第271話
幻想郷に来て修行の日々を送っているラディッツは、強敵との戦いの度に実力を付けて行った。しかし、それでも尚強さを求めていた。父と弟の様になるには今のままでは駄目だ、もっと力を…そう考えながら…そして、彼は更なる修行を決意し、真剣な面持ちで紅魔館の主の元へ向かった…
ラディッツ:レミリア、話がある。
レミリア:何かしら?
ラディッツ:俺は今日、以前さとりに紹介された命蓮寺って所に話をしに行ってみようと思う。その許可をくれ。
レミリア:命蓮寺…それは、修行をする為かしら?
ラディッツ:そうだ。今よりも更に強くなる為には、肉体だけじゃなく心も鍛える必要がある。その為の修行をつけてくれる様に頼みに行くつもりだ。
レミリア:フム…
咲夜:ラディッツさん、貴方はどうしてそれ程までに強さを求めるんですか?
ラディッツ:それは…
ラディッツは、己が強くなりたい理由を2人に話した
レミリア:貴方のその意志、本物なのね?
ラディッツ:勿論だ。その為には何だってやってやる。
ラディッツの目は、真っ直ぐ揺らぎ無くレミリアを見据えている
レミリア:良い目をしてるわ。それでこそ、私が認めた男だわ。
ラディッツ:そりゃどうも。
咲夜:もう一度確認しますが、今日はその話をする為に命蓮寺に向かうんですよね?
ラディッツ:そうだ。まぁ修行の許可が貰えるかどうかは分からんがな。
咲夜:もし、許可が貰えなかったら?
ラディッツ:その時はその時だ。次の方法を考えるさ。
咲夜:そうですか…
レミリア:ラディッツ。話を聞きに行くなら、一緒に連れてって欲しい子達が居るのよ。
ラディッツ:子…達?
レミリア:2人居るのよ。話は聞いてたわよね?入って来なさいな。
レミリアがそう言うと、部屋の扉を開けてフランが入室して来た
ラディッツ:フラン…
フラン:私だって、強くなりたいって気持ちは御兄ちゃんにも…誰にも負けてないつもりだよ。
ラディッツ:そうかよ…なら、一緒に行くとするか。
フラン:うん♪行く♪
レミリア:貴方に頼まれる前に、その子とも話しておいたのよ。貴方からその話が来たら、私も一緒に行かせて欲しいとね。
フラン:そう言う事♪
ラディッツ:成る程な。で、後1人は?
レミリア:貴方も良く知ってる筈よ。何せ、毎日一緒に修行してるんだからね。
ラディッツ:おい、まさか…
美鈴:1人だけ抜け駆けは許しませんよ、ラディッツさん。
フランの登場から遅れて、美鈴も入室して来た
ラディッツ:美鈴…
美鈴:私も共に行きますよ。理由は言わなくても分かっていますよね?
ラディッツ:だが、お前は紅魔館の門番だろ。お前が俺達と共に行くと言う事は、その職務を放棄する事になるんだぞ。
美鈴:御心配無く。既に許可は得ていますので。
ラディッツ:そうなのか?
レミリア:えぇ。
咲夜:そう言う事です。
ラディッツ:…そうか…なら、もう何も言う事はねぇな…まぁ兎に角、まずは話をしに行くぞ。
フラン:おぉーっ♪
美鈴:了解しました!
レミリア:気合いを入れてる所に水を差す様で悪いんだけど…
ラディッツ:どうした?
レミリア:ラディッツとフランは、命蓮寺の場所を知らないんじゃない?
ラディッツ&フラン:…あ…
咲夜:まぁ妹様は長く幽閉生活されてましたし、ラディッツさんは外来人です。知らないのも無理はありませんよ。
ラディッツ:参ったな…
フラン:アハハ…
ラディッツとフランは、顔を見合わせつつ苦笑いを浮かべている
レミリア:呆れた…まさか、何処にあるかさえも知らない場所に行くつもりだったなんてね…
ラディッツ:言うな…仕方ねぇ、はたてを呼び出して案内を頼むとするか…
美鈴:その必要はありません。何故なら、私がその場所を知ってますから。
ラディッツ:何?
美鈴:尤も、私も行った事があるのはほんの数回程度ですがね。
ラディッツ:おい、それ…
美鈴:万が一忘れてても、位置は分かります。さとりさんが紹介状を書いてくれた時に、地図も一緒にくれましたので。
ラディッツ:そうか…
フラン:地図があるなら安心だね♪
美鈴:それ、遠回しに私が頼りにならないって言ってますよね?
フラン:そ、そんな事は無いよ!
ラディッツ:それじゃ、改めて行くとするか。命蓮寺とやらによ。
フラン:うん!
美鈴:行きましょう。
ラディッツ:レミリア、咲夜。行って来るよ。
レミリア:ハイハイ♪
咲夜:行ってらっしゃいませ。
ラディッツ達は直ぐに紅魔館を発ち、命蓮寺に向かって移動を開始した。命蓮寺の主に会う為に…
力を求めるラディッツ達、それぞれの目的とは…
サブタイトルが変わっています