誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第263話

クローン達を全滅させ、守矢神社と自分達の身を守ったラディッツ達。落ち着いた所で、特戦隊が此処に来た事情を聞く事になった…

 

ジース:俺達は、外の世界での戦いで戦死して地獄に落ちた。で、ある人を探して地獄を回っていた時、奴等が俺達の元にやって来たんだ。

 

フラン:奴等って…

 

はたて:さっきの21号とか言う女と鬼人正邪だね。

 

ジース:そうだ。自分達の目的に協力すれば、その人を探す手伝いをしてやる…そう言われて、俺達は奴等と手を組んだんだ。

 

魔理沙:誰なんだ?お前達が探してるある人ってのは…

 

ジース:俺達ギニュー特戦隊の隊長、ギニュー隊長だ。

 

ラディッツ:そういや、アイツだけ居ねぇな…

 

パチュリー:隊長不在のままポーズを決めてた訳?

 

ジース:まぁそうなるな…

 

魔理沙:その隊長って奴、地獄に居なかったのか?

 

ジース:あぁ。あの場所に居なかったって事は、多分まだ生きてこの世に居るって事だ。だが、俺達の力だけじゃ地獄からは出られねぇ。

 

早苗:だから、あの人達の話に乗ってこの世界へ…と言う事ですか?

 

ジース:そうだ。あの人を…隊長を見付けられるならとな…

 

パチュリー:だけど、奴等にそれを利用されてしまった…奴等にとって、貴方達は只の捨て駒でしか無かった…

 

ジース:だな…

 

魔理沙:酷い話だ…

 

早苗:・・・

 

ジース:騙された俺達が間抜けだったってだけだ。

 

早苗:でも!

 

ジース:けど、こうなった以上もう終わりだ。俺達の目的は、此処で潰える。俺達は、本来此処に居るべき存在じゃねぇからな…

 

他全員:・・・

 

紫:そうね、もう終わりよ。

 

静まり返ったその場に、隙間妖怪の紫が姿を現した

 

フラン:八雲の御姉さん…

 

パチュリー:相変わらず神出鬼没ね…

 

リクーム:今、何処から出て来やがったんだ?

 

グルド:さ、さぁ…

 

バータ:何者だ?このババア…

 

紫:あぁん?

 

紫は、ドスの利いた声を出しながらバータ達を睨み付ける

 

リクーム:ぬぅ…

 

グルド:何て威圧感だ…

 

バータ:背筋が凍るかと思ったぜ…

 

ジース:何なんだ、あの女は…スカウターなんか使わなくても分かる…格が違い過ぎる…

 

魔理沙:八雲紫。この幻想郷を作り出した張本人さ。

 

ジース:マジか…

 

紫:そんな事より、彼等の身柄を此方に渡して貰うわよ。

 

魔理沙:な、何?

 

紫:何を驚いてるの?当然でしょ?彼等は、既に死んで地獄に落ちた身…この世に居るべき存在じゃないわ…それに、彼等は貴方達に危害を加えようとした…

 

早苗:彼等は、敵に利用されただけで…

 

紫:関係無いわ。この隙間を通れば地獄に戻れるわ。今なら、苦しむ事無くね…但し、抵抗するなら強制的に戻す事になるわ。

 

紫は、殺意を込めた視線を特戦隊の面々に向け、手を翳した

 

早苗:ちょっと待って下さい!

 

早苗は、特戦隊の面々を庇う様に紫の前に立ち塞がった

 

紫:東風谷早苗…貴方、何を考えてるのかしら?

 

早苗:見て分かりませんか?彼等を守るつもりです!

 

紫:守る?彼等は、罪を重ねて地獄に落ちた極悪人よ?

 

早苗:彼等は、心まで悪に染まっている訳ではありません!彼等は、この件の黒幕に利用されていただけなんですよ!

 

紫:だから?

 

早苗:せめて、話を聞いてからでも…

 

紫:聞いた上での判断よ。怪我したく無いなら、其処を退きなさい。

 

早苗:御断りします!

 

紫:・・・

 

魔理沙:早苗、手を貸すぜ?

 

早苗同様、魔理沙も特戦隊の面々を庇う為に前に出て行く

 

早苗:魔理沙さん!

 

紫:魔理沙、貴方まで…

 

魔理沙:今までラディッツ達が戦って来た極悪人達と違って、コイツ等は話せば分かる奴等だよ。さっきも、私達と一緒に戦ってくれたしな。

 

紫:・・・

 

魔理沙:どうしてもコイツ等を殺すって言うなら、その前に私を殺してからにするんだな。

 

早苗:私“達”をです。

 

紫:覚悟ありの様ね…

 

紫は、エネルギーを収束させた掌を魔理沙と早苗に向ける。対する2人は、堂々と身構えている

 

はたて:ちょっ…

 

フラン:嘘でしょ!?

 

ジース:バカ!やめろ!俺達の為に其処までやる必要はねぇ!

 

ラディッツ:紫…

 

パチュリー:・・・

 

その直後、紫目掛けてエネルギー弾が飛んで来る。紫は、それをヒラリと回避して着地する

 

バータ:何だ、今の攻撃は…

 

リクーム:おい、誰か此方に来てるぞ。

 

グルド:誰だ?

 

???:其処までにしとくんだね。

 

???:うちの早苗に何をしようとしてたんだい?隙間妖怪…

 

隙間妖怪を威圧しつつ、2人の女性が姿を現した。1人は、注連縄と赤い服が特徴の青い髪の大人の女性。1人は、クリッとした目玉の様な物が付いた帽子と紫色の服、金髪が特徴の少女の2人組であった

 

紫:貴方達…

 

魔理沙:やっと帰って来やがったな。

 

ラディッツ:奴等の気…只者じゃねぇな…

 

ジース:あ、あぁ…

 

パチュリー:彼女達は…

 

早苗:神奈子様!諏訪子様!

 

ラディッツ:何だ、早苗の知り合いか?

 

早苗:知り合いも何も、あの方達はこの神社に奉られている二柱の神様ですよ!

 

ジース:か、神様…だと?

 

ラディッツ:マジでか?

 

フラン:うん。

 

はたて:マジで。

 

パチュリー:赤い服を来てるのが八坂神奈子。帽子を被ってるのが洩矢諏訪子。どちらも、幻想郷で指折りの実力者よ。

 

ラディッツ:アイツ等が…

 

紫:貴方達、何処へ行ってたのかしら?

 

神奈子:ちょっと用事で出掛けててねぇ…それより、この状況は何なんだ?

 

諏訪子:紅魔館の吸血鬼や白黒魔法使い、山の天狗まで居るよ。そして、全く知らない奴等も多い。まぁそれよりも気になるのは…

 

神奈子:何で隙間妖怪が早苗達に危害を加えようとしてるのか…だろう?

 

諏訪子:そう言う事。

 

神奈子:事情を説明して貰えるかい?事と次第によっては、只じゃ済まないけどね…

 

紫:ちっ…面倒な事になったわね…

 

殺気を出しながら隙間妖怪と睨み合う2人の神、八坂神奈子と洩矢諏訪子。そして、それに相対する八雲紫…さて、どうなりますやら…




遅れながら、神奈子さんと諏訪子が登場しました

紫さんと睨み合う2人、どうなるかは次回の御楽しみと言う事で…
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