誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

253 / 499
早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!


第253話

山の上にある守矢神社に到着したラディッツ達は、其処で神社の巫女を務める東風谷早苗と言う女性に出会った。彼女はラディッツの活躍を知っており、彼の冒険の話を聞きたいと申し出て来た。現在、神社の中で茶と茶菓子を楽しみつつ、ラディッツが幻想郷に来るまでの経緯や、幻想郷に来てから今までして来た冒険の話を聞かせている所である…

 

早苗:うっ…ぐすっ…弟さんやその御仲間さん達を守る為、自ら体を張って仲間達の乗った船に特攻するなんて…

 

早苗は、ラディッツが幻想郷に来る経緯を聞いて号泣している

 

ラディッツ:別に泣く程の事じゃねぇだろ…

 

はたて:早苗、取り敢えず涙拭こうか。

 

早苗:ス、スミマセン…チーンッ!

 

はたて:うぉーい!鼻かむな!御決まりの展開か!

 

早苗:シュワット!?

 

はたてにハンカチを差し出された早苗は、涙を拭うついでに盛大に鼻をかみ、はたてはそれに全力でド突きツッコミを入れた

 

パチュリー:本当に無茶するわよね。下手すれば死ぬかも知れないのよ?

 

ラディッツ:死ぬ気でやったからな。まぁ結果はこの通りなんだが…

 

フラン:死ぬのが怖いとか思わなかったの?

 

ラディッツ:死への恐怖が全く無かったと言えば嘘になるが、俺に大事な事を教えてくれた弟達の為に何かしてやりたかったんだ。

 

パチュリー:だとしても、自爆覚悟の特攻ってどうなのよ…

 

ラディッツ:生憎と頭の出来は其処まで良くねぇもんで、そんな事しか思い付かなかったんだ。

 

パチュリー:それに、特攻された貴方の昔の仲間達は生きてて、貴方の弟達と戦ったって話じゃない。

 

ラディッツ:そうらしいな。つまり、俺の行動は全くの無駄骨だったって訳だ。

 

パチュリー:全くもう…

 

魔理沙:けどまぁ、生きてて良かったよな。じゃなきゃ、こうして出会えなかった訳だしさ?

 

ラディッツ:そうだな。お前達にもそうだが、俺をこの幻想郷の奴等と引き合わせてくれた紫には、感謝してもしきれんくらいだ。

 

魔理沙:そうだな、私もそう思う。

 

フラン:私も♪

 

はたて:同じく。

 

フラン:パチェもそうだよね?

 

パチュリー:さて、どうかしらね…

 

話を振られたパチュリーはそっぽを向いた

 

はたて:素直じゃないねぇ…

 

魔理沙:だな。

 

早苗:少し見ただけでも、皆さんが貴方を慕っているのが分かります。皆さんの為にと頑張って来た成果ですね。

 

ラディッツ:何、俺は皆に借りを返してるだけに過ぎん。兄らしい事を何もしてやれなかった、弟や甥っ子の分までな…

 

早苗:貴方の今の姿を弟さんや甥っ子さんが見たら、きっと喜んでくれますよ。

 

ラディッツ:だと良いがな…

 

その直後、外から爆発音が聞こえる

 

魔理沙:おっと!何だ何だ?

 

はたて:外で何かが爆発したみたいだよ!

 

フラン:この嫌な感じ…御兄ちゃん!

 

ラディッツ:あぁ、アイツだな…

 

パチュリー:やれやれ、こんな所まで…

 

早苗:えっ?えっ?何ですか?

 

ラディッツ:残念だが、ティータイムは終わりらしい。敵襲だ。

 

早苗:えぇっ!?

 

ラディッツ:奴の思い通りにはさせん。皆、外に出るぞ。

 

フラン:うん!

 

はたて:はいよ!

 

魔理沙:よっしゃ!

 

パチュリー:仕方無いわね…

 

あたふたする早苗も含め、其処に居た全員が外に出た。すると、境内に穴が空いていた…

 

早苗:あぁ!境内に穴が!

 

正邪:よぅ、また会ったな。平和惚けした間抜け共。

 

其処に姿を現したのは、天の邪鬼の鬼人正邪であった

 

魔理沙:お前!

 

はたて:鬼人正邪!

 

ラディッツ:やはり貴様だったか。

 

早苗:この人は確か、指名手配妖怪の…

 

フラン:何か用?

 

パチュリー:私達、ティータイムを楽しんでた所だったんだけど…

 

正邪:そうか、そりゃ悪かったな。だが、平和な時間は終わりだ。

 

早苗:さっきの爆発音とこの穴…コレをやったのは貴方ですか!

 

正邪:そうだ。てめぇ等を外に呼び出す為にな。

 

早苗:何て事をしてくれたんですか!留守番を頼まれたのに、コレじゃ怒られちゃうじゃないですか!

 

ラディッツ:留守番…そういや、他にも誰か居るとさっき言ってたな…

 

はたて:うん、文章にはしてないけどね…

 

パチュリー:そう言う発言は控えなさい…

 

正邪:心配すんな、二度と怒られる事はねぇからよ。

 

早苗:どう言う事ですか!

 

正邪:てめぇ等全員、今から死ぬって事だよ!おい!出番だぞ!

 

正邪の合図で、何処からともなく妙なテーマソングが流れ出し、異空間から4人の戦士達が姿を現した。1人は、頭頂部に赤い髪を生やした筋骨隆々の大男。1人は、その男より更に大柄な青い肌をした男。1人は、白い長髪と赤い肌整った顔が特徴で、先2人と比べると背丈が低い男。1人は、それよりも更に小柄で小太りな体型をした、目が4つある緑色の肌の男である。そして…

 

リクーム:リクーム!

