誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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幻想郷のハロウィン その2


第300話

幻想郷にもハロウィンの季節がやって来た。フランは、チルノやルーミア、大妖精と共に御菓子を集める為に人里へと向かった。ラディッツは、彼女達が何かやらかさないかと心配し、彼女達の後を追う事にした。場所は人里…ラディッツは、フラン達に気付かれない様に気を消して物陰から尾行中…

 

ラディッツ:・・・

 

アリス:あら?ラディッツさん?

 

鈴仙:こんな所でコソコソして、何してるんですか?

 

はたて:パッと見怪しいだけだよ?

 

そんなラディッツを見掛け、鈴仙とアリス、はたての3人組が声を掛けて来た

 

ラディッツ:お前達か…スマンが、ちょっと静かにしてくれ。

 

はたて:どう言う事?

 

ラディッツ:実はな…

 

事情説明中…

 

鈴仙:成る程、事情は理解しました。

 

はたて:御兄ちゃんも大変だねぇ…

 

アリス:レミリアの心配性が貴方にも感染したんじゃない?

 

ラディッツ:俺もそう思ってた所だ。

 

はたて:けど、チルノやルーミアは兎も角、フランと大妖精が居るなら大丈夫だと思うよ?アレで結構しっかりしてるし。

 

ラディッツ:だと良いがな…

 

アリス:そんなに心配なら、私達が行って来るわ。

 

はたて:だね、バレない様にさりげなく行けば大丈夫っしょ♪

 

そう言うと、はたてとアリスはフラン達の方へ向かって行った。ラディッツと鈴仙は、引き続き物陰で様子見である…

 

はたて:オーッス♪

 

アリス:御揃いみたいね。

 

フラン:あ♪アリスにはたてさん♪

 

はたて達の姿を見てすぐ、フラン達は彼女達に駆け寄った

 

チルノ:トリックオア…何だっけ?

 

ルーミア:トリートメントなのだー。

 

大妖精:違うよ、トリックオアトリートだよ!

 

チルノ:そう、それ!御菓子を寄越せ!さもないと悪戯してやるぞー!

 

ルーミア:やるのだー♪

 

はたて:そりゃ勘弁。チョコレートくらいしか無いけど、コレで勘弁してよ♪

 

アリス:私からは手作りのカステラをあげるから、見逃して貰えるかしら?

 

はたてはポケットの中から小さなチョコレートを人数分、アリスは荷物の中からカステラを取り出してフラン達に手渡した

 

チルノ:よーし♪許してやる♪

 

ルーミア:やるのだー♪

 

フラン:後で皆で食べるとして、次の所行ってみよー♪

 

チルノ&ルーミア:おぉーっ!

 

大妖精:えっと…スミマセン、失礼します!有難うございました!

 

フラン達は、次のターゲットを探しに元気良く走り出し、大妖精は挨拶を済ませてから彼女達の後を追い掛けた。それを見届けた後、はたてとアリスはラディッツ達の居る物陰に移動した

 

はたて:いやぁ、子供は無邪気で良いねぇ♪

 

アリス:他の3人は兎も角、フランは495年も生きてる訳だけど…

 

鈴仙:それでも、はたてさんの半分以下な訳ですが…

 

はたて:うん…まぁ…うん…(齢4桁の人)

 

ラディッツ:スマンな、面倒を掛けて。

 

アリス:気にしなくて良いわよ。私達は勝手にやっただけだもの。

 

鈴仙:私も、一応用意はしておいたんですけど…その…諸事情で無くなりまして…

 

はたて:諸事情って?

 

鈴仙:全ての元凶はあの悪戯兎です。

 

ラディッツ:悪戯兎…てゐの事か?

 

鈴仙:そうです。あのバカ!いきなりトリックアンドトリートとか言い出して、御菓子を強奪した上にトリモチがギッシリ敷き詰められた落とし穴に私を叩き落とすんですよ!酷いと思いませんか?

