誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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御待たせしました

グダグダと長くなりましたが、良かったらどうぞ


第238話

ラディッツとターレスがフュージョンして誕生した超戦士タッツ。彼は、脅威的な戦闘力を以てスラッグを一方的に叩きのめした。しかし、後少しと言う所でにとりの発明したリングがその力に耐え切れず、フュージョンが解けてしまった。一転して窮地に追い込まれる一行だったが、其処で再び地底の面々が立ち上がった。自分達の居場所を守る為、スラッグとの最後の戦いが始まった…

 

勇儀:久々に真面目にやるとするかねぇ…

 

勇儀は盃に酒を注ぎ、それを一気に飲み始めた

 

スラッグ:フン、死ぬ前に一杯か?それくらいは待ってやるぞ?

 

勇儀:その甘さ、すぐに後悔する事になるよ…

 

スラッグ:何?

 

勇儀:ハアァァァァッ!

 

飲み干したその瞬間から、勇儀の戦闘力がグングン上昇し始める

 

スラッグ:ぬ、ぬぉっ!?

 

勇儀:力が高まる…溢れる…

 

スラッグ:こ、この力は…

 

勇儀:気を付けなよ?こうなっちまったら、前程優しく無いからね?

 

スラッグ:くっ…ほざけぇっ!

 

スラッグの巨大な拳が勇儀に迫るが、勇儀はそれに自分の拳を真っ直ぐぶつけた。その衝撃がスラッグの腕から全身に伝わり、彼を吹き飛ばした

 

スラッグ:こ、この重い一撃は何だ?何とか体勢を…むっ…コレは…

 

体勢を立て直そうとしたスラッグだったが、その足は動かなかった。何故なら、足に幾多の蜘蛛の糸が絡まっていたからだ

 

ヤマメ:図体がデカい分、足元が御留守になってたみたいだね。

 

スラッグ:こんな物で…

 

スラッグは、力ずくで糸を引き千切ろうと足掻くも、まるで効果が無く…

 

ヤマメ:残念、それは特別製でね。その強度は、不死身人間や鴉天狗を絡め取ってた奴の数十倍。簡単には取れやしないよ。

 

スラッグ:くっ…

 

ヤマメ:さぁ!皆!今だよ!

 

動けないスラッグに対して、地底の面々の容赦無い攻撃が開始される。キスメ、パルスィ、燐の気弾が次々と降り注ぐ

 

スラッグ:ぬおぉぉっ!

 

空:よーし!私も良い所見せなくちゃ!

 

空は、制御棒を外してスラッグの眼前に移動した。そして、エネルギーを溜め始め…

 

空:核のパワーを相手の顔面にシュートォ!

 

スラッグ:ぶふぉっ!?

 

スラッグは、顔面に放たれた強烈な一撃で倒れ込んだ

 

空:超!エキサイティング!

 

燐:空気を読め!真面目にやれ!

 

空:ウルトラシュワット!?

 

何故かはっちゃける空に燐のツッコミ(と言う名の飛び蹴り)が放たれた

 

スラッグ:貴様等…

 

スラッグは、尚も起き上がろうとする

 

勇儀:まだそんな元気があるのかい?なら、もっと遊んで貰おうかねぇ…

 

立ち上がろうとしたスラッグの眼前に、今度は勇儀がやって来た。そして、スラッグの腹に気を高めた重い拳を減り込ませた

 

スラッグ:ぐはっ!

 

勇儀:ハアァァッ…オラオラオラオラオラオラァッ!

 

間髪入れず、スラッグに無数の拳を叩き込んだ。その衝撃で地面がヒビ割れ、スラッグの巨体が減り込んで行く。暫く後、スラッグの体は割れた地面に埋まって完全に見えなくなった

 

妹紅:やった…のか?

