誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

195 / 500
長くなりましたが、ゆっくりしてってね


第195話

暗黒魔城に乗り込んだ俺達は、闇の力で操られてたフランを無事に救出し、次のフロアに進んだ。其処で待っていたのは…

 

ターレス:此処まで来やがったか。中々しぶといじゃねぇか…

 

ラディッツ:何とかな…

 

フラン:ターレス!この間はよくも!

 

ターレス:ほぅ、正気を取り戻したか…

 

フラン:御兄ちゃん達の御蔭でね。

 

鈴仙:私達は何もしてませんけどね…

 

魔理沙:入るに入れない戦いだったからな…

 

ターレス:ちっ…魔王の力も大した事ねぇんだな…

 

ラディッツ:うちの妹が世話になったらしいな。この礼は倍にして返してやるぜ。

 

ターレス:まさか忘れたのか?お前達は、全員で掛かって来たにも関わらず、俺1人に手も足も出ずに負けたんだぞ?

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。だが、今回は負けねぇよ。

 

ターレス:自信満々だな…じゃあ、もう一度完封無きまでに叩きのめしてやる。そして宣言する。この戦いの後、お前は再び俺の足元に跪く事になるぜ。

 

ラディッツ:やってみろ…皆、行くぞ!

 

フラン:うん!

 

輝夜:貴方の思い通りになるとは思わない事ね。

 

魔理沙:お前にだけ格好付けさせて堪るかよ!私だって良い所見せるぜ!

 

鈴仙:援護は任せて下さい!

 

アリス:安心して、死なない限りは回復してあげるわ。

 

にとり:悪いけど、私達はアンタを倒して先に行く。

 

ターレス:雑魚共が…

 

戦闘開始早々、俺達は全員アリスの強化魔法で全ての能力を高めて貰った。そして、俺は姫さんと共にターレスに接近し、格闘戦を始めた。前と違って力を取り戻した俺達は、確かな手応えを感じていた

 

ターレス:コイツは驚いたぜ。全員揃ってまともに攻撃すら当てられなかったこの前とは、戦闘力が比べ物にならねぇ。どうやってこの短い間にコレ程までのパワーを…

 

ラディッツ:前に戦った時は、色々と縛りを受けてたもんでね。だが、今はそれもねぇ。

 

ターレス:縛りとやらが何なのかは分からねぇが…兎に角、前よりもやれるってのは確からしいな。

 

ラディッツ:そう言う事だ…それから、1つ忠告しておいてやろう。戦闘力が数段上の相手であっても、戦い方次第では勝ち目はある。勝負に絶対なんてもんはねぇんだ。

 

ターレス:忠告どうも…コイツはその礼だぜ!

 

ターレスの強烈な気弾が俺達に向けて放たれた。だが、俺達の前にバリアが現れて気弾を掻き消した。更に、魔法弾や水流がターレスへと降り注いだ。回避されはしたが、ターレスの気を反らすには十分過ぎる攻撃だった

 

ターレス:ちっ…

 

アリス:私がそれを黙って見逃すとでも?

 

鈴仙:残念ながら、そんなに甘くはありませんよ。

 

フラン:御兄ちゃん達は私達が守る!

 

にとり:背中は任せなよ!

 

魔理沙:その代わり、しっかり前線で戦って私達を守ってくれよ!

 

ラディッツ:おう。

 

輝夜:有難う

 

ターレス:ちっ…雑魚でも数が多いと面倒だな…

 

ターレスとの戦いも、例に漏れず激しい物になった。俺と姫さんが前線を任され、フラン、魔理沙、にとりが援護射撃、鈴仙とアリスが回復と補助しつつ、隙有らば援護に回ると言う、シンプルな戦い方ではあった。だが、それでもターレスは強く、1人で俺達と互角の実力を見せた

 

ターレス:思ったよりやるじゃねぇか。どうやら、手を抜くのは失礼な様だな…

 

そう言うと、ターレスは懐から邪気を放つ黒い球を取り出した

 

ラディッツ:何だそれは?

