誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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アリスの頼み(後編)

描写が相変わらず下手です


第213話

アリスの彼氏を演じる為に、俺はアリスの家にやって来ていた。其処にはアリスの母親である神綺とやらがやって来ていた。只の人間とは明らかに違う様だが、悪人って訳じゃ無さそうだな。だが、恋愛経験が無い事もあり、どうやれば上手く彼氏を演じられるのかさっぱり分からん…怪しまれてる様に思えるのは気のせいか…神綺がトイレに行って少し経った所で、家の外から多数の魔力を感じた。どうやら敵襲らしい。正体こそ不明だが、このまま敵を野放しにしておけばアリスや神綺に被害が及ぶ。アリスを置いて外に出ようとしたが、アリスも戦うと言い出した。まぁゲームの世界でも十分戦えてた様だし、いざと言う時は守れば良いだろう。俺達は、戦う為に家の外に出た。其処で俺達が目にしたのは、家を取り囲む悪魔の様な姿の魔物の大群だった

 

ラディッツ:ゲームの世界でも似た様な魔物は沢山居たが、何でこんな所に…

 

アリス:一体一体の魔力も高い様だし、何より数が多いわ。コレは、一筋縄じゃ行きそうに無いわね。

 

ラディッツ:あぁ、思ったより激しい戦いになりそうだな。

 

アリス:戦いで家が破壊されたら堪らないし、結界を張らせて貰うわね。

 

そう言うと、アリスは家の周りに結界術を張った

 

アリス:コレで、家の事は気にしなくて良いわ。さぁ、戦いましょう。

 

ラディッツ:さっきも言ったが、無理だけはするなよ?

 

アリス:その言葉、もう一度そのまま御返しするわ。

 

ラディッツ:へっ…可愛げのねぇ奴だ。来るぞ!構えろ!

 

アリス:えぇ!

 

俺達は、一斉に襲い来る魔物達との戦闘を開始した。アリスの魔法で攻撃力を高めて貰い、気弾や肉弾戦で攻撃し続ける俺達。だが、魔物達は倒しても倒しても無数に湧いて出て来ている

 

ラディッツ:ちっ…単体では大した事ねぇが、数が多過ぎるな…長期戦になりそうだ…

 

アリス:ラディッツさん、一旦体力と気力を回復するわ。

 

アリスの回復術で、俺達の体力と気力(魔力)が回復した

 

ラディッツ:お前、そんな術も使えるのか。

 

アリス:どうやら、ゲームの世界で得た力は消えていない様なのよ。御蔭様で、使える術の種類がグッと増えたわ。

 

ラディッツ:そういや、俺もフランもゲームの世界に行く前より戦闘力が上がってたな。上昇量は少な目ではあるが…

 

アリス:あの大冒険も、決して無駄では無かった様ね。コレは嬉しい誤算だわ。

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。

 

その頃、その戦いを隠れて様子見してたメンバー達は…

 

フラン:何か大変な事になっちゃったよ…

 

パチュリー:何て数…幾らあの2人とは言え、捌き切れるかは微妙な所ね。

 

鈴仙:どうします?怒られるの覚悟で援軍に行きますか?

 

にとり:いや、アイツらなら何とかする筈さ。

 

文:ですね。御手並み拝見と行きましょうか。

 

はたて:ま、いざって時はね…

 

アリスの回復術と補助魔法の御蔭で、その後の魔物との戦いが幾分安定した。倒し続ける事数分、魔物の数が大分少なくなって来た。しかし、俺達の力もかなり削られちまった。一息付こうとしたその直後、周りの魔物達と比べて体も魔力も数段巨大な魔物が姿を現した。口の中に並ぶ牙と手足に生えた爪は鋭く、更に背中には羽根が生えており、鎧の様な外殻、先端が鋭利な槍状になっている尻尾が特徴の魔物だ

 

アリス:何て魔力…まだこんな奴が居たなんて…

 

ラディッツ:見るからに強そうだな。だが、やるしかねぇだろ。

 

アリス:えぇ、そうね…

 

俺達は、巨大な敵を前に身構えた。その魔物に対して気弾と魔法弾で応戦する俺達だったが、効き目がある様には見えず…

 

アリス:駄目だわ、全然効いてない…

 

ラディッツ:耐性があるってのか…クソったれ…

 

その直後、魔物が牙を剥き出しにして俺達に食らい付いて来た。俺は前に出て魔物の攻撃を受け止めるも、そのまま魔物と共に空中へ連れ去られちまった

 

ラディッツ:くっ…

 

アリス:ラディッツさん!待ってて!今助けに…

 

ラディッツ:来るな!

