誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第193話

にとりの作った機械により、封印されてた力を取り戻した俺達。此方の世界の椛から得た情報を元に、空の彼方にある暗黒魔城とやらに向かって移動を開始した。目的は勿論、フランを助け、其処に居る魔王とその一味を倒す為だ。暫く上空に向かって飛行を続けた所、邪気に満ち溢れた城があった。俺達は今、魔城の入口に居るんだが…

 

ラディッツ:随分とデカい城だ…しかも、此処に居ても分かるくらいの殺気が伝わって来やがる…数が半端じゃねぇぞ…

 

アリス:殺気もだけど、凄まじい魔力の反応もあるわ。コレは、ほんの少しの油断が命取りになるわね…魔理沙、気を付けなさいよ?

 

魔理沙:何で私を名指しするんだよ!

 

アリス:この中じゃ、貴方が一番油断して何かやらかしそうだからよ。

 

魔理沙:心外だなぁ…私は、戦うとなったらどんな奴が相手でも全力全開だぞ。私の辞書に、油断って言う文字は無いってな

 

アリス:どの口が言うのやら…

 

輝夜:誰が相手だって、私には絶対に勝てないわ。

 

鈴仙:姫様は不老不死ですからね。

 

ラディッツ:今更だが、姫さんの存在はゲームバランスが崩壊してやがるな。

 

にとり:フム…その辺の能力は、効果が発動しない様に調整すべきだったかな…

 

輝夜:止めて下さい、死んでしまいます…

 

鈴仙:アハハ…

 

ラディッツ:御喋りは此処までだ。皆、準備は良いな?

 

鈴仙:はい!

 

魔理沙:準備も体調も万全だぜ!

 

アリス:いつでも行けるわよ。

 

輝夜:私もよ。

 

にとり:今更聞くまでも無いだろう?

 

ラディッツ:そうだな…それじゃ、行くぞ!

 

他全員:おぉーっ!

 

準備万端の状態である事を確認し、俺達は魔城に乗り込んだ。潜入して早々、今までとは比べ物にならん戦闘力を持った魔物達が大挙して襲い掛かって来やがった。だが、修行により力を増し、能力を取り戻した俺達にとっては雑魚でしか無く、次々と撃破しつつ前に進んでいる所だ

 

ラディッツ:ちっ…どいつもコイツも見掛け倒しの奴等ばかりか。ガッカリさせやがって…

 

魔理沙:私達を倒したいなら、もっと強い奴を連れて来い!

 

アリス:ホラ、既に油断しまくってるじゃないの…

 

ラディッツ:皆調子が良さそうだな。

 

輝夜:そうね私も体が軽いわ

 

にとり:でも、ハッスルし過ぎてちょっと危ない子が約1名居るけどねぇ…

 

ラディッツ:あん?

 

俺は、にとりが指差した方を見た。すると、其処には…

 

鈴仙:さぁ!踊り狂いなさい!私の瞳に抱かれたまま!邪眼の力をナメるなよ!アーッハッハッハッ!

 

能力を取り戻したからか、矢鱈とテンションが高い鈴仙の姿があった

 

ラディッツ:ヤケにテンション高いな、鈴仙の奴…

 

魔理沙:きっと、能力が取り戻せて嬉しいんだろうよ。私もそうだし

 

にとり:嬉しいのは分かるけど、アレじゃ只の中二病じゃないか…

 

アリス:何処かで聞いた様な台詞も吐いてるし…

 

輝夜:我が従者ながら、ちょっと恥ずかしいわね。

 

ラディッツ:アイツ、止めなくて良いのか?

 

輝夜:大丈夫よ、少ししたら落ち着くから。

 

ラディッツ:そうか…

 

暫く魔物を倒し続け、鈴仙が落ち着くのを待った…そして…

 

鈴仙:スミマセン…大変見苦しい所を御見せしまして…

 

さっきまでの中二…いや、大ハッスルは止み、鈴仙は頭を下げて平謝り中だ

 

ラディッツ:お前にこんな一面があったとはな…

 

鈴仙:ち、違うんです!今回はちょっとテンションが上がってしまっただけなんです!私は断じて中二病じゃ無いんです!信じて下さい!

