誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第225話

灼熱地獄跡を抜け、旧地獄街道へと足を踏み入れたラディッツ達だったが、其処も灼熱地獄と同様の有り様になってしまっていた。更に、かつてのフランや妹紅達の様に正気を失い、敵意を剥き出しにした地底の住人達に襲われてしまう。そんな時、謎の女性が彼等の元に駆け付け、襲い来る者達を軽く撃退した。「ゆっくり話がしたいから移動しよう」と言う彼女の言葉に従い、一行は彼女と共に近くの建物に移動し、一息つく事にした…

 

ラディッツ:他の建物は酷い有り様だったってのに、まだ無事な建物があったとはな…

 

???:まぁね。とは言え、此処が見付かるのも時間の問題だろうけどねぇ…

 

フラン:危ない所だったよ。助けてくれて有難う。

 

???:何、礼には及ばないよ。

 

ターレス:・・・

 

ラディッツ:ターレス、どうした?

 

ターレスは、その女性をジッと見ている。その女性は、金色の長髪に整った顔立ちをしており、額には大きな赤い角が1本生えている。ターレスの視線は、どうやらその角に向いている様だが…

 

???:そんなに見つめてどうしたんだい?私の顔に何か付いてるかい?

 

ターレス:額に赤い角…もしかして、貴様が幽香が言ってた、地底に居る強い奴なのか?

 

???:幽香…あぁ、太陽の畑に居る風見幽香の事かい…そういや、アイツが言ってたっけ…最近、面白い外来人が自分の所に来たって…あぁ、そうか…(ニヤリ)

 

ターレス:あん?

 

???:アンタと其処のロン毛の兄さんの事だろ?最近、天狗の新聞で度々取り上げられてる外来人ってのは…

 

ターレス:まぁな…俺の名はターレス。で、此方は…

 

ラディッツ:ラディッツだ。

 

???:ラディッツにターレスか…良い名前だね。それに、中々男前じゃないか。

 

ラディッツ:ソイツはどうも。

 

ターレス:アンタは?

 

勇儀:っと…自己紹介が遅れちまったね。私は勇儀。星熊勇儀だ。宜しくな。

 

ラディッツ:あぁ、宜しく。

 

ターレス:勇儀か…女にしては、随分逞しい名前だな。

 

椛:ターレスさん、失礼ですよ。

 

勇儀:ハッハッハッ!構わないさ!格好良い名前だろう?

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。

 

勇儀:良く見てみれば、竹林の蓬莱人に山の天狗、紅魔館の吸血鬼の妹まで居るじゃないか。

 

美鈴:あれ、私はスルー?

 

フラン:私達の事を知ってるの?

 

勇儀:その兄さん達が来てからコレまでに起きた事件の事は、全て天狗達の新聞で読ませて貰ったからね。全部良い出来だったよ。

 

はたて:何か照れるなぁ…

 

勇儀:地獄の悪人達の大脱走か…アンタ達も、面倒な事に巻き込まれちまったもんだね…

 

ターレス:それは御互い様だろ?

 

勇儀:ハッハッハッ!違い無いね!

 

ラディッツ:・・・

 

フラン:御兄ちゃん、どうかしたの?

 

ラディッツ:今回の事には、俺の親父も関係してる…無関係なお前達を巻き込んじまった…

 

フラン:そんな!御兄ちゃんは悪く無いよ!

 

妹紅:そうだ、アンタが責任を感じる事は無い。悪いのは、この事件を引き起こしたバカ野郎だ。

 

はたて:ラディッツが居なかったら、私達は今こうして居られなかったかもだしねぇ…

 

椛:貴方達には感謝こそすれど、恨み等全くありません。御気になさらず。

 

ターレス:弱気になってる暇があるなら、この状況をどうするかを考えやがれ。さっきの3人もそうだが、助けなきゃいけねぇ奴は他にも居るんだぞ?

 

ラディッツ:あ、あぁ…そうだな…まだまだ修行が足りんな…

 

美鈴:修行ならば、いつでも御相手しますよ?

 

ラディッツ:助かるよ。

 

燐:勇儀姐さんは、どうして無事だったんですか?敵に襲われたりしなかったんですか?

 

勇儀:敵?あぁ、そう言えば妙な服を来た奴等がワラワラと来たっけな…

 

こいし:ソイツ等はどうしたの?

 

勇儀:全員蹴散らしてやったさ。売られた喧嘩は買うのが流儀だからね。とは言え、弱過ぎて喧嘩なんて言えるもんじゃ無かったけどねぇ…

 

燐:さ、流石は姐さん…

 

勇儀:ハッハッハッ!

 

ターレス:じゃあよ勇儀…もっと楽しい喧嘩をしたくはねぇか?

 

勇儀:ん?

 

ターレス:幽香から話を聞いてんなら、俺が此処に来た理由も大体勘付いてるんじゃねぇのか?

