誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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地底編、完結です

さて、次はちょっと短編をば…


第240話

椛がこいしに連れて行かれてすぐ、宴を続行中の他の面々…

 

妹紅:けど、アレには正直焦ったぞ。

 

はたて:アレって?

 

妹紅:私達が土蜘蛛の糸に絡め取られて、スラッグがラディッツを痛め付けてた時に、フランの奴が暴走したみたいになってただろ?あの時の事だ。

 

はたて:あぁ、あの時の…

 

空:そんな事あったっけ?

 

燐:アンタは、あの時まだ気絶してたからね…あたい達も、自分達の事で手一杯だったんだけどさ…

 

ラディッツ:フラン、あの状態は何だったんだ?

 

フラン:分かんない…あの時は、スラッグにやられてた御兄ちゃんを助けなきゃって気持ちで一杯で…その気持ちが高まった瞬間、頭が真っ白になって…後の事はあんまり…

 

ラディッツ:本当に暴走状態だったって訳か…

 

妹紅:正に鬼気迫るって奴だったぞ。

 

はたて:思わず青ざめちゃったよ…

 

フラン:怖がらせてゴメンなさい…

 

妹紅:いや、良いんだ。

 

はたて:ま、私達は御蔭で助かった訳だしね。結果オーライって事で。

 

フラン:・・・

 

美鈴:溢れんばかりの気を感じましたが、アレは妹様の物でしたか。

 

ラディッツ:あぁ。

 

妹紅:そういや、ラディッツも何かパワーアップしたみたくなってたよな?

 

ラディッツ:ん?そうだったか?

 

妹紅:スラッグが巨大化する直前、金色のオーラを纏ってただろ?

 

はたて:スラッグの拳を握り潰してたよね?

 

フラン:私も見た…アレは何だったの?

 

ラディッツ:さぁな…あの時は、フランを傷付けたあの糞野郎に対して怒りが込み上げてた。そうしたら、力が溢れて来てな。

 

妹紅:アンタ、あの力を自在に使えたり出来ないのか?

 

ラディッツ:出来ん。と言うか、あの感じが何なのかすら分からんからな。

 

妹紅:フム…

 

美鈴:ラディッツさんと妹様が修行を続け、その力を自在に操れる様になれば、コレから先の戦いが一気に楽になるかも知れませんね。

 

ラディッツ:簡単に言ってくれるな…俺だって、このままで終わるつもりはねぇが…

 

キスメ:私達から見れば、ラディッツ達は十分強い…それでもまだ修行するの?

 

ラディッツ:修行ってのは、何も身体だけを鍛える為にやるもんじゃない。真の強者ってのは、心身共に強くなってこそなれるもんだと思っているからな。

 

空:おぉ、何か格好良い!

 

ヤマメ:中々男前だねぇ。

 

キスメ:ラディッツは…心も鍛えたいの?

 

ラディッツ:あぁ、そう思ってるんだが…

 

パルスィ:どうしたのよ?

 

ラディッツ:情けねぇ話だが、効果的な精神修行の方法やそれが出来る場所を知らんのだ。

 

パルスィ:偉そうに言っといてそのザマなの…

 

ラディッツ:言うな…誰か、効率的に精神修行が出来る場所を知らんか?

 

妹紅:いきなり言われてもな…

 

はたて:うーん…

 

燐:あたい達は、この地底から外に出る機会が少ないから…ねぇ?

 

空:うん。

 

キスメ:ゴメン…分からない…

 

パルスィ:同じく。

 

ヤマメ:と言う訳さ。すまないね…

 

ラディッツ:いや、良い。気にするな。

 

さとり:精神修行の出来る場所…無くはありませんが…

 

ラディッツ:何だ、あるにはあるのか?

 

さとり:はい。地上に命蓮寺と言う寺があるのですが…其処の住職に頼めば、精神的な修行が出来るかも知れませんよ。

 

ラディッツ:命蓮寺ね…

 

妹紅:そうか、其処があったか…

 

はたて:確かに、あの場所なら…

 

ラディッツ:有名な場所なのか?

 

妹紅:あぁ、割りとな。

 

美鈴:私も、其処の住職さんと面識があります。穏やかで、そしてとても強い方ですよ。

 

ラディッツ:ほぅ…その命蓮寺とやらで修行をすれば、また少し強くなれるのかね…

 

ヤマメ:既にやる気満々って顔だね。

 

ラディッツ:あぁ、まぁな。

 

フラン:御兄ちゃん!私も一緒に精神修行する!

 

ラディッツ:お前もか?

 

フラン:さっき、妹紅さん達が暴走した私の事を怖がってたみたいだった…コレから先の戦いで、もしもまたそんな事になったら、皆を巻き込んで傷付けちゃうかも知れない…そしたら、また独りぼっちになっちゃう…そんなの嫌だから…

 

ラディッツ:フラン…

 

他全員:・・・

 

ラディッツは、フランの頭を撫で始めた

 

ラディッツ:コレから先、もっと強い奴等が出て来る事は間違い無い。だから、一緒に修行して強くなろうぜ。

 

フラン:うん!頑張る!暴走状態を自在に使える様になる!

