火山の異変の元凶は、此方の世界の妹紅さんだった。彼女との戦いは最初から激しい物になり、火山を刺激してしまった。結果、地震が起きて最奥部にあった岩で出来た舞台が崩れ始め、私は危うくマグマの海に落下しかけた。尚、妹紅さんは先に逃げてったわ。そんな私を間一髪の所で助けてくれたのは、他でも無いラディッツさんだったの。ガッシリした男らしくて力強い手だったわ。しかも、男前な笑顔も中々…思い出すと思わず…ハァハァ…って興奮してる場合じゃ無かったわ!えっと…私達は来た道を戻りつつ、火山を鎮める奥の手とやらを知っている妹紅さんを追い掛けた。そして、私達は遂に彼女に追い付いた。其処には、大きな穴が空いているみたいで…
ラディッツ:やっと追い付いたぞ、妹紅。
妹紅:へぇ、まだくたばって無かったとはな。こんな所まで来るだけの実力はあるって事か。
ラディッツ:まぁな。
アリス:後もう少しで貴方の御期待通りになる所だったけどね。
フラン:妹紅さんの後ろに大きな穴が空いてるよ?
魔理沙:おぉ、本当だな。
輝夜:その穴は何?
妹紅:この下は火口さ。つまり、私達が戦ってた場所のほぼ真上って事になるな。
魔理沙:そうなのか…
輝夜:つまり、貴方を此処から突き落とせって事ね分かったわ
妹紅:綺麗な笑顔で物騒な事言いやがって…
鈴仙:何かスミマセン…
ラディッツ:まぁ待て。妹紅、俺達は火山の噴火を鎮めたい。どうすりゃ鎮められるんだ?
妹紅:まぁ良いか、教えてやるよ。噴火を鎮める為には、私が持つこの瓶の中身が必要だ。
妹紅さんは、小さな火の様な物が入った小瓶を私達に見せた
フラン:それは何?
妹紅:コレは、聖なる火種って言ってな。火山の火口に此奴を放り込むだけで、どんなに荒ぶってても一瞬で鎮まるって代物さ。
アリス:フム…
魔理沙:痛い目に合いたく無かったら、大人しくそれを私達に寄越せ!
妹紅:おっと…
火種の入った瓶をスリ盗ろうと、魔理沙は妹紅さんに近付いた。しかし、妹紅さんは軽々と回避した
妹紅:慌てるなって。コレが欲しかったら、私と勝負しろ。もしお前らが勝ったら、此奴は大人しくくれてやる。
鈴仙:因みに、勝負の方法は?
妹紅:シンプルなタイマン勝負…コレじゃ不満か?
ラディッツ:ほぅ、タイマンか…なら、此処は俺が…
輝夜:ちょっと待って、ラディッツさん。
ラディッツ:どうした、姫さん?
輝夜:彼女の相手は私がやるわ。貴方達はゆっくり見ていて頂戴。
ラディッツ:だが…
輝夜:大丈夫、絶対負けないから
ラディッツ:…良かろう。だが、噴火まで余り時間がねぇんだ。遊び過ぎるなよ?
輝夜:えぇ、分かってるわ
そう言うと、御姫様はゆっくりと前に歩み出て妹紅さんと真っ直ぐ向かい合った
妹紅:何でかな…お前の顔を見てると、殺したくてウズウズして来る…
輝夜:奇遇ね、私も同じ気持ちよ。世界が違っても、私達は嫌い合う運命なのね…
妹紅:何を言ってんのか知らないが…まぁ良いか…手加減無用で行くぞ!
輝夜:此方もよ!気が済むまでやり合いましょう!
再び、御姫様と妹紅さんの激しいバトルが始まった。御互いに躱せる筈の攻撃を躱そうとせず、只ひたすら目の前に居る相手の顔や体に攻撃を叩き込み合うだけなんだけど…
アリス:御宅の御姫様、御転婆を通り越して荒っぽ過ぎじゃないかしら…もうちょっとこう…何とかならなかったの?
