誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第237話

巨大化したスラッグの圧倒的な戦闘力の前には、フランや妹紅、地底の面々ですら敵わず、傷付き倒れてしまった。そんな彼女達を守る為、不本意ながらラディッツとのフュージョンを決意したターレス。そして、2人のサイヤ人による合体戦士が誕生した。彼の名はタッツ。果たして、彼の実力とは…

 

フラン:御兄ちゃんとターレスが…

 

椛:合体した?

 

はたて:てか、髪型以外殆どターレスじゃん…

 

妹紅:姿はともかく、何てパワーだ…

 

勇儀:あぁ、こりゃ凄まじいな。

 

タッツ:妹紅、コレを。

 

妹紅:へっ?

 

タッツは、妹紅に仙豆の入った小袋を投げ渡した

 

タッツ:中に仙豆が入ってる。重傷の奴に食わせてやってくれ。

 

妹紅:あ、あぁ…てか、アンタはどうするつもりだ?

 

タッツ:決まってんだろ…俺はあのデカブツをブッ倒してやる。お前らは其処で見てると良いぜ。

 

妹紅:ちょっ…まさかたった1人で…いや、合体してるから2人でか?あー!何かややこしいな!

 

タッツ:細かい事は気にすんなよ。

 

妹紅:お、おぉ…じゃあまぁ、1人って事で…

 

タッツ:あぁ。

 

はたて:1人でアイツと戦う気?

 

タッツ:そうだ。

 

フラン:そんな!危ないよ!

 

椛:私も共に戦います!

 

燐:あ、あたい達も!

 

空:うん!

 

タッツ:お前達は良く頑張った、後は任せてゆっくり休んでろ。

 

他全員:・・・

 

ヤマメ:戦いたいのは山々だけど、今の私達じゃ足手纏いにしかならないだろうね…

 

キスメ:うん…

 

パルスィ:自分の無力さが妬ましいわ…

 

勇儀:自信満々な様だし、御手並み拝見と行こうじゃないか。

 

フラン:う、うん…

 

タッツは、フッと笑みを浮かべた後スラッグの方を向いた

 

スラッグ:合体したとは言え、それで俺に勝てると思ってるのか?

 

タッツ:あぁ、思うぜ?

 

スラッグ:どうやら、まだやられ足りんらしいな。

 

タッツ:なら、さっさと掛かって来いよ。そうだ。最初はノーガードで居てやるよ。

 

スラッグ:何?

 

そう言うと、タッツは腕を後ろで組んで余裕の構えを見せる

 

タッツ:顔でも腹でも、好きな所に叩き込んで来やがれ。

 

スラッグ:何処までもナメやがって…後悔させてやるぞ!

 

スラッグの巨大な拳がタッツに直撃した。しかし、タッツは吹き飛ぶどころかビクともせず、しかも涼しい表情を浮かべたままである

 

タッツ:何なんだ?コレは?

 

スラッグ:な、何?

 

タッツ:まさか、今のが攻撃のつもりだったのか?蚊が止まったのかと思ったぜ?

 

スラッグ:くっ…

 

タッツ:次来いよ。コレで終わりじゃねぇんだろ?

 

スラッグ:貴様ぁ!

 

スラッグは、口から極太の光線を射出し、それはタッツをしっかりと飲み込んだ。ニヤリと笑うスラッグだったが、煙が晴れた場所には尚もノーガードの姿勢と笑みを崩さないタッツの姿があった

 

スラッグ:バカな!貴様、あの猿共じゃないのか?

 

タッツ:言った筈だぜ?俺は貴様を倒す者だってよ?

 

スラッグ:ぐ…ぐぐ…

 

タッツ:もう終わりなのか?それじゃ、次は此方の番だな。さっきまで俺のダチが世話になった礼もさせて貰うぜ。

 

タッツは、指をパキパキ鳴らしながらスラッグに歩み寄って行く。スラッグの方はと言うと、後退りし始める

 

スラッグ:くっ…この俺が、猿野郎如きに臆してると言うのか…

 

タッツ:ククク…どうした?何を怯えてる?さっきまでの余裕はどうした?

 

スラッグ:ぐっ…

 

タッツ:貴様は少しばかりやんちゃし過ぎた…悪事を精算する時間だぜ。

 

スラッグ:このスラッグ様が、下等な猿共に負ける筈が無い!

 

スラッグは、その巨大な体を活かしたパワフルな攻撃でタッツを潰そうとするが、何をしようともタッツには効き目が無かった。逆にタッツの放つ一撃一撃がスラッグの顔や体に突き刺さり、見る見る内にスラッグの戦闘力が低下し始めた

 

美鈴:な、何て強さ…

 

勇儀:あのスラッグとか言う奴が、完全に赤子扱いだねぇ。

 

フラン:行っけー!其処だー!

