誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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御待たせしました


第168話

作物を奪われ、飢餓に苦しんでいた村人達の為に料理を作った俺達。だが、犯人を倒さない事には根本的な解決にはならん。俺達は、にとりを村に残して村から更に東にある屋敷へと向かった。其処は薄暗く、如何にもそれらしい奴等が巣食ってるって感じの場所だった

 

アリス:この雰囲気、如何にも幽霊屋敷って感じね。

 

鈴仙:あの…私、今回の犯人が誰だかおおよその見当が付いてるんですけど…

 

魔理沙:私もだ。

 

輝夜:前の紅い霧の犯人がレミリア達で、今回は作物を独り占めした上に拠点がそう言う雰囲気のある屋敷…

 

ラディッツ:前に続き、余り考えたくねぇが…

 

フラン:でも、この世界の御姉様達みたく、説得で解決出来る可能性だってあるよね?

 

ラディッツ:そう上手く行けば良いがな…

 

其処に出現する魔物共は幽霊やそれに近い奴等だらけだったが、俺達の敵じゃ無かった。本来の力や装備が無くとも結構やれるもんだな…順調に修行を重ねつつ、屋敷の奥へと向かった俺達だったが…

 

妖夢:快進撃も此処までだ、侵入者。

 

奥に進もうとする俺達の行く手を阻んだ奴…それは、コレまた俺達の予想通りの奴だった…銀髪のオカッパ頭に黒いリボン、白いシャツに緑色の服、そして二刀流…横に居る筈の半身の姿が見えんが、最早見間違える筈も無かった

 

ラディッツ:やはりな。居ると思ってたぞ、妖夢。

 

妖夢:何故私の名前を?私と貴方達は初対面の筈ですが?

 

ラディッツ:まぁ色々と事情があってな。

 

妖夢:その事情とやらが何なのかは分かりませんが、まぁ良いでしょう。貴方達が何者かは存じませんが…取り敢えず斬ります!

 

妖夢は、問答無用で俺達に向かって斬撃を飛ばして攻撃して来やがった。各々何とか回避には成功したが…

 

魔理沙:あっぶねぇ…おい!話も聞かずにいきなり攻撃する奴があるかよ!

 

鈴仙:そうです!まずは話を…

 

妖夢:話し合い等無用!仇なす者は全て斬るのみ!それで全て解決する!

 

魔理沙:何つー思考してやがる!

 

アリス:聞く耳すら持ってくれないわね…

 

フラン:どうしよう…

 

ラディッツ:仕方ねぇ…彼奴には悪いが、一瞬で片付けてやる。

 

輝夜:手伝いましょうか?

 

ラディッツ:いや、アンタが手を出す必要はねぇよ。だが、有難うよ。

 

輝夜:そう、分かったわ。

 

俺は、フランや姫さん達を後ろに下げて前に出て、妖夢と対峙した

 

妖夢:まさか、私と1対1…しかも素手で戦うつもりですか?

 

ラディッツ:そうだ。

 

妖夢:女だからと甘く見られていると言う事でしょうか…とても不愉快です…

 

ラディッツ:そんなつもりは…

 

妖夢:黙れ!

 

妖夢は敵意を露にし、俺に連続で刀を振り下ろして来やがった。俺の知ってる妖夢とは別人だと分かっちゃいるが、中々キツい物がある…

 

妖夢:どうしました?一瞬で私を片付けるのでは無かったんですか?それとも、御仲間の前で格好を付けたくて、取り敢えず言ってみただけですか?

 

ラディッツ:・・・

 

妖夢:弱い犬程良く吠えるとは良く言った物ですね。

 

ラディッツ:…余り俺をナメるなよ?

 

妖夢:私をナメているのは其方でしょう!

 

妖夢を睨み付けた次の瞬間、妖夢は再び刀で斬り付けて来やがった。だが、俺はその刃を右手の人差し指と中指で挟んで受け止めた

 

妖夢:くっ…

 

ラディッツ:悪いが、この程度じゃ俺には効かん。

 

俺は、刀を止めている指に軽く力を入れ、刃をへし折って見せた

 

妖夢:そ、そんなバカな…私の刀が…

 

ラディッツ:勝負は終わりだ。

 

妖夢:…はい?

 

ラディッツ:お前はバカじゃない。お前じゃ俺には勝てんと、コレで分かった筈だ。無用な争いは止めにしようぜ。コレ以上は時間の無駄だ。

 

妖夢:何ですか、それ…倒せる筈の相手を見逃す等…まさか、情けを掛けてるつもりですか?

