どうも皆さん、鈴仙です。今回も私が解説役だそうです。宜しく御願いしますね。では早速、前回までのあらすじを…にとりさんの研究所にやって来た私達は、彼女が作った機械が誤作動により起きた爆発に巻き込まれてゲームの世界へ飛ばされてしまいました。全ての能力を封じられ、しかも武具等の装備が全く無い状態のまま、強敵達を倒しながら旅を続けていた私達は、修行の甲斐もあって弾幕(ラディッツさんは気弾)を使える様になりました。尤も、本調子と言うには程遠い訳ですが…魔物達との戦いに連戦連勝しつつ順調にフィールドを冒険していた私達でしたが、調子に乗った魔理沙さんが放った弾幕が、眠っていたと思われる巨大な魔物を目覚めさせてしまいました。その魔物は怒り、咆哮を上げて周囲の他の魔物達を呼び寄せ、一斉に私達に襲い掛かって来たんです。やられる訳にはいかないと、気弾や弾幕で応戦しようとした私達でしたが、巨大な魔物にはそれらの攻撃がまるで効いておらず、大ピンチに陥りました。そんな時、フランさんが近くに神殿の様な建物を見付けました。私達は、全速力で神殿に向かって走り、何とか魔物達から逃げ切る事に成功したんですが…
ラディッツ:ふぅ…どうやら逃げ切れた様だな…
アリス:そ、そうね…
フラン:あ、危なかったね…
鈴仙:ハァ…ハァ…こんなに全力疾走したのは久々です…
輝夜:にとり、貴方は大丈夫?
にとり:ま、まぁ何とかね…
魔理沙:いやぁ、助かって良かったなぁ
他全員:・・・
私も含めた皆の呆れた視線が、魔理沙さんに集中しました
魔理沙:な、何だよ?
アリス:助かって良かったなぁじゃないわよ!貴方のせいで、とんでも無い化け物に襲われるハメになったじゃないの!
魔理沙:し、しょうが無いだろ!まさか、あんな化け物があんな所で寝てるとは思わなかったんだからさ!さっきも言ったが、あんな所で寝てたあの魔物が悪いんだ!私は悪くねぇ!
アリス:あのねぇ…
ラディッツ:アリス、そんなに怒るなよ。
アリス:だ、だけど…
ラディッツ:起きちまったもんは仕方ねぇだろ。それより、コレからどうするかを考えようぜ。
アリス:もう…貴方って、見掛けによらず結構御気楽な所があるわよね?
ラディッツ:多分、弟の影響だろうよ。
アリス:弟さんの…ね…
鈴仙:そう言えば、此処は何処なんですかね?
輝夜:見た感じ、とても神聖な場所の様に見えるけど…
見回すと、冒険者の為だと思われる教会等の各種施設の他に、何やら神々しい雰囲気のある大きな石像が目に付いた
フラン:あの大きな石像は何なのかな?
魔理沙:さぁな…
輝夜:この感じ…此処はもしや…
???:どうかされましたか?
ラディッツ:むっ…
魔理沙:あ、アイツは!
声のした方を見ると、例の如く私達の良く知る人の姿があった。頭に大きな赤いリボン、腋が露出した赤と白の巫女服を着込んだ女性…そう、それは勿論…
魔理沙:霊夢!霊夢じゃないか!お前も此処に居たのか!
そう…その女性は、私達の世界では異変解決の第一人者にして、博麗の巫女として有名な霊夢さんだったんです。但し、姿だけですが…
霊夢:えっと…何処かで御会いしましたっけ?
魔理沙:へっ?
霊夢:確かに、私の名前は霊夢ですが…失礼ながら、私は貴方達とは初対面だと思うのですが…
いつも通り軽い感じで接する魔理沙さんに対し、霊夢さんは少し小首を傾げながらそう言いました。女性的な仕草と言い丁寧な口調と言い、私達の良く知る霊夢さんとは似ても似つかない感じでした。何だか、本人と違って人当たりが良さそうで可愛らしくて良いかも…あ、今のは本人には絶対内緒で御願いしますね?もし本人の前でこんな事言ったら、どうなるか分かりませんので…
アリス:ちょっと魔理沙!
魔理沙:な、何だよ?
アリスさんは、魔理沙さんの腕を掴んで引き戻し、ヒソヒソ話を始めました
アリス:忘れたの?今私達が居るのは、現実世界じゃなくてゲームの世界なのよ?つまり、レミリアや妹紅さん達と同じく、彼女も私達の知ってる彼女じゃ無いのよ。
魔理沙:あ、そういやそうだった…
アリス:全くもう…
霊夢:あのー…
ラディッツ:あー…仲間が出会い頭に馴れ馴れしくしちまってスマンな。お前の姿が、俺達のダチに瓜二つなもんだからよ。
霊夢:そ、そうだったんですね!
ラディッツ:それより、1つ聞きたい。此処は神聖な感じがするんだが、一体何処なんだ?
霊夢:此処は、神に仕える者が生き方を変えたいと望む者達に新たな道を与える神聖な場所です。
ラディッツ:ほぅ…
フラン:此方の世界の霊夢も神様に仕える仕事をしてるんだね。
にとり:しかも、本人よりも優秀そうだ。
霊夢:はい?
ラディッツ:スマン、此方の話だ。
霊夢:は、はぁ…
輝夜:生き方を変えるって、例えば戦士が僧侶になれたり、魔法使いが武闘家になれたりとか、そう言う事よね?
霊夢:御存知でしたか。はい、その通りです。我々は、それを転職と呼んでいます。
輝夜:やっぱり此処は、某RPGで言う所のダー〇神殿的な場所に間違い無いわ
霊夢:RPG?ダー〇?