 

アリス:で、でも…

 

ラディッツ:心配すんな。お前とお前の母親に危害は加えさせねぇからよ。

 

アリス:そ、そう言う事じゃなくて…

 

魔物を吹き飛ばしたが、鋭利な爪と尻尾による連続攻撃を放って来た。その内の一撃が俺の頬を掠めた

 

アリス:あっ…

 

ラディッツ:大丈夫だ、少し掠った程度だからよ。こんな奴、ゲームの世界で戦ったデカブツ共に比べりゃ可愛いもんだぜ。そら、プレゼントしてやる!

 

俺は右手で気弾を作り出し、瞬時に魔物の眼前に移動して口の中に叩き込んだ。気弾は爆発を起こし、魔物は粉微塵に消し飛んだ

 

ラディッツ:ふぅ、終わったか…どうやら、固かったのは外側だけだった様だな。

 

デカい魔物を撃破し、残る魔物達の掃討もすぐに終わった。今度こそ一息付いた俺の傍にアリスが駆け付けて来た

 

アリス:御疲れ様。大丈夫?

 

ラディッツ:あぁ、何とかな。

 

アリス:待ってて、頬の怪我を治してあげるわ。

 

ラディッツ:こんな傷、唾でも付けときゃ治るだろ。

 

アリス:駄目よ!化膿するかも知れないでしょ!良いから動かないで!

 

ラディッツ:お、おぉ…

 

只今治療中…一方、その一部始終を見ていたフラン達は…

 

フラン:御兄ちゃん達が無事で、本当に良かった…

 

パチュリー:全く…弱い癖に無茶するんだから…

 

にとり:うーん…

 

鈴仙:どうかしましたか?

 

にとり:あ、いや…こうして見ると、ラディッツって結構モテ要素あるなぁと思ってねぇ…

 

鈴仙:えっ?

 

にとり:髪型に若干難有りだとは思うけど、ラディッツって見様によってはイケてる部類に入るだろうし…荒っぽいけど実は家庭的だったり、何より仲間想いだ。そして、色々と辛い過去を持ちながら、それに負けずに毎日頑張ってる。

 

鈴仙:確かに…

 

文:女性から見れば、中々の好物件ですからね。

 

鈴仙:そ、それはまぁ…

 

フラン:私は、御兄ちゃんが好きだって胸を張って言えるよ。

 

はたて:おぉ…相変わらずストレートな…

 

フラン:皆は違うの?

 

鈴仙:ま、まぁ…そうですね…

 

はたて:嫌いじゃないとだけ…

 

パチュリー:ノーコメントで…

 

にとり:好感は持てるよ。

 

文:同じく。ですが、それはアリスさんも同じでは無いでしょうか?

 

鈴仙:えっ?

 

文:アリスさんの様子を見るに、彼を信頼してる様なのは間違い無いですし…ラディッツさんも満更でも無い様子…

 

にとり:コレは、もしかするかも知れないねぇ…

 

文:ですねぇ…

 

鈴仙:も、もしかするとは?

 

文:もう、分かってる癖に…

 

鈴仙:うっ…

 

パチュリー:・・・

 

と、隠れながらその手の話で盛り上がる女性陣であった…そして、場面は再びラディッツ達に切り替わる…魔物を掃討した2人だったが、其処へ…

 

神綺:2人共、御苦労様。

 

神綺が笑顔で姿を現した

 

アリス:あ、お母さん。随分長い御手洗いだったけど、大丈夫なの?

 

神綺:ゴメンなさいね、アレは嘘よ。

 

アリス:えっ?

 

神綺:さっき、此処に魔物の大群がやって来たでしょ?

 

アリス:ど、どうしてそれを?

 

神綺:だって、貴方達がさっき戦った魔物達は、全て私が召喚した物だもの。

 

アリス:えぇっ?

 

ラディッツ:アンタ、何でそんな事を…下手すりゃ、自分の娘が大怪我をしてたかも知れんのだぞ?

 

神綺:理由は勿論、貴方の実力を試す為よ。

 

ラディッツ:何?

 

神綺:口だけで無く、娘を任せられるだけの実力があるかどうか…それを試したかったのよ。因みに、あの魔物達は私達の世界では中級レベル。あの程度の敵に勝てない様じゃ、娘を任せる訳にはいかないからね。

 

ラディッツ:成る程な…さっき、魔物を召喚したと言ってたな?それに、私達の世界とも…アンタ、一体何者なんだ?

