっくりしてってね


第155話

ホラーハウスで会った幽々子、妖夢と共に祭りの出店を回っていた俺達。その内に段々と人間の数が増え始め、騒がしくなり始めやがった…

 

妖夢:賑わって来ましたね。

 

幽々子:そろそろ終わりの時が近いし、皆締めの花火が目当てなんでしょうね。

 

フラン:花火、楽しみだなぁ♪

 

鈴仙:でも、大丈夫でしょうか?

 

ラディッツ:何がだ?

 

鈴仙:私達、花火を見る為の場所取りをしてませんので…

 

はたて:あ、それは確かに…

 

パチュリー:人混みに揉まれながらじゃ、ゆっくりと花火見物も出来やしないわね…

 

幽々子:あら、それなら大丈夫よ♪

 

ラディッツ:どう言う事だ?

 

幽々子:皆には、紫が特等席を用意してくれてる筈よ。だから、場所取りの心配は要らないわよ。

 

ラディッツ:特等席ねぇ…

 

その直後、人の波がドッと押し寄せ、俺達は皆それに飲み込まれた

 

はたて:凄い数!皆!逸れない様に近くの人と手を繋いで!

 

フラン:う、うん!

 

鈴仙:はい!

 

妖夢:幽々子様!御無事ですか!幽々子様!

 

幽々子:妖夢!私は此処よ!

 

妖夢:あぁ、御怪我が無くて良かった…

 

幽々子:妖夢こそね。

 

人混みのせいで見え難かったが、フランははたてと鈴仙、幽々子は妖夢とそれぞれ手を繋いでいた。しかし、俺のすぐ横に居たパチュリーの姿が無かった…

 

ラディッツ:パチュリー!何処だ!

 

パチュリー:此処よ!助けて!

 

声のした方を見ると、パチュリーの奴が人の波に飲まれて遠くに流されていやがった

 

フラン:パチェ!

 

はたて:うわ!あんな所まで!

 

幽々子:あらあら、コレは大変ねぇ・・・

 

妖夢:呑気に言ってる場合ですか!

 

鈴仙:このままじゃ、パチュリーさんと逸れちゃいますよ!

 

ラディッツ:お前達は、先に特等席とやらに向かってろ!俺は、パチュリーを連れて後から行く!

 

はたて:分かった!

 

鈴仙:また後で!

 

フラン:御兄ちゃん!パチェの事を御願いね!

 

ラディッツ:おう!

 

フラン達を先に行かせ、俺はパチュリーの救出に向かった。人混みを掻き分けつつ、ゆっくりとだが確実にパチュリーの方に近付いて行った

 

ラディッツ:パチュリー!手を伸ばせ!目一杯だ!

 

パチュリー:くっ…

 

数回手を掴み損ねた後、俺の手はパチュリーの伸ばした手をしっかりと掴み、自分の方にグッと引き寄せた。その手は、力の加減を誤ると折れちまうんじゃないかと思うくらいに細かった

 

パチュリー:はぁ…はぁ…酷い目に合ったわ…

 

ラディッツ:おい、大丈夫か?

 

パチュリー:えぇ、大丈夫よ…

 

ラディッツ:ったく…相変わらずトロい奴だな。

 

パチュリー:う、煩いわね!慣れない格好で動き辛いんだから、仕方無いじゃない!

 

此奴の場合、普段の格好も十分動き辛そうに見えるんたが、それは口に出さないでおいた

 

ラディッツ:フラン達が待ってる、さっさと行くぞ。

 

パチュリー:えぇ…痛っ!

 

ラディッツ:どうした?

 

パチュリー:み、右足が…

 

ラディッツ:右足?

 

パチュリーの右足を見ると、少し足が腫れている様に見えた

 

ラディッツ:捻挫か…まさか、さっきの人混みの中で捻ったのか?

 

パチュリー:えぇ…人の波から抜け出そうと無理して動いてたから、多分その時に…

 

ラディッツ:…ちょっと待ってろよ。

 

俺は、パチュリーを近くの段差に座らせると、荷物の中からタオルとハサミを取り出した。そして、そのタオルを横にし、上下交互にハサミを入れ始めた

 

パチュリー:何をしてるの?

 

ラディッツ:まぁ見てろ。

 

タオルを切り終わった俺は、それをパチュリーの右足に巻いてやった

 

パチュリー:コレって…

 

ラディッツ:粗末なもんだが、包帯の代わりだ。何もねぇよりかはマシだろ。

 

パチュリー:貴方、何処でそんな知識を…

 

ラディッツ:昔、生きてく為に色々と頭に叩き込んだからな。コレはその内の1つだ。

 

パチュリー:フーン…

 

ラディッツ:あくまでも応急処置だから、後で永琳に診て貰えよ?

 

パチュリー:えぇ、そうするわ。

 

ラディッツ:さてと…フラン達が待ち兼ねてる筈だし、そろそろ行くか…スマンな、パチュリー。

 

パチュリー:えっ?