 

ラディッツ:中二病とやらが何なのかは分からんが…別に良いんじゃねぇのか?

 

鈴仙:えっ?

 

ラディッツ:それがお前らしさだろ。寧ろ、調子が良さそうで安心したぜ。

 

鈴仙:・・・

 

アリス:何でかしら…ちょっとイラッとしたわ…

 

魔理沙:どうした?

 

アリス:…何でも無いわ。

 

魔理沙:そっか?なら良いけどさ…

 

アリス:・・・

 

ラディッツ:此処等の魔物は粗方片付いたし、次のフロアに向かうとするか。

 

アリス:この先から凄まじい魔力を感じるわ。

 

魔理沙:あぁ、私も感じる…

 

鈴仙:この感じは…

 

輝夜:恐らく、彼女ね…

 

にとり:行くんだろ?

 

ラディッツ:あぁ、勿論だ。

 

嫌な予感を感じつつ、次のフロアに移動した。其処で俺達を待っていたのは、目が真っ赤に染まり、全身から邪悪な黒いオーラを放つフランだった

 

フラン:侵入者…見ぃ付けた…

 

鈴仙:フランさん…

 

にとり:無事だったか…とは言い難い感じだねぇ…

 

アリス:何て禍々しい魔力…そして、敵意剥き出しのあの目…

 

輝夜:思わずゾッとしたわ…

 

魔理沙:フランのあの感じ…あの時に似てると思わないか?

 

ラディッツ:あぁ…

 

鈴仙:あの時とは?

 

ラディッツ:話した事が無かったか?俺が幻想入りしてすぐにあった事件の話を…

 

鈴仙:あっ…

 

輝夜:そう言えば、前に少しだけ聞いた事があったわね…

 

鈴仙:スミマセン。話には聞きましたが、こんな感じだったとは…

 

にとり:私達が知らなくても無理は無いさ。その事件は、私達とラディッツが出会う前の話だからね。

 

アリス:えぇ…

 

ラディッツ:そうだな…アレからそんなに時間は経ってねぇ筈なんだが…まさか、こうして再びフランと敵対する事になっちまうとは思わなかったぜ…

 

魔理沙:ターレスの奴、コレが狙いでフランを此処へ連れて来やがったのか?

 

輝夜:恐らくはね…

 

鈴仙:フランさん!私達が分かりますか?フランさん!

 

フラン:魔王様の命令…侵入者は破壊しちゃうよ…

 

フランは、殺意に満ちた目を俺達に向けた

 

鈴仙:フラン…さん…

 

にとり:コリャ駄目だ、完全に操られてるよ。

 

アリス:どうするの?

 

ラディッツ:どうするもこうするもねぇだろ…あの時と同じ様に、もう一度目を覚まさせてやるだけだ。

 

アリス:まぁそうなるわよね…

 

フラン:フーン…貴方達、私と戦う気なんだ…命が惜しく無いんだね?

 

ラディッツ:ナメるなよ…幻想入りしてから、毎日の修行や強い奴等との戦いで力を付けて来たんだ。この世界でも同じくな。強くなったのが自分だけだと思わん事だな。

 

フラン:貴方が何を言ってるのか分からないけど…まぁ良いや…貴方達を破壊して、魔王様に褒めて貰うんだ

 

そう言うと、フランは邪悪な笑みを浮かべた。その表情は、いつも俺に甘えて来ている時とは違い、正に悪魔と呼ぶに相応しい物だった

 

ラディッツ:待ってろよ、フラン。すぐに元に戻してやるからな。

 

フランと戦うべく、俺達はそれぞれ身構えた

 




何とか200話までにRPG異変を終わらせたい…

次回でフランとの戦いに決着を付けて元通りにし、次がターレスとの戦いに決着を付け、魔王との対面、戦い、撃破、エンディングで此方の世界の皆と別れて幻想郷に帰還し、幻想郷の皆と再会って感じになりそうですが

さて、どうなりますやら…
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