誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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オリジナル要素あります


第223話

地底を目指して灼熱地獄跡に足を踏み入れたラディッツ達。しかし、其処は既にスラッグ達の手により極寒地獄になっていた。其処の余りの寒さに、妖怪であるフランやはたて達も参ってしまっていた。早く抜け出そうと先を急ぐ一行だったが、出口で彼等を待ち伏せしていた者の姿があった。彼の名はゼエウン。地底を襲撃したスラッグの手下の1人であった。彼と戦う為に名乗りを挙げたのは、紅魔館の門番である美鈴。ゼエウンの気を探り、自分には絶対に勝てないと断言した彼女…その実力とは…

 

ゼエウン:俺が貴様に勝てないだと?

 

美鈴:その通りです。この勝負、やる前から結果は見えています。悪い事は言わないので、逃げ出した方が身の為ですよ?

 

ゼエウン:貴様…

 

美鈴:フム…折角ですし、ハンデをあげましょう。

 

ゼエウン:ハンデだと?

 

美鈴:そう…戦闘開始から3分間、私は一切攻撃しません。勿論反撃も…

 

ゼエウン:俺の攻撃を完全に見切る…そう言う事か?

 

美鈴:そうです。所謂サービス期間と言う奴です。さぁ、何処からでも打ち込んで来なさい。

 

そう言うと、美鈴は両手を後ろで組んで目を閉じた

 

ゼエウン:俺様をナメるなよ…3分間も要らねぇ!すぐに貴様を殺してやる!

 

激昂したゼエウンは、美鈴に飛び掛かってラッシュ攻撃を始めた。しかし、美鈴はその攻撃の全てを最小限の動きで回避し続けている

 

妹紅:本当に完全回避してるな…

 

椛:敵の実力が大した事無いのもありますが…それでも…

 

フラン:美鈴強い!

 

ターレス:目を閉じたままで、相手の動きを完全に読んでやがるのか…

 

ラディッツ:今更だが、奴の能力はかなり強いな。しかも、今もドンドン成長中と来た…

 

はたて:彼女が紅魔館で一番下の立場ってのが信じられない…

 

ラディッツ:・・・

 

それからもひたすら攻撃を続けるゼエウンだったが、美鈴には掠りもせず…

 

ゼエウン:クソッ!どうなってやがる!本当に完全に見切ってるってのか!

 

美鈴:そろそろですかね…

 

ゼエウン:あん?

 

美鈴:軽く行きますよ…せいやっ!

 

回避の構えを解き、直ぐ様ゼエウンの腹に拳を叩き込んだ。美鈴が放った拳は、彼の肉体に深々と突き刺さり、彼は腹を抑えながら後退りした

 

ゼエウン:こ、攻撃しないんじゃ無かったのか…

 

美鈴:アレ?もしかして、時間計って無いんですか?

 

ゼエウン:何?

 

美鈴:とっくに3分経ってます。なので、サービス期間は終了したんですよ。

 

ゼエウン:くっ…

 

美鈴:一応言っておきますが、私はこの中では弱い部類ですから。

 

ゼエウン:何?

 

美鈴:私なんかより、後ろに居る方達の方が数段強いです。つまり、私に勝てない様では、端から貴方に勝ち目は無いと言う事です。

 

ゼエウン:・・・

 

美鈴:さて、話は終わりです。覚悟は良いですか?

 

ゼエウン:くっ…まだだ!うおぉぉっ!

 

ゼエウンは、拳に気を溜めて美鈴に殴り掛かった。だが、その攻撃も美鈴に右手だけで軽々と受け止められていた

 

美鈴:そんな力任せの攻撃が効くとでも?

 

ゼエウン:ぐっ…

 

美鈴:攻撃の御手本を見せてあげましょう…

 

美鈴は、瞬時に気を高めた。彼女の両拳が光を帯びる

 

ゼエウン:な、何だコイツの気は…

 

美鈴:食らいなさい!ハアァァァッ!

 

美鈴は、ゼエウンの懐に潜り込んだ後、彼の全身にマシンガンの様な連続パンチを叩き込んで行く。何とか抵抗しようとするゼエウンだったが、怒涛の乱打の前にはなす術無くドンドン後退して行く

 

美鈴:トドメです!紅流拳法、気穴(きけつ)封印!

 

美鈴は、トドメの正拳突きでゼエウンを吹き飛ばした。一方のゼエウンは、フラ付きながら何とか立ち上がった

 

ゼエウン:ク…ククク…このアマ、やってくれたな…だが、俺は耐えた!耐え切ったぞ!ハハハハハ!

 

美鈴:それはどうでしょうかね?

 

ゼエウン:何?

 

美鈴:私達の様に気を操る者には、体内に気を巡らせるツボみたいな物が存在してるんです。それを気穴と言うんですが…さっき、私が貴方に使った気穴封印と言う技は、その気穴の機能を完全に停止させてしまう技なんですよ。

 

ゼエウン:何が言いたい?

 

美鈴:スミマセン、分かり辛かったですかね…気穴の機能が停止した今の貴方は、気弾を撃つ所か気を感じる事すら出来なくなってる筈です。

 

ゼエウン:なっ…そう言えば、貴様の気を全く感じねぇ…と言う事は…

 

美鈴:分かって頂けた様で何よりです。今の貴方は、もう普通の人間と変わりません。見た目は兎も角ね…

 

ゼエウン:バカな…こ、こんな事が…

 

美鈴:言ったでしょ?貴方は私に勝てないと…

 

ゼエウン:くっ…こんな奴等が居るとは…念の為に、スラッグ様に報告せねば!

 

ゼエウンは、美鈴に背を向けて逃走を始めた

 

美鈴:あ、ちょっと!

 

ターレス:其処を退け、巻き込まれても知らねぇぞ…

 

美鈴:へっ?

 

ターレス:くたばれ!

 

ターレスは、逃走中のゼエウンに狙いを定めて右手から光線を放った(美鈴はギリギリで回避した)

 

ゼエウン:うわあぁぁぁっ!ス、スラッグ様ぁぁぁっ!

 

ターレスの光線はゼエウンを確実に捉え、彼を粉々に消し飛ばした

 

ターレス:見掛け倒しの雑魚が…

 

はたて:よ、容赦無いね…

 

ターレス:敵に情けを掛ける必要はねぇだろ。紅美鈴、貴様の戦闘力は評価してやる。だが、詰めが甘過ぎる。そんなんじゃ、いつか足元を掬われるぞ。

 

美鈴:ハ、ハイ…スミマセン…

 

ターレス:邪魔者は居なくなった、先に進むぞ。

 

ターレスに続き、次々に灼熱地獄跡の出口へと移動を開始した

 

美鈴:ハァ…詰めが甘いかぁ…まだまだ修行不足ですね…

 

美鈴は、ガックリと項垂れている。其処へ、ラディッツとフランが近付いて声を掛けた

 

フラン:ターレスって、ちょっと厳し過ぎるよね?

 

ラディッツ:アイツはいつもあんな感じさ。俺に言わせりゃ、さっきのアレは本当に凄かったぞ。お前が敵だったらと思うと、正直ゾッとするぜ。

 

フラン:格好良かったよ、美鈴!

 

美鈴:有難うございます。ですが、本当の戦いはコレからです。気を引き締めて行きましょう。

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。

 

フラン:頑張ってこー!

 

ラディッツ達も、灼熱地獄跡の出口から先に進んで行った。次に彼等を待つのは…

 




てな訳で、まずはゼエウン撃破

因みに、妹紅や燐達の台詞がありませんが、ちゃんと一緒に居ます
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