誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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幻想の地のホワイトデー(中編)


第267話

紅魔館の皆にバレンタインの御返しをした後、ラディッツが次に向かった先は…

 

アリス:あら、ホワイトデーの御返しを渡しにわざわざ此処へ?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。

 

そう、アリスが居る魔法の森の奥であった

 

アリス:それで?何を用意してくれたのかしら?

 

ラディッツ:アリスにはコイツだ。

 

ラディッツが取り出したのは、色とりどりのマカロンが幾つも入った袋だった

 

アリス:マカロン…もしかして、手作りかしら?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。どうして分かったんだ?

 

アリス:分かるわよ。だって、この世界で売ってる菓子の殆どは和菓子だもの。洋菓子もあるにはあるけど、こんなに小洒落た菓子は無いからね。

 

ラディッツ:そうなのか…

 

アリス:それじゃ、ちょっと失礼して…

 

アリスは、袋を開けてマカロンを1つ口に運んだ

 

アリス:うん、美味しいわ。

 

ラディッツ:そりゃ良かった。

 

アリス:けど、驚いたわ。

 

ラディッツ:何がだよ?

 

アリス:貴方の作る菓子は、見た目も味も絶品だと話には聞いていたけど、此処までとはね…

 

ラディッツ:それ程でもねぇよ。

 

アリス:謙遜しなくて良いわよ。貴方、人里で料亭でも開いてみたら?貴方の料理の腕なら、きっと儲かると思うわよ?

 

ラディッツ:どうだかな…

 

アリス:もし時間があるなら、一緒に御茶でもどうかしら?御茶受けにマカロンもあるし。

 

ラディッツ:有難い話だが、他にも行く所があるんでな。

 

アリス:そう、残念…私の推理では、次の貴方の目的地は貴方にチョコをプレゼントした子の所かしらね?

 

ラディッツ:そうだ。紅魔館の皆には渡し終わったから、次は…

 

そう言い掛けたラディッツの口を、アリスの人差し指が塞いだ

 

アリス:フフ…それじゃ、彼女達の情報を提供するわ。

 

ラディッツ:何?

 

アリス:その内の1人は、今日は寺子屋で友人と一緒に過ごす予定らしいわよ。

 

ラディッツ:寺子屋で友人…と言えば…

 

アリス:もう誰の事か分かったわよね?

 

ラディッツ:あぁ、情報を有難うよ。今度はお前の淹れた茶を飲みに来るよ。

 

アリス:フフ、いつでもどうぞ。美味しい茶葉を用意して待ってるわよ。

 

ラディッツ:あぁ。じゃあな。

 

アリス:えぇ♪

 

アリスと挨拶を交わし、ラディッツはその場を後にした。次に向かったのは人里にある寺子屋。目的の人物は…

 

妹紅:バレンタインのチョコの御返し?私にか?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。

 

慧音:そう言う事なら、私は席を外そうか?

 

妹紅:良いよ、気を遣わなくても…

 

慧音:しかし…

 

ラディッツ:妹紅、コレを受け取ってくれ。

 

ラディッツは、赤い袋に入ったプレゼントを手渡した

 

妹紅:開けても良いか?

 

ラディッツ:勿論だ。

 

妹紅が袋を開けると、中に入っていたのは赤と白のチェック柄のブランケットだった

 

妹紅:コレ…ブランケットか?

 

ラディッツ:そうだ。不格好な出来で悪いがな。

 

妹紅:えっ?コレ、アンタの手作りか?

 

ラディッツ:まぁな。

 

妹紅:・・・

 

慧音:良く出来てるじゃないか。ラディッツ殿は、見掛けによらず手先が器用なんだな。

 

ラディッツ:そうでもねぇさ。

 

妹紅:貰えないよ…

 

ラディッツ:あん?

 

妹紅:私のチョコの出来を見ただろ?アリスや鈴仙のと違って形はガタガタで酷いもんだった筈だ…それなのに…

 

ラディッツ:確かに、お前のチョコは形こそ悪かったな。

 

妹紅:・・・

 

ラディッツ:だが、味は良かったぜ。店に売ってる奴より数段な。

 

妹紅:そ、そうか?

 

ラディッツ:あぁ。それに、お前にはいつも世話になってるからな。戦いの度に連れ回してるしよ。コレは、チョコの礼だけじゃなくその礼も入ってるんだ。

 

慧音:だそうだぞ?

 

妹紅:・・・

 

ラディッツ:もしも気に入らねぇなら、燃やすなり捨てるなりしてくれて良い。

 

妹紅:…バーカ…そんな事するかよ…

 

ラディッツ:ん?

 

妹紅は、貰ったブランケットをゆっくりと抱き締める

 

妹紅:そう言う事なら、コレは有難く貰っとくよ。コレまでの戦いの報酬としてな。

 

ラディッツ:おう。

 

妹紅:あぁ…温かいな…

 

妹紅は、ブランケットに顔を埋めている

 

慧音:良かったな、妹紅…

 

慧音は、そんな妹紅を見て目を細めて微笑んだ

 

ラディッツ:気に入ってくれた様だな。

 

慧音:あぁ…

 

ラディッツ:それじゃ、俺は次の場所に行くよ。

 

慧音:もう行くのか?

 

ラディッツ:あぁ。

 

慧音:だそうだぞ、妹紅。

 

妹紅:そ、そうか…次は何処に行くんだ?

 

ラディッツ:鈴仙の所だ。

 

慧音:と言う事は永遠亭か…

 

妹紅:聞いた話だと、鈴仙は今日は薬の行商の為に里に来ると言ってたぞ。結構な量があるらしいがな。

 

ラディッツ:それは本当か?

 

妹紅:あぁ、本人からそう聞いたからな。

 

ラディッツ:分かった、探してみるぜ。また何かあったら力を貸してくれ。

 

妹紅:あぁ、いつでも言ってくれよ。

 

慧音:此方こそ、また子供達の授業を頼むよ。

 

ラディッツ:おう。

 

ラディッツは、妹紅と慧音に挨拶をした後寺子屋を発った。次は、人里で薬の行商をしている鈴仙の所である…

 




次回は残る2人との話です

小出しにしてスミマセンが、御付き合い頂ければ幸いです
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