 

神綺:フフ、世の中には知らなくて良い事もあるのよ。

 

ラディッツ:ちっ…食えねぇ女だ…

 

神綺:テストの結果、貴方はギリギリで合格点よ。楽勝とまでは行かなくても、あの子達からアリスに怪我をさせる事無く守り通したんだもの。

 

ラディッツ:ギリギリか…

 

神綺:貴方には、まだまだ伸び代がある。コレなら、この子を任せても大丈夫そうだわ。

 

ラディッツ:・・・

 

アリス:えっと…お母さん、その事で謝らなきゃいけない事があるんだけど…

 

神綺:何かしら?

 

俺とアリスは、今回の事のあらましを正直に話した。神綺は、特に驚いた様子も無く話を聞いていた

 

神綺:つまり、彼氏が出来たって話は意地を張った勢いで出た嘘で、彼に無理矢理その役を御願いしたと…そう言う事ね?

 

アリス:本当に…本当にゴメンなさい!

 

アリスは、何度も頭を下げながら謝っている

 

ラディッツ:神綺さんよ。アリスは確かに嘘を吐いたが、悪気があった訳じゃねぇんだ。其処を分かってやってくれ。

 

神綺:バカね…そんな事、最初から分かってたわよ。

 

アリス:えっ?

 

神綺:離れて暮らしていても、私は貴方の母親だもの。娘の嘘を一発で見抜けない程落ちぶれちゃ居ないつもりよ?

 

アリス:・・・

 

神綺:寧ろ、その程度で私を欺く事なんて出来ないわよ?

 

アリス:全く…敵わないわね、お母さんには…

 

神綺:年季が違うわよ。

 

ラディッツ:嘘と分かってて、わざと話に乗ったって訳か。益々食えねぇ女だな、アンタは…

 

神綺:御褒めの言葉として受け取っておくわ。でも、ちょっと残念でもあるわ…

 

ラディッツ:残念?

 

神綺:えぇ…嘘とは分かってても、同時に少し期待もしたのよ。娘に良い人が出来たんだなって…

 

アリス:・・・

 

ラディッツ:心配する事はねぇだろ。

 

神綺:えっ?

 

ラディッツ:アリス程の奴なら、世の男が放っておく訳がねぇからな。いつか、本当に良い奴に巡り合える日が来るだろうよ。

 

アリス:・・・

 

神綺:えぇ、そうね…そんな日が来る事を、のんびりと待たせて貰うわ。

 

ラディッツ:それが良いだろう。

 

その後も色々と話をした後、神綺は自分の居場所へと帰って行った。俺はと言うと、面倒事に巻き込んでしまった御詫びがしたいと言われ、夕食を御馳走になった(因みに、フラン達はラディッツ達と神綺の会話を聞いた後、バレない様に静かにその場から立ち去った)。そして、夕食後…

 

ラディッツ:悪かったな、夕食を腹一杯食わせて貰っちまってよ。

 

アリス:御世話になった御礼よ、気にしないで。あんなに沢山食べてくれて嬉しかったわ。

 

ラディッツ:もう日が暮れるか…そろそろ帰る時間だな…

 

アリス:ねぇ、ラディッツさん。

 

ラディッツ:どうした?

 

アリス:もし良かったら、本当に私と付き合ってみる気は無いかしら?

 

ラディッツ:何?

 

アリス:・・・

 

少しの間、辺りが静まり返った。そして…

 

ラディッツ:お前の気持ちは本当に嬉しい。だが、俺は戦う事ばかり考えて来たから、其方方面はさっぱり分からん。こんな半端な気持ちじゃ、お前に失礼ってもんだ。だから…

 

アリス:ま、そうでしょうね…でも、少しだけ…ほんの少しだけでも良いから、私との事も考えて貰えると嬉しい…かな?

 

ラディッツ:…考えておこう。

 

アリス:有難う。

 

ラディッツ:それじゃあな。また何かあったら、いつでも紅魔館に来い。相談に乗ってやるからよ。

 

アリス:えぇ、そうさせて貰うわ。気を付けてね。

 

ラディッツ:あぁ。

 

互いに手を振り、2人は別れた。その日の就寝時、アリスが自分の発言を思い返し、真っ赤になった顔を枕に埋めながらジタバタしてたのはまた別の話…

 




以上、アリス回でした

キャラが違い過ぎて、コレじゃない感が半端無いですなぁ…

アリスファンの方、スミマセン
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