誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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命蓮寺編、コレにて完結です


第290話

ラディッツ達が命蓮寺で修行を続け、悟空が幻想郷に連れて来られてから3ヶ月が過ぎた。その日、修行の総仕上げとして白蓮と再戦し、彼女に成果を示す時が来た…真ん中ではラディッツと白蓮が向き合っており、フランや美鈴、悟空、他の命蓮寺の面々は、彼等の勝負を見届けるべく集まっていた

 

白蓮:貴方が此処に来てからそれ程の時間が経っていないのに、何だか不思議な感じかしますね。

 

ラディッツ:此処に来てすぐの頃は、アンタにまるで敵わなかったな。だが、今の俺はあの頃とは違うぞ。

 

白蓮:そう願います。コレは、所謂卒業試験と言う物です。私に勝利したならば、貴方は晴れて免許皆伝となります。しかし、万が一今回も貴方が敗北したならば、一から修行のやり直しとなります。

 

ラディッツ:アンタに勝って、俺は帰るべき場所へ帰る。

 

白蓮:いざ…勝負!

 

試合開始と共に互いの拳と拳がぶつかり合い、辺りに衝撃が伝わった…

 

一輪:くっ…

 

星:近くに居るだけでこの衝撃…

 

ナズーリン:あの2人が感じてるのはそれ以上って事か…

 

ぬえ:こりゃ見物だね。

 

響子:聖は強いよ。御兄さん、勝てるのかな?

 

村紗:さぁ、どうかな…

 

フラン:御兄ちゃんなら大丈夫。私は信じるよ。

 

美鈴:私もです。彼ならきっとやってくれます。

 

悟空:・・・

 

ある者は不安を感じつつ、ある者は信頼した様子で2人の勝負を見守っている。尚も2人の戦いは続いた…肉体強化して戦う白蓮だったが、悟空やフラン達との度重なる組手で戦闘力を数十倍に高めたラディッツは、彼女の動きをしっかりと捉えて対応していた…

 

白蓮:魔術で身体強化した私に此処までついて来られるなんて…貴方は、私の予想を遥かに上回る成長をしている様ですね。

 

ラディッツ:まぁな。だが、アンタはまだ力を隠してるな。

 

白蓮:フム、見抜いていましたか…

 

ラディッツ:全力を出せ!聖白蓮!此処で全力を出したアンタを越えられねぇ様なら、この先で待つ強敵からアイツ等を守れる筈がねぇからな!

 

白蓮:良いでしょう…それが御望みならば…ハァァァァァッ!

 

力を解放した白蓮の体から、金色のオーラが溢れ出した。彼女の戦闘力は、修行により力を増したラディッツの数段上を行っていた…

 

悟空:洗練された凄ぇ気だ。

 

美鈴:えぇ…

 

フラン:御兄ちゃん…

 

ラディッツ:それで良い…ハァァァァァァッ!

 

ラディッツもまた気を解放し、全身にオーラを纏った。髪や瞳の色こそ普段と変わり無いが、悟空が見せた超サイヤ人と良く似た感じである…

 

フラン:御兄ちゃん、スーパーサイヤ人に?

 

美鈴:いえ、髪の毛や瞳の色が違います。それに、悟空さんの話では激しい怒りを感じる必要があると言う事でした。今回の場合、それは当てはまりませんよ。

 

フラン:そ、そっか…そうだよね…

 

悟空:疑似的なスーパーサイヤ人っちゅー所か…けど、今のアイツなら…

 

白蓮:最後の一撃、全力で行きますよ!

 

ラディッツ:望む所だ!

 

ラディッツの脳裏に、縁を結んで来た仲間達の顔が次々と浮かんで来た。その後、全ての力を拳に集め、猛スピードで突撃して来る白蓮を真っ直ぐ見据えて身構えた…

 

白蓮:ハアァッ!

 

白蓮の全力を込めた右拳が、ギリギリで躱そうとしたラディッツの頬を掠めた。そして…

 

ラディッツ:貰った!

 

ラディッツの重い右拳は、白蓮の腹にしっかりと減り込んだ。魔法で強化された筈の白蓮の全身に衝撃が走った…

 

白蓮:フッ…御見事…私の完敗…ですね…

 

白蓮は微笑んだ後、ゆっくりと崩れ落ちて気を失った

 

ラディッツ:へっ、何処が完敗だよ…ギリギリだ、クソッたれ…

 

そう言った後、ラディッツも膝を付いた

 

フラン:やったー♪御兄ちゃんが勝ったー♪

 

美鈴:流石です!

 

悟空:いやぁ、良い勝負だったなぁ!見てただけだってのに、オラワクワクしちまったぞ!

