誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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修行開始です


第278話

翌日、早速命蓮寺での修行が始まった…訳なのだが…

 

白蓮:まず初めに、寺の掃除から始めて貰います。勿論、境内も廊下も含めて全てですよ。

 

フラン:えっ?掃除?組手はしないの?

 

白蓮:それもメニューに入ってはいますが、それはやるべき事を全て済ませた後です。

 

フラン:掃除かぁ…面倒だなぁ…

 

ラディッツ:まぁそう言うな。コレも修行の内と考えるべきだ。

 

美鈴:そうですね、早く済ませてしまいましょう。

 

白蓮:私は他にやる事があるので、コレで失礼します。一輪を監視役として待機させておきますので、分からない事があったら彼女に聞いて下さい。

 

そう言うと、白蓮はその場から移動して行った

 

一輪:さ、始めますよ。やるべき事はまだまだありますからね。勿論、私も手伝いますので。

 

フラン:むぅ…

 

ラディッツ:フラン、コレも強くなる為の試練と言う奴だ。やるぞ。

 

フラン:ハーイ…

 

不満そうなフランを宥めつつ、手分けして寺の全ての場所を掃除して回る一行。ラディッツは、1人で墓地で墓石を磨いたり草を苅ったりしていた…

 

ラディッツ:ふぅ…

 

ぬえ:おっ?早速やってるねぇ。

 

掃除中のラディッツの耳に、近くの木の上から明るい声が聞こえて来た。声の方を見ると、其処に座りながら見物しているぬえの姿があった

 

ラディッツ:ぬえか。いつから其処に居た?

 

ぬえ:アンタが此処に来た時にはもう居たよ。気付かなかった?

 

ラディッツ:あぁ、全く…

 

ぬえ:あ、そりゃそうか。妖気を消してたんだっけ…

 

ラディッツ:何か用か?見ての通り、俺は掃除中なんだが…

 

ぬえ:別に用は無いよ?ちょっと見物してただけで。

 

ラディッツ:なら、少しくらい手伝ってくれても良いんだぞ?

 

ぬえ:丁重に御断りする。

 

ラディッツ:・・・

 

ラディッツは、少しムッとしつつ墓地の掃除を続けている。ぬえは、不慣れながらも一生懸命なその様子をジックリ見物中…

 

ぬえ:アハハ♪慣れてないのがバレバレだねぇ♪

 

ラディッツ:仕方ねぇだろ。この幻想郷に来るまで、こんな経験は無かったんだからよ。

 

ぬえ:あー…そう言えば、アンタは元々外の世界で星を侵略してた極悪人なんだっけ…それが、今は希望の星なんて呼ばれてるんだよね?

 

ラディッツ:それは、あの隙間妖怪や天狗が勝手に言い出しただけなんだが…昔の俺や仲間達が今の俺を見たらどう思うかな…全く…人生、何が起こるか分からんもんだ…

 

ぬえ:何か年寄り臭いなぁ…

 

ラディッツ:ハハハ…

 

他愛無い話をしつつ墓地の掃除を終えたラディッツは、フランや美鈴と合流する為に寺に戻った。因みに、ぬえも彼の後に付いて寺に戻っている…寺の大広間に呼ばれた一行を待っていたのは…

 

一輪:次の修行メニューは座禅です。心を無にし、精神を鍛えるのです。

 

フラン:座禅って、言っちゃえば只静かに座ってるだけだよね?それで修行になるのかな?

 

一輪:まぁやってみて下さい。

 

ぬえ:…それじゃ、私はこの辺でドロンさせて貰おうかな…

 

一輪:折角ですし、ぬえさんも一緒にどうですか?

 

ぬえ:ファッ!?

