誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ネオ・バイオハザード?

始まります


第292話

その日、人里は地獄と化していた。人と言う人が、誰彼構わず愛を叫んで回っていると言うカオスな光景となっていた。それを危惧した紫は、その原因を調べるべくラディッツ、フラン、はたて、悟空を調査隊として人里に向かわせたのだが…(因みに、彼等はその対策をしているので影響は出ていないと考えて頂きたい)

 

ラディッツ:一体、何が起こってるってんだ?

 

フラン:もしかして、新しい敵の仕業だったりして…

 

ラディッツ:有り得るな…はたて。一応聞くが、幻想郷の住人の中でこんな力を使える奴に心当たりはねぇか?

 

はたて:んー…さっきから色々調べてるんだけど、それっぽい奴が居ないんだよねぇ…

 

ラディッツ:そうか…

 

悟空:ちゅー事は、地獄の奴等の仕業なんか?戦いてぇんなら、こんなやり方せずに直接オラ達に挑みゃ良いのになぁ。

 

ラディッツ:それは俺も思った。だが、奴等にしてはやり方が回りくど過ぎるな。

 

はたて:まぁ過去に小傘を洗脳して人間襲わせたり、クローン達を差し向けたりしてたらしいから、何とも言えないけど…

 

ラディッツ:似た様な感じと言えば、前に魔法の森でアリスがビヤクダケとか言う茸の化け物のせいでおかしくなっちまった事があったが…

 

フラン:あ、それパチェから聞いたよ。

 

はたて:私も聞いたけど、その茸ってしっかり討伐したんだよね?

 

ラディッツ:あぁ、その筈だ。

 

フラン:じゃあ、パチェやアリスの魔法薬が原因だったりして…

 

ラディッツ:そう思って、悪いとは思ったがパチュリーやアリスに話を聞いたんだ。そしたら、あれ以来魔法薬の調合は細心の注意を払ってるらしい。奴等は嘘は言ってねぇよ。

 

はたて:となると、その線も無いか…

 

ラディッツ:辺りに怪しい気は感じねぇな…

 

悟空:そうだな。ちゅー事は、奴等の仕業じゃねぇんか?

 

ラディッツ:まだ分からんが…

 

辺りの気を探りつつ難しい顔をしている一行の前に隙間が開き、中から紫が姿を現した

 

フラン:八雲のオバ…じゃなくて御姉さん!

 

ラディッツ:紫、どうかしたか?

 

紫:今回のこの惨事(?)の原因に目星がついたわ。

 

ラディッツ:何?

 

フラン:一体誰が…

 

紫:今から犯人に話を聞きに行くわ。皆、後に続きなさい。

 

ラディッツ:あぁ。

 

フラン:うん!

 

悟空:分かった。

 

はたて:新聞のネタになると良いんだけど…

 

一行は、紫の隙間に入って瞬時に目的地へと移動した。その場所は、何と永遠亭であった…

 

フラン:此処って、永遠亭?

 

はたて:と言う事は…

 

ラディッツ:おい、まさか犯人ってのは…

 

悟空:???

 

紫:さ、行くわよ。

 

紫と共に永遠亭の中に入る一行。そして、遂に犯人と対面したのだった…

 

永琳:成る程、それで私の所に来たと言う訳ね。

 

紫:そうよ。

 

はたて:里が新手のバイオハザードみたいな事態になってたからねぇ…

 

ラディッツ:アンタなら、この事態を起こす薬も収める薬も作れるだろ。

 

永琳:そうね、出来ない事は無いわ。只、貴方達は何か勘違いしてる様ね。

 

紫:勘違い?

 

永琳:確かに、私はその薬を作りはしたわ。だけど、それは封をした上棚の奥の方に丁寧に仕舞っておいた筈…手は付けていないわ。

 

ラディッツ:ほぅ…

 

悟空:ちゅー事は、おめぇは犯人じゃねぇのか?

 

永琳:そうよ。

 

はたて:て言うか、そもそもそんな薬作るなよって話なんだけど…

 

紫:全くだわ。

 

永琳:つい出来心でね。そう言えば…うどんげ、今日は人里へ薬を売りに行ってた筈よね?まさか、貴方が…

 

鈴仙:わ、私そんな事してません!話に聞いた限り、その薬は棚に置かれていたんですよね?それが里に薬を売りに行く時に使う籠の中に入ってたなんて、私知りませんでしたし!

