誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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厄神様に会いに行こう

始まります


第217話

ある日、ラディッツは出掛ける為に紅魔館の自室で支度を整えていた

 

ラディッツ:コレで良しと…

 

荷物を纏め終えたラディッツの元へ、弁当を持った咲夜が現れる

 

咲夜:失礼します。ラディッツさん、御弁当を御持ち致しました。

 

ラディッツ:あぁ、悪いな。有難うよ。

 

咲夜:いえいえ。しかし、一体どちらへ外出を?

 

ラディッツ:この前、厄がどうたらと言う話があった時、妖怪の山に居る厄神とやらの話が出ただろ?ソイツに挨拶をしにな。

 

咲夜:山に行くだけなら、弁当は必要無かったのでは?

 

ラディッツ:コレは、その女への差し入れ的な奴だよ。妖怪とは言え、美味いもんは食いたいだろうからな。

 

咲夜:あ、そう言う事でしたか。

 

ラディッツ:会った事もねぇ奴に対しておかしいかも知れんな…

 

咲夜:いえ、きっと喜んで貰えるかと思いますよ。

 

ラディッツ:だと良いがな…

 

咲夜と話している所に、フランが現れる

 

フラン:御兄ちゃん、出掛けるんだよね?

 

ラディッツ:あぁ、ちょっと妖怪の山までな。

 

フラン:私も行く!

 

ラディッツ:別に構わんが、レミリアに話を通しとけよ?

 

フラン:はーい!

 

フランは、足早にレミリアの部屋へと移動

 

ラディッツ:やれやれ、相変わらず甘えん坊な妹だ…

 

咲夜:ですが、今の妹様は昔と比べて別人の様に明るくなられました。コレも、全て貴方の御蔭ですわ。

 

ラディッツ:俺は大した事はしてねぇよ。アレは、アイツの元来の性格だよ。

 

咲夜:またまた、御謙遜を。

 

ラディッツ:フン…

 

フランが戻って来るのを待った後、2人は紅魔館を出て妖怪の山へと向かった。山の麓に到着した2人を出迎えたのは…

 

はたて:いらっしゃい、待ってたよ。

 

フラン:あれ?はたてさん?何で?

 

ラディッツ:俺は部外者だから、山の事を全て把握してる訳じゃない。其処で、此処の地理に精通してるコイツに案内して貰おうと思ってな。事前に来る日時を知らせ、待ち合わせをしてたって訳だ。

 

はたて:そう言う事。

 

フラン:成る程…

 

はたて:で?どうする?早速その人が居る所に向かう?

 

ラディッツ:あぁ、ソイツに挨拶する為に来たんだからな。

 

はたて:そうだったね。そんじゃま、案内するから逸れない様にしっかり付いて来てね。

 

ラディッツ:おう。

 

フラン:はーい!

 

はたてに案内され、移動し続けたラディッツ達。すると、長い緑髪を首の前で束ねている女性に出会った

 

はたて:あ、居た居た。おーい!

 

???:誰かと思えば、貴方は天狗の…それに、赤い服の子は紅魔館の主の妹さんね?

 

フラン:私の事を知ってるの?

 

???:勿論よ。天狗の新聞に貴方の事が載っていたからね。

 

フラン:そうなんだね。

 

???:其方の逞しい男性は、最近話題になってる外来人の方よね?御名前は確か…ラディッツさんだったかしら?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。良く知ってたな。

 

???:貴方の活躍は、私の耳にも届いているわ。

 

ラディッツ:活躍って程の事はしてねぇつもりだが…アンタ、名前は?

 

???:あ、そう言えば自己紹介がまだだったわね。私は鍵山雛。会えて嬉しいわ。

 

ラディッツ:雛か、宜しくな。

 

ラディッツは、握手しようと雛に近付こうとした。しかし、彼女はラディッツを制止し、彼と距離を取った

 

ラディッツ:どうした?

