誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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温泉へ行こう(前編)

始まります


第249話

ラディッツだ。ある日の夕刻、俺達は困り果てていた。と言うのも、風呂を沸かす為の装置の調子が悪くなった為に、風呂が使えなくなっちまったんだ…俺達の中にそれに詳しい奴は居なかったんで、にとりを呼んで調べて貰ってるんだが…

 

フラン:にとり、どうかな?

 

にとり:あー、コリャ駄目だね。完全に故障してるよ。

 

ラディッツ:マジか…

 

咲夜:どうにかならない?

 

にとり:修理はしてみるけど、時間が掛かりそうだよ。今日中に修理を終えるのは難しいね。

 

小悪魔:そんな…

 

パチュリー:困ったわね…

 

フラン:今日は御風呂に入れないの?

 

咲夜:残念ですが、そうなりますね。

 

ラディッツ:風呂なんぞ、1日くらい入らんでも死なんだろうが…

 

フラン:まぁそうだね。

 

咲夜:いけません。ラディッツさんや妹様は、美鈴とのトレーニングで汗をかいているんですから。ちゃんと清潔にして頂かないと困ります。

 

フラン:ハーイ。

 

ラディッツ:此処の風呂が使えんとなると、あの場所に行くしかあるまい。

 

フラン:あの場所って?

 

ラディッツ:確か、人里に銭湯があった筈だ。其処に行けば風呂に入れるだろう。

 

フラン:おぉ、成る程!

 

小悪魔:その手がありましたね!

 

パチュリー:貴方、いつの間にそんな事を覚えたのよ?

 

ラディッツ:文の奴に里を案内して貰った時に、色々教わったからな。

 

パチュリー:フーン…すっかりこの世界に慣れたみたいね。

 

ラディッツ:いや、まだまだ分からん事だらけだ。

 

フラン:御姉様と美鈴にも、この事を知らせて来るね!

 

フランは、嬉しそうにその場から駆け出した

 

ラディッツ:にとり、いつもスマンな。

 

にとり:気にしなさんなって。アンタと私の仲だしさ。但し、此方の方はちゃーんと払って貰うよ?

 

にとりは、ニヤニヤしながら親指と人差し指で円を作ってやがる

 

パチュリー:仲云々とか言いながら、金はしっかり取るのね…

 

にとり:そりゃそうだろ。私にだって生活があるからね。

 

ラディッツ:其方の方は、レミリアに話を通しておこう。

 

にとり:宜しく頼んだよ。

 

にとりに風呂の修理を任せ、準備を整えた俺達紅魔館メンバーは、人里にある銭湯に向かって移動を開始した

 

レミリア:まさか、こんな事になるとは思わなかったわ。

 

美鈴:まぁ偶には良いんじゃないですかね?

 

フラン:御兄ちゃん!私が背中を流してあげるよ!

 

ラディッツ:有難い話だが、それは難しい話だろうな。

 

フラン:何で?

 

ラディッツ:あの銭湯は、確か混浴禁止だった筈だ。

 

パチュリー:その情報もあの天狗から?

 

ラディッツ:まぁな。

 

パチュリー:フーン…

 

咲夜:妹様。古来より男性と女性は別々に入浴する物と決まっています。妹様は良い子ですから、節度は守れますよね?

 

フラン:むぅ…残念だけど仕方無いか…

 

ラディッツ:・・・

 

パチュリー:ガッカリした?

 

ラディッツ:いや、別に…

 

パチュリー:どうだか…

 

ターレス:ラディッツじゃねぇか。

 

ラディッツ:あん?

 

聞き慣れた声がした方を見ると、ターレスと椛、こいしの3人が其処に居た

 

ラディッツ:ターレス。椛にこいしもか。

 

こいし:ヤッホー!御兄さん!

 

椛:こんばんは。紅魔館の皆さんも御揃いの様ですね。

 

咲夜:えぇ。

 

こいし:フランちゃん、おいっすー!

 

フラン:こいしちゃん!

