誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

163 / 460
ゆっくりしてってね


第163話

ラディッツとの話で考えを改めかけた此方の世界のレミリア。だが、その直後にレミリアの体を一筋の閃光が貫いた。攻撃した犯人は、ラディッツ達が玄武の沢でやっつけたらしいガーリックJrとか言う奴とその手下達だった。レミリアや咲夜と同じく、此奴等もゲームの中のデータとしての存在なんだろうけど…それでも、レミリアを傷付けた奴を許す訳にはいかない。レミリアの事は道具屋の親父やアリス達に任せて、私達はガーリックJr達との戦いに集中するとしよう…

 

フラン:御姉様を傷付けたお前を、私は絶対に許さない!

 

怒りに震えるフランは、ガーリックJrに突撃して行った

 

ガーリックJr:お前達!そのガキを止めろ!殺しても構わん!

 

3人衆:はっ!

 

部下の3人は、フランを止めようと飛び掛かって行った。だが…

 

フラン:私、今スッゴく機嫌が悪いんだ!どうなっても知らないからね!

 

フランは、飛び掛かって来る3人衆を一撃ずつで撃破し、そのままガーリックJrに向かって攻撃を開始した。対するガーリックJrも応戦し、2人の激しいラッシュ合戦になった

 

フラン:はあぁぁっ!

 

ガーリックJr:ちっ…どうやら、只のガキでは無さそうだな…

 

魔理沙:フランの奴、燃えてるなぁ…て言うかさ、普通に前線で戦ってるけど、彼奴の職業って確か魔法使いの筈だよな?

 

ラディッツ:その筈だが…

 

輝夜:肉体派魔法使い…アリだわ

 

魔理沙:うーん…アリなのか?

 

ラディッツ:フランの奴、また強くなった様だ。重力室でのトレーニングの成果が出てるな。

 

咲夜:あの…少し良いかしら?

 

ラディッツ:どうかしたのか?

 

咲夜:姿形こそ私達の良く知るフラン様だけど、何処か違う気がするの。そもそも、こんな所に居る筈が無い。コレは一体どう言う事?何故、フラン様が貴方達と一緒に居るの?

 

ラディッツ:あー…事情を詳しく話すとなると、結構長くなるんだ。彼奴を倒したら全て話すから、今は…

 

咲夜:…なら、早く奴を片付けましょう。レミリア様の事も心配だわ。

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。姫さん、行けるか?

 

輝夜:あら、私は何時でもイケるわよ?

 

ラディッツ:よし…行くぞ!

 

輝夜:えぇ!

 

咲夜:いざ参る!

 

ラディッツ、輝夜、咲夜もフランに加勢し、ガーリックJrと激しい戦いを始めた。私はと言うと、元から肉弾戦が苦手なもんで、すっかり置いてきぼりを食らってた訳だが…てか、本当に今更なんだけどよ…このパーティー、回復役必要無くね?いや、分かってるんだぜ?RPGのパーティーに回復役は必要不可欠だって事くらいは…でもさ…此奴等、サイヤ人(勇者)に吸血鬼(魔法使い)に不死者(武闘家)だぞ?全員クッソ戦闘力高いんだぞ?私なんか、魔法の使えない魔法使い(盗賊)だぞ?空気じゃね?メッチャ空気じゃね?

 

魔理沙:楽で良いけど…何か寂しいな…

 

戦闘面で役立てないなら、せめて解説役で頑張るとするか…えっと…ガーリックとやらはあの化け物3人を相手に良くやってる様だが…

 

ガーリックJr:貴様等、一体何者だ!何故こんな奴等がこんな辺鄙な村に…

 

ラディッツ:貴様が知る必要はねぇ。

 

フラン:何故なら、貴様は此処で死ぬのだからなぁ!

 

輝夜:今すぐ神に祈れ!楽に死ねます様にってよぉ!

 

咲夜:えっと…私も乗った方が良いのかしら?

 

魔理沙:乗らんで良いと思うぞ…それと、先3人の台詞が悪役っぽいのは突っ込まない方向で頼むわ…

 

咲夜:わ、分かったわ…

 

輝夜:さて…この辺りで、私の新しい必殺技を披露してあげるわ。

 

ガーリックJr:何?

 

ラディッツ:必殺技だと?

 

輝夜:えぇ。と言っても、見様見真似で練習しただけなんだけどね。

 

ラディッツ:ほぅ…

 

フラン:どんなのどんなの?

 

輝夜:今から見せるわ

 

ガーリックJr:何をしようとしているかは知らんが、それを黙って見てる程私は甘くは無いぞ!