 

雛:私に近付いてはいけないわ。私に近付いた人は、皆不幸になってしまうのよ。だから、それは駄目。

 

ラディッツ:はたて、コイツ…

 

はたて:ゴメン、彼女はそう言う能力を持ってる人なんだよ。決して痛い人とかそう言うんじゃないから。

 

ラディッツ:そ、そうか…能力にも色々あるんだな…

 

はたて:うん。彼女は、人の厄を全て引き受けてくれる有難い存在なんだ。そして、人間が大好きで皆の幸せを願う思い遣りのある優しい妖怪なんだ。けど、彼女に近付いた人は必ず不幸な目に合うんだ。だから、彼女は他人と触れ合う事が出来ないんだ。

 

雛:・・・

 

ラディッツ:損な能力もあったもんだ…

 

フラン:けど、能力じゃ私達にはどうする事も出来ないね…

 

ラディッツ:・・・

 

雛:その気持ちだけで、私は嬉しいわ。有難う。

 

フラン:う、うん…

 

ラディッツ:無理してるな。

 

雛:…正直、ちょっと寂しい気持ちもあるわ。でも、コレは私にしか出来ない事だからね。皆が幸せに笑って暮らせるなら、私はそれで良いのよ。

 

フラン:何か可哀想…

 

ラディッツ:・・・

 

ラディッツは、ゆっくりと雛に歩み寄って行く

 

雛:あ、貴方話を聞いて無かったの?私に近付いたら、貴方が不幸な目に…

 

ラディッツ:そんなもん知るかよ。

 

ラディッツは、雛の目の前に移動して止まった。しかし…

 

雛:あら?変ね、何も起こらない…

 

ラディッツ:どうやら、その能力は俺には効かん様だな。

 

雛:こんな事が…私の力が効かない人が居るなんて…

 

フラン:御兄ちゃんが外の人だからかな?

 

はたて:若しくは、サイヤ人だからとか?

 

ラディッツ:どうかな…だが、コレで挨拶する事が出来るな。改めて、宜しく頼む。

 

雛:…えぇ、此方こそ。

 

その日、厄神と呼ばれる女性は初めて他人と握手を交わした。その後、ラディッツが持って来た弁当をその場に居る皆で分け合って食べたり、楽しく話したりして過ごした。そんな事をしている間に、時間は夕刻となり…

 

フラン:御兄ちゃん、私御腹空いたよ…

 

ラディッツ:もうこんな時間か。さっさと帰って飯を作らねぇとな…

 

はたて:楽しい時間って、本当にあっと言う間に過ぎるよね。

 

ラディッツ:少しばかり長居し過ぎた。悪かったな、雛。

 

雛:謝らないで。誰かと楽しい時間を過ごすなんて、絶対に出来ない事だと思ってた。でも、貴方達の御蔭でそれが出来たんだもの。本当に有難う。

 

ラディッツ:少しでも楽しんで貰えたなら何よりだ。

 

フラン:私も楽しかったよ。

 

はたて:私こそ有難う。休みの日に良いリフレッシュが出来たよ。

 

雛:ねぇ…

 

ラディッツ:あん?

 

雛:時々で良いから、また遊びに来てくれないかしら?

 

ラディッツ:そうだな…友人の頼みなら、聞かん訳にはいかねぇな。

 

雛:友人…

 

ラディッツ:ん?違ったか?

 

その言葉を聞き、雛はフッと笑った

 

雛:…いえ、違わないわ。何も無い所だけど、いつでも来て頂戴ね。歓迎するわ。

 

ラディッツ:あぁ。

 

フラン:まったねー!

 

はたて:それじゃ!

 

空を飛んで移動を開始したラディッツ達。雛は、そんな彼等の姿が見えなくなるまで見送り、自分の居場所へと戻って行った

 




雛さんファンの方が居ましたら、この場を借りて御詫びします

キャラが良く分からないまま、勝手な解釈を沢山込めてやりました

スミマセンでした
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