 

勇儀:ククク…あの女の言った通りだ。アンタも相当の戦闘バカみたいだね?

 

ターレス:まぁな…どうだ?この場で軽くやり合ってみるか?

 

ターレスは、悪い笑みを浮かべている

 

勇儀:悪い顔してるねぇ…けど、幽香が認めた程の奴なら、少しは楽しめるかもねぇ…

 

立ち上がり、身構えながら睨み合うターレスと勇儀。笑みを浮かべる両者の間に火花が散る…

 

妹紅:待てって。こんな時にやり合ってる場合じゃないだろ?

 

はたて:そうだよ!時と場合を考えなって!

 

ターレス:ちっ…

 

勇儀:そりゃそうか…

 

妹紅とはたてに制止され、2人は構えを解いた

 

ターレス:まずは、この地底に居る敵の親玉とその部下共を始末する。それが終わったら…分かってるな?

 

勇儀:勿論だ。御楽しみは、その時まで取っとく事にするよ。

 

妹紅:ったく…

 

はたて:やれやれ…

 

美鈴:あの…出来れば私も…

 

その直後、外から爆発音が聞こえて来た

 

燐:爆発音?

 

ラディッツ:邪悪な気が3つ、此方に近付いて来てるな。

 

勇儀:ちっ…どうやら、此処も見付かっちまったらしいね…

 

燐:まさか、さっきお空が食い止めてた奴等…

 

こいし:じゃあ、お空は…

 

美鈴:兎に角、外に出ましょう。

 

妹紅:そうだな。

 

一行は、建物の外に移動した。其処には、茶色い肌と背中に生えた羽根が特徴の肥満体型の男、青白い肌に中性的な容姿の長身の男、緑色の肌で見るからに不気味な姿の小柄な男の3人組の姿があった

 

???:ケケケッ!生き残りを見付けたぞ!

 

???:貴様等には悪いが、死んで貰うぞ。

 

???:大人しくするダボ!

 

燐:アンタ達が此処に居るって事は、お空は…

 

???:お空?誰だそりゃ?

 

???:アイツだろ?俺達3人に1人で立ち向かって来た、背中に羽根を生やした奴…

 

???:あぁ、アイツか…

 

???:ヘッヘッヘッ…アイツなら、氷漬けにして放置して来たダボ。もう凍死してるかも知れんがな。

 

燐:そ…んな…

 

こいし:お空が負けるなんて…

 

ラディッツ:いや、此処から少し離れた所にかなり弱々しい生命反応がある。恐らく、コレがソイツの反応だろう。

 

燐:生きてる?生きてるのかい?

 

燐は、慌ててラディッツに詰め寄る

 

ラディッツ:あぁ。だが、急がねぇと手遅れになっちまうぞ。

 

燐:御兄さん!その反応はどっちから?

 

ラディッツ:落ち着け、今から向かうつもりだ。お空とやらだけじゃなく、こいしの姉も助けなきゃいかんからな。

 

こいし:うん!

 

燐:よし!急ごう!

 

駆け出そうとしたラディッツ達だったが、その行く手を3人が塞いだ

 

???:俺達がそれをさせると思ってるのか?

 

???:ケケケッ!そんな甘い話はねぇよなぁ?

 

???:どうせ全員くたばるんだ!足掻くだけ無駄ダボ!

 

ラディッツ:ちっ…コイツ等…

 

妹紅:待て!

 

はたて:此処は…

 

フラン:私達の出番だね!

 

ラディッツ:あん?

 

そう言うと、フランは肥満体型の男に、妹紅は中性的な容姿の男に、はたては小柄な体型の男の前にそれぞれ向かい合った

 

妹紅:コイツ等は、私達が引き受ける!

 

はたて:ラディッツ達は、早く先に行って!

 

フラン:コイツ等を倒したら、すぐに後を追い掛けるからさ。

 

3人は、それぞれ笑顔を見せる

 

ラディッツ:そうか…分かった、任せたからな。

 

はたて:はいよ!

 

妹紅:任せろ。

 

フラン:頑張っちゃうよー!

 

敵3人と対峙するフラン達を其処に残し、ラディッツ達はその場から移動を開始した(勇儀も含めて)

 

???:ちっ…まぁ良い…どうせ全員殺すんだ。その順番が変わっただけだ。

 

???:ケケッ、そうだな。

 

???:身の程知らずが!後悔させてやるダボ!

 

妹紅:後悔するのはお前らだ。

 

はたて:悪いけど、あの世に戻って貰うよ。

 

フラン:覚悟しろー!

 

今、フラン達とスラッグの部下達の戦いが始まろうとしていた…果たして、彼等の実力は…そして、さとりとお空は無事なのだろうか…




勇儀姐さん、本格参戦!

そして、部下3人との戦闘が始まります
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