長めですが、ゆっくりしてってね
道中で襲い来る魔物達を撃退しつつ火山の中を突き進み、最奥部へと到着した私達。其処には、例の如く私達の良く知る人物の姿があった訳で…
???:随分遅かったな。大分待ったぞ?
その人物は、長い銀髪に赤いリボンわ白いシャツに赤いもんぺを着用していた。此処まで言えば、皆ならこの人物が誰だか分かるわよね?
ラディッツ:妹紅…今度はお前か…
そう…私達の世界では不死身の体を持ち、里の警備や竹林の案内人をしている藤原妹紅さんだったの…但し、コレまた例の如く私達の知る彼女とは違い、邪悪な笑みを浮かべていて…
妹紅:何故私の事を知ってるんだ?私とお前達は初対面の筈だが?
ラディッツ:色々あってな…
妹紅:色々か…まぁ良いだろう…
ラディッツ:1つ確認させてくれ。
妹紅:確認?
ラディッツ:あぁ…火山に異変が起きたのは、お前のせいなのか?
妹紅:あぁ、そうだ。全ては、平和惚けした人間共を根絶やしにする為にな。
ラディッツ:・・・
妹紅:どうした?辛そうな顔をしてる様だが?
ラディッツ:そんな事、お前の口から聞きたく無かったからだよ。
妹紅:お前が何を言ってるのかは分からないが…此方からも確認しとくぞ。お前等が此処に来た目的は何だ?
ラディッツ:お前を止めに来た…と言っても、此処に来るまでは元凶が誰かは分からんかったがな…
妹紅:だろうな…まぁ分かってたよ。けど、お前達は此処から生きては出られない。全員纏めて灰になって、その灰は噴火と共に街に降り注ぐ事になるんだ。
鈴仙:せ、せめて骨くらいは残して欲しいんですけど…
妹紅:そりゃ無理だな。私は、手加減は苦手なんだ。
鈴仙:ひぃぃ…
輝夜:何気後れしてるのよ?
鈴仙:姫様?
御姫様は、笑みを浮かべながらゆっくりと前に歩み出る
妹紅:何だ、その嬉しそうな顔は?
輝夜:嬉しそうじゃなくて、本当に嬉しいのよ。
妹紅:ん?
輝夜:異世界での存在だと分かってはいるけど、あの妹紅をこの手で倒せる機会に恵まれたんだものコレを喜ばずに居られるもんですか
妹紅:ナメた事を…
御姫様が浮かべる笑みもまた、普段の物とは違い悪い笑みだった。コレじゃ、どっちが悪者だから分からない感じになってる様な…対する妹紅さんは、そんな御姫様を睨み付けている
アリス:此方の世界でも、あの2人は殺し合いする運命にあるのかしら…
魔理沙:雰囲気的に、そうみたいだなぁ…
フラン:御兄ちゃん、どうする?
ラディッツ:言うまでもねぇだろ…姫さんだけに戦わせる訳にもいかん。俺達もやるぞ。
フラン:はーい
魔理沙:やってやるぜ!
アリス:此処まで来たんだもの、やらない訳にはいかないわね。
鈴仙:でも、相手は1人ですよ?この人数で戦うと言うのは、少し気が引けます…
妹紅:なら、お前等は此奴等と遊んでな。
そう言うと、妹紅さんは体が炎で出来た魔物を数体呼び出した
魔理沙:へっ!そんな雑魚モンスター、私達の相手にはならないぞ!
妹紅:そりゃどうかな?此処は火山だ、其奴等のパワーを数倍に引き上げてくれる。そう簡単に行くと思うなよ?
魔理沙:上等だ!
ラディッツ:皆、行くぞ!
他全員:おぉーっ!
私達は、妹紅さんや炎の魔物達との戦闘を始めた。しかし、暑さにより大なり小なり体力を奪われている私達に対して、相手には火山と言う地の利がある為、予想以上に苦戦を強いられていた
鈴仙:うぅ…強い…
魔理沙:くっ…雑魚の癖に何てパワーだ…
アリス:ちょっと待って!すぐに回復を…
妹紅:そうはさせるか!コレでも食らえ!バーンストライク!