アリス:度々ゴメンなさい。今のも此方の話だから気にしないで…
霊夢:あ、はい…
鈴仙:えっと…簡単な話が、今の職業から別の職業に変える事が出来ると?
霊夢:はい、そうですね。
鈴仙:コレで、やっと遊び人とか言う罰ゲームでしか無い職業から脱却出来る…
魔理沙:私も、もうちょい戦闘に向いてる職業に変えたい所だ。
鈴仙:あの、早速御願い出来ますか?
魔理沙:私も頼む!
霊夢:スミマセンが、今は無理です…
魔理沙:はぁ?
鈴仙:どうしてですか?
霊夢:・・・
アリス:何か訳有りなの?
フラン:私達で良ければ、相談に乗るよ
霊夢:で、ですが…
ラディッツ:話すだけでも楽になる事だってある。話してみろ。
霊夢:実は…最近、この辺りに居る筈の無い強い魔物が住み着いてしまっていまして…その魔物が暴れているせいで、この周辺に重大な被害が出ていて皆困っているんです。
ラディッツ:ほぅ、強い魔物がね…
鈴仙:ん?強い魔物?
何でしょう…まだ話は終わっていないのに、既に嫌な予感がして来ました…
輝夜:魔物が暴れ回ってる割には、この神殿には被害が出ていない様だけど?
霊夢:この神殿は、神々の聖なる力に守られている為、今は魔物の手が及ぶ事はありません。しかし、最近その力が弱まって来ていまして…このままでは、そう遠く無い未来にこの神殿もその魔物の攻撃を受けて滅びてしまうでしょう。
鈴仙:あー…
アリス:そ、そう…大変ね…
アリスさんは、顔を引き攣らせていました。そして、自分も同じ様な表情になっているのが分かりました
ラディッツ:一応聞くが…その強い魔物ってのは、岩みたいな突起が背中にあって、口から熱線を放つ奴の事か?
霊夢:はい、そうですが…何故それを?
はい、嫌な予感が的中しました。何でこんな予感だけ的中しちゃうんですかねぇ…
ラディッツ:俺達は、外でソイツに襲われてな。攻撃が全く効かなかったんで、体勢を立て直す為に此処に逃げ込んで来たんだ。
霊夢:まぁ…
フラン:でも、あの魔物を放置したままだとこの神殿も危ないんだよね?
輝夜:そうね…
にとり:さて、どうしようか…
少しばかりその場が沈黙しました。そして…
ラディッツ:なら、俺達がアイツをぶっ倒してやるよ。
アリス:えっ?
鈴仙:ファッ!?
嫌な予感その2も的中してしまいました…出来れば予感が外れてくれれば等と、微かな希望を持っていた私の姿は御笑いでしたよ…
にとり:アンタ、本気で言ってるのか?
ラディッツ:あぁ、勿論だ。
鈴仙:何言ってるんですかラディッツさん!さっきアレだけ攻撃したのに、全然効いて無かったんですよ?なのに何故…
ラディッツ:こんな話を聞いて引き下がれるかよ。それに、このまま尻尾を巻いて逃げたままじゃ、サイヤ人の名折れってもんだ。
他全員:・・・
ラディッツ:そもそも、あの程度のデカブツに負けてる様じゃ、この先激化するであろう戦いで生き残れるとは思えんからな。
鈴仙:そ、それはそうかも知れませんけど…
ラディッツ:怖い奴は此処に残れ。無理に付いて来いとは言わん。俺は奴を倒しに行くぞ。
そう言うと、ラディッツさんは肩を回しながら入口の方へと移動を始めました
フラン:御兄ちゃんが行くなら、私も行く!
輝夜:弾幕が効かないなら、他の戦い方をすれば良いだけの話よね
魔理沙:…まぁ元はと言えば私が原因な訳だしな…しゃあない!とことん付き合うぜ!
その後、フランさん、姫様、魔理沙さんもラディッツさんに続き移動を始めました。残ったのは私とアリスさん、にとりさん、此方の世界の霊夢さんのみな訳ですが…
鈴仙:ど、どうしましょう…
にとり:悪いけど、私はいつも通り待機かな…こんな格好じゃ戦えないしさ…
霊夢:スミマセン…私も、戦いは不得手でして…
鈴仙:そ、そうですか…
にとりさんはともかく、此方の世界の霊夢さんはそう言う立ち位置なんですね。何だか新鮮です…
アリス:はぁ…やれやれ…
深い溜め息を吐いた後、アリスさんも歩き出しました
鈴仙:まさか、アリスさんも行くつもりなんですか?
アリス:当然でしょ?皆絶対無茶するだろうし、治療してあげる必要があるからね。
鈴仙:そ、それはまぁ…
アリス:彼も言ってたけど、怖いなら無理に来なくても良いわよ。
鈴仙:ち、ちょっと待って下さいよ!行きます!私も行きますから!
正直怖いけど、此処で1人だけ逃げ出す訳にはいきませんからね…私は、にとりさんと此方の世界の霊夢さんを神殿内に残し、件の魔物と戦う為に神殿の外に向けて移動を始めました
にとり:頼んだよ…
霊夢:神よ…勇敢な戦士達に、どうか加護を御与え下さい…
彼奴(アイツ)、此奴(コイツ)、其奴(ソイツ)は片仮名の方が何か良さげなんで、コレからはこうします
彼処(あそこ)、此処(ここ)は引き続き漢字のままで…
てか、無理に漢字使わなくても良いだろ自分…