鈴仙:返す言葉もありません…
ラディッツ:だが、俺はああ言う女は嫌いじゃないぞ。
アリス:貴方、本当に変わってるわね…
フラン:何か、見てる此方も熱くなって来ちゃったよ
ラディッツ:あぁ、その気持ちは良く分かるぞ。
魔理沙:良いぞ!其処だ!やっちまえ!
鈴仙:パチュリーさんが呆れてましたけど…彼、本当に戦いが大好きなんですね…て言うか、魔理沙さん達まで影響されて…
アリス:悪い人じゃないんだけど…やれやれね…
戦いを見て盛り上がっているラディッツさん達に対し、私や鈴仙さんは溜め息を吐きつつ観戦を続けた。それから数分後…其処には、フラ付きながら肩で息をしている御姫様と妹紅さんの姿があった…
妹紅:ハァ…ハァ…やるじゃないか…
輝夜:ハァ…ハァ…私の力は、まだまだこんな物じゃ無いわよ?
妹紅:此方もだ…と言いたい所だが…参った…ぜ…
輝夜:フン…ざまぁ…見なさい…
体力の限界が来たのか、2人共その場に倒れ伏せてしまった。その直後、一際大きな地震が起こった
フラン:わわっ!?
鈴仙:す、凄い揺れです!
ラディッツ:ちっ…まさか火山の方も限界だってのか?
魔理沙:ヤべェ!勝負に見入ってて忘れてた!
アリス:あのねぇ…
ラディッツ:妹紅、さっきの火種を…
妹紅:分かってる…つっても、私は今体が自由に動かせないんだ…勝手に持ってけよ…
ラディッツ:悪いな…
ラディッツさんは、妹紅さんから火種の入った瓶を受け取った
ラディッツ:さて、此奴をどうするんだったか…
アリス:確か、火口に投入すれば良かったんじゃ無かったかしら?
妹紅:あぁ、そうだよ。それでこの揺れは収まるし、街も助かる筈だ。
ラディッツ:そうか。じゃあ…
ラディッツさんが瓶を開け、火種を火口に投入した。すると、ついさっきまで続いていた地震がみるみる収まって行った。と同時に、噴き上がっていた黒いガス(火山灰)も消え去り、火山に静けさが戻った
魔理沙:終わった…のか?
ラディッツ:あぁ、禍々しい気も完全に消え去った様だ。もう大丈夫だぞ。
フラン:やったー
鈴仙:助かったんですね、私達
ラディッツ:何とかな。それじゃ、街に帰るとするか。
フラン:うん
鈴仙:姫様は先の戦いで動けない様なので、私が御連れしますね。
輝夜:悪いわね、鈴仙…
鈴仙:全くですよ。やんちゃも程々になさって下さい。姫様に何かあったら、私が御仕置きされてしまうんですからね?
輝夜:ゴメンなさい…
鈴仙は、軽く小言を言いながら御姫様を背負った
ラディッツ:じゃあ、俺は…
そう言うと、ラディッツさんは倒れている妹紅を背負った
妹紅:ちょっと待て…何してるんだ?
ラディッツ:決まってるだろ。このまま放置して行くのは寝覚めが悪いから、お前も連れて行くんだよ。
妹紅:はぁ?お前、何言ってんだ!私は動けないんだから、さっさとトドメを刺せば良いだろ?
ラディッツ:殺しはせん。街の連中に誠意を込めて謝罪しろ。そして、罪を償って生きるんだ。
妹紅:・・・
魔理沙:てか、またこのパターンかよ…
輝夜:芸が無いって言われそうね。
アリス:まぁ良いんじゃない?
鈴仙:ですね
フラン:御兄ちゃん、格好良い
ラディッツ:有難うよ。
私達は、火山での戦いを終えて街へと移動を開始した
同じパターンばかりですね
次のステージは、某有名RPGの肝と言えるシステムが登場…の予定です