オッス、魔理沙だ。道中で軽くレベル上げと資金稼ぎをしつつ、酒場の店主の情報にあった北の村にやって来た私達。其処で私達を待ってたのは、紅い霧が立ち込めた村と、生気の無い目をした村人達の姿だったんだ…
ラディッツ:人間達の目から生気を感じんな…村に充満してるこの紅い霧は何だ?
魔理沙:此奴は、お前が幻想郷に来る前に私と霊夢が解決した異変の現象の1つだ。人呼んで紅霧異変…
ラディッツ:紅霧異変ね…そう言えば、パチュリーの奴から少しだけ話を聞いた事がある。自分達が幻想郷を支配するつもりだったとな。
魔理沙:支配するつもりだったってのは建前で、本当は彼奴なりにフランの事を考えてやった事だったんだ…
ラディッツ:フランの事を?
魔理沙:あぁ。彼奴の本当の目的は、吸血鬼の弱点である日光を紅い霧で遮り、フランが外で遊べる様にしてやりたかったんだとか…
ラディッツ:そうなのか…
フラン:もしかして、この霧もあの時と同じ目的なのかな?
魔理沙:さぁな…
フラン:その気持ちは嬉しいよ…でも…
輝夜:今回は、村の人達に悪影響が出てしまってるわね。
アリス:誰かから詳しい話を聞きたい所だけど、意識がハッキリしてる人は居ないのかしら?
鈴仙:見た限り、外に居る人達は皆駄目かと…
ラディッツ:となると屋内か…
輝夜:この先ボス戦が待ってると思うし、道具や武器、防具の調達も兼ねて道具屋に行きましょう。
ラディッツ:あぁ。
魔理沙:道中での戦いで、金はたんまり稼いであるからな。良い装備を揃えとこうぜ。
フラン:賛成
てな訳で、私達は装備を整える為に道具屋に向かった。其処で私達を迎えてくれたのは、色黒で左目に傷がある、見るからにワイルドな道具屋の親父だった…
道具屋の親父:むっ?まだまともな奴が居るとはな…ようこそ道具屋へ。歓迎するぞ。
鈴仙:あ、どうも。
アリス:私達は、旅の途中で此方を訪れた者です。出来れば、道具や武器を売って頂けませんか?
魔理沙:金ならある、心配は要らないぜ?
道具屋の親父:久々の客だ。ウチの商品で良ければ、ゆっくり見て行くと良い。
アリス:有難うございます。
てな訳で、私達は今道具屋で商品を見てる最中なんだが…
ラディッツ:さっき、俺達の事を久々の客だと言ったな?
道具屋の親父:そうだ…外があの紅い霧で覆われてから、客足がパッタリと途絶えてしまって困っている所だ。
鈴仙:それは御気の毒に…
アリス:皆、大変な事が分かったわ。
ラディッツ:あん?
フラン:どうしたの?
アリス:この道具屋にある武器なんだけど…檜の棒しか売ってないのよ…
鈴仙:えぇっ?
魔理沙:ちょっ…マジで?
アリス:マジで…
ラディッツ:どうなってるんだ?
道具屋の親父:あの霧のせいで、村の外の魔物が凶暴化していてな。しかし、俺も昔は魔物ハンターとして名を轟かせた男…仕入れに行こうと村の外に出た所で…
魔理沙:何かあったのか?
道具屋の親父:魔物の群れに襲われてな。避難する準備をしてる最中に、膝にポッドを受けてしまってな…それ以来外に出れぬままだから、商品もこの有り様と言う訳だ。
フラン:???
ラディッツ:待て待て。膝にポッドを受けるって、どんな状況だよ…
アリス:他にも、色々ツッコミたい事があるんだけど…
輝夜:でも、コレじゃ装備を整えるのは無理そうね…
道具屋の親父:すまないな。
ラディッツ:どうしたもんか…
道具屋の親父:装備方面で役立つ事は出来ないが、少しでも旅の疲れを取る為に食事と休憩等如何かな?
アリス:えっ?でも、外の霧を出してる犯人の討伐をしないと…
道具屋の親父:奴等は、何故か日の落ちた後にしか姿を見せんのだ。
アリス:そうなんですか?
輝夜:なら、今は何も出来ないわね…
フラン:御兄ちゃん、どうする?
ラディッツ:折角の申し出だ。奴等が動くまでの間、休ませて貰うとしよう。
フラン:はーい
アリス:えっと…それじゃ、御世話になります。
道具屋の親父:遠慮は要らん、ゆっくりして行くと良いぞ。
私達は、道具屋の親父の厚意で道具の補充、食事、休憩をさせて貰った。そんな事をしてる間に時は過ぎ、村を支配してる連中が動く時間になった。私達は、道具屋から出て村の真ん中で連中を待つ事にした
輝夜:いよいよね…
魔理沙:此方は準備万端だ、何時でも来いってんだ。
アリス:いやいや、武器と防具の準備が出来て無いんだけどそれは…
フラン:・・・
ラディッツ:さて、どうなるか…
少し待った後、奴等は沢山の凶暴化した魔物達を引き連れて姿を現した。その真ん中に居たのは、私達の予想通り…元の世界では紅魔館の主とその従者で、私達のダチでもある奴等だった…
レミリア:あら、今日は見慣れない奴等が居るわね…
咲夜:村の人間達では無さそうですね…正気を保っていると言う事は、異国から来た旅人と言った所でしょうか?
レミリア:フーン…まぁ良いわ…誰であろうと、私達の邪魔をするつもりなら倒すまでよ。
咲夜:ですね。
フラン:御姉様…
レミリア:貴方達も、村の人間達と同じく私達の支配を受け入れる?それとも…
ニヤリと悪い笑みを浮かべるレミリア。その様子からは、元の世界でカリスマ(笑)だとかかりちゅまだとか散々言われてたのが嘘みたいに思えた…
ラディッツ:…生憎、俺達には目的がある。お前達の支配を受けるつもりはねぇ。
レミリア:そう、残念…私達の支配を断るなら、貴方達に残された道は1つ…死ぬしか無いわ…呪うなら、こんなタイミングで此処を訪れた自分達の不運を呪うのね。
闇笑いを浮かべて身構えたレミリア達に対し、私達も各々身構えた。引き連れてる魔物達も含めると結構な数だが、私達ならやれる筈だよな?次回、戦闘開始だ!
小悪魔:左目に傷、色黒って特徴、そして言動…コレ、道具屋の親父って言うか、道具屋の親父ィですよね?
作者:そそそ、その様な事があろう筈がございません!
小悪魔:・・・