誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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まずは、灼熱地獄跡に突入します


第222話

地底を襲撃したのは、悪の心のみが増幅したナメック星人スラッグと、その手下の魔族達だった。彼等の魔の手から間一髪で逃れて来た燐達曰く、地底の住人達は次々と彼等に敗れ、こいしの姉の古明地さとり、そして燐の親友の霊烏路空は、彼等と戦う為にその場に残っているのだとか…ラディッツ達は、スラッグ達を倒してさとり達を救い出し、地底に平和を取り戻すべく、燐やこいしと共に灼熱地獄跡へと足を踏み入れた。しかし、其処にも既にスラッグ達の手が及んでいた。本来ならば、炎とマグマにより息をするだけで肺が焼ける程の熱さである筈のこの場所も、全域が完全に凍り付いてしまっており、極寒地獄へと変貌していた…

 

はたて:何コレ寒っ!

 

妹紅:おいおい、酷い有り様だな…すっかり氷の世界じゃないか…

 

燐:あたい達が外に出る為に此処を通った時は、まだ此処まで酷くは無かったのに…

 

こいし:短時間でこんなに…

 

はたて:寒い!てか痛い!痛寒い!

 

ターレス:うるせぇ奴だな…妖怪の癖に寒さに負けてんのかよ…

 

椛:私も、ちょっと寒気がして来ました…

 

ターレス:お前もかよ…

 

椛:スミマセン…

 

ラディッツ:妖怪でも、暑さや寒さの感覚があるもんなのか?

 

美鈴:本来なら、妖怪は人間と違ってその辺の感覚が鈍くなってしまう筈なんですが…

 

ラディッツ:ほぅ…

 

フラン:うぅ…

 

ラディッツ:どうした?お前も寒いのか?

 

フラン:ちょっとだけね…

 

美鈴:妹様、大丈夫ですか?

 

フラン:うん、大丈夫だよ。吸血鬼なのに情けないね…

 

ラディッツ:そんな事も偶にはあるだろ。それよりも、余り無理はするなよ?キツくなったらすぐに言え。

 

フラン:うん、有難う。

 

妹紅:いつ以来だ、寒さを感じて震えるなんて…

 

ラディッツ:行けそうか?

 

妹紅:何とかな。

 

ラディッツ:そうか…

 

こいし:お燐は大丈夫?

 

燐:スミマセン、ちょっとキツいです…

 

はたて:こんな事になってるんなら先に言ってよ!こうなってると分かってれば、防寒着くらい用意して来たのに!

 

燐:ゴ、ゴメンよ…

 

こいし:と言うか、御兄さん達は平気そうだね?

 

フラン:寒くないの?

 

ラディッツ:コレくらいなら問題ねぇよ。

 

美鈴:鍛えてますから。

 

ターレス:お前らとは出来が違うんだよ。

 

はたて:うーん…天狗の癖に寒さに負けるなんて…私ももっと鍛えなきゃ駄目かな…

 

ラディッツ:何なら、一緒にトレーニングでもするか?

 

はたて:考えとく…

 

ラディッツ:そうかよ…

 

ターレス:犬走、俺の部下の癖に寒さなんかに負けてんじゃねぇ。シャキッとしろシャキッと。

 

椛:ス、スミマセン!

 

ターレス:コレが終わったら鍛え直してやる、覚悟しとけ。

 

椛:は、はい!

 

ラディッツ:ターレスよ。折角出来た可愛い部下を大事にしてやれよ。

 

ターレス:甘やかすだけじゃ強くはなれねぇだろ。

 

ラディッツ:お前の言い分も分からんでもねぇが…椛、お前も大変な奴の部下になっちまったな。

 

椛:大丈夫です。彼の教えは確かに厳しいですが、楽しくもありますから。彼の期待に答える為に、粉骨砕身の覚悟で頑張ります。

 

ラディッツ:そうか…辛くなったらすぐに言えよ?

 

椛:はい、有難うございます。

 

ターレス:ちっ…

 

ラディッツ:しかし、皆この寒さで相当参ってるな。こりゃ、さっさと此処を抜けた方が良さそうだ…

 

ターレス:だな…このままじゃ煩くて敵わん…

 

ラディッツ:まぁそう言うな。

 

ターレス:ちっ…さっきの事と言い、すっかり甘くなりやがって…

 

互いに励まし合ったり悪態をつき合ったりしつつ、凍り付いた灼熱地獄跡の出口を目指して進む一行。しかし、事はそう上手くは運ばない物で…

 

ラディッツ:誰か居るな…

 

燐:くっ…もうすぐで此処の出口って所なのに…

 

一行を待ち構えていたのは、額に鬼の様な2本の角を生やした、オレンジ色の体色のガタイの良い男だった

 

???:来たか…

 

美鈴:どうやら、私達を待っていた様ですね。

 

ラディッツ:その様だな…

 

燐:アンタは、スラッグの部下の1人の…

 

ゼエウン:ほぅ、スラッグ様の名を知っているのか。まぁ良い…俺はスラッグ様の部下の1人、ゼエウン様だ。スラッグ様の新たな野望の為、貴様等には此処で死んで貰うぞ。

 

ターレス:やる気満々だな…だが…

 

妹紅:大した相手じゃ無さそうだな。

 

ゼエウン:聞こえてるぞ!其処の貴様!

 

妹紅:聞こえる様に言ったからな。

 

ゼエウン:このアマ…

 

はたて:誰がやるの?

 

フラン:じゃあ、私が…

 

美鈴:いえ、コイツの相手は私に御任せ下さい。

 

フラン:美鈴?

 

美鈴:こんな奴、妹様やラディッツさんが戦うまでもありません。

 

ゼエウン:何だと?

 

美鈴:皆さんは、下がってゆっくり見ていて下さい。すぐに終わらせますので。

 

ターレス:ま、良いだろ…

 

椛:こいしさん達も此方へ。

 

こいし:はーい!

 

向き合う美鈴とゼエウンを残し、他のメンバーは少し離れる

 

美鈴:フムフム…気を探った限り、貴方の戦闘力は3万9千程度と言った所ですか…ゴミですね…

 

ゼエウン:あぁん?

 

美鈴:貴方は私には勝てない、戦わなくても分かります。

 

ゼエウン:何処までもナメやがって…

 

遂にスラッグ一味との戦いが始まった。はてさて、どうなりますやら…

 




まず、前話の中で訂正した部分をば…

スラッグ星の解説を簡単にした部分で、出身惑星と書いていましたが、正しくは移住した惑星でした

出身はナメック星で、そのナメック星が危機に貧してスラッグが移住したのがスラッグ星でした

失礼しました

灼熱地獄跡が凍り付いて極寒地獄になっているのは、スラッグ星の環境に少しでも近付ける為です

フランや椛、妹紅の様な屈強な妖怪達ですら寒さを感じる程の厳しい環境なんだと思って下さい(そう言う事にしといて下さい)

ラディッツ、ターレス、美鈴は寒さが堪えていません(鍛えてますから)

ゼエウンは、原作だと「スラッグ様ももう御年だ」と言う発言をした直後にスラッグに殺された奴です

実力を発揮する事無く退場させられたにも関わらず、今回再びスラッグの部下として復活しています

美鈴にゴミ呼ばわりされていますが、果たして…

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