誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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遅くなりました


第226話

旧地獄街道に足を踏み入れた一行を待って居たのは、スラッグ手下の魔族達だった。彼等曰く、彼等に立ち向かったお空…本名霊烏路空は彼等の手で倒され、氷漬けにされてしまったとの事。空を救う為、ラディッツ達は彼女と思われる微弱な反応の方へと移動を開始した。フラン、妹紅、はたての3人は、敵達がラディッツ達の後を追わない様に戦いを挑む…

 

???:お前達を、スラッグ様に逆らった見せしめに殺してやるダボ。

 

???:ゼエウンの奴を倒したくらいで良い気になるなよ?アイツは、俺達の中じゃ最弱だったんだからな。

 

???:ケケケッ!俺達はアイツとは違うぜ。

 

妹紅:御託は良い、さっさとやろうや…

 

はたて:言っとくけど、私達を見た目で判断すると痛い目見るよ?

 

フラン:御兄ちゃん達の所には行かせないよ!

 

???:生意気なガキが…

 

???:ドロダボ、ガキだからと油断するなよ。

 

???:ヘマをしたら、スラッグ様の制裁を食らう事になっちまうぜ。

 

ドロダボ:分かってるダボ!アンギラ!メダマッチャ!スラッグ様は気が短い!さっさとコイツ等を始末して、他の奴等もぶっ潰しに行くダボ!

 

アンギラ:言われるまでもねぇ。

 

メダマッチャ:行くぜぇ!

 

フランとドロダボ、妹紅とアンギラ、はたてとメダマッチャに別れて散開し、戦いが始まった。まずは、フランとドロダボの戦いから御覧頂こう。開始早々、ドロダボはその体格を活かした肉弾戦で連続攻撃を繰り出すも、フランはそれを軽々と回避し続けている

 

フラン:どうしたの?そんな大振りな攻撃じゃ、私を捉える事は出来ないよ?

 

ドロダボ:ちょこまかと鬱陶しいガキが!さっさとくたばりやがれ!

 

フランは、ドロダボが放った右拳を難無く受け止めた。ドロダボは、何とかして彼女の手を振り払おうとするが、ガッシリと掴まれたまま動かない

 

ドロダボ:このガキ、何てパワーだ…それに、コイツの中に秘められた力…コイツはまさか…

 

フラン:私達、先を急ぐんだ…だから…邪魔をするな!

 

フランは、ドロダボの拳を受け止めている手に力を入れ、その拳をグシャリと握り潰した

 

ドロダボ:ぐあぁぁぁっ!

 

フラン:脆いねぇ、ちょっと力を入れただけなのに…

 

ドロダボ:こ、この糞ガキ!畜生!

 

ドロダボは、潰れた拳を庇いながらその場から逃走を始めた

 

フラン:・・・

 

フランは、無言のままドロダボの追跡を開始した。一方のドロダボは、ある破壊された建物の中に身を潜め、フランが自分の後を追って来るのを待ち構えている

 

ドロダボ:さぁ、追って来い…追って来た瞬間がお前が死ぬ時ダボ…

 

ほくそ笑むドロダボだったが、その直後に建物の天井を派手に砕きながらフランが登場した

 

フラン:ヤッホー!

 

ドロダボ:コイツ…

 

フラン:もっと遊んであげたい所だけど…さっきも言った通り、私は先を急がなきゃいけないんだ。だから…終わらせちゃうよ!

 

フランは、笑みを浮かべたままドロダボを蹴り飛ばした。ドロダボは、建物の壁を貫いて吹き飛んだ

 

ドロダボ:ちぃっ…

 

フラン:人の事をバカにしてた割には、大した事無かったね…それじゃあね!

 

フランは、ドロダボの眼前に手を翳した

 

ドロダボ:ま、待て!待ってくれ!

 

フラン:ん?

 

ドロダボ:お、お前!俺達と手を組まないダボか?その力、お前も魔族ダボ?

 

フラン:へぇ、分かるの?

 

ドロダボ:まぁな。お前程の実力者が配下に加わったなら、スラッグ様も御喜びになる筈ダボ!そうすりゃ、お前を連れてった俺の株も上がる!

 

フラン:・・・

 

ドロダボ:さぁ、一緒に行くぞ。

 

ドロダボは、フランに向けて手を差し出した。フランも、無言のまま手を差し出した

 

ドロダボ:おぉ、流石は魔族!話が分かるダ…

 

フラン:御断り♪

 

ドロダボ:えっ?

 

フラン:消えちゃえ!

 

フランは、再びドロダボの眼前に手を翳した。そして、零距離で気攻波を放ち、ドロダボを粉微塵に消し飛ばした

 

フラン:私が貴方達と組む?冗談は顔だけにしてよね。

 

ドロダボを始末したフランは、その場から移動した

 




映画の展開を再現しつつ、ちょっとオリジナルも加えてやります

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