 

ラディッツ:そんなつもりはねぇんだが、気を悪くしたなら謝ろう。だが、俺は無闇に命を奪う様な真似はせん。そう決めたからな。

 

妖夢:・・・

 

ラディッツ:此処で1つ相談だ。もし良ければ、お前の主の元に連れてってくれんか?

 

妖夢:あの方の元に?何故ですか?

 

ラディッツ:何、ちょっと話があるんでな。

 

妖夢:・・・

 

ラディッツ:心配するな、悪い様にはせん。

 

妖夢:敗者に口無し…私に拒否権はありません。あの方の元に案内するので、付いて来て下さい。

 

ラディッツ:助かるよ。フラン達も、逸れん様にしっかり付いて来いよ?

 

フラン:はーい

 

魔理沙:おう!

 

輝夜:鈴仙、今がチャンスよ

 

鈴仙:えっ?チャンスとは?

 

輝夜:辺りの暗闇に乗じて、「キャー怖ーい」って感じで彼に抱き付いてか弱い女をアピールするのよ。

 

鈴仙:ハッ!成る程、その手が…

 

アリス:残念だけど、それをアピールするにはもう遅いと思うわ。

 

鈴仙:ファッ!?

 

アリス:此処に来るまで平気だったのを、彼程の人が気付いて無いとは思えないわ。大体、貴方そんなキャラじゃ無いでしょ?

 

鈴仙:うぅ…

 

輝夜:不覚だわ…私とした事が、アドバイスが遅れてしまったわね…

 

鈴仙:いえ、姫様が悪い訳では…

 

ラディッツ:おい、何無駄話してやがる?さっさと来んと置いてくぞ。

 

アリス:ゴメンなさい、今行くわ。

 

鈴仙:あ、ちょっと待って下さい!

 

輝夜:さて、鈴仙が彼と上手く行く為の次の手を考えておかなくちゃ…

 

俺達は、妖夢に案内されて屋敷の最奥部へと向かった。此方の世界の彼奴は、話が通じるのかどうか…

 




メイン登場キャラのラディッツとの繋がりを軽く御浚いしておきましょう(その1)

フラン
紅魔館の主、レミリアの妹で吸血鬼
495年生きているが、地下での生活が長かった為に世間知らずで好奇心旺盛
敵に操られて暴れていた所をラディッツに救われ、それ以降彼を御兄ちゃんと呼んでいる
本当の兄妹の様に仲が良い(実年齢はフランの方がかなり上)

パチュリー
紅魔館の大図書館に住む魔女
年齢は100歳を軽く超えている
長年病気で苦しんでいたが、ラディッツの説得と力添えにより永遠亭へ行き、病気が完治した
その事で彼には感謝しており、何だかんだ言いつつも彼の世話を焼く
仙豆を作るのは彼女の役目
以前よりかはかなり活動的になったが、ツンデレ気味にもなった
密かに彼に想いを寄せているが、かなり鈍感な彼には伝わっていない

鈴仙
永遠亭に住む妖怪兎
竹林の一件でラディッツと出会い、正気を失った妹紅&輝夜を救う為に共闘し、彼女達の救出に成功した
その際に助けられた事で彼を意識する様になるも、彼女の元来の性格と彼の鈍感さも相俟って未だに進展は無い
パチュリーとは、彼に特別な想いを抱くライバル同士
その気持ちを知る輝夜に背中を押されつつ、恋もトレーニングも頑張る日々を送っている

はたて
妖怪の山に住む鴉天狗で、花果子念報と言う新聞を発行している
妖怪の山の一件でラディッツに二度助けられ、それからも度々彼と絡む
今現在、彼の事は恋愛対象とは見ていない物の、彼の事をもっと色々知りたいとは思っている様子
所謂、友達以上恋人未満である

美鈴
紅魔館の門番を務める中国系妖怪
ラディッツ、フランと共に修行をするのが日課で、2人には劣る物の、戦闘力はかなり高め
居眠り癖は相変わらず

妹紅
不老不死の力を持つ女性
実は1300年以上生きている
闇の力で正気を失い、竹林を炎上させながら輝夜と殺し合いをしていた所、駆け付けたラディッツと鈴仙と戦闘になり、惜しくも敗北
人里の警備をしたり、竹林から永遠亭までの案内をするのが彼女の本来の仕事
長年化け物と呼ばれ、本人もそれを自覚していたが、冥界での一件の後、自分を「化け物」で無く「1人の女」と見てくれており、涙を流す自分に黙って肩を貸してくれたラディッツに対して好感を持った
彼が親友である慧音の代わりとして寺子屋の先生を務める事になった際は、彼の為に食事を作って差し入れをしたり、楽しそうに話をしていた
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