魔理沙達を回復しようとした私に狙いを定め、火炎弾を連続で撃ち出した妹紅さん。しかし…
ラディッツ:甘い!
ラディッツさんは、妹紅さんの撃ち出した全ての火炎弾を気合いで消し飛ばした
フラン:流石
ラディッツ:アリス、今の内に回復魔法を頼む。
アリス:えぇ、任せて!
私は、その隙に回復魔法を掛けた。魔理沙達だけじゃなく、その場に居る味方全員にね
妹紅:アンタ、少しはやる様だな。
ラディッツ:そりゃどうも。
輝夜:妹紅!アンタの相手は私よ!
妹紅:此奴…何だか分からないが、殺意が湧いて来たぞ…消してやる!
輝夜&妹紅:うおぉぉぉぉっ!
清楚な見た目に反した鋭い飛び蹴りを妹紅さんに放った御姫様。対する妹紅さんは、その攻撃を受け止めて彼女を睨み付けた。其処から2人の激しい格闘戦が始まった。今更ながら、此処で少し解説をば…私達が今居る足場は、溶岩地帯の上に立つ岩で出来たステージみたいな所なんだけど…2人の凄まじい力と力がぶつかり合いによる衝撃で、只でさえ脆そうなその足場は段々と崩れ始めていて…
アリス:マズいわね…このままこんな激しい戦いが続いたら、足場が持たないわ…
フラン:どうしよう…今の私達は飛べないのに…
ラディッツ:あぁ、そうだな。何処かに避難出来れば良いんだが…
そう言い終わると同時に、その場に凄まじい地震が起こった
魔理沙:うぉっ!何だ何だ?
鈴仙:地震?
妹紅:私達の戦いが、火山を更に刺激したんだろうな。次は火山灰だけじゃなく、無数の火山弾が街に降り注ぐ事になるぞ。
輝夜:そ、そんな事になったら…
フラン:あの街や、其処に居る人達が…
妹紅:こんな時にまで街の人間共の心配かよ?このまま此処に居たら、自分達だって無事じゃ済まないんだぞ?
輝夜:それは貴方も同じじゃないの?
妹紅:残念、私には火山の核を鎮める奥の手があるからな。
ラディッツ:奥の手だと?
魔理沙:何だそれは?
妹紅:知りたいなら、私を追って来て倒してみな。出来るもんならな!
そう言うと、妹紅さんは背中に炎の翼を生やしてその部屋から出て行ってしまった
鈴仙:逃げた!?
輝夜:コラ!待ちなさい!
ラディッツ:逃げたって事は、此方の妹紅は不死身じゃねぇのか…
魔理沙:って、冷静に考察してる場合かよ!私達も此処から逃げるぞ!このまま此処に居たら、全員御陀仏になっちまう!
フラン:う、うん!
アリス:分かってるわ!
走り出した私達の前に、先に妹紅が呼び出していた炎の魔物達が立ち塞がった。そして、激しい炎を吐いて襲い掛かって来た
ラディッツ:ちっ…
魔理沙:此奴等…
炎に行く手を阻まれ、防御しつつ少し後退した私達。とその時、私の足元の岩が音を立てて崩れ落ちた。私の体はグラリと傾いた…
アリス:あっ…
魔理沙:アリス!
下に広がるのは真っ赤なマグマの海…嫌だ、落ちたくない…落下し始めた瞬間、私は反射的に右手を真っ直ぐ伸ばした。だけど、私と魔理沙達との距離は結構離れている様に見えた。駄目、間に合わない…私は死を覚悟して目を閉じた…その直後、誰かの右手が私の手をしっかりと掴んだ。その手はガッシリとしていて、とても力強かった。その手の主は…
ラディッツ:ふぅ…ギリギリで間に合った様だな…
アリス:ラディッツ…さん…
そう…それはラディッツさんの手だった。見上げた彼の顔には、笑みが浮かんでいた。私は、顔が少し熱くなるのを感じていた…
魔理沙:おぉ、間に合ったか
鈴仙:良かったぁ…
その光景を見て、魔理沙達からは歓声が上がった
アリス:えっ…と…
ラディッツ:アリス、落ちたく無けりゃしっかり掴まれ。離すなよ?