 

身構える輝夜に対し、ガーリックはその大きな拳を叩き込もうと大きく振り被った

 

魔理沙:危ねぇ!

 

ラディッツ:フラン!姫さんを守るぞ!

 

フラン:了解だよ!御兄ちゃん!

 

2人:はあぁぁっ!

 

ラディッツとフラン、2人の息の合った連携攻撃がガーリックの攻撃を許しはせず、その巨体を吹き飛ばした

 

ガーリックJr:この…

 

咲夜:ナイフの御代わりはいかがかしら?

 

すぐに受身を取ったガーリックだったが、その直後に咲夜の放った多数の投げナイフが奴の体に突き刺さった

 

ガーリックJr:ぐあぁぁぁっ!

 

咲夜:あら、ナイフが効くなんて意外だったわ。どう?痛いわよね?でもね…レミリア様の受けた痛みはこんな物じゃ無いのよ!

 

ガーリックJr:ぐっ…

 

ガーリックの体に刺さったナイフを引き抜きながら闇笑いを浮かべる咲夜。世界は違っても、やっぱり此奴はおっかない奴だ…

 

ラディッツ:姫さん、後は頼むぞ。

 

フラン:やっちゃえー!

 

輝夜:任せて!さぁ、覚悟なさい!

 

輝夜は、その見た目からは想像出来ない程豪快でアクロバティック、しかも素早いパンチやキックの乱打をガーリックに叩き込んで行く

 

ガーリックJr:ぐっ…ガハッ…

 

輝夜:お前が!泣くまで!攻撃を止めない!

 

ガーリックJr:ま、待っ…

 

輝夜:コレぞ秘奥義!殺撃舞荒拳!

 

トドメに重い拳をまともに受け、ガーリックの巨体は地に崩れ落ちた

 

ガーリックJr:あ、有り得ん…魔族であるこの私が…こんな脆弱な人間達に…

 

咲夜:私達人間を甘く見た事…そして、レミリア様を傷付けた事…それがお前の敗因よ。

 

ガーリックJr:クク…ククク…

 

ラディッツ:あん?何がおかしい?

 

ガーリックJr:この先、貴様等を待つ物は…更なる地獄だ…貴様等は、此処で死んでおけば良かったと…後で後悔する事になる…コレが笑わずに居られるか…

 

ラディッツ:何だと?

 

魔理沙:どう言う事だよ?

 

ガーリックJr:ククク…精々、束の間の平和を楽しむんだな…

 

ラディッツ:ずあっ!

 

私達を嘲笑ったガーリックは、ラディッツによってトドメを刺された。その直後、奴の体は完全に消え去った

 

ラディッツ:コレで楽になっただろ。下らん事をベラベラと喋りやがって…

 

フラン:消えちゃった…

 

魔理沙:コレ、私達の勝ちって事で良いのか?

 

ラディッツ:あぁ、多分な。現実の奴は不死身だったらしいが、此方では違った様だな。

 

輝夜:まぁゲームだしね…

 

魔理沙:おぉ、メタいメタい…

 

ラディッツ:姫さん、さっきの技は凄かったぞ。本当に見様見真似だったのか?

 

輝夜:えぇ、本当よ。とあるゲームの技なんだけど、練習したら出来ちゃったわ

 

魔理沙:アレを見様見真似とか、お前天才かよ…

 

輝夜:実際は、対妹紅用にと練習してた技なんだけど…まさか、こんな形で御披露目する事になるとは…

 

フラン:えぇっ?

 

ラディッツ:おいおい…

 

咲夜:ちょっと貴方達。敵を倒したのに、いつまでこんな所で呑気に話してるつもりなのかしら?

 

ラディッツ:あぁ、そうだったな。

 

魔理沙:そんじゃま、レミリアの様子を見に行くとするか。

 

輝夜:えぇ、そうしましょう。

 

フラン:此方の世界の御姉様、大丈夫かな?

 

ラディッツ:急所は外れてたと言ってたし、大丈夫だとは思うが…

 

咲夜:貴方達が何者なのかを話して貰うと言った事、忘れてないわよね?

 

ラディッツ:勿論だ。

 

私達は、レミリアの見舞いと私達に関する話をする為、道具屋に移動を始めた

 




ガーリックの扱いが雑過ぎてスミマセン…

敵として、今まで登場した東方と彼等が絡んだドラゴンボールのキャラ達が出て来ます

小悪魔:輝夜さんの技、ドラ〇エじゃなくてテ〇ルズの技なんですがそれは…

作者:いつからドラ〇エの世界だと錯覚していた?

小悪魔:何…だと…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。