にとりの研究所で爆発に巻き込まれた俺達…目覚めた場所は、何も無い真っ暗な空間だった
ラディッツ:くっ…此処は何処だ…俺は一体…
自分の体を確認するが、派手な爆発に巻き込まれた割には怪我や痛みと言う物が一切無かった…夢かと思い、試しに自分の頬を抓ってみたが、今度はしっかりと痛みを感じた
ラディッツ:どうやら、死んだ訳でも夢って訳でも無さそうだな…そうだ!他の奴等は?
辺りを見渡すと、俺と共に爆発に巻き込まれた奴等が倒れてやがった。にとり以外は…
ラディッツ:皆、生きてるならさっさと起きろ。
俺がそう言うと、倒れてた奴等が次々に目を覚まして起き上がった。此奴等も俺と同じく、怪我の1つもしてない様に見えた
フラン:ふみゅー…
魔理沙:くっ…酷い目に合ったぜ…
アリス:私達、あの爆発に巻き込まれたのに生きてるの?
鈴仙:姫様!御怪我はありませんか?
輝夜:怪我は勿論、体に痛みすら無いわ。
鈴仙:よ、良かった…
ラディッツ:どうやら、皆無事な様だな。
フラン:あ、御兄ちゃん!
輝夜:ラディッツさん、貴方も無事だったのね。
ラディッツ:あぁ、まぁな。
アリス:もしかして、私達が無傷だったのはラディッツさんが私達を守ってくれたからだったりするのかしら?
ラディッツ:生憎、そんな余裕は無かったよ。
アリス:そっか…
魔理沙:毎日体を鍛えてるラディッツやフラン、不死身の輝夜、生命力の強い妖怪はともかく、魔法を使える以外は至って普通の人間である私まで無傷って、どうなってんだよ…
鈴仙:ん?にとりさんが居ない様ですが?
ラディッツ:あぁ、そうなんだ。さっきから辺りを見渡したり、気を探ったりしてるんだが、にとりの反応だけ全く感じられん。
鈴仙:まさか、さっきの爆発で木っ端微塵に…?
アリス:ちょっ…やめなさいよ縁起でも無い…
鈴仙:ス、スミマセン…
魔理沙:人間の私が無傷なんだ、仮にも妖怪である彼奴がくたばるもんかな?
鈴仙:で、ですよね?
にとり:その通り!私は生きてるよ!
フラン:にとりの声だ!
俺達はにとりを探したが、姿は全く見えなかった…気もやはり感じられないままだ
輝夜:何処に居るの?
にとり:此処だよ!此処!
虚空に粒子が集まり、人の姿を形成した。その見た目は、俺達がこの場所に来た原因を作ったにとり張本人だった。だが、その姿を見て俺達は言葉を失っちまった。何故なら、普段の奴とは全く違った姿をしてたからだ…
他全員:・・・
にとり:ん?どうしたのさ?私の顔に何か付いてるかい?
ラディッツ:いや…何かと言うか…
フラン:にとり…だよね?
にとり:当たり前じゃん、何言ってるんだ?
フラン:いや、だって…
魔理沙:お前、その姿…
にとり:私の姿がどうしたって言うのさ?
アリス:はい、鏡…
にとり:全く…一体何だって…
アリスの差し出した鏡を見たその瞬間、にとりに電撃が走った。何故なら、自分の姿が昔のゲームの様なドット絵になっていたからだ…
にとり:な…ななな…何じゃこりゃあぁぁっ!
暗い空間ににとりの絶叫が木霊しやがった。まぁそうなるよな…
鈴仙:にとりさんが…
輝夜:昔のRPG風のドット絵になってるわね。
フラン:な、何でこんな事に…
魔理沙:私が知るかよ…
輝夜:しかも、コレまた懐かしい事に、立ち止まってても右足と左足を交互に動かして歩く動作をしてしまう某有名RPGの初代仕様だわ。
アリス:うーん…彼女が何の事を言っているのか、私にはさっぱりだわ…
ラディッツ:同じくだ。
輝夜:と言う事は…にとり!ちょっと動いてみて貰えるかしら?
にとり:な、何で?
輝夜:良いからホラホラ、早く
にとり:…何だって言うのさ…
姫さんにせがまれて動き出したにとりだったが、その動きは蟹歩きその物だった…
輝夜:やっぱり見事なまでの蟹歩き懐かしいわ
魔理沙:何でそんなに嬉しそうなんだよ…
鈴仙:私達は何とも無いのに、何でにとりさんだけドット絵に…
ラディッツ:さぁな…
にとり:多分だけど、誤作動を起こしたバーチャルリアリティーマシンのすぐ傍に居たから、一番影響を受けた結果だと思う。
フラン:そうなんだ…
ラディッツ:あー…スマン、1つ聞いて良いか?
にとり:何だい?
ラディッツ:俺達は、お前が発明したゲームの世界に入れる装置とやらが爆発したせいでこうなってる。と言う事は、此処はもうゲームの中なのか?
にとり:恐らくだけど、そうだろうね。こんな場所、幻想郷には無かった筈だからね。
魔理沙:マジで?此処、ゲームの世界なのか?
フラン:でも、周りは真っ暗闇で何も無いよ?
にとり:今はね…
鈴仙:どう言う事ですか?
にとり:私の作ったゲームは、世界を支配する魔王を倒して世界を救うって内容のRPGなんだよ。
輝夜:ベタだけど、正に王道ね
にとり:で、ゲームを始める前に、まずはプレイヤーの名前と職業を入力する必要があるんだよ。
アリス:ん?名前はともかく、職業って?
