太陽の畑に現れたターレスさんのかつての部下共を撃破し、畑に根付いた神精樹の樹も処理し、今回の事件は一先ずの終息となりました。疑った御侘びにと、私達は幽香さんの家で飯を御馳走になる事になりました
ターレス:・・・(ガツガツ)
机の上には、空になった皿が30枚以上積み重なっています
幽香:気持ちの良い食べっぷりね。
文:見てる此方が満腹になりそうですね…
椛:えっと…何かスミマセン…
幽香:良いわよ。アンタ達も、遠慮せずに沢山食べて行きなさい。
椛:有難うございます。
文:まさか、貴方に食事を御馳走になる日が来るとは思いもしませんでしたよ。
幽香:それは此方の台詞よ。人生、何が起きるか分からない物ね。
文:ですねぇ…
椛:私達皆、普通の人間じゃ無いんですがそれは…
ターレス:スマン、御代わりだ。
幽香:はいはい。
文:まだ食べるんですか?
ターレス:まだまだ足りねぇぞ。
文:凄まじいですねぇ…
椛:ターレスさん、幽香さんとの戦いで負った怪我は大丈夫なんですか?
ターレス:ん?あぁ、食ったら治った。
文:いや、その理屈はおかしいのでは…
椛:この幻想郷では、常識に囚われてはいけないんですよ。
文:椛、それは別の人の台詞ですよ。てか、その人まだ未登場ですが…
椛:失礼しました。
幽香:常識云々と言い出したら、私達の存在その物を否定する事になりかねないしね。
文:まぁ確かに…
ターレス:風見幽香、貴様に聞きたい事がある。
幽香:何かしら?
ターレス:俺は、もっと強くなりたい。その為には、強者との戦いを経験するのが一番だ。誰か強い奴を知らねぇか?
幽香:強い奴…それなら、心当たりがあるわ。
ターレス:何だと?そりゃ本当か?
幽香:えぇ。妖怪の山に空いてる穴、其処からずっと地下に進んだ所にある旧地獄街道…其処に居るとある女を訪ねなさい。きっと楽しめる筈よ。
ターレス:旧地獄街道に居る女か…因みに、ソイツの特徴は?
幽香:額に赤い一本角が生えてるから、会えばすぐに分かる筈よ。
文:旧地獄街道に居る、額に赤い一本角のある女性…
椛:ま、まさか…
ターレス:ソイツ、強いんだな?
幽香:えぇ…彼女もまた、幻想郷最強クラスよ。本当に強くなりたいなら、彼女との戦いを避けるって選択肢は無いと思うわ。
ターレス:貴様がそう言う程の相手か…良いねぇ…ガラにも無くワクワクして来やがったぜ…
文:椛、彼を止めた方が良いのでは?
椛:無駄ですよ。既にやる気満々の顔をしてますから。
文:えー…
椛:ターレスさん。次の戦いを楽しみにしてる所に水を差す様で申し訳ありませんが、大事な事を御忘れではありませんか?
ターレス:大事な事?
椛:此処に来た目的は、彼女と戦いに来ただけでは無いんですが?
ターレス:あぁ、そう言う事か…すっかり忘れてたぜ。
文:あ、やっぱり忘れてたんですね…
椛:大事な事なんですから、忘れないで下さいよ…
ターレス:悪かったって…幽香、もう1つ貴様に聞きたい事がある。
幽香:今度は何かしら?
ターレス:貴様は、ドラゴンボールってのを見た事はねぇか?
幽香:ドラゴンボール?何よそれ、聞いた事が無いんだけど…
椛:しかし、近くに反応があるんですが…
文:実物を見せた方が良いのでは?
ターレス:そうだな…
そう言うと、ターレスさんはボールを入れていたトランクから四星球を取り出しました
ターレス:こんな感じで、オレンジの球に赤い星のマークが付いてるもんなんだが…
幽香:フム…
椛:どうですか?
幽香:星の数は違うけど、似た様なボールを拾ったわ。
ターレス:マジか?
幽香:えぇ、ちょっと待ってなさい。持って来るわ。
幽香さんは少し席を外した後、ボールを持って戻って来ました
幽香:持って来たわ、確認しなさい。
幽香さんが持って来たのは、星のマークが1つのドラゴンボールでした
椛:星の数は1つですが、間違いありませんね。
ターレス:あぁ、ドラゴンボールだ。
文:幽香さん、コレを何処で?
幽香:花達の世話をしようと花壇に行った時に、其処に埋まってたのを回収しておいたのよ。でも、コレってそんなに重要な物なの?
ターレス:あぁ、かなりな。
椛:と言うのもですね…
私は、幽香さんにボールを集める目的を話しました
幽香:7つ集めれば、どんな願いも1つだけ叶えられる球…にわかには信じられない話ね。
ターレス:俺も神達に話を聞いただけで、未だに半信半疑ではあるんだがな…
椛:スミマセン、実は私も…
文:まぁ皆そうですよね。
ターレス:まぁ事の真偽は全部集めてみりゃ分かるさ。
椛:ですね。
ターレス:幽香。すまねぇが、ソイツを譲ってくれねぇか?代わりに、さっき言ってた簡易版神精樹の栽培キットをくれてやる。
幽香:願いが叶うかどうかはともかく、1つだけ持ってても意味が無いしね。持って行きなさい。
そう言うと、幽香さんはドラゴンボールをターレスさんに手渡し、代わりに神精樹の栽培キットを受け取りました
ターレス:コレで4つ目のドラゴンボールか…
椛:後3つ、もう少しで全部揃いますね。
ターレス:あぁ。
幽香:フフ…新しい植物を育てられると考えると、今からワクワクするわ。
そんなこんなで日が傾き、私達は太陽の畑を後にする事にしました。幽香さんは、私達を見送りに来てくれました
椛:御世話になりました。
幽香:それは此方の台詞よ。今回は、素直に御礼を言わせて貰うわ。有難う。
文:幽香さんに御礼を言われるなんて、変な感じがしますねぇ…
幽香:何か言ったかしら?(睨み付ける)
文:な、何でもありません!
幽香:まぁ良いわ…
ターレス:あー…元とは言え、俺の部下達が此処の畑をメチャクチャにしちまった…悪かったな…
幽香:あの子達は戻って来ないけど、また育てて行けば良いわ。四季のフラワーマスターの名に賭けて、前より強く立派な花達にするわ。
ターレス:そうか…
ターレスさんは、ゆっくりと右手を幽香さんの方に差し出しました
幽香:何かしら?
ターレス:次に此処に来る時は、今回の様に負けはしねぇ。今度こそ、全力で貴様を倒すからな。
幽香:フッ…いつでも掛かって来なさい。私も負けたままで居るつもりは無いわ。更に力を付けて、今度は返り討ちにしてやるわ。
悪い笑みを浮かべつつ、2人は固い握手を交わしました。本来ならば微笑ましい光景の筈なのに、何だか寒気がしたのは気のせいでしょうか…
文:えっと…今回の戦いは引き分けだった筈では?
椛:彼等にとっては、引き分けは負けと同じと言う事なんでしょう。
文:そんなもんですかね…
その後、私達は太陽の畑を後にしました。しかし、戦いはまだまだ終わりません。次に私達を待つ者とは…
幽香さん、マジドS(親切)
幽香さんが神精樹の栽培キット(盆栽みたいな感じ)、ターレス達が4つ目のドラゴンボールを手に入れました
因みに、ターレスが幽香さんにあげた栽培キットは彼のスペアであり、もう1つ自前のがあるって設定です
次回で太陽の畑編は終わります
と言っても、次回はエピローグみたいなもんですがね