 

ラディッツ:その意気だ。俺も負けてられんな。

 

燐:既に修行する事は決定したみたいですね。

 

さとり:一応、私の方で命蓮寺の住職の方に紹介状を書いておきますね。尤も、私に其処までの権限があるかは微妙な所ですが…

 

ラディッツ:すまんな、助かるよ。

 

さとり:いえ、良いんですよ。

 

美鈴:修行しに命蓮寺に行くと言うのであれば、御嬢様にも御許しを得なくてはいけませんが…

 

ラディッツ:何とか説得してやるさ。

 

フラン:万が一反対されても、いざとなったらキュッとすれば…

 

美鈴:いやいやいやいや!それは駄目です!絶対に止めて下さいね?

 

フラン:冗談だよ冗談。そんな事する訳無いじゃん。

 

美鈴:目が本気でしたが!?

 

フラン:精々岩盤送りくらいかなぁ…

 

美鈴:止めましょう!勝てる訳がありません!そんな事されたら、何もかも御終いですから!

 

フラン:フフフ…

 

美鈴:御嬢様逃げて!超逃げて!

 

ラディッツ:説得で済ませてみせる、心配するな。

 

美鈴:御願いします…

 

ターレス:話は聞かせて貰ったぜ。

 

其処に、喧嘩を終えたターレスと勇儀、こいしと椛が戻って来た。ターレスと勇儀は怪我をしているが満足気な様子であるが、椛はグッタリとしていてターレスに背負われており、こいしは彼等の傍で元気一杯な様子である

 

ラディッツ:喧嘩は終わったのかよ?

 

ターレス:あぁ…

 

妹紅:結果はどうだったんだ?

 

はたて:満足気な顔してるし、もしかして勝ったとか?

 

ターレス:いや、俺が負けた…

 

他全員:ダニィ!?

 

ターレス:完敗だったぜ。

 

勇儀:いやいや、かなりの僅差だったよ。一手読み間違えてたら、私の方が負けてたかも知れないからねぇ。

 

ターレス:良く言うぜ…此方の攻撃を悉く潰して来やがっただろうが…

 

勇儀:ハッハッハッ!しかしまぁ、こんなに楽しい喧嘩は本当に久々だったよ。喧嘩の腕は勿論、飲みに関しても文句無し。アンタとは良い戦友になれそうだ。またやろうじゃないか。

 

ターレス:フン…このままでは終わらねぇぜ…修行を続けて力を付け、今度はコテンパンにしてやる。首を洗って待ってろ。

 

勇儀:楽しみにしとくよ。

 

ラディッツ:で?こいしの同行の件はどうなったんだ?

 

ターレス:それなら、同行を許可した。使える駒は幾ら居ても困らねぇからな。5つ目のドラゴンボールも手に入れたぜ。

 

ラディッツ:そうか…

 

勇儀:ま、尊い犠牲があったけどね…

 

フラン:犠牲?

 

ラディッツ:おい、それってまさか…

 

こいし:御兄さんと勇儀さんのパンチの間に突っ込むなんて、本当無茶だよねぇ…

 

椛:いやいや!其処を狙って思いっ切り突き飛ばしたのは貴方でしょうが!

 

こいし:そうだっけ?ゴメン、無意識だった。

 

椛:無意識で済ませないで下さい!

 

こいし:兎に角…御姉ちゃんにお燐にお空。私、御兄さん達と一緒に冒険に行くからね。其処の所宜しく。

 

さとり:はいはい…ターレスさん、椛さん。色々御迷惑を掛けると思いますが、こいしの事をどうぞ宜しく御願いします。

 

椛:あ、はい。

 

ターレス:ま、気にしといてやるさ。

 

ラディッツ:それで?命蓮寺の修行の件を聞いたらしいが、お前はどうするんだ?俺達と一緒に修行するか?

 

ターレス:いや、俺は俺で勝手にやらせて貰う。お前らとは別の方法でな。

 

ラディッツ:そうかよ、まぁ好きにしろ。

 

ターレス:あぁ…

 

勇儀:さぁて…喧嘩も終わったし、飲み直そうじゃないか!宴はまだまだコレからだよ!

 

ターレス:良いだろう、トコトン付き合うぜ。

 

パルスィ:まだ飲むの…

 

日が変わり、戦いの疲れや酒が入った事による睡魔で次々と脱落者が現れ始める中、ラディッツ、ターレス、勇儀の3人は陽が昇るまで杯を交わし続けた…翌日、地底の面々に見送られながら、ラディッツ、フラン、美鈴は紅魔館へ、はたては今回の事件のあらましを記事にする為に山へ、妹紅は仕事の為に人里へ、ターレスと椛は新たに仲間になったこいしを連れて旅へ戻って行った。そして地底の面々も、それぞれの生活へと戻って行った。こうして、地底の住人達を巻き込んだ今回の事件も完全に収束を迎えたのだった




無意識を操る少女、古明地こいしがターレス達の仲間に加わりました

かなり前に言っていたターレスの妹分とは、彼女の事です

立ち位置としては、こいしは純粋故に何でもスポンジの様に知識を吸収してしまう子で、ターレスはそれを面白がって色々と悪い事を吹き込みつつ一緒に色々やらかし、椛が頭を抱えながら彼等のストッパーになる…

そんな予定です
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