 

ラディッツの勝利を素直に喜ぶフラン達。一方…

 

響子:凄い勝負でしたね。

 

一輪:えぇ。しかし、まさか聖が負けるとは…

 

村紗:しかも、外来人を相手にね…

 

星:此処に来たばかりの頃とは桁違い…末恐ろしい種族ですね、サイヤ人とは…

 

ナズーリン:うん。

 

ぬえ:何て言ってる場合じゃないって。気絶した聖をこのままにしとけないよ。

 

星:で、ですね!

 

一輪:皆さん!疲れている所スミマセンが、聖を床の間に運ぶのを手伝ってくれませんか?

 

ラディッツ:そうだな…カカロット、手を貸せ。

 

悟空:あぁ、勿論だ。

 

ラディッツと悟空は、気を失った白蓮を床の間に運び、暫く体を休めた。彼女が目を覚ましたその日の夕刻、ラディッツは白蓮に呼び出されて彼女の部屋を訪れていた…

 

白蓮:今日の勝負で私に勝った事で、貴方の此処での修行は無事完了となりました。おめでとう。

 

ラディッツ:そりゃどうも。

 

白蓮:今の貴方なら、その力の使い方を誤る様な事にはならないでしょう。必ずや、その力で仲間を…家族を守ってあげられる事でしょう。

 

ラディッツ:言っておくが、このままで終わるつもりは無いぞ。弟や親父が待つ高みは、まだまだ遥か遠くにある。其処に辿り着く為には、コレじゃ全然足りんからな。

 

白蓮:向上心があって実に結構。しかし、焦りは禁物ですよ。焦って体を酷使し、高みへと辿り着く前に体を壊してしまっては本末転倒…そうなってしまったら、悲しむ人も居る筈…何より、自分が一番辛い筈だから…何事も程々にする事です。

 

ラディッツ:分かってる。何処ぞのモヤシ魔女や兎に、無理をするなと再三言われてるからな。

 

白蓮:分かっているならば結構。それよりも…貴方達は、いつ此処を発つつもりかしら?

 

ラディッツ:そうだな…勝負が終わってアンタが目覚めるまでの間に、皆への挨拶を先に済ませ、荷物は纏めておいたから、明日には発とうと思ってる。急で悪いがな…

 

白蓮:そう…

 

ラディッツ:アンタにも、色々世話になったな。有難うよ、白蓮…いや、御師さんよ?

 

白蓮:此方こそ、色々有難う。貴方達との生活、とても楽しかったですよ。貴方達さえ良ければ、いつでも遊びにいらっしゃい。勿論、手合わせ目的でも構いませんから。

 

ラディッツ:あぁ、そうさせて貰うぞ。その時は、土産に何か持って来るよ。無難に茶菓子が良いか?

 

白蓮:えぇ、是非♪皆も喜ぶと思うわ。

 

ラディッツ:だと良いがな。

 

白蓮:それじゃ、皆の所に戻りなさい。そして、ゆっくりと休みなさい。

 

ラディッツ:そうするよ。それじゃあな。

 

ラディッツは、白蓮の居る部屋から皆の居る所へと戻った

 

白蓮:御師さん…か…

 

そう呟いた白蓮は、再びゆっくりと床へ就いた。自分の知らない所(広間)で、一輪や村紗がラディッツ達の修行の修了祝いと称して、飲めや歌えのドンチャン騒ぎをしているとは夢にも思わずに…翌日、皆で朝食を済ませた後、ラディッツ達が命蓮寺を発つ時間になった…

 

美鈴:皆さん、長々と御世話になりました。

 

フラン:今度は遊びに来るからね♪

 

一輪:えぇ、待ってますよ。

 

村紗:その時は御土産宜しくー♪

 

星:楽しみにしてますよ。

 

ぬえ:私達も、暇を見付けたら遊びに行くよ。

 

フラン:うん♪いつでも来てね♪

 

美鈴:歓迎しますよ。

 

ナズーリン:紅魔館の皆にも宜しくね。

 

響子:御元気で♪

 

悟空:あぁ、おめぇ達もな。

 

白蓮:貴方達の未来に仏の御心があらん事を。

 

ラディッツ:アンタにもな。

 

悟空:またな!

 

元気に手を振り、命蓮寺を後にしたラディッツ達。暫くして紅魔館へ帰還した一行を迎えたのは、縁を結んで来た仲間達の笑顔と歓声だった…




命蓮寺からも誰かを仲間入りさせようかどうかと思ってましたが、今回は見送りとさせて頂く事になりました

半端な事を言って期待させてしまった方々、申し訳ありませんが、御容赦頂けると幸いです

しかし、コレで出番が皆無になると言う事は無く、ピンチに駆け付ける仲間として登場したり、紅魔館へと遊びに来たりと言う形で登場させます(主にぬえと一輪になりそうです)

少し短編やった後、ラディッツ達が修行していた間に他の仲間達が何をしていたのかと言う内容の話を御送りします
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