 

妹2人:イェーイ♪

 

フランとこいしは、ハイタッチした後じゃれ合い始めた

 

レミリア:フラン、また新しい友達が出来たのね。

 

美鈴:いやぁ、微笑ましいですねぇ。

 

ラディッツ:立場が似てるから気が合うんだろうな。

 

ターレス:騒がしいこった…にしても、相変わらずの間抜け面だな。女に囲まれて良い御身分だな、弱虫ラディッツよ?

 

ラディッツ:へっ、そりゃ御互い様だろう。お前もいつも通りで安心したぜ。

 

ターレス:フン…で?どうかしたのかよ?揃いも揃って入浴道具なんぞ持ってよ?

 

ラディッツ:実はな…

 

俺は、風呂が故障して使えなくなった為に人里の銭湯に向かっている旨を話した

 

ラディッツ:と言う訳だ。

 

ターレス:難儀なもんだな。

 

レミリア:そう言う貴方達は、どうして此処に来たの?

 

椛:理由こそ違えど、私達の目的も貴方達と同じです。入浴する為に銭湯に向かう所ですよ。

 

小悪魔:そうなんですね。

 

美鈴:それじゃ、私達と一緒に行きましょう。

 

椛:私は構いませんが…

 

こいし:行こうよ御兄さん。

 

ターレス:騒がしくなる予感しかしねぇが…まぁ良いだろう…

 

こいし:やったー!

 

フラン:WRYYYY!

 

咲夜:妹様、それはちょっとマズいです!確かに吸血鬼ですけども!

 

人数が増えて賑やかさを増した俺達だったが、其処に…

 

ザーボン:随分と賑やかにやってる様だな。

 

小傘:ですね。

 

華扇:こんばんは、皆。

 

やって来たのは、ザーボン、小傘、華扇の3人だ

 

フラン:あ、ザーボン達だ。

 

華扇:皆揃ってどうしたの?

 

椛:実はですね…

 

椛は、ザーボン達に事情を簡潔に説明した

 

椛:とまぁそんな訳で現在に至ります。

 

華扇:成る程、そう言う事情が…

 

小傘:事情は違えど、目的はわちき達と同じって事ですね。

 

ラディッツ:ん?どう言う事だ?

 

小傘:わちき達は、仙人様の修行の疲れを癒す為に銭湯に行こうとしてる所なんですよ。

 

小悪魔:つまり、此処に居る皆目的が同じだと…

 

レミリア:あるのね、こんなに偶然が重なる事が…

 

ターレス:よぅ、参謀様。

 

ラディッツ:修行は順調か?

 

ザーボン:まずまずと言った所だ。お前達も、少しは腕を上げた様だな。

 

ラディッツ:まぁな。

 

ターレス:少しかどうか、此処で試してみるか?

 

ザーボン:やれやれ、そう言う所は変わらずか…

 

ラディッツ:止めとけターレス。今日はのんびり行こうじゃねぇか。

 

ターレス:ちっ、命拾いしたな。

 

ザーボン:フッ…

 

レミリア:目的が同じなら、貴方達も一緒にどう?

 

華扇:そうね、断る理由は無いし。ザーボン、小傘。貴方達はどうする?

 

ザーボン:私は構いませんが。

 

小傘:わちきも良いですよ。

 

華扇:と言う訳で、私達も御一緒させて貰うわね。

 

ラディッツ:あぁ、分かった。

 

ターレス:また騒がしさが増したか…

 

椛:まぁまぁ…

 

ザーボン:其方の帽子の女性は、初めましてでしたよね?

 

こいし:あ、そうだね。私はこいし。古明地こいしだよ。

 

ザーボン:ザーボンと言います。ついこの間この幻想郷にやって来たばかりの新参者ですが、どうぞ宜しく。

 

こいし:うん!此方こそ宜しく!

 

初対面のザーボンとこいしは、互いに挨拶を済ませた

 

ラディッツ:挨拶も済んだ様だし、行くとするか。

 

フラン:だね。

 

と言う訳で、今この場には俺と紅魔館メンバー全員、ターレス、椛、こいし、ザーボン、小傘、華扇が居る訳だ。にしても、随分人数が増えたな…

 

こいし:皆、ちょっと良いかな?

 

フラン:こいしちゃん、どうかしたの?