 

ターレス:ソイツは今に分かるさ…

 

そう言うと、ターレスは自分の体にその黒い球を埋め込んだ。その瞬間、ターレスの全身から邪気が溢れ出し、戦闘力が急激に上がり出した

 

魔理沙:な、何だ何だ?

 

輝夜:彼は何をしたの?

 

にとり:わ、分からないよ…けど…

 

アリス:この息苦しいまでの邪気は…

 

フラン:御兄ちゃん、今の何?

 

ラディッツ:いや、今の黒い球は俺も初めて見たぞ。

 

フラン:あ、そうなんだ…

 

鈴仙:皆さん!気を付けて下さい!

 

ターレス:フハハハハ!全身に力が漲る!お前等全員、コレで終わりだ!

 

パワーアップしたターレスは、パワーもスピードも桁外れに上がっていた。只のパンチやキックですら受け止めた此方の手が痺れる程の威力で、モロに食らったらどうなるかは容易に予想が出来た

 

ラディッツ:くっ…お前!そんな力に頼りやがって!それでも戦士かよ!

 

ターレス:喧しい!どんな手を使っても、勝てりゃ良いんだよ!

 

ラディッツ:コイツ…

 

輝夜:姿形は似ていても、やはり偽者なのね。

 

ラディッツ:まぁ逆に安心したがな…

 

鈴仙:どう言う事ですか?

 

ラディッツ:奴が本人と全く同じなら、倒すのに躊躇しただろう。だが、奴はアイツとは別人だ。本物のアイツは、誰かの力を借りてまで勝とうとする程弱くねぇからな。だから、遠慮無く奴をぶっ倒せる。

 

鈴仙:あ、そう言う事ですか…

 

ターレス:この俺を倒すだと?面白い冗談だ。

 

ラディッツ:俺は本気だ。

 

ターレス:1人で戦えねぇ様な弱虫野郎が、偉そうな口を言ってんじゃねぇ!

 

ターレスは、俺の顔面目掛けて拳を叩き付けようとした。俺は気を高め、右手でその拳をしっかりと受け止めた

 

ターレス:う、受け止めただと?

 

ラディッツ:紛い物の力に頼って満足してるお前に、弱虫呼ばわりされる筋合いはねぇんだよ!

 

俺はカウンターパンチをターレスの頬に叩き込んだ。ターレスの体は勢い良く吹き飛び、壁に激突した

 

ターレス:この野郎…よくもやりやがっ…ぐっ!あぁぁぁぁっ!

 

起き上がろうとしたターレスだったが、胸を抑えて顔を歪めながら苦しみ出した

 

フラン:えっ?何々?

 

にとり:どうしたって言うんだ?

 

魔理沙:分からん…けど、滅茶苦茶苦しそうだぞ?

 

ラディッツ:・・・

 

椛:あぁ…遅かった…

 

その時、虚空に異空間ゲートが出現し、中から椛が姿を現した

 

鈴仙:椛さん!

 

輝夜:貴方、何故此処に?

 

椛:妙な胸騒ぎがしたので、彼の様子を見に来ました。そしたら…あの!彼は黒い球を使ってませんでしたか?

 

フラン:う、うん。ついさっき…

 

ラディッツ:お前、アレが何か何か知ってるのか?

 

椛:アレは魔王が作り出した闇アイテムで、使用者に凄まじいパワーを与えます。しかし、その代償として使用者の生命力を必要とします。使用者がパワーを増せば増す程、それに比例して多くの生命力を使います。その力を得た強大な戦士を量産すべく繰り返し実験が行われて来ましたが、実験台となった者達の殆どは、あの球の副作用に体が耐えきれずに死に絶えました。

 

魔理沙:マジかよ…

 

輝夜:殆どと言ったけど、耐えきった者も居るって事よね?

 

椛:はい…それに耐えきったのは、この世界では魔王様のみ…

 

にとり:アレをどうにか取り出す方法は無いのかい?

