誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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少し長くなりましたが、ゆっくりしてってね

こんな駄作に興味が無ければ、避難する準備だぁ


第162話

どうもこんにちは、鈴仙です。前回に引き続き、今回も私が戦いの様子を皆さんに御届けさせて頂きます。宜しく御願いします。ちょっと待て。戦闘で役立てない遊び人は此方でしか活躍の場が無いんだな(笑)とか言ったのは何処の誰ですか?ちょっと話があるので、今すぐ表出ろやゴルァ!ハッ!言い掛かりな上に、完全にキャラ崩壊してしまいました。大変失礼しました。えっと…にとりさんが作った機械の爆発に巻き込まれ、ゲームの世界にやって来た私達。最初の街から北に向かった村は、何と紅い霧で覆われていた。その日の夜、その村を支配していた此方の世界のレミリアさん、咲夜さんと出会い、彼女達と敵対する事になってしまった。まずは周りの魔物達を全て倒し、次に姫様が咲夜さんとタイマンで勝負をし、見事な完全勝利を収めた。そして、次はいよいよレミリアさんとの戦いとなった訳だけど…

 

レミリア:貴方達は、どのくらい私を楽しませてくれるのかしら?

 

ラディッツ:フン…悪いが、此方には遊んでる時間はねぇんだ。

 

輝夜:そう言う事。さっさと決着を付けさせて貰うわ。

 

レミリア:出来るかしらね?

 

ラディッツ:フン…行くぞ!

 

ラディッツさんのラッシュ攻撃で戦いの幕が上がった。気力も使えず、空も飛べないと言う縛りがある筈なのに、ラディッツさんの攻撃には速度もキレもある様に見えた。そして、姫様はそんなラディッツさんにしっかりと付いて行っている。2人共流石と言うべきか…

 

魔理沙:何だよ。ラディッツの奴、調子良さそうじゃないか。

 

フラン:御兄ちゃんは、体に大きな負荷の掛かる重力室で毎日私や美鈴と一緒に修行してるからね。幻想入りした時とは比べ物にならないくらい強くなってるよ。コレくらいの縛りはどうって事無いと思う。尤も、御兄ちゃんはこの現状に全然満足してないみたいだけどね。

 

魔理沙:うっへぇ、良くやるよ…てか、あの2人本当に凄ぇな…正直付いて行ける気がしないぞ…

 

アリス:私に言わせれば、2人共間違い無く化け物レベルだわ。

 

鈴仙:フム…

 

毎日修行をしていると言う話は彼から聞いていたけど、重力室と言うのが具体的にどんな物なのは知らない…元の世界に戻れたら、御願いして使わせて貰おうかな…そんな話をしている間も、ラディッツさん達とレミリアさんの戦いは続いていた。最初は余裕を見せていたレミリアさんだったけど、2人の激しい攻撃を前に、いつしかその余裕は消え失せてしまっていた

 

レミリア:くっ…フフフ…私と此処まで張り合うなんて、中々やるじゃない。褒めてあげるわ。

 

ラディッツ:そりゃどうも。

 

レミリア:貴方達のその強さが気に入ったわ。今からでも遅くない、私の元に来なさい。悪い様にはしないわ。私は、気に入った物は傍に置いておく質なのよ。

 

ラディッツ:…彼奴と同じ様な事を言いやがって…どうやら、根本的な所は変わらん様だな。

 

レミリア:何の事よ?

 

ラディッツ:いや、此方の話だ。とにかく、何度誘われようがそれは出来ん相談だ。俺には帰るべき場所があり、守るべき奴等が居る。やりたい事もある。だから、お前と共には行けんのだ。悪いな。

 

輝夜:私も彼と同意見よ。帰る場所があり、こんな私の帰りを待ってくれてる人達が居るの。だから、いつまでもこの場所に留まってる訳にはいかないの。ゴメンなさいね。

 

レミリア:・・・

 

ラディッツ:レミリア…だったな?お前はどうしてこんな事をしたんだ?何の理由も無しにって事はねぇだろ?

 

レミリア:何故そんな事を?

