誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第289話

悟空が命蓮寺にやって来てから数週間が過ぎた…ラディッツは、朝早くから日が暮れるまで毎日の様に悟空、フラン、美鈴と組み手を行い、その度に戦闘力を高めて行った。悟空だけでなく、白蓮を始め其処に居る皆が、彼の成長速度に驚きを隠せずにいた…

 

悟空:かぁ…めぇ…はぁ…めぇ…波ーっ!

 

悟空は、両手に溜めたエネルギー波をラディッツに向けて真っ直ぐに撃ち出した

 

ラディッツ:ぬぅ…だあぁっ!

 

ラディッツは、それを受け止めた後遥か彼方に弾き飛ばした

 

悟空:ラディッツ、おめぇは本当に凄ぇよ。この成長速度には、オラも敵わねぇなぁ。

 

ラディッツ:だが、まだ何かが足りん…一体何が…

 

悟空:・・・

 

美鈴:本当に今更な事でスミマセンが…悟空さんは、一体誰からその戦い方を教わったんですか?

 

悟空:ん?あぁ、亀仙人のジッチャンからだな。

 

美鈴:亀仙人?

 

ラディッツ:本名は、確か武天老師だったか?

 

美鈴:何と…

 

悟空:ん?あー、そういやそんな名前だったか?

 

ラディッツ:お前なぁ…師匠の名前くらい、しっかり覚えておけよ…

 

悟空:ハハハ♪

 

そんな兄弟のすぐ横で、美鈴はプルプルと震え出した

 

フラン:美鈴、どうかしたの?

 

美鈴:悟空さん!まさか、貴方があの武天老師様の御弟子さんだったなんて!

 

悟空:お、おぉっ?

 

美鈴は、すぐに目を輝かせて悟空に迫った

 

悟空:おめぇ、ジッチャンを知ってんのか?

 

美鈴:私も、元は外の世界の武道家の端くれですからね。そして、我々武道家の中であの御方の御名前を知らない者は居ませんよ。何せ武術の神と呼ばれた御方ですからね。

 

悟空:そうなんか…

 

美鈴と悟空が話している少し横で、ラディッツとフランは話を始める

 

フラン:御兄ちゃんは、その人の事を知ってたの?

 

ラディッツ:地球でアイツと過ごしてる時に紹介されるまで、名前すら知らなかったよ。

 

フラン:そうなんだ…

 

ラディッツ:因みに、お前は?

 

フラン:私、ずっと地下で幽閉されてたんだよ?知ってると思う?

 

ラディッツ:だろうな…

 

美鈴:此処だけの話ですが…実は私、大昔に武天老師様と戦った事があるんですよ。

 

ラディッツ:何?

 

フラン:そうなの?

 

美鈴:えぇ。自分の実力を確かめたいと思い、老師を訪ねて勝負を挑みました。

 

悟空:そうなんか。で?ジッチャンに勝ったんか?

 

美鈴:まさか♪気持ち良いくらいに完全敗北しましたよ♪アッハッハッ♪

 

ラディッツ:何笑ってやがる…

 

フラン:だね…

 

満面の笑みの美鈴に対し、ラディッツとフランは呆れ顔である

 

美鈴:いやぁ、あの頃は私も若かったですからね。自分の腕に絶対の自信があり、誰にも負けないと思ってました。あの御方に完敗し、自分が井の中の蛙だったと痛感したもんです。

 

悟空:そんな事があったんか…

 

美鈴:あったんですよ。老師は御元気ですか?

 

悟空:おう、元気にやってっぞ。

 

美鈴:そうですか、良かった…きっと、今でも毎日修行をしているんでしょうね。

 

ラディッツ:…真実は知らん方が良さそうだな…

 

フラン:真実って?

 

ラディッツ:いや、何でもねぇ。

 

フラン:???

 

悟空:そんな事は兎も角…ラディッツ。おめぇ、さっき何かが足りねぇって言ってたよな?

 

ラディッツ:あぁ。白蓮が言ってたんだが、俺には眠ったままの力があるらしいんだ。それを引き出す為の鍵とやらが何なのか、それが分からんのだ。

 

悟空:眠ったままの力か…今のおめぇなら、あの姿にもなれるかもな。

 

ラディッツ:あの姿?

 

悟空:んー…ああだこうだ言うより、実際に見せた方が早ぇかもな…

 

ラディッツ:見せるだと?

 

悟空:ちょっと見ててくれ。ハァァァァッ…

 

そう言うと、悟空は気を高めて行く。すぐに彼の全身から金色のオーラが溢れ始めた…

 

フラン:す、凄い…

 

美鈴:何て戦闘力…

 

ラディッツ:・・・

 

息を飲むラディッツ達の目の前で、悟空の戦闘力は尚も上がり続ける…そして…

 

悟空:ハァァァァッ!

 

叫び声と共に、悟空の髪の毛が金色に、瞳はエメラルド色に変わった

 

ラディッツ:カ、カカロット…お前、それはまさか…

 

美鈴:何ですか?

 

ラディッツ:俺達サイヤ人の間では、1000年に一度金髪の超戦士が現れると言う伝説が語られていてな…只の伝説だと思ってたが、まさかそれが…

 

悟空:そう…コイツが伝説の戦士、スーパーサイヤ人の姿だ。

 

美鈴:スーパー…

 

フラン:サイヤ人…

 

ラディッツ:ハ…ハハハ…コイツは驚いた…まさか、下級戦士の中でも特に戦闘力が低かったお前が、その境地に辿り着いているとはな…

 

悟空:まぁ色々あってな…

 

そう言うと、悟空は超化を解除して元の姿に戻った

 

悟空:ラディッツ。強く優しくなった今のおめぇなら、この姿になる事だって夢じゃねぇ筈だ。

 

ラディッツ:だが、そうなる為の条件が分からんぞ…

 

悟空:スーパーサイヤ人になる条件は2つ。1つは、穏やかな心を持ってる事…そんでもう1つは、ソイツが激しい怒りを感じる事だ。

 

ラディッツ:穏やかな心と激しい怒り…

 

悟空:そうだ。

 

美鈴:それが、白蓮さんが言っていた鍵と言う事なんでしょうね。

 

フラン:御兄ちゃんは、穏やかな心の方はもうクリアしてるね。

 

美鈴:では、後必要なのは激しい怒りですか…

 

フラン:それじゃあ…御兄ちゃん、私に怒ってみてよ♪

 

ラディッツ:いきなり怒れと言われても無理だろ…

 

フラン:でも、それじゃ金色になれないよ?

 

ラディッツ:むぅ…

 

美鈴:まぁまぁ、そう焦らなくても良いのでは?

 

悟空:そうだな。今急いでならなくても、機会はあるだろうしな。

 

ラディッツ:だと良いんだが…

 

悟空:そんな事より修行だ修行!皆、まだまだやれんだろ?

 

美鈴:勿論です!

 

フラン:私も!御兄ちゃんはどう?

 

ラディッツ:いちいち聞くな。皆を守る為なら、何だってやってやる!

 

悟空:そう来なくちゃな!さぁ、もういっちょやってみっか!

 

ラディッツ:何処からでも掛かって来い!

 

更なる強さを求める者達の修行の日々は、それから更に3ヶ月以上続いた…

 




修行もいよいよ大詰め?仲間達との再会まで後少し…?
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