 

椛:一度アレを使ってしまった以上、もう二度と取り出す事は不可能だと聞いています。

 

にとり:そっか…

 

椛:こうなってしまったら、最早取る手段は1つ…

 

何かを決意したかの様に、椛は刀を構えてターレスと向き合った。一方のターレスは、痛みが収まったのか、今は落ち着きを取り戻していた

 

ラディッツ:お前、まさか…

 

ターレス:そんな奴等に倒された負け犬が、俺に逆らうつもりかよ?

 

椛:申し訳ありません。しかし、貴方のそんな姿は見るに堪えませんので…

 

ターレス:・・・

 

椛:御覚悟を!

 

椛は、ターレスに向かって突進し、構えた刀を真っ直ぐ突き出した。しかし、ターレスにその刃を軽々と受け止められちまった

 

ターレス:バカが…そのまま何処か遠い地へ逃げてりゃ、死なずに済んだかも知れねぇのによ…

 

ターレスは、邪悪な笑みを浮かべながら椛の眼前に手を翳し、零距離で気攻波を放った。俺達は、思わず目を背けちまった。再びターレスの方を向いた時、其処に椛の姿は無かった…

 

ターレス:ククク…

 

魔理沙:この野郎!何て事を!椛は、お前の事を心配して此処まで来てくれたんだぞ!それを…

 

ターレス:使えねぇゴミを始末したまでだ。

 

にとり:ゴミ…か…

 

鈴仙:酷い…

 

フラン:あんまりだよ…

 

輝夜:本当に、彼とはまるで別人ね…

 

アリス:最早同情の余地は皆無ね。

 

ラディッツ:だな…

 

ターレス:次はお前等の番だ!死ねぇっ!

 

ターレスは、突き出した両手から気攻波を放った。俺達は、それに対抗すべく全員一斉に光線を撃ち出した。だが、パワーアップしたターレスの気攻波の力は凄まじく、ドンドン圧され始めて…

 

魔理沙:私達のパワーが…負けてるってのかよ…

 

ラディッツ:皆!堪えろ!堪えるんだ!

 

フラン:くっ…

 

鈴仙:で、でも…

 

輝夜:決めたわ…私、幻想郷に帰ったら心を入れ替えて働くわ…

 

アリス:ちょっと!こんな時に変なフラグになる様な事を言わないで貰えるかしら?

 

にとり:グダグダ言ってないで気張れ!気張るんだ!

 

話してる間も、ターレスの気攻波は俺達に迫って来ていた

 

ターレス:コレで終わり…ぐぅっ…畜生…こ、こんな時に…副作用が…

 

再び副作用により体が痛み出したのか、ターレスの力が一気に弱まるのを感じた。そして…

 

ラディッツ:今だ!

 

全員:はあぁぁぁぁっ!

 

気及び魔力を解放した俺達の光線が1つに合わさり、ターレスの気攻波を掻き消しながら直進、ターレスをしっかりと捉えた

 

ターレス:しまっ…うわあぁぁぁっ!

 

ターレスの体は、光線に飲まれながら城の外へと吹き飛ばされて行き、空中で大爆発を起こして完全に消滅した

 

魔理沙:ふぅ…

 

鈴仙:やりましたね。

 

にとり:何処の世界でも、借り物の力に頼った奴の末路なんてこんなもんだよ。

 

ラディッツ:・・・

 

フラン:大丈夫だよ、御兄ちゃん本物のターレスと椛は、幻想郷で仲良くドラゴンボール探しを頑張ってるよ

 

ラディッツ:あぁ、そうだな…

 

アリス:さてと…後もう一頑張りしなくちゃいけないわね。

 

輝夜:えぇ、そうね。

 

ラディッツ:行くか…最後の戦いへ。

 

他全員:おぉーっ!

 

コレで、一番上に居ると思われる魔王とやらを残すのみとなった訳だ。最後の戦いの為に、俺達は先を急ぐ事にした




ターレスが体に埋め込んだ黒い球は、ドラゴンボールヒーローズのターレスゼノに自分なりの設定を入れてみました

只でさえ見苦しいのに、そう言うのが嫌いな方は本当にスミマセン

偽者とは言え、2人が死ぬ場面を書くのは少し辛かった…

ですが御安心を

ターレスも椛も、本物はちゃんと幻想郷で仲良く元気に生きてますよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。