 

ヤマメ:そんな奴やっちゃえ!

 

こいし:其処で抉る様にパンチだ!行け!行くんだジョー!

 

さとり:ジョーって誰!?

 

椛:私達、すっかり傍観者ですねぇ…

 

キスメ:うん…

 

はたて:えっと…ちょっと良いかな?

 

妹紅:どうした?

 

はたて:ラディッツとターレス…いや、タッツの戦闘力を計ろうとしたんだけど…

 

妹紅:どうなったんだ?

 

はたて:それがその…戦闘力の数値が…その…

 

妹紅:歯切れが悪いな、ハッキリ言えよ。

 

はたて:うん…えっと…ゼロが一杯出る…

 

妹紅:は?どう言う事だ?

 

はたて:えっと…

 

美鈴:そんなの計らなくても分かりますよ。私の見立てでは、彼の戦闘力は軽く億は下らないかと思われます。

 

他全員:ダニィ!?

 

美鈴:今は遊んでますが、彼が本気を出せばスラッグは愚か、此処に居る全員…いえ、幻想郷その物を破壊し尽くす事すら可能かと…

 

椛:えっ?

 

美鈴:多分、あの霊夢さんや隙間妖怪すら勝てるかどうか…

 

椛:そ、それ程までに?

 

勇儀:そりゃ凄いねぇ。

 

燐:インフレも大概にしろって奴だねぇ…

 

空:インフレ?

 

パルスィ:やり過ぎって感じかな…

 

空:うにゅ?

 

傍観者達が盛り上がる中、スラッグはボロボロになって肩で息をしており、対するタッツは尚も涼しい顔で彼の前に立っている

 

スラッグ:こんな事が…

 

タッツ:コレで貴様は終わりだ。精々、自分の今までの行いを地獄で反省するんだな。

 

スラッグ:くっ…

 

タッツ:食らえ!ファイナル…

 

手に光弾を作り出し、スラッグにトドメを刺そうと構えたタッツ。しかし、その直後に合体が解けてしまう

 

フラン:えっ?

 

スラッグ:あん?

 

ラディッツ:な、何だと!?

 

ターレス:合体が解けた?

 

ラディッツ:ど、どうして…

 

困惑するラディッツに対し、ターレスは冷静に腕に装着したリングを見てある異変に気付いた

 

ターレス:成る程、そう言う事か…

 

ラディッツ:どうした?

 

ターレス:リングの中心にあるレンズを見てみろ。

 

ラディッツ:レンズ?

 

ターレスに言われてリングのレンズを見ると、亀裂が入っている

 

ラディッツ:亀裂が…

 

ターレス:恐らくだが、俺達の力がリングの耐久力を上回った…そんな所だろう…

 

ラディッツ:ちっ…調子に乗り過ぎたか…

 

ターレス:あの河童、もうちょい頑丈に出来なかったのかよ…

 

フラン:御兄ちゃん!危ない!

 

ラディッツ:あん?ぬぉっ!?

 

話に集中しているラディッツに向けて、スラッグの一撃が叩き込まれた。立て続けにターレスも吹き飛ばされてしまう…

 

ターレス:ちっ…

 

ラディッツ:野郎…

 

フラン:御兄ちゃん!

 

椛:ターレスさん!

 

スラッグ:フハハハハ!後もう少しで俺を倒せるかも知れんと言う所だったのに、残念だったな猿共が!さっきは世話になったな?倍返しじゃ済まさんぞ!

 

スラッグは、怒りの余り幾つもの青筋を浮かべ目を血走らせている

 

ラディッツ:クソッ…

 

ターレス:ちっ…

 

ラディッツ達は、すぐに立ち上がり身構えた。すると、後ろで見ていた地底の面々がゆっくりと歩み出る

 

勇儀:アンタ達、良くやってくれたね。此処から先は、私らがやらせて貰うよ。

 

ラディッツ:やれるのか?

 

ヤマメ:御兄さん達がくれたあの豆の御蔭でね。

 

キスメ:体力全快…いつでも行ける…

 

パルスィ:やられっぱなしじゃ居られないしね。

 

燐:自分達の居場所くらい、自分達で守らせてよ。

 

空:有難う、御兄さん達。私達の為に戦ってくれて。

 

さとり:御礼はしっかりとさせて頂きます。

 

こいし:やっちゃうぞー!

 

ターレス:だそうだぜ?

 

ラディッツ:そうか…分かった、後は任せるぞ。

 

勇儀:あいよ。

 

勇儀達に後を任せ、ラディッツとターレスは後ろに退いた

 

勇儀:さてと…ケリをつけようじゃないか!アンタ達!気合い入れな!

 

地底の面々:おぉーっ!

 

スラッグ:どいつもコイツも…

 

次回、遂に決着の時…

 




次回で本当に決着となります(予定では)
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