 

永琳:フム…

 

はたて:永琳でも鈴仙でも無いとすると…

 

ラディッツ:薬を荷物に忍ばせる様な下らん事をする奴は、もうアイツしか居ねぇな。

 

悟空:アイツ?

 

ラディッツ:今ならまだ間に合う。出て来いよ、てゐ。

 

ラディッツの言葉の少し後、てゐが姿を現した

 

てゐ:私を呼んだかな?

 

ラディッツ:お前なんだろ?鈴仙の荷物に薬を潜ませたのはよ?

 

てゐ:何の事かな?

 

ラディッツ:しらばっくれやがって…こんな悪戯、悪知恵の働くお前なら朝飯前だろう。

 

てゐ:私がやったと言う証拠はあるのかな?

 

ラディッツ:封を破ったなら、指紋くらいは付いてる筈だろ。

 

てゐ:なら、徹底的に調べてみなよ。無駄だろうけどね。

 

ラディッツ:紫、その辺はどうだったんだ?

 

紫:勿論、現場に残された証拠品は全て調べたわ。

 

はたて:結果は?

 

紫:証拠は皆無だったわ。

 

はたて:フム…

 

てゐ:なら、私は無罪放免って訳だね。それじゃ、私はコレで。

 

てゐはそそくさと立ち去ろうとしたが、すぐにラディッツが彼女の肩を掴んだ

 

ラディッツ:まぁ待て、もう少し付き合えよ。

 

てゐ:そんな必要無いだろ?もしかしたら、鈴仙がやってないって嘘を吐いてるだけかも知れないじゃんか?

 

鈴仙:ムッ…

 

ラディッツ:かもな。

 

鈴仙:ちょっ…

 

ラディッツ:お前には、その薬の事で聞きたい事があるんでな。

 

てゐ:離せよ変態!聞きたい事って言われても、私は何も知らないよ!そんな惚れ薬の事なんかさ!

 

その言葉に、その場に居た皆の顔付きが変わった

 

てゐ:ん?アレ?どうかした?

 

ラディッツ:ボロを出したな。

 

てゐ:えっ?

 

永琳:確かに、私達はさっきから薬の話をしていたわ。でも、何の薬かまでは言っていないと思うけど?

 

てゐ:へっ?

 

はたて:薬には封がされてた。にも関わらず、アンタはさっき惚れ薬だって言ったよね?

 

永琳:確かに聞いたわ。どうしてアレが惚れ薬だと分かったのかしら?

 

てゐ:そ、それはアンタ達の話を聞いてたからで…

 

紫:言い訳は後で聞くわ。

 

てゐ:・・・

 

黙秘を続けようと足掻いたてゐだったが、紫や永琳の威圧に負け、遂に自供した。彼女から語られた事件の真相はこんな感じである…てゐは、他の面々が留守にしている間の暇潰しにと薬の棚を漁っていた。其処で、永琳が作って棚の奥に仕舞っておいた惚れ薬を見付けてしまった。その時、彼女はいつもの様に鈴仙に悪戯を仕掛ける事にした。それが、鈴仙が薬を売りに行く時に持って行く籠の中にその薬を忍ばせる事だった。彼女は、後は静観するつもりだったそうだ。だが、不幸な事が重なった…まず、人里で鈴仙がコケた事で薬が籠から飛び出て、コレまた偶然封が解けてしまったのだ…

 

悟空:結果があの大惨事って訳か…

 

永琳:うどんげ、貴方ねぇ…

 

フラン:結構ドジッ子だよね…

 

鈴仙:スミマセン!本当にスミマセン!

 

鈴仙は、何度も頭を下げつつ謝るしか出来ない

 

ラディッツ:今回の事は、全員に非があるぞ。永琳は、妙な薬を作ったって事。てゐは、悪戯を思い付いて実行した事。そして鈴仙は、出掛ける前に荷物を確認しなかった事だ。

 

永琳:…耳が痛いわ…

 

鈴仙:うぅ…スミマセン…

 

てゐ:・・・

 

紫:貴方達には、この責任を取って貰うわよ。

 

3人:ハイ…

 

その後、永琳が惚れ薬の解毒薬を作り、鈴仙とてゐとの3人で協力し、患者全員にそれを飲ませ、事態は終息した。因みに、悪戯を実行したてゐは暫くの間永琳の新薬の実験体として活躍(?)したとかどうとか…




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