 

はたて:た、多分…

 

こいし:むぅ…私も戦いたかった…

 

さとり:コラコラ…

 

燐:けど、コリャまた随分派手にやられたねぇ…

 

空:地底全域が氷の世界だもんね。

 

勇儀:無事な建物が殆どありゃしない。飲み屋も滅茶苦茶だ。完全に元通りにするには、結構な時間が掛かりそうだ…

 

パルスィ:本当に妬ましいわ…

 

ヤマメ:まぁそれでも、死人が出なくて何よりだ。

 

キスメ:うん。

 

さとり:取り敢えず、私達の屋敷に移動しましょう。今回の御礼に、おもてなしさせて頂きますから。

 

フラン:わーい!やったー!

 

はたて:体も冷えちゃったし、ついでに御風呂入りたいなぁ…

 

移動を始めようとしたその時、一筋の閃光が勇儀の体を貫いた

 

勇儀:ガハッ!

 

ヤマメ:えっ?

 

空:勇儀姐さん!

 

勇儀が膝を付いた直後、瓦礫を吹き飛ばしつつスラッグが姿を現した。傷だらけで姿が元に戻っており、額にはハッキリと青筋が浮かび上がっている

 

スラッグ:やってくれたな!ゴミ共!だが、俺を倒すには至らんかった様だな!

 

ラディッツ:スラッグ!

 

フラン:まだ立ち上がれるなんて…

 

はたて:何て生命力…

 

ターレス:だが、奴も大分参ってる様だぜ?

 

椛:後一息と言う事ですね。

 

スラッグ:フハハハハ!笑わせるな!俺は、貴様等の攻撃全てに耐え切った!元より、貴様等に勝ち目等無かったのだ!

 

ラディッツ:ちっ…

 

美鈴:何か…何か弱点は…

 

スラッグ:弱点だと?そんな物は俺には無い!さぁ、諦めて死ね!

 

さとり:フフ、嘘はいけませんね。

 

スラッグ:あぁん?

 

さとりは、得意気な顔をしている

 

さとり:申し訳ありませんが、今貴方の心を読ませて頂きました。大分焦っていましたね。

 

スラッグ:心を読んだだと?そんなまさか…

 

さとり:本当ですよ。

 

ターレス:おい、アイツは何を言ってるんだ?

 

椛:さとりさんは、心を読む程度の能力を持っている方です。どんな秘密も、彼女に掛かれば無意味な物です。

 

こいし:だから、御姉ちゃんは地上の人達の殆どに嫌われちゃってるんだけどね。

 

ターレス:ほぅ…

 

ラディッツ:雛もそうだったが、損な能力もあるんだな…

 

さとり:貴方の弱点…それは…

 

スラッグ:黙れ!

 

さとりの口を塞ぐ為、スラッグは彼女を掴み上げた

 

さとり:くっ…

 

スラッグ:フハハハハ!このまま絞め殺してやるぞ!

 

さとり:うぅ…皆さん!コイツの弱点は口笛です!耳元で口笛を吹いて!

 

ラディッツ:口笛だと?

 

妹紅:隙間妖怪達の話には、そんな情報無かったが…

 

はたて:まさか、言い忘れたなんてオチだったりして…

 

美鈴:いやいや、まさかそんな…

 

燐:こんな時に冗談言う様な人は居ないよ!誰かさとり様を助けて!

 

こいし:私が行く!

 

燐:こいし様!

 

空:こいし様だけじゃ危ないですよ!

 

フラン:大丈夫!私も一緒に行くよ!

 

ラディッツ:フラン、お前…

 

フラン:御兄ちゃん!私達が隙を作るから、トドメにキツいの御願い!

 

ラディッツ:あぁ、任せろ!

 

ターレス:お前達にだけ良い格好させて堪るか。犬走、準備しろ!

 

椛:了解!

 

美鈴:では、私も!

 

フラン:こいしちゃん!行こう!

 

こいし:うん!

