誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第160話

オッス、魔理沙だ。道中で軽くレベル上げと資金稼ぎをしつつ、酒場の店主の情報にあった北の村にやって来た私達。其処で私達を待ってたのは、紅い霧が立ち込めた村と、生気の無い目をした村人達の姿だったんだ…

 

ラディッツ:人間達の目から生気を感じんな…村に充満してるこの紅い霧は何だ?

 

魔理沙:此奴は、お前が幻想郷に来る前に私と霊夢が解決した異変の現象の1つだ。人呼んで紅霧異変…

 

ラディッツ:紅霧異変ね…そう言えば、パチュリーの奴から少しだけ話を聞いた事がある。自分達が幻想郷を支配するつもりだったとな。

 

魔理沙:支配するつもりだったってのは建前で、本当は彼奴なりにフランの事を考えてやった事だったんだ…

 

ラディッツ:フランの事を?

 

魔理沙:あぁ。彼奴の本当の目的は、吸血鬼の弱点である日光を紅い霧で遮り、フランが外で遊べる様にしてやりたかったんだとか…

 

ラディッツ:そうなのか…

 

フラン:もしかして、この霧もあの時と同じ目的なのかな?

 

魔理沙:さぁな…

 

フラン:その気持ちは嬉しいよ…でも…

 

輝夜:今回は、村の人達に悪影響が出てしまってるわね。

 

アリス:誰かから詳しい話を聞きたい所だけど、意識がハッキリしてる人は居ないのかしら?

 

鈴仙:見た限り、外に居る人達は皆駄目かと…

 

ラディッツ:となると屋内か…

 

輝夜:この先ボス戦が待ってると思うし、道具や武器、防具の調達も兼ねて道具屋に行きましょう。

 

ラディッツ:あぁ。

 

魔理沙:道中での戦いで、金はたんまり稼いであるからな。良い装備を揃えとこうぜ。

 

フラン:賛成

 

てな訳で、私達は装備を整える為に道具屋に向かった。其処で私達を迎えてくれたのは、色黒で左目に傷がある、見るからにワイルドな道具屋の親父だった…

 

道具屋の親父:むっ?まだまともな奴が居るとはな…ようこそ道具屋へ。歓迎するぞ。

 

鈴仙:あ、どうも。

 

アリス:私達は、旅の途中で此方を訪れた者です。出来れば、道具や武器を売って頂けませんか?

 

魔理沙:金ならある、心配は要らないぜ?

 

道具屋の親父:久々の客だ。ウチの商品で良ければ、ゆっくり見て行くと良い。

 

アリス:有難うございます。

 

てな訳で、私達は今道具屋で商品を見てる最中なんだが…

 

ラディッツ:さっき、俺達の事を久々の客だと言ったな?

 

道具屋の親父:そうだ…外があの紅い霧で覆われてから、客足がパッタリと途絶えてしまって困っている所だ。

 

鈴仙:それは御気の毒に…

 

アリス:皆、大変な事が分かったわ。

 

ラディッツ:あん?

 

フラン:どうしたの?

 

アリス:この道具屋にある武器なんだけど…檜の棒しか売ってないのよ…

 

鈴仙:えぇっ?

 

魔理沙:ちょっ…マジで?

 

アリス:マジで…

 

ラディッツ:どうなってるんだ?

 

道具屋の親父:あの霧のせいで、村の外の魔物が凶暴化していてな。しかし、俺も昔は魔物ハンターとして名を轟かせた男…仕入れに行こうと村の外に出た所で…

 

魔理沙:何かあったのか?

 

道具屋の親父:魔物の群れに襲われてな。避難する準備をしてる最中に、膝にポッドを受けてしまってな…それ以来外に出れぬままだから、商品もこの有り様と言う訳だ。

 

フラン:???

 

ラディッツ:待て待て。膝にポッドを受けるって、どんな状況だよ…

 

アリス:他にも、色々ツッコミたい事があるんだけど…

 

輝夜:でも、コレじゃ装備を整えるのは無理そうね…

 

道具屋の親父:すまないな。

 

ラディッツ:どうしたもんか…

 

道具屋の親父:装備方面で役立つ事は出来ないが、少しでも旅の疲れを取る為に食事と休憩等如何かな?

 

アリス:えっ?でも、外の霧を出してる犯人の討伐をしないと…

 

道具屋の親父:奴等は、何故か日の落ちた後にしか姿を見せんのだ。

 

アリス:そうなんですか?

 

輝夜:なら、今は何も出来ないわね…

 

フラン:御兄ちゃん、どうする?

 

ラディッツ:折角の申し出だ。奴等が動くまでの間、休ませて貰うとしよう。

 

フラン:はーい

 

アリス:えっと…それじゃ、御世話になります。

 

道具屋の親父:遠慮は要らん、ゆっくりして行くと良いぞ。

 

私達は、道具屋の親父の厚意で道具の補充、食事、休憩をさせて貰った。そんな事をしてる間に時は過ぎ、村を支配してる連中が動く時間になった。私達は、道具屋から出て村の真ん中で連中を待つ事にした

 

輝夜:いよいよね…

 

魔理沙:此方は準備万端だ、何時でも来いってんだ。

 

アリス:いやいや、武器と防具の準備が出来て無いんだけどそれは…

 

フラン:・・・

 

ラディッツ:さて、どうなるか…

 

少し待った後、奴等は沢山の凶暴化した魔物達を引き連れて姿を現した。その真ん中に居たのは、私達の予想通り…元の世界では紅魔館の主とその従者で、私達のダチでもある奴等だった…

 

レミリア:あら、今日は見慣れない奴等が居るわね…

 

咲夜:村の人間達では無さそうですね…正気を保っていると言う事は、異国から来た旅人と言った所でしょうか?

 

レミリア:フーン…まぁ良いわ…誰であろうと、私達の邪魔をするつもりなら倒すまでよ。

 

咲夜:ですね。

 

フラン:御姉様…

 

レミリア:貴方達も、村の人間達と同じく私達の支配を受け入れる?それとも…

 

ニヤリと悪い笑みを浮かべるレミリア。その様子からは、元の世界でカリスマ(笑)だとかかりちゅまだとか散々言われてたのが嘘みたいに思えた…

 

ラディッツ:…生憎、俺達には目的がある。お前達の支配を受けるつもりはねぇ。

 

レミリア:そう、残念…私達の支配を断るなら、貴方達に残された道は1つ…死ぬしか無いわ…呪うなら、こんなタイミングで此処を訪れた自分達の不運を呪うのね。

 

闇笑いを浮かべて身構えたレミリア達に対し、私達も各々身構えた。引き連れてる魔物達も含めると結構な数だが、私達ならやれる筈だよな?次回、戦闘開始だ!

 




小悪魔:左目に傷、色黒って特徴、そして言動…コレ、道具屋の親父って言うか、道具屋の親父ィですよね?

作者:そそそ、その様な事があろう筈がございません!

小悪魔:・・・
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