誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

284 / 499
文才が貧弱貧弱ぅ!でございます


第284話

ラディッツがフランや美鈴と共に命蓮寺で修行して半年が過ぎたある日、正邪、仮面のサイヤ人、仮面の女性がクローン戦士達と共に敵襲を掛けて来た。フラン達がクローン戦士を殲滅している間に、ラディッツは仮面のサイヤ人と互角の勝負を展開した。しかし、仮面のサイヤ人が持っていたある物により事態は一変…彼が持っていたパワーボールにより、ラディッツは大猿となってしまったのだ。フラン達は、見境無く暴れる化け物と化したラディッツを救う為、彼との戦いに臨む…

 

大猿ラディッツ:ガアァァァァッ!

 

大猿化したラディッツは、咆哮と共にフラン達に殴り掛かる。攻撃を回避したフラン達だったが、地面には大きなクレーターが出来ていた

 

一輪:何て破壊力…

 

ナズーリン:私達にも容赦無い攻撃を…

 

星:どうやら、本当に理性が無い様ですね。

 

ぬえ:あんなのをまともに食らったら、私達でも無傷じゃ済まないだろうね…

 

村紗:見れば分かるさ。

 

白蓮:私達自身もですが、寺も危ないですね。何としても守らなくては…

 

フラン:皆、此処は私に任せて。

 

美鈴:妹様?

 

フランは、ゆっくりと前に歩み出る

 

フラン:御兄ちゃんは、私が助ける。ハアァァァァ…

 

フランが気を高め始めると、見る見る内に全身から赤いオーラが溢れ出す

 

美鈴:妹様の戦闘力がドンドン高まって…コレは、まさか…

 

ぬえ:アレをやる気だね、フラン。

 

村紗:ぬえ、アレって?

 

ぬえ:まぁ見てなって。

 

フラン:ハアァァァァッ!

 

フランから溢れ出しているオーラが、彼女の体を赤く染め上げた

 

一輪:体が赤く?

 

美鈴:まさか、また暴走を…

 

ぬえ:いや、暴走じゃないよ。

 

美鈴:えっ?

 

ぬえ:フランは、たった半年の修行で自分の中に眠っていた荒々しい力を自由に操れる様になったんだよ。名付けて…スカーレットモード!

 

ナズーリン:スカーレットモード…

 

村紗:いやいや!アレは駄目だろ!見た目が完全に界○拳じゃん!何処からどう見ても界○拳じゃん!

 

フラン:行くよ!

 

フランは、軽く踏み込んだ後に超高速で大猿ラディッツの懐に飛び込んで行った。対するラディッツは、フランを叩き落とそうとその太い腕を振り回しつつ攻撃し、彼女はそれら全てを躱しつつ互角の戦いを繰り広げる

 

一輪:おぉ、やりますね!

 

美鈴:妹様、この短時間であの力を我が物にしているとは…

 

村紗:コレはイケるか?

 

ぬえ:いや、それはどうかな…

 

星:どう言う事ですか?

 

ぬえ:アレには、まだ克服しきれてない致命的な弱点があってさ…

 

白蓮:弱点?

 

ぬえ:・・・

 

戦闘開始から数分が経った頃、彼女達はある異変に気付いた。尚も激しい攻撃を続ける大猿ラディッツと比べ、フランの攻撃力やスピードが明らかに落ちていたのだ…

 

フラン:ハァ…ハァ…ハァ…うぅ…

 

フランは、肩で息をしつつ疲労困憊の様子である

 

星:フランさん、見るからに疲労していますね。

 

美鈴:妹様の気の乱れ様…コレは…

 

村紗:そんなに攻撃を受けた様には見えなかったけど…

 

白蓮:…まさか…

 

ぬえ:そう…あのモードになってる間は、常時体力や気をドンドン消費しちゃうんだ。今のは戦闘力を2倍にしてるんだけど、それでも辛い筈…強化の倍率を上げると、それに比例して体力や気を消費する量も上がるんだ。だから、長時間の戦いには向いてないんだよ。

 

一輪:そんな…

 

ぬえ:一応、アレでも修行によって持続時間が数倍に延びてるんだけどね。

 

白蓮:しかし、このままでは…

 

フラン:うぅ…コレじゃ駄目だ…こうなったら、やるしか無い…

 

美鈴:妹様?