 

他全員:お、おう…

 

怒りのままにそう語る鈴仙に対し、最早何も言えない他の面々だった…

 

はたて:それはそうと、早く行かないとフラン達を見失うんじゃない?

 

ラディッツ:気配を追ってるから見失う心配はねぇが、目を離すのはマズいか…俺は尾行を続けるよ。

 

鈴仙:あ、ハイ。

 

はたて:了解。

 

アリス:また会いましょう。

 

鈴仙達と別れ、ラディッツはフラン達の気を辿って移動を始めた。次に辿り着いたのは寺子屋だった。其処に居たのは、妹紅と慧音の2人だった…

 

慧音:あぁ、あの子達なら確かに此処に来たよ。

 

妹紅:尤も、アンタが辿り着く寸前に他の所に向かって行ったけどな。

 

ラディッツ:ちっ、一足違いか…一応聞くが、奴等に菓子をやったのか?

 

慧音:あぁ、勿論だ。午後のティータイムの為に取っておいた羊羹と団子をな。

 

妹紅:楽しみにしてたんだがな…

 

ラディッツ:スマン…

 

慧音:安い物だ、あの子達の笑顔の為ならな。

 

妹紅:団子や羊羹なら、また買えば良いからな。

 

ラディッツ:そうか…この借りは必ず返すよ。

 

慧音:それは楽しみだ。

 

妹紅:期待してるよ。

 

ラディッツ:それで、次に奴等が向かった場所についての情報が欲しいんだ。

 

慧音:それなんだが…少々マズい場所でな…

 

ラディッツ:と言うと?

 

慧音:ラディッツ殿は、太陽の畑と言う場所を知っているか?

 

ラディッツ:直接行った事はねぇが、ターレス達から話を聞いて場所とどんな奴が居るのかくらいは知ってる。ちょっと待てよ…まさか、あのガキ共…

 

慧音:あぁ、恐らくそのまさかだろうな…大妖精は止めてたが、他の子達が行く気満々でな…

 

妹紅:菓子を貰いに行くだけならまだしも、喧嘩を吹っ掛けた日にはな…

 

慧音:普通なら、近付こうとする奴すら居ない場所なんだがな。

 

ラディッツ:話に聞いただけだが、其処に居る奴は相当強いらしいな。

 

慧音:あぁ、奴の戦闘力は幻想郷でも最強ランクと言っても過言では無いからな。

 

妹紅:私は不死身だが、奴とは絶対に戦いたくない。

 

ラディッツ:お前達が其処まで言う程か…それは是非とも戦ってみたいもんだが…

 

慧音:オイオイ…

 

妹紅:目的が変わってるぞ。フラン達が何かやらかさないか、様子見する為に行くんだろうが…

 

ラディッツ:分かってる。サイヤ人の血が騒ぐ所だが、其処は堪えるとしよう。

 

妹紅:ったく…私が一緒に付いてってやるよ。

 

ラディッツ:お前、何言って…

 

妹紅:短い付き合いだが、私が気付かないとでも思ったか?さっきの言葉とは裏腹に、アンタの闘志は燃えまくってるぞ。

 

慧音:私もそう思うよ。

 

ラディッツ:バレたか、お前達には敵わねぇな。

 

慧音:コレでも結構長く生きてるからな。妹紅はもっとだが…

 

妹紅:それはそうと…行くならさっさと行くぞ。モタモタして面倒事になってからじゃ遅いからな。

 

ラディッツ:そうだな。

 

妹紅:じゃあ慧音、行って来るわ。

 

慧音:あぁ、しっかりな。

 

妹紅:あぁ。

 

ラディッツは、妹紅と共に太陽の畑へと向かった。すれ違う追跡劇は、もうちょっとだけ続くんじゃ。




今回の短編は少し長くなりそうです

その間に、次の長編の内容も練っておりますので御待ち頂けると幸いです
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