誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ゆっくりしてってね


第264話

守矢神社での戦いは終結したかに見えたが、其処に隙間妖怪の八雲紫が現れた。彼女の目的は、ギニュー特戦隊の面々を地獄に送り返す事だった。それを阻止すべく、魔理沙と早苗は彼女に立ち向かう。紫は、殺気を込めて彼女達に攻撃をしようと構えた。その直後、紫に攻撃しつつ2人の女性が姿を現した。彼女達は、守矢神社に奉られている二柱の神、八坂神奈子と洩矢諏訪子であると判明した。神達と隙間妖怪は、互いに殺気を出しながら睨み合っている…

 

紫:貴方達、奴等が何者か分かってるのかしら?

 

神奈子:さぁねぇ…それはまだ何とも…

 

諏訪子:早苗、彼等は何者なんだい?普通の人間とは違う様だけど?

 

早苗:はい、実は…

 

早苗は、彼等が何者であり、コレまでの経緯や此処に来た目的が何か、神社を守って自分達と共闘した事を事細かに説明した…

 

早苗:と言う訳なんです。

 

神奈子:成る程、見てこそ居ないが理解したよ。彼等は、最近度々この幻想郷で暴れ回ってる極悪人達とは違うって事がね。

 

早苗:そうです!なので、地獄に送り返す事は考え直して頂けないでしょうか?

 

紫:・・・

 

早苗:一度道を踏み外したら、その人の人生はもう終わりって訳じゃ無いでしょう!過去の罪は消せませんが、生きて償えば未来は変えて行ける!違いますか?

 

魔理沙:同感だ。此処で始末するのは早合点ってもんだろ。

 

ラディッツ:俺からも頼むよ、紫。

 

紫:貴方まで…

 

ラディッツ:アンタは、こんな俺にも…アイツ等にだって贖罪の機会を与えてくれただろ。だったら、コイツ等にもそれをしてやれる筈じゃねぇのか?

 

紫:・・・

 

はたて:ラディッツや早苗達に危害を加えるつもりなら、此処に居る全員がアンタの敵に回る事になるけど…

 

パチュリー:アンタがどれだけ強くても、私達全員を相手にしたら怪我だけで済むかどうか…賢いアンタなら、分からない訳じゃ無いでしょ?

 

フラン:それでも戦う気なら、全力で相手になるよ?

 

其処に居る全員が、紫を真っ直ぐ睨み付けつつ身構えている

 

紫:どいつもコイツも…

 

時の界王神:紫、意地悪は其処までにしといたら?

 

他全員:ムッ…

 

異空間から、オレンジ色の外巻きのショートボブで額が広め、ピンク色の肌にエルフ耳の少女が姿を現した

 

紫:クロノア様…いえ、時の界王神様…

 

神奈子:コレはコレは…

 

諏訪子:珍客が現れたもんだね。

 

時の界王神:ヤッホー♪いきなり御邪魔するわよ♪

 

時の界王神と呼ばれたその少女は、皆に明るくにこやかに挨拶した

 

ジース:何だ、あのガキは…

 

バータ:さ、さぁ…

 

魔理沙:見た目は完全に子供だよな?

 

紫:口を慎みなさい!この方をどなただと思ってるの!

 

魔理沙:な、何だよ!?

 

神奈子:この御方は、世界を統べる神の一角、時の界王神様だよ。

 

リクーム:何…だと…

 

グルド:コイツも神様なのかよ?

 

神奈子:そうだよ。

 

諏訪子:早苗、アンタは初対面だよね?挨拶しなよ。

 

早苗:あ、ハイ!えっと…初めまして。私、この守矢神社の巫女を務めています、東風谷早苗と申します!どうぞ御見知り置きを!

 

早苗は、いきなりの神の登場で緊張しつつ、時の界王神に対して頭を下げた

 

時の界王神:貴方が早苗ちゃんなのね。神奈子や諏訪子から、色々と話は聞いてるわよ。

 

早苗:そ、そうなんですか?

 

時の界王神:えぇ、それはもう♪

 

早苗:と言うか、神奈子様達はこの方と御知り合いなんですか?

 

神奈子:あぁ、それはもう。

 

諏訪子:神の会合で度々御会いしてるからね。

 

神奈子:因みに、神としてのランクは私達なんかよりも数段格上だよ。

 

早苗:そ、そうなんですか…

 

ラディッツ:神の会合なんてもんがあるんだな…

 

パチュリー:あるみたいね…

 

時の界王神:まぁ今はそんな事はどうでも良いわよね。それよりも…

 

時の界王神は、ギニュー特戦隊の方へと目線を向けた

 

時の界王神:貴方達は、宇宙の帝王直属のエリート部隊、ギニュー特戦隊…で間違い無いわよね?

 

ジース:あ、あぁ…

 

時の界王神:経緯は聞かせて貰ったわ。今回は、色々災難だったわね。

 

ジース:・・・

 

時の界王神:紫。広い目で見れば、彼等も黒幕に利用されてしまった被害者とも取れるわ。それに、彼等はこの神社を守る為に彼女達と共に戦ってくれた訳だし…

 

紫:し、しかし…

 

時の界王神:貴方達はどうしたい?このまま地獄に戻るか…それとも、この世界で罪を償いながら生きて行くか…

 

ジース:何?