 

ぬえ:まさか…駄目だフラン!今のアンタじゃ、2倍の強化が限界だ!それ以上やったらアンタの体が壊れるよ!

 

フラン:それでも良い!御兄ちゃんを助けられるなら、私は限界を超える!スカーレットモード!3倍だぁ!

 

フランは、強化倍率を3倍に高めて大猿ラディッツの顔に強烈な攻撃を食らわせる。その一撃に怯んだラディッツだったが、すぐに体勢を立て直してフランを殴り飛ばす。彼女の体は地面に叩き落とされ、あっと言う間に強化が解除される

 

白蓮:フランさん!

 

ぬえ:何て無茶を…

 

フラン:ゴメン…

 

美鈴:妹様!御下がり下さい!次は私が戦います!

 

フラン:大丈夫…大丈夫だから…

 

フランは、美鈴達の制止を振り切り、フラつきながら再び立ち上がる

 

フラン:御兄ちゃん!目を覚まして!

 

大猿ラディッツ:ガアァァァァッ!

 

そう語り掛けたフランを、ラディッツは巨大な拳で殴り飛ばした。しかし、フランは再び立ち上がり、彼に優しく語り掛けた。その度に何度も殴り飛ばされ、彼女の顔や体は傷だらけになり、衣服も破れてしまっていた…それでも、フランは諦めずに立ち上がった。全ては、大好きな兄を助ける為に…

 

大猿ラディッツ:ガアァァァァッ!

 

立ち上がったフランに、またも大猿ラディッツの巨大な拳が迫る

 

フラン:一緒に強くなって、一緒に帰ろう!御姉様やパチェ、それにはたてさん達…皆が待ってるよ!

 

両手を広げ、尚も笑顔を見せながらそう語り掛けたフラン。その直後、彼女の眼前まで迫っていたラディッツの拳がピタリと止まった

 

白蓮:止まった?

 

ナズーリン:フランの奴が止めた…って訳じゃないみたいだな…

 

村紗:それじゃあ…

 

フラン:…姿形が変わっても、やっぱり御兄ちゃんは御兄ちゃんなんだね…

 

フランは、止まった大猿ラディッツの拳をゆっくりと抱き締めた。そして、彼女の頬から温かな涙が流れ落ちた。その瞬間、大猿ラディッツの懐から淡い光が溢れ出し、徐々に全身を包み輝き出した

 

フラン:何々!?

 

一輪:何が起きてるんですか?

 

美鈴:ラディッツさんから感じていた荒々しい気が…ドンドン静まって行く…

 

美鈴の言葉通り、ラディッツの気が静まり始め、姿が徐々に元に戻って行く

 

仮面のサイヤ人:バカな…こんな事が…

 

正邪:おい!どうなってるんだ!何で元に戻って行ってんだ!

 

仮面のサイヤ人:有り得ねぇ…

 

光が完全に消えた時、其処には皆が良く知るラディッツの姿があった

 

ラディッツ:ぐっ…俺は確か、パワーボールのせいで…

 

フラン:御兄ちゃん…

 

自分の体を確認していたラディッツの目に、傷だらけのフランの姿が映った

 

ラディッツ:フラン…お前…

 

フラン:良かった…本当に…

 

ラディッツにゆっくりと抱き付いたフランだったが、そのまま気を失ってしまった

 

ラディッツ:・・・

 

ラディッツは、気絶したフランを抱き抱えて美鈴達の方へ移動した

 

美鈴:ラディッツさん、良かった…

 

ぬえ:でも、一体どうして…

 

ラディッツ:色々言いたい事はあるだろうが、話は後だ。悪いが、フランを頼む。

 

一輪:あ、ハイ。

 

フランの体を一輪達に預け、ラディッツは仮面のサイヤ人達の方へと向き直る

 

ラディッツ:長々と待たせちまったな。降りて来いよ、第2ラウンドを始めようぜ。

 

仮面のサイヤ人:・・・

 

ラディッツの呼び掛けに応える様に、仮面のサイヤ人が再び地に降りて来た…親子対決の第2ラウンドが始まる…

 




村紗のツッコミ通り、フランのスカーレットモードは疑似界○拳です

そして、尻尾を切らずにラディッツが元に戻れた理由は後程…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。