 

ラディッツ:何、少し気になっただけだ。話したくねぇってんなら、無理に話せとは言わんが…

 

レミリア:良いわ、聞かせてあげる…

 

咲夜:レミリア様、こんな何処の馬の骨とも知らない奴等に…

 

レミリア:良いのよ、咲夜。

 

咲夜:・・・

 

レミリア:私の目的は只1つ…私達を虐げて来た人間達をこの力で支配し、私達がのびのびと暮らせる世界を作り出す事よ。

 

ラディッツ:・・・

 

レミリア:周りを見てみさない。人間達が私の支配を受け入れ、跪いている…この調子で、この世界全てを我が理想郷に…そうすれば…

 

ラディッツ:何と無くだが、事情は飲み込んだ。だが、お前は間違ってる。

 

レミリア:何?

 

ラディッツ:力による支配で幸せを掴む事等不可能だ。其処に生まれるのは憎しみと虚しさだけだ。

 

レミリア:…れ…

 

ラディッツ:力だけが全てじゃない。もっと別のやり方がある筈だ。

 

レミリア:…まれ…

 

ラディッツ:今からでも遅いと言う事はねぇ。すぐにこの霧を晴らし、人間達に謝った後、この村から手を引け。

 

レミリア:黙れ!

 

レミリアさんは、ラディッツさんの首に槍を突き付けた

 

レミリア:知った風な事を言うな!お前なんかに何が分かる!

 

ラディッツ:分かるよ。

 

レミリア:えっ?

 

ラディッツ:コレは、昔の俺の話なんだが…生まれてからずっと戦いの中で生きていたもんだから、力こそが全て、力さえあれば何もかもが上手く行く…そう思って生きていた…だが、その間違いを正してくれた奴が居た。其奴と共に過ごして色々経験してく内に、考え方を変えられちまった。最後は、其奴等を守りたいと思う様になっちまった…その後もまぁ色々あって、今はバカな仲間達と出会い、其奴等と共にのんびり気儘にやらせて貰ってるよ。

 

レミリア:・・・

 

ラディッツ:それから、此奴は俺の仲間の話なんだが…其奴は、かつてはお前と同じ様に人間を憎んでいたらしい。其奴も、お前達と同じく仲間と共に牙を剥いた。世界を紅い霧で包み込んで支配しようとしてた。

 

レミリア:…其奴の名前は?

 

ラディッツ:レミリア…お前と同じ名前だ。

 

咲夜:・・・

 

レミリア:全く同じ名前に同じ境遇だなんて…偶然が重なり過ぎて怖いくらいね…

 

ラディッツ:だな。

 

レミリア:其奴、どうなったの?

 

ラディッツ:其奴もある奴に道を正して貰い、今は人間達と共に歩む道を選んだ。俺から見た限りじゃ、毎日楽しそうにやってるぜ。

 

レミリア:そう…其奴は幸せになれたのね…私もそうなりたかったな…

 

ラディッツ:俺や彼奴に出来たんだ。お前だって、やろうと思えばいつでもやれる筈だ。手遅れなんて事はねぇんだぜ?

 

レミリア:…そうね…

 

ラディッツさんの言葉に戦意を喪失したのか、レミリアさんは突き付けていた槍をゆっくりと下ろした

 

レミリア:咲夜…

 

咲夜:はっ…

 

レミリア:村に満ちる霧を晴らすわよ。手伝いなさい。

 

咲夜:…レミリア様の仰せのままに…

 

レミリアさんのその言葉にホッと胸を撫で下ろした私達。しかし、その直後、一筋の閃光が彼女の体を貫いた…

 

レミリア:ガハッ…

 

咲夜:レミリア様!

 

ラディッツ:レミリア!

 

血を吐いて倒れるレミリアさんに、咲夜さんは直ぐ様駆け寄った。私達も彼女に倣い、彼女の元に駆け寄った

 

レミリア:さ…く…や…

 

咲夜:レミリア様!御気を確かに!

 

フラン:御姉様!御姉様!

 

レミリア:…フラン?ううん…そんな訳無い…だって…あの子は…まだ…あの薄暗い…闇の中…ゴホッ!

 

フラン:えっ?

 

魔理沙:おい!しっかりしろ!

 

鈴仙:喋らないで!傷が広がります!

 

フラン:そうだ!アリスは僧侶だったよね!御願い!御姉様の傷を治してあげて!

 

アリス:えっ?でも、彼女は私達の知る彼女とは…

 

フラン:御願い!