 

フランは4人に分身し、こいしと共にスラッグに向かって移動を開始した。スラッグは、そうはさせまいと彼女達に攻撃するが、彼女達は攻撃を避けつつ接近を続ける。一方、ラディッツ達はそれぞれが気を高めて技の構えを取る

 

フラン:私達が相手だ!

 

分身したフラン4人は、スラッグの四方八方からコンビネーション攻撃を仕掛ける。スラッグも応戦するが、挑発しつつ攻撃を続けるフランに対してイライラが募り出し…

 

フラン:弱い!弱いよ!動きが止まってるよ!アハハハハ!

 

スラッグ:調子に乗るなよ!このゴミが!

 

スラッグが目から放った怪光線がフランの体を貫いた…様に見えたが、貫かれたフランはその瞬間にフッと消え去った

 

フラン:残念!そっちは外れ!さぁ、次は誰に来るの?

 

スラッグ:おちょくってるのか!貴様ぁ!

 

再び放たれた怪光線が、今度は真正面に居たフランを貫いた。しかし、それも直後に消え去った

 

フラン:そっちも外れ!正解は此方だよ!

 

右側に居たフランがスラッグの右腕をレーヴァテインで斬り飛ばし、掴まれていたさとりを解放した

 

スラッグ:ぐあぁぁぁっ!この糞ガキが!

 

スラッグは、自分の腕を斬り飛ばしたフランを力一杯殴り飛ばした。だが、そのフランも直後に消え去って…

 

スラッグ:なっ…また分身だと?

 

フラン:余程イライラしてたんだね?あんな嘘に引っ掛かるなんてさ。

 

スラッグ:うおぉぉぉっ!

 

ニヤニヤしながらスラッグを挑発するフラン。スラッグはと言うと、目を血走らせて彼女に襲い掛かった。彼女はそれをサッと回避し、スラッグの耳元に移動する

 

スラッグ:くっ…

 

フラン:こいしちゃん!此方は準備出来てるよ!そっちはどう?

 

こいし:いつでも行ける様に、ずっとスタンバってたよ!

 

何処からともなく、こいしが姿を現した。状況説明をすると、フランとこいしがスラッグの左右に陣取った状態である

 

スラッグ:貴様、何時から其処に?

 

こいし:さっきからずっとだよ?

 

スラッグ:そんな筈は無い!全く気配がしなかったぞ!

 

こいし:うん、だって気配消してたもん。

 

スラッグ:ぐっ…

 

フラン:行くよ!こいしちゃん!

 

こいし:せーので行くよ!

 

2人:せーの…

 

スラッグ:ま、待っ…

 

幼女2人による、左右同時の口笛攻撃がスラッグの耳に響く

 

スラッグ:ぐあぁぁぁっ!やめろ!やめろぉぉぉっ!

 

パルスィ:何か、物凄い効果覿面な感じ?

 

空:何で口笛であんなに苦しんでるのかな?

 

燐:さ、さぁ…

 

その時、はたての持つ通信機(ガラケー)に通信が入る

 

妹紅:こんな時に通信か?

 

はたて:誰だろ…もしもーし?

 

紫:口笛よーっ!

 

通信に出た瞬間、紫の大声が響き、はたての耳を貫いた

 

はたて:お…おぉぉ…

 

燐:今の声って、隙間妖怪?

 

空:どうかしたのかな?

 

はたて:ちょっ…いきなり耳元で大声はやめてくんないかな…

 

紫:あ、御免なさい…じゃなくて!貴方達に伝え忘れた事があったのよ!

 

はたて:えっと…あー…何と無く分かる様な気がするわ…今取り込み中なんで、手早く簡潔にね。

 

紫:あ、ハイ…えっと…スラッグの弱点についてなんだけど…

 

はたて:あ、やっぱりその事か…悪いけど、その情報間に合ってる。

 

紫:えっ?

 

はたて:大事な所だから切るわ。

 

紫:あ、ちょっ…

 

強制的に通信終了

 

ラディッツ:今の、紫からか?

