永遠亭で御茶会、始まります
ある日の昼下がり…ラディッツとフランは、妹紅の案内で竹林を抜けて永遠亭にやって来ていた…
ラディッツ:やれやれ、やっと抜けられたか。いつ来ても、此処の竹林は方向感覚を狂わされちまうな…
フラン:有難う、もこたん。
妹紅:もこたん言うな…私は此処で待機しとくから、用事が済んだら声を掛けてくれ。
ラディッツ:折角だし、お前も一緒にどうだ?
妹紅:悪いがパス。理由は分かるだろ?
そう言って、妹紅は竹林の出口の方へ移動した
フラン:相変わらずみたいだね。
ラディッツ:ま、奴等にも色々あったらしいしな。さて、行くとするか。待たせちゃ悪いしな。
フラン:そうだね。
永遠亭に足を踏み入れたラディッツとフラン。そんな彼等を出迎えたのは、鈴仙と輝夜の2人だった
鈴仙:いらっしゃいませ。
輝夜:待ってたわよ。
ラディッツ:スマン、遅くなったか?
鈴仙:いえ、約束の時間より大分早いですよ。
ラディッツ:そうか、そりゃ良かった。
鈴仙:フランさんも一緒に来たんですね。
フラン:御兄ちゃんの行く所にフラン有りだよ。
ラディッツ:鈴仙や姫さんと茶を飲むって話をしたら、付いて来ると言って聞かなくてな。
フラン:仲間外れ良くない!
輝夜:フフ、そうね。寧ろ楽しくなりそうだし、構わないわよ。
フラン:御兄ちゃん、アレを渡さなくて良いの?
ラディッツ:あぁ、そうだな。茶菓子を作って来た、口に合うかは分からんがな。
鈴仙:えっ?手作りですか?
ラディッツ:何か問題があったか?
鈴仙:い、いえいえ!貴方の手作りの御菓子に問題がある等と、その様な事があろう筈がございません!
ラディッツ:そ、そうか…そういや、永琳とてゐはどうした?
鈴仙:師匠は新しい薬の実験中です。てゐは、悪戯がバレて実験体にされました。
ラディッツ:助けなくて良いのかよ?
鈴仙:良いんですよ。アイツは、ちょっとくらい痛い目にあわなきゃ分からないので。
ラディッツ:お、おぉ…
フラン:えっと…何と無く分かるんだけど、悪戯の被害者って…
輝夜:御察しの通りよ。
フラン:大変だなぁ…
輝夜:それはまぁ良いわ。道具の準備も済ませてあるし、早速茶室に移動しましょう。
鈴仙:どうぞ、此方です。
ラディッツ:あぁ。
フラン:レッツゴー!
輝夜と鈴仙の後に続き、ラディッツとフランも茶室に移動した。そして、まったりした雰囲気の中で茶会が始まった。ラディッツが作った茶菓子を各々に分け、輝夜が茶をたてている
輝夜:一緒に御茶を飲もうって言ったのは、竹林での騒動の時だったわね。良く覚えてたわね?
ラディッツ:まぁな。姫さんや鈴仙には世話になってばかりで、大した事も出来てねぇからな。まぁこんな事で返しきれるとは思ってねぇが…
鈴仙:そんな…御世話になってるのは私の方で…
輝夜:ハイハイ!借りとか貸しとか、そう言う堅苦しいのは無し!リラックスしなきゃね。
ラディッツ:そ、そうだな…
鈴仙:スミマセン…
フラン:ほら、そろそろ御茶が出来上がるみたいだよ?
ラディッツ:あ、あぁ…
そうして、其処に居る皆が輝夜がたてた茶を飲み始めた
輝夜:どうかしら?御口に合うと良いんだけど…
フラン:凄く美味しいよ!ねぇ?
ラディッツ:あぁ、本当に。
鈴仙:流石姫様です。
輝夜:有難う。
フラン:アレ?御茶の席でこう言う時、何か言うべき事があった様な…
鈴仙:言うべき事?
フラン:うん…何だっけ?
鈴仙:えっと…もしかして、良い御手前でって言葉ですか?
フラン:そう!それ!
鈴仙:言うべき事かどうかは分かりませんが…
フラン:良いの!それじゃ、んん…良い御手前で。
輝夜:御粗末様です。
フランと輝夜は、綺麗に正座して頭を下げた
鈴仙:ラディッツさんの作った御菓子も美味ですよ。
ラディッツ:そりゃ良かった。まだまだあるからな。
鈴仙:はい!頂きます!
その日は、騒動も無くとても平和な1日だったそうな…
短編はもうちょっと続きます