 

前以て謝った後、俺はパチュリーを背負ってやった

 

パチュリー:ちょっ…ラディッツ?一体何をして…

 

ラディッツ:見りゃ分かるだろ。足を痛めて歩けんお前を背負ってやったまでだ。

 

パチュリー:・・・

 

ラディッツ:竹林の時や妖怪の山の時にも、お前はこうやって俺の背に乗ってたんだ。今更何とも思わねぇだろ。しっかり掴まってろよ!

 

パチュリー:…バカ…

 

パチュリーを背負い、俺は取り敢えず神社の境内まで移動して来た。既に大勢の人間共が集まり、花火大会が始まる瞬間を待ってる様だった。と、その時…

 

フラン:おーい!御兄ちゃーん!

 

ラディッツ:あん?

 

フランの声がしたから辺りを見渡したが、姿が見えん…一体何処に居るのか…

 

フラン:此方だよ!屋根の上!

 

ラディッツ:屋根の上だと?

 

屋根の上へと目をやると、其処ではフランが元気良く手を振っていた。いや、フランだけじゃねぇ…鈴仙やはたてを始め、紅魔館のメンバー全員、以前玄武の沢で共にキャンプをした奴等に加え、アリスやてゐの姿もあった

 

魔理沙:ラディッツ!パチュリー!

 

ターレス:いつまでボサッとしてやがる、来るならさっさと来やがれ。

 

ラディッツ:あぁ、今行く。

 

俺達が屋根に乗ると、其処には酒の支度がしてあった

 

輝夜:御疲れ様♪

 

華扇:待っていましたよ。

 

紫:特等席へようこそー♪

 

ラディッツ:特等席って、屋根の上だったのかよ。てか、この人数が屋根に乗ってて大丈夫なのか?

 

霊夢:問題無いわ。ウチの神社は、屋根も頑丈だからね。

 

てゐ:100人乗っても大丈夫って奴だね。

 

ラディッツ:そうかよ…しかも、飲みの準備までしてやがる…

 

幽々子:花火を見ながらの御酒も乙な物よ♪

 

文:其処で飲まない手はありませんからね。

 

ラディッツ:まぁそうかも知れんが…

 

小悪魔:アレ?パチュリー様、その右足はどうされたんですか?

 

パチュリー:此処に来る途中で、ちょっと捻っちゃってね。

 

アリス:大丈夫なの?

 

パチュリー:ちょっと痛むけど、何とかね。

 

ラディッツ:応急処置はしたが、念の為に永琳に診て貰う必要があるだろう。鈴仙、後で診察の手配を頼む。

 

鈴仙:はい!御任せ下さい!

 

咲夜:皆さん、そろそろ打ち上げの時刻ですよ。

 

咲夜がそう言い終わった瞬間、1発目の花火が打ち上げられた。それに続き、赤や緑、黄色と、色々取り取りの大輪の花が次々と夜空を鮮やかに彩って行く。花火が打ち上げられる度に、人間達から歓声が挙がった。いや、歓声を挙げていたのは人間達だけじゃなく…

 

はたて:絶景かな絶景かな♪

 

文:シャッターチャンス、頂きました♪

 

小傘:綺麗…

 

椛:ですねぇ…

 

ザーボン:何と言う美しい輝きだ…

 

ターレス:花火を見ながら美味い酒に酔うか…悪くねぇな…

 

にとり:風流だねぇ…

 

紫:見て御覧なさい皆さん!あんなに綺麗な花火ですよ!

 

鈴仙:何ですか?それ…

 

紫:言ってみただけよ。

 

妹紅:だが、確かに見事なもんだな。

 

フラン&美鈴:たーまやー♪

 

幽々子:あら、微笑ましいわね♪

 

レミリア:綺麗だと言う気持ちに、種族や性別なんて関係無い…こうして見ると、改めて思うわ。

 

咲夜:深い御言葉です、御嬢様。

 

輝夜:また1つ、皆との良い思い出が出来たわね。

 

妖夢:はい。

 

てゐ:だねー。

 

霊夢:偶には良いわね、こう言うのも。

 

魔理沙:私は、楽しい事ならいつでも大歓迎だぞ。

 

アリス:魔理沙らしいわね。

 

小悪魔:皆と一緒にこうして居られる時間が、ずっと続けば良いですね…

 

華扇:私もそう思うわ…

 

ラディッツ:続く様にしてやるよ。何としてもな。

 

パチュリー:…そうね…

 

残念ながら、平和な時間は長くは続かんだろう…だが、今の俺には守りたい奴等が沢山居る。何があろうと、必ず全部守り通してやる。彼奴に出来て、俺に出来ん筈が無いんだからな…




ネタ解説

・100人乗っても大丈夫

てゐが言った台詞
元ネタは、イナバ物置のCMから
イナバの名前ネタって事で(笑)

・あんなに綺麗な花火ですよ

花火を見ていた皆に対し、紫さんが言った台詞
元ネタは、崩壊し始めた惑星ベジータを見て狂喜したフリーザ様の台詞から
「見て御覧なさい!ザーボンさん、ドドリアさん!あんなに綺麗な花火ですよ」
尚、2人は唖然とした様子で宇宙船の中からその光景を見てました
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