誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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幻想郷のハッピーバレンタイン

アレな描写がありますが、それでも良いぞぉ!と言う方はゆっくりしてってね


短編 その5
第241話


ある日の昼下がり、紅魔館のキッチンに集まったフラン、パチュリー、鈴仙、はたて、妹紅、アリスの6人…その目的とは…

 

パチュリー:コレは、本で読んで得た知識なんだけど…外の世界には、バレンタインとか言うイベントがあるらしいわ。

 

フラン:バレンタイン?何それ?

 

はたて:情報だと、想いを寄せてる異性や、いつも御世話になってる人にチョコレートを贈って気持ちを伝えるイベントなんだってさ。

 

妹紅:お、想いを寄せる異性にだと…

 

鈴仙:そんなイベントがあるなんて…

 

アリス:じゃあ、私達が集められたのって…

 

パチュリー:そうよ。

 

はたて:私達皆、ラディッツには御世話になってるからね。今日はその感謝の気持ちを込めて、彼に贈るチョコレートを作ろうって事になった訳。

 

アリス:成る程ね…

 

妹紅:ま、まぁあの男には本当に色々世話になってるしな…

 

鈴仙:ラディッツさんに贈るチョコレート…が、頑張らなくちゃ…

 

パチュリー:咲夜に頼んで、材料は沢山用意して貰ったわ。そして、あの男が此処に来る事も無いわ。

 

鈴仙:どう言う事ですか?

 

パチュリー:美鈴に、あの男が此処に近付かない様にしてくれと頼んだのよ。

 

妹紅:其処までするか…

 

アリス:彼なら、事情を知った所でどうにかなるとも思えないけど…

 

パチュリー:言いたい事は色々あるだろうけど、早速始めるわよ。皆、準備しなさい。

 

各々エプロンを着け、ラディッツの為のチョコレート作りを開始した訳だが…

 

はたて:まず最初に、用意したチョコレートを刻む作業からだね。紙を敷いたまな板にチョコレートを乗せて、5ミリ角位の大きさで刻んで行くんだって。

 

フラン:何で刻む必要があるの?

 

パチュリー:刻む事で後の作業がスムーズになるからよ。

 

アリス:結構力が要る作業ね…

 

フラン:むぅ…私の能力なら、包丁を使うよりも早く刻める筈!よーし!

 

はたて:待った待った!刻む所か、跡形も無くなるから!

 

パチュリー:ちゃんと包丁を使いなさい。

 

フラン:はーい…

 

身構えるフランを慌てて制止するパチュリーとはたてであった。そんなこんなで、次の段階へ進む…

 

はたて:次の作業は湯煎だよ。

 

フラン:湯煎って何?

 

パチュリー:直接火に掛けず、容器に入れた材料を湯に浸して間接的に熱する作業よ。

 

はたて:50度位の温度の御湯に容器を入れて、ゴムべらで上下を返しつつ混ぜて行くんだよ。

 

フラン:フム…

 

はたて:因みに、一気に溶かすんじゃなくゆっくりと溶かすのが大事らしいよ。後、湯煎の御湯が容器に入らない様に注意してね。

 

鈴仙:はい、分かりました。

 

妹紅:まどろっこしいな…私の炎で一気に溶かしてやるよ。

 

はたて:はいストーップ!直火厳禁!溶けるを通り越して消し炭になるわ!

 

パチュリー:コイツ等、やる気あるのかしら…

 

危うく消し炭になりかけたチョコレートを救出しつつ、湯煎作業を終えてチョコレートを少し冷やした後に次の工程へ移る…

 

パチュリー:次は、テンパリングと言う作業よ。

 

鈴仙:えっ?パニックになれと言う事ですか?

 

パチュリー:テンパってどうするのよ…

 

はたて:テンパリングって言うのは、溶かして冷やしたチョコレートを再び固める時に必要な作業の事だよ。溶かしたチョコレートを型に流し入れたり、コーティングしたり、飾り付けたりするんだよ。

 

鈴仙:味だけでは無く、見た目を良くする為の作業と言う事ですね?