アリス:えっ?あ、はい…
私は、彼の言う通り彼の手をしっかりと掴んだ。そして、彼は私を引き上げ始めてくれた。しかし、安心したのも束の間…
アリス:ラディッツさん!後ろから魔物達が!
ラディッツ:むっ…
引き上げている途中だって言うのに、魔物達は背後がガラ空きなラディッツさんの背後から飛び掛かって来た
フラン:御兄ちゃんに…手を出すな!はあぁぁぁっ!
そう叫んだ瞬間、フランさんは私達と魔物達の間に割って入り、弾幕を連続で撃ち出し、飛び掛かって来る魔物達を次々と消し飛ばした
フラン:すぅ…はぁ…
魔理沙:フラン、お前…
鈴仙:今、弾幕を…
私にも、確かに彼女が弾幕を撃ったのが見えた。残った魔物達も、怯む事無く彼女達へと襲い掛かったが…
鈴仙:フランさんがやれるなら!
輝夜:私達だってやれる筈!
魔理沙:そう言う事だ!そら、食らいやがれぇっ!
フランさんに続き、魔理沙、鈴仙、御姫様も次々と弾幕を撃ち出し、全ての魔物達を消し飛ばして行った。そのすぐ後、私の体はラディッツさんによって引き上げられた
フラン:御兄ちゃん!大丈夫?
ラディッツ:あぁ、大丈夫だ。さっきは助かったぞフラン。流石は俺の妹だ。
フラン:えへへ
ラディッツ:鈴仙達も有難うよ。借りが出来ちまったな。
鈴仙:いえいえ
輝夜:気にしないで
魔理沙:困った時は御互い様って奴さ
ラディッツ:フン…
魔理沙:しっかし…やっと弾幕が出せる様になったか。道中で真面目に修行して来た甲斐があったな
輝夜:コレさえあれば、今後の戦いが楽になるわね
フラン:だね
鈴仙:って、のんびりしてる場合じゃありませんって!早く此処から避難しないと!
魔理沙:あぁ、そうだな。
輝夜:妹紅の追跡もしないとね。今度は逃がさないわ!
フラン:急げ急げー!
崩壊が続く足場から、次々に避難する魔理沙達
アリス:ラディッツさん…その…えっと…
ラディッツ:話は後で聞いてやる。今は此処から避難するのが先だと思うぞ。
アリス:…えぇ、その通りだわ。行きましょう。
ラディッツ:あぁ。
私達が避難し終えたその瞬間、さっきまで私達が乗っていた足場は完全に崩壊して下のマグマの中に飲み込まれてしまった…
魔理沙:ふぃー…正に間一髪だったなぁ…
輝夜:もう少し避難するのが遅かったら、此方の世界の妹紅の言った通りになってたかも知れないわね。
鈴仙:こんな所で死ぬなんて御免被ります…
ラディッツ:だが、地震は全く収まってねぇ。寧ろ揺れが酷くなってる様に感じるぞ。此処からが本番だ、気を引き締めろよ?
フラン:うん!
鈴仙:はい!
魔理沙:言われるまでも無いってな!
輝夜:後一息、頑張って行きましょ
アリス:えぇ!
私達は、元来た道を戻って妹紅さんを追い掛け始めた。そう入り組んではいなかったし、追い付くのにそう時間は掛からない筈だけど…
道中での修行(レベル上げ)により、気及び弾幕使用不可の縛りが解除されました
後、描写が大分下手ですが、アリスとのちょっとしたフラグが建ちました…(一応)