 

はたて:あ、うん。スラッグの弱点がどうとか…

 

妹紅:おい、それ切って良かったのかよ?

 

はたて:良いの良いの。もう弱点分かってるんだし…それよりも、今は攻撃の準備しなきゃ…

 

妹紅:だな。つっても、もうすぐ溜まるぞ。

 

ラディッツ:俺もだ。

 

美鈴:同じく。

 

椛:私もです。ターレスさんはどうですか?

 

ターレス:一々聞くな…

 

椛:失礼しました。

 

空:全力チャージ完了!今なら、地底世界全部塵に出来そうな勢いだよ!

 

燐:おいバカやめろ!

 

ラディッツ:そろそろ良いだろう…フラン!こいし!今すぐ其処を離れろ!

 

フラン:こいしちゃん!急いで避難する準備だぁ!

 

こいし:それ!逃げろーっ!

 

フランとこいしは、さとりを連れてその場から避難を開始した

 

スラッグ:逃がさんぞ!

 

フランに斬り飛ばされた腕を再生させ、2人を追い掛けようとしたスラッグだったが、彼の足は糸で絡め取られてビクともしなかった

 

スラッグ:コ、コレは…

 

ヤマメ:イライラしてたせいか、同じ手に二度も掛かってくれたね!アンタは、もう二度と其処から動けないよ!

 

スラッグ:くっ…

 

ラディッツ:良くやったぞ!後は任せろ!

 

ヤマメ:あいよ!

 

勇儀:ラストシュートか…私も参加させて貰うよ!

 

構えを取るラディッツ達のすぐ横に、勇儀がゆっくりと移動して来た

 

さとり:勇儀さん、貴方怪我は?

 

勇儀:あんな傷、気合いで治したさ。

 

燐:いやいや!気合いで何とかなるか!

 

勇儀:ツッコミは後だ!さぁ、決めるよ!

 

ラディッツ:おう!皆、行くぞ!

 

他全員:おぉーっ!

 

ラディッツが巨大な気弾を放ったのを皮切りに、その場に居る全員が次々と気弾や光線を放った。その攻撃が全て合わさり、光輝く巨大な気の塊となってスラッグに迫る

 

スラッグ:ぐっ…この俺様が…こんなゴミ共に…こんなバカな事が!ぐあぁぁぁっ!

 

何とか受け止めようとしたスラッグだったが、抵抗虚しくその気の塊に飲み込まれて行き、断末魔と共に爆発四散した。悪のナメック星人スラッグの世界征服の野望は、2人のサイヤ人と幻想郷に住む少女達の手によって、またしても潰えたのだった

 

ターレス:終わったか…

 

空:ビクトリー!

 

美鈴:やりました!

 

勇儀:私らに喧嘩を売った事、あの世で後悔するんだね。

 

フラン:御兄ちゃん!やったね!

 

ラディッツ:あぁ、俺達皆で得た勝利だ。

 

勝利を喜ぶ面々…その様子を、遠くで見ていた者達が居た…

 

正邪:スラッグの野郎、やられちまったか。大口叩いてた癖にざまぁねぇな…

 

???:彼にしては頑張ったと思うけどね。ただ、完全に消し飛んだのは残念だわ。御菓子に出来ないから。

 

正邪:・・・

 

???:まぁ退屈しのぎにはなったし、それで良しとしておくわ。帰るわよ、正邪。

 

正邪:フン…

 

正邪と謎の女性は、その場から姿を消した

 




作者:皆さん、風邪は引いてませんか?作者です。自分は、ちょっと前にA型インフルエンザにかかってダウンしてました。

小悪魔:駄目じゃ無いですか。唯一の取り柄だった健康すら無くなって、コレで完全にゴミ人間ですね。ざまぁ(笑)

作者:自分はインフルエンザに負けない等と、その気になっていた自分の姿は御笑いだったぜ…
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