 

と言う訳で、現在飛び入り参加のぬえ(ラディッツに付いて来た結果巻き込まれただけ)も含めた全員で座禅中…

 

フラン:う…うぅ…御兄ちゃん。コレ、思ったよりキツいよぉ…

 

ラディッツ:普段から肉体的な修行ばかりで、こう言うのはやって来なかったからな…

 

フラン:うん…

 

ぬえ:何で私まで…

 

そんな時、白蓮が入室して来る

 

一輪:聖、仕事はもう良いんですか?

 

白蓮:えぇ、簡単な書き物でしたので。それより、頑張っていますか?

 

一輪:見ての通り、座禅に悪戦苦闘中ですよ。

 

白蓮:フム…何故ぬえまでが座禅をしているかは置いておくとして…

 

ぬえ:酷っ!?

 

白蓮:貴方達、心が乱れていますよ。心を無風の水面の様に静めるのです。

 

フラン:そんな事言ったって…

 

ラディッツ:スマン…精神を鍛えるってのは、思ってたよりもずっと難しいもんなんだな…

 

フラン:うん…

 

白蓮:美鈴さんを見習いなさい。

 

ラディッツ:何?

 

ラディッツ達は、白蓮が指差した方を見た。其処には、彼等に背を向けたままで置物の様に微動だにしない美鈴の姿があった

 

白蓮:気を完全に消し、微動だにしていません。凄まじい集中力です。

 

一輪:流石は武術の達人、この程度は朝飯前と言う事ですかね?

 

感心する白蓮と一輪だったが、ラディッツ達は妙な違和感を覚えていた

 

ラディッツ:いや、アレは違うな…

 

フラン:うん、違うね…

 

白蓮:えっ?

 

一輪:どう言う事ですか?

 

ラディッツ:見てみりゃ分かるさ。

 

白蓮:・・・

 

ラディッツ達にそう言われ、首を傾げつつ美鈴の正面に移動した白蓮が見た物は…

 

美鈴:ZZZZZ…(スヤァ)

 

立派な鼻提灯を作りながら居眠りしている美鈴だった。その姿を見た白蓮と一輪は、思わずズッコケてしまった

 

ラディッツ:ま、そう言う事だ。

 

フラン:美鈴だもんね。

 

ぬえ:2人は分かってたの?

 

ラディッツ:まぁな。

 

フラン:毎日一緒に修行してるからね。

 

白蓮:・・・(ゴゴゴゴゴ)

 

一輪:ハッ!?

 

ぬえ:あ、ヤバいかも…

 

ラディッツ:あん?

 

フラン:どうしたの?

 

白蓮:・・・(ゴゴゴゴゴ)

 

白蓮の体を金色のオーラが覆って行き、戦闘力が上がり始める

 

ラディッツ:な、何だコレは…戦闘力がドンドン上がってやがる…

 

フラン:美鈴逃げて!超逃げて!

 

美鈴:…ほぇ?

 

フランの声で目を覚ました美鈴の目の前には、見るからに戦闘力が上がった状態の白蓮の姿があった。彼女は、顔こそ笑顔であるが怒っているのは明らかだった

 

美鈴:あ、いや…コレはその…

 

白蓮:君が!泣くまで!殴るのを止めない!

 

美鈴:えっ?ちょっ…その台詞ってまさか…

 

白蓮:震えるぞハート!燃え尽きる程ヒート!刻め!血液のビート!

 

美鈴:待っ…

 

白蓮:南無三!山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!

 

美鈴:あぁぁぁぁぁっ!

 

魔力強化により戦闘力を格段に増した白蓮の拳の乱打が美鈴に叩き込まれた。最後の一撃で、美鈴の体は天井を貫きながら天高く舞い上がり、暫く後に天井の別の場所を貫きながら落ちて来て、そのまま床に減り込んだ。一通りの攻撃を終えた後、気を静めて両手を合わせつつ御辞儀をする白蓮の後ろで、他の面々は顔を引き攣らせていた…因みに、その時に破壊された天井や床は、居眠りした罰として美鈴が責任を持って修理した(させられた)とか…




コレが、ナムサン・ジョースターの誕生の瞬間である(大嘘)

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