 

こいし:えっと…こんなに沢山の人が一度に入るなら、もっと大きな御風呂が良いんじゃないかなって思うんだよ。

 

ラディッツ:まぁそれはそうだな。

 

華扇:確かに、今から向かう銭湯では少々手狭かも知れませんしね…

 

こいし:でしょ?だから、私が皆を良い所に連れてってあげるよ。

 

レミリア:良い所?

 

こいし:そう。皆一緒にのんびり御風呂に入るなら、丁度良い所があるんだよ。ちょっと移動する事になるけど。

 

パチュリー:何処の事よ?

 

小傘:さぁ…

 

こいし:御兄さん達は、多分この前行ったばっかりだから知ってるんじゃないかな?

 

ラディッツ:この前…あぁ、そう言う事か。

 

ターレス:まぁ確かに彼処ならな…

 

美鈴:最適な場所ですね。

 

こいし:でしょでしょ?それじゃ、早速行こう!

 

ラディッツ:良いだろう。

 

フラン:レッツゴー!

 

パチュリー:ちょっと待ちなさいよ。貴方達だけで話を進めるんじゃ無いわよ。

 

ラディッツ:あぁ、スマン。

 

三度事情説明中…お前の次の台詞は、手抜きしてんじゃねぇ!だ!そんなこんなで事情説明終了だ

 

パチュリー:成る程、地底の温泉ね…

 

咲夜:確かに、人里の銭湯よりは数段広そうですね。

 

小悪魔:そう言えば、美鈴さん達は地底に行った事があったんでしたね。温泉にはその時に?

 

美鈴:えぇ、そうなんです。良い所でしたよ。

 

小悪魔:へぇ…

 

華扇:地底に向かうにしても、いきなりこの人数で押し掛けるのは迷惑なのでは?

 

レミリア:それもそうね。

 

こいし:じゃあ、まずは連絡しとくよ。ちょっと待っててね。

 

少女連絡中…

 

こいし:御待たせ。色々用意して皆を待ってるって。

 

ラディッツ:そうか、有難い事だな。

 

咲夜:申し訳無い気もしますが…

 

ターレス:行くと決まったならさっさと行くぞ。

 

こいし:うん。それじゃ行こう!モタモタしてるんじゃないぞ!

 

華扇:テンション高いわね、あの子…

 

俺達は、暫く移動を続けた後地底に到着し、順調に地霊殿へと辿り着いた。建物の前には燐と空が居た。どうやら、俺達を出迎えてくれる為に待っていた様だった

 

こいし:只今ー♪

 

燐:御帰りなさい、こいし様。そして、いらっしゃい御兄さん達。待ってたよ。

 

ラディッツ:燐に空、元気そうだな。

 

燐:御蔭様でね。

 

空:お燐、この人達誰だっけ?

 

燐:コラ!お空!地底世界の為に戦ってくれた大恩人様達を忘れたのかい!

 

空:そんな事もあった様な…無かった様な…

 

燐:あったんだよ!まぁ初めて見る人も居るけど…

 

ザーボン:フム…彼女達は、漫才コンビか何かで?

 

華扇:いや、そうじゃ無い…筈なんだけど…

 

小傘:アハハ…

 

ターレス:コイツは頭が良くねぇと聞いてはいたが、コリャ重症だな。

 

レミリア:バカの世界チャンピオンね。

 

空:いやぁ、それ程でも。

 

燐:褒められて無いから!

 

こいし:お燐、お空。さっき連絡した事なんだけど…

 

燐:あ、ハイ。御話は聞いてますよ。その前に、さとり様に会ってあげて下さい。こいし様の事を心配している様でしたから。

 

こいし:うん、そうするね。皆はどうする?

 

ラディッツ:俺達も行こう。アイツの元気な顔も見たいからな。

 

フラン:うん♪

 

華扇:新たな弟子の紹介もしなくてはいけませんからね。

 

こいし:と言う訳。皆も中に入って良いよね?

 

燐:勿論ですよ。さぁどうぞ。

 

燐と空に連れられて、俺達はさとりに挨拶をする為に地霊殿の中へと移動を開始した

 




ラディッツのホワイトデーの話は、次の長編が終わってからになりそうです

申し訳ありませんが、暫く!暫く御待ち下さい!
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