輝夜:襲い来る敵と戦闘する時に、敵を倒したり仲間を回復する為の役割みたいな物よ。
アリス:そ、そう…
ラディッツ:と言われてもな…俺はゲームなんぞした事ねぇから、どうして良いか分からんぞ?
フラン:私も。
鈴仙:同じく。
アリス:以下同文。
魔理沙:楽しい事だと話を聞いた事はあるが、実際にやった事はなぁ…
にとり:まぁそうだろうね…
輝夜:フッフッフッ…
鈴仙:ひ、姫様?
輝夜:皆!此処は、あらゆるゲームをやり込んで来た私に任せて貰うわよ!
鈴仙:は、はぁ…
ラディッツ:まぁ俺達はどうすべきか分からんからな。その辺の設定は姫さんに一任するよ。
輝夜:任せて悪い様にはしないわ
姫さんは、物凄く楽しそうに名前と職業の設定を始めやがった。暫くして…
輝夜:さぁ、出来たわよ皆、自分の名前と職業を確認してね
ラディッツ:どれどれ…
俺達は、各々に設定された職業を確認した。姫さんが設定した名前と職業は次の通りだ
ラディッツ→勇者
フラン→魔法使い
アリス→僧侶
輝夜→武闘家
魔理沙→盗賊
トンヌラ→遊び人
ラディッツ:姫さん、俺は勇者ってガラじゃねぇよ。
輝夜:そうかしら?良いと思うけど?
ラディッツ:むぅ…
アリス:僧侶って事は、私が回復担当なの?
輝夜:そうよ頑張ってね
アリス:え、えぇ…
フラン:私は魔法使いなんだね!よーし!頑張るぞー!
輝夜:フフ、期待してるわよ
ラディッツ:姫さんが武闘家なのは何でだ?
輝夜:某有名RPG4作目の御転婆姫をリスペクトしてみたわ
ラディッツ:そ、そうか…
輝夜:取り敢えず、コレで設定完了っと…
鈴仙&魔理沙:ちょーっと待ったぁ!
姫さんが設定を終えようとした瞬間、鈴仙と魔理沙がそれを全力で止めやがった
輝夜:どうしたの2人共?
魔理沙:どうしたもこうしたもねぇ!どう考えても、私達の職業おかしいだろ!
鈴仙:私に至っては名前すらも!
輝夜:そう?
魔理沙:そうだ!まず、何で私が盗賊なんだよ!普通、私が魔法使いだろ!
輝夜:だって、貴方窃盗の常習犯なんでしょ?紅魔館の魔女さんから聞いてるわよ?
魔理沙:パチュリーの奴…私は盗んでるんじゃない!死ぬまで借りてるだけだぞ!
ラディッツ:そりゃ、盗んでるのと同じじゃねぇのか…
フラン:同じだね。
にとり:うんうん。
アリス:あ、私も魔理沙に貸したままで返して貰って無い本が何冊もあったわ。
魔理沙:おい!それを今言うか?
アリス:魔理沙は盗賊で決定って事で。
魔理沙以外全員:異議無し。
魔理沙:おいぃぃぃ!
鈴仙:じゃあ次…まず、私の名前!トンヌラって誰ですか!そして私の職業、何で遊び人なんですか!他に何か良い職業無かったんですか?
輝夜:鈴仙…
鈴仙:何ですか?
輝夜:名前はウケ狙い。貴方の職業は、他の人と職業が被らない様にした結果の余り物枠よ。
鈴仙:張っ倒しますよ?
ラディッツ:姫さん、流石に名前は変えてやってくれ。鈴仙が不憫過ぎる。
鈴仙:アレ?職業の方には触れてくれないんですか?
輝夜:むぅ…仕方無いわね…
俺の意見が採用され、トンヌラ→鈴仙に名前が変わった。職業は変わってねぇがな…
輝夜:皆に納得して貰えた所で、設定を終えるわよ
魔理沙:あ!おい!待っ…
鈴仙:まだ話は終わってな…
輝夜:決定ボタン、ポチッとな
鈴仙&魔理沙:うわあぁーっ!
姫さんが決定ボタンを押した瞬間、鈴仙と魔理沙の絶叫が虚空に虚しく響き渡った。
フラン:ん?にとりの名前と職業が無いよ?
にとり:あ、私はパーティーキャラじゃなく案内役って事で。この姿じゃ戦えないしさ。
フラン:あ、そうなんだ。
にとり:心配しなくても、ちゃんと皆を導くからさ。
アリス:分かったわ。
ラディッツ:頼んだぞ、にとり。
にとり:あいよ。
色々と言いたい事はあるが、いよいよ俺達の冒険が始まる訳だが…さて、どうなるかな…
ネタ解説
・ドット絵になったにとり
某死んだ魚の様な目をした銀髪の侍が主人公の作品のとある話で、登場キャラの1人である絡繰家政婦がドット絵になっていた事があった
それをリスペクトして来ました(笑)
・何じゃこりゃあぁぁっ!
某刑事ドラマで、刑事の1人が殉職する前に叫んだ台詞が元ネタ
・某有名RPG4作目の御転婆姫
言葉通り、某有名RPG4作目に登場したパーティーキャラの1人で、格闘技を駆使して会心の一撃を連発するパーティーの要となる姫様の事
姫繋がりで輝夜がこの役回り
・とんぬら
同シリーズで度々登場する名前
5作目で親父が息子に付けようとした名前であったり、他にもありますが…
女の子に付ける名前では無い(笑)
ヒント
シリーズ7作目で転職する際、遊び人とある職を熟練度MAXにすると…
また、魔理沙の盗賊もある職と盗賊の職業をMAXにすると…
2人の職業はそう言う事です