 

ラディッツ:アリス、俺からも頼む。治してやってくれ。

 

アリス:…分かったわ。

 

鈴仙:私も手伝います!手当てくらいなら出来る筈ですから!

 

アリス:えぇ、御願いするわ。

 

私とアリスさんは、レミリアさんの治療を始めた

 

咲夜:レミリア様…

 

輝夜:傷の具合はどう?

 

鈴仙:傷は深いですが、幸い急所は外れてます。

 

アリス:大丈夫、必ず助けるわ。

 

咲夜:有難う…それから…ゴメンなさい…

 

輝夜:良いのよ。

 

魔理沙:困った時は御互い様ってな。世界が変わっても、それは変わらないぜ?

 

咲夜:・・・

 

ガーリックJr:紅い霧のせいで仕留め損ねたか…

 

其処に現れたのは、部下達を従えた緑色の巨体の化け物だった

 

フラン:御兄ちゃん、彼奴等って…

 

ラディッツ:ガーリック…何故此処に…

 

フラン:そう言えば、にとりが言ってたっけ…今までの私達の戦いを記録させてるとかどうとか…

 

ラディッツ:ちっ…彼奴め、こんな奴等のデータまで使ってやがったのか…

 

ガーリックJr:何を言ってるのか分からんが、まぁ良い…其奴を此方に渡せ。

 

ラディッツ:何をする気だ?

 

ガーリックJr:知れた事…其奴は魔族の面汚しだ、此処で始末する。

 

ラディッツ:断る。

 

ガーリックJr:ほぅ…大した力も無いゴミが…どうやら死にたい様だな?

 

ラディッツ:フン…

 

アリス:マズいわね…戦いが起きてる場所じゃ、治療に専念出来ないし、彼女がゆっくりと体を休める事も出来ないわ…何処か良い所は…

 

道具屋の親父:お前達!此方だ!

 

にとり:急げ!

 

其処に現れたのは、道具屋で待機してたにとりさんと、戦いの前に私達に食事と休憩の場を提供してくれた道具屋の親父さんだった

 

魔理沙:アンタは…

 

道具屋の親父:道具屋の親父でございます。

 

咲夜:貴方、確かこの村の…でも、どうして…

 

道具屋の親父:事情は分からんが、一大事なのだろう?ウチで良ければ、何なりと使うが良い。

 

鈴仙:あ、有難うございます!

 

アリス:助かります!

 

道具屋の親父:此奴等は俺に任せて、お前達は早くその化け物を消し去ってしまえ!

 

ラディッツ:あぁ、そのつもりだ。

 

にとり:私達の後に続け!

 

道具屋の親父:急げお前達!其奴と一緒に避難する準備だぁ!

 

私とアリスさん(とにとりさん)は、道具屋の親父さんの御厚意で彼の御店へと移動し、レミリアさんの治療に専念する事になった

 

ガーリックJr:無駄な事を…貴様等を瞬殺し、次は奴等の番だ…その後は、この村の人間達も皆殺しにし、我が野望の1歩を踏み出すのだ!

 

ラディッツ:残念ながら、その野望は既に頓挫してるぜ。

 

フラン:その通り!何故なら、私達が居るからだよ!

 

輝夜:貴方が何者かは知らないけど、手を抜く必要は無さそうね。

 

魔理沙:回復役は任せろ。此処に来るまでの道中と、親父の店で手に入れた薬草がたんまりあるからな。

 

ラディッツ:あぁ、頼む。

 

咲夜:私も手を貸すわ。レミリア様の痛み、奴に倍返ししてやらなきゃ気が済まないからね。

 

ラディッツ:そうか、分かった。宜しくな。

 

咲夜:えぇ、此方こそ。

 

ガーリックJr:愚か者共が…魔族の恐ろしさ、存分に思い知らせてやるぞ!

 




ゲーム内のデータとしての扱いですが、玄武の沢で戦ったガーリックJrが再登場です

尚、今回の此奴は不死身ではありません

敵が不死身じゃ、流石にゲームにならないので…

小悪魔:輝夜さんが居るのに…不公平乙。

作者:そんな文句は、1人用のポッドに詰め込んでクシャポイする準備だぁ!

後、咲夜さんがレミリアの事を御嬢様では無くレミリア様と呼んでますが、決してミスではありません
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