 

紫:時の界王神様!

 

時の界王神:早苗ちゃんの言った通り…罪を犯したと言う過去は変えられない…でも、未来は変えて行けるわ。前例もあるし…そうよね?

 

ラディッツ:まぁな。俺が手本になれるかも知れん。

 

ジース:ラディッツ、お前も俺達と同じ経緯で此処に?

 

ラディッツ:いや、そう言う訳じゃねぇんだが…

 

時の界王神:もう一度聞くわ。貴方達はどうしたい?

 

ジース:…のか…

 

時の界王神:ん?

 

ジース:やり直す事が出来るのか…俺達は…

 

時の界王神:出来るか出来ないかじゃないわ。その気があるか無いか…そうじゃない?

 

ジース:・・・

 

時の界王神:で?どうする?やるの?それともやらない?

 

ジース:・・・

 

ジース達特戦隊の面々が周りを見渡すと、その場に居る皆が笑みを浮かべていた。暫く考えたジースの表情は、何かを決意した様に顔を上げた

 

ジース:やるよ、俺達…今までの事の罪滅ぼしになるなら、何だってやってやる。

 

リクーム:おい、ジース!

 

バータ:マジかよ?

 

グルド:こんな奴の口車に乗るのかよ?

 

ジース:当たり前だ。隊長が此処に居たら、きっと同じ事を言うだろうよ。

 

隊員達:・・・

 

ジース:それに…此処には面白い奴等も一杯居るみたいだしな。知りたくなったんだ。この世界の事…この世界で暮らす奴等の事もな…

 

時の界王神:その言葉に嘘偽りは無いわね?

 

ジース:あぁ。

 

時の界王神:宜しい…此処に、時の界王神が命じるわ。ギニュー特戦隊は、今日この時よりこの世界…幻想郷で生きて行く事。そして、彼等の事を助けてあげて欲しいの。

 

ジース:分かった。

 

ジースは、力強く頷いた

 

時の界王神:紫。貴方には、念の為に彼等の監視を命じるわ。

 

紫:仰せのままに。

 

紫は、時の界王神に向けて頭を下げた

 

時の界王神:さて、そうなると彼等が暮らして行く場所が必要になるんだけど…

 

神奈子:それなら、この神社に住まわせると言うのはどうでしょうか?

 

諏訪子:どうせ行く所も無いだろうしね。

 

時の界王神:あら、良いの?

 

神奈子:勿論です。と言うか、元よりそうさせるつもりだったのでは?

 

時の界王神:あ、バレた?

 

時の界王神は、ペロリと下を出して笑った

 

神奈子:御戯れを…彼等の目的とやらを果たすには、拠点も必要でしょうし。そして、その協力者も。

 

時の界王神:フム…そう言ってくれてるけど、貴方達はどうする?

 

ジース:俺達にとっては、願っても無い事だ。拠点までくれて、その上協力までしてくれるってんなら、それ以上何も言う事はねぇよ。お前達も、それで良いよな?

 

バータ:此処まで話進めといて、今更何言ってんだよ?

 

リクーム:まぁ良いじゃねぇか。あんな奴等と連んでるよりも、コイツ等と連んでる方が楽しそうだしよ?

 

グルド:隊長が見付かるならな。

 

時の界王神:フムフム…

 

神奈子:早苗もそれで良いだろう?

 

早苗:ハイ!勿論です!

 

時の界王神:閻魔君や他の神達には、私から事情を説明しておくわ。それじゃ、事後処理があるから私はコレで♪

 

時の界王神は、笑顔で手を振りながら異空間へと入り、神社から移動して行った

 

紫:ハァ、やれやれ…また面倒事が増えたわ…じゃ、後は任せるわ。

 

紫は、溜め息混じりに隙間に入り、その場から移動した

 

神奈子:ま、そう言う事だから。

 

諏訪子:男手が出来たし、此方としても有難いね。

 

早苗:皆さん、宜しく御願いしますね♪

 

魔理沙:仲良くやろうぜ♪

 

リクーム:おうよ!

 

ジース:此方こそ宜しくな。

 

バータ:へへへ♪

 

グルド:しょうがねぇな…

 

こうして、また1人…では無く一気に4人、幻想郷に新たな住人が増え、新たな絆が芽生えた。彼等の運命や如何に…

 




主役のラディッツが空気です(笑)

コレより、隊長不在のギニュー特戦隊の面々が幻想郷の仲間入りをしました

かなり雑な展開でスミマセン

今後の展開予定(ネタバレ込み)

・命蓮寺編ー強くなる為にー

更に力を付ける為、さとりに紹介された命蓮寺と言う寺に修行をしに向かったラディッツ、フラン、美鈴の3人…彼等の厳しい修行の日々が始まる…


・ギルド設立編ー全員集合ー

紫の発案で、幻想郷にギルドを作る事になった。ラディッツ達は、紫に頼まれてギルドのメンバー達を集める為、幻想郷中を駆ける…

他に短編も予定しています
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