 

はたて:ま、そう言う訳だね。

 

アリス:噂に聞いた話だと、陰毛とか唾液を仕込む人も居るとかどうとか…

 

鈴仙:ファッ!?

 

アリス:と言う訳で…よいしょっと…

 

パチュリー:止めんか!この変態!

 

アリス:シュワット!?

 

頬を赤らめ、下半身に手を伸ばしたアリスにパチュリーのハリセン攻撃が刺さった

 

パチュリー:アンタ何してんのよ!てか、そんな知識何処から得たのよ!

 

アリス:いやまぁ…その…彼への感謝の気持ちを込めようと…

 

パチュリー:いやいや、とんでも無い物仕込もうとしてたわよね?

 

はたて:アハハ、それは流石に重いかなぁ…

 

アリス:冗談はさておき、真面目にやりましょうか。

 

パチュリー:冗談だったのかは疑わしい所だけど…

 

各々思い思いの形にしたチョコレートに文字を書いたり飾り付けをし、遂にチョコレートが完成した

 

フラン:出来たぁ!

 

パチュリー:思ったより時間掛かったわね。

 

はたて:まぁそれでも、形にはなったし良いんじゃないかな?

 

鈴仙:・・・

 

アリス:どうかしたの?

 

鈴仙:形は悪く無いんですが、飾り付けに失敗しちゃって…

 

妹紅:私のは形が悪いな…こんなの慣れて無いからか…

 

アリス:どうする?やり直す?

 

鈴仙&妹紅:・・・

 

フラン:大丈夫だよ。

 

鈴仙:えっ?

 

フラン:御兄ちゃんなら、見た目の良し悪しで判断したりしないと思うよ。

 

パチュリー:ま、そんな事気にする様な繊細な奴じゃないわよね…

 

はたて:言い方が酷いなぁ…

 

妹紅:けど、まぁ確かにな…

 

アリス:余り殿方を御待たせするのも悪いし、行きましょうか。

 

妹紅:そうだな。

 

鈴仙:は、はい!

 

チョコレートを完成させたフラン達は、キッチンから出てラディッツと美鈴の居る門前へと移動した。そして、ラディッツに事情を説明中…

 

ラディッツ:成る程な、事情は理解した。

 

フラン:それじゃ…御兄ちゃん!ハッピーバレンタイン!

 

パチュリー:言っとくけど義理よ?変な勘違いはしない様にね?

 

鈴仙:えっと…その…一生懸命作りました!どうか受け取って下さい!

 

はたて:コレ、感謝の気持ち。いつもありがとね。

 

アリス:喜んで貰えると良いんだけど…

 

妹紅:あー…長年生きて来たが、こう言うのは経験無くてな…味や形の悪さは勘弁してくれよな?

 

ラディッツ:お、おぉ…

 

ラディッツは、少し困惑しつつ全員のチョコレートを受け取った

 

ラディッツ:こう言う時、どう言う反応して良いか分からねぇんだが…有難うよ。

 

フラン:エヘヘ…

 

パチュリー:フン…

 

美鈴:相変わらずモテモテですねぇ。よっ!色男!ヒューヒュー!

 

ラディッツ:茶化すなよ…

 

パチュリー:因みに、バレンタインにチョコレートを貰った人は1ヶ月後に3倍返ししなきゃいけないらしいわよ?

 

ラディッツ:何?そうなのか?

 

はたて:まぁ3倍返しってのは冗談だとしても、何か御返しするのは基本みたいだけどね。

 

ラディッツ:そうなのか…スマン、その辺りの事は全く知らなかったぞ…

 

はたて:ま、境遇的には仕方無いけどね。

 

ラディッツ:だが、借りは必ず返すぜ。楽しみに待ってな。

 

フラン:はーい!

 

パチュリー:期待はしないわよ。

 

鈴仙:わ、私は楽しみに待ってます!

 

アリス:私も。

 

妹紅:御返し云々は勝手にすれば良いが、無理はすんなよ?

 

ラディッツ:あぁ。

 

彼女達が作ったチョコレートは、どれもとても美味だったとか…(ラディッツ談)

 




1ヶ月以上も過ぎてますが、御付き合い下さい
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