 

バータ:バータ!

 

ジース:ジース!

 

グルド:グルド!

 

4人:皆揃って!ギニュー特戦隊!

 

他全員:・・・

 

曲に合わせ、各々がポーズを取りながら名乗り、最後に全員で決めポーズで締め括った。それを見た正邪を含めたその場に居た全員が、言葉を失ってポカンとしていた…その反応を見たギニュー特戦隊は、向かい合ってしゃがみ込み相談を始めた…

 

リクーム:うーん…イマイチだな…

 

バータ:やっぱり、4人じゃビシッと格好良く決まらんな…

 

グルド:隊長が居ないしな…

 

バータ:皆揃って無いもんなぁ…

 

ジース:まぁ久し振りってのもあるんだろうけど…

 

リクーム:だよなぁ…

 

バータ:やっぱり別のポーズが良かったのか?

 

4人:うーむ…

 

ポーズについてアレコレ相談中の4人である。一方…

 

はたて:何なの、アレ…

 

パチュリー:知らないわよ…

 

魔理沙:また変な奴等が来たなぁ…

 

ラディッツ:ギニュー特戦隊、何故此処に居やがる…

 

フラン:御兄ちゃん、知ってるの?

 

ラディッツ:あぁ…アイツ等は、昔俺が居た軍でエリート戦闘部隊として数々の星を侵略して来た連中だ。

 

フラン:そうなんだ…

 

パチュリー:けど、それが鬼人正邪と一緒に居ると言う事は…

 

はたて:ナッパとかスラッグ達と同じく、外の世界で倒されて地獄に落ちたのを、黒幕が復活させて連れて来たんだろうね。

 

ラディッツ:恐らくはな…しかし、またこの妙なポーズを見る事になるとは…

 

パチュリー:同感…

 

早苗:悪人達が地獄から復活…まさか本当だったとは…

 

正邪:てめぇ等!いつまで下らねぇ事をしてやがる!さっさと此方来い!

 

リクーム:何だと!?

 

バータ:てめぇ!俺達のポーズを下らねぇって言ったか!

 

正邪:実際下らねぇだろうが!

 

ジース:今は隊長が居ないから決まらないが、完璧に決まった時の美しさはこんなもんじゃ無いぞ!

 

グルド:そうだそうだ!と言うか、代わりにお前がやってくれりゃ良かったんだ!

 

正邪:誰がやるか!ホラ仕事だぞ!真面目にやれ!

 

リクーム:仕事だと?

 

正邪:そうだ。今回のてめぇらの仕事は、此処に居る奴等を全員始末する事だ。

 

ジース:ほぅ…

 

今までの妙な空気は完全に消え去り、4人は真剣な顔付きになる

 

リクーム:おっ?其処に居る奴は、ベジータちゃんの御友達じゃ無かったか?

 

バータ:あぁ、そういやこんな奴も居たっけな。名前は確か…

 

グルド:弱虫ラディッツだったか?

 

ラディッツ:その呼び方は止めろ!

 

リクーム:おーおー、威勢が良いねぇ。

 

バータ:大した力もねぇ猿の分際でなぁ?

 

ラディッツ:くっ…

 

ジース:しかし、あの情報が本当だったとは…

 

グルド:ククク…てめぇの事は聞いてるぜ。改心して、今はこの幻想郷とかって場所で頑張ってるらしいじゃねぇか。周りの奴等は、この世界のてめぇの部下って所か?

 

ラディッツ:違う!コイツ等は俺の大事な仲間だ!

 

ジース:仲間ね…

 

バータ:まぁそんな事はどうでも良いか。

 

リクーム:そうだな。全員始末しろって言われたからには、そうするだけだしな。

 

ラディッツ:貴様等、そんな奴に従ってるのか?プライドってもんはねぇのか?

 

ジース:煩い!此方にも色々事情があるんだ!

 

ラディッツ:事情だと?

 

ジース:お前に教える必要は無い。おい正邪。頼まれた仕事はしてやるが、あの約束は守って貰うからな?

 

正邪:ククク…勿論だ…

 

魔理沙:あの約束?

 

はたて:何だろ…

 

ジース:お前達に恨みは無いが、死んで貰うぞ。そして、この場所は俺達の今後の活動の拠点にさせて貰う。俺達の目的の為にな。

 

早苗:そんな事はさせません!この場所は私が守ります!

 

ラディッツ:早苗、俺も手を貸すぞ。

 

魔理沙:ラディッツだけじゃない、此処に居る皆がな。

 

フラン:そうそう♪

 

はたて:一緒に戦うよ!

 

パチュリー:はぁ…また面倒事に巻き込まれたのね…

 

早苗:皆さん…スミマセン!有難うございます!

 

リクーム:おーおー、やる気満々だねぇ。

 

バータ:へっ…リハビリがてら、遊んでやるとするか。

 

グルド:おう!

 

ジース:悪いが、手加減はしねぇぜ。

 

正邪:それじゃ、精々頑張りな。私は高みの見物をさせて貰うからよ。

 

向かい合うラディッツ達と特戦隊の4人を残し、正邪はその場から移動した

 

リクーム:大サービスだ、全員纏めて相手してあげちゃうよ。

 

バータ:つまらねぇだろうがな。

 

グルド:へっ、ゴミ共が。覚悟しやがれよ。

 

ジース:・・・

 

ラディッツ:クソッタレが…

 

次回、乱戦開幕…

 




遂に来た!おかしな奴等、ギニュー特戦隊!

しかし、御覧の通り隊長は不在でございます

理由は、分かって頂けるかと

彼等との戦いの行方は…そして、彼等の運命は…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。