誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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罪人、ラディッツ!?その1

始まります


第303話

人里にある役所。今、とある男が罪人として裁判に掛けられていた…その罪人とは、他でも無いこの男だった…

 

ラディッツ:・・・

 

???:罪人ラディッツ。貴方には、幻想郷の各地で無差別に破壊行為を行った疑いが掛けられている。

 

紫:目撃者が多々居り、証拠の写真も挙がっている。最早言い逃れは出来ないわよ。

 

ラディッツ:・・・

 

証拠として出された写真には、方々で破壊活動をしつつ笑っているラディッツの姿があった。当のラディッツは、力を封じる錠を掛けられたまま提示されている写真を睨み付けている

 

???:その目付き…少しは変わったと思っていましたが、どうやら気のせいだった様ですね。

 

紫:その様で。

 

裁判官を務めている少女…に見えるその女性と、彼女の横に居る紫は、そう言ってラディッツを睨み付ける。彼と特に親しい仲間達は、そんな彼を見るに見兼ね、各々声を上げた…

 

妹紅:フザけんな!コレは何かの間違いだ!

 

アリス:そうよ!彼がそんな事をするとは思えないわ!

 

鈴仙:そうです!写真に映っている人が、間違い無く彼だったと言えるんですか!

 

悟空:ラディッツは、前はどうしようもねぇ奴だった…けど、今はそんな事をする奴じゃねぇ!オラ達には分かる!

 

???:では聞きますが、事件当日である3日前の彼のアリバイを証明出来る者は?

 

フラン:そ、それは…

 

パチュリー:皆それぞれ外せない用事があって、彼と共に居た者は居なかったわね。

 

妹紅:一応聞くが、その写真を撮ったのは?

 

紫:貴方達も良く知ってる人物よ。

 

アリス:…まさか…

 

紫:入って来なさい。

 

紫に呼ばれて姿を現したのは、フラン達と同様にラディッツと縁を結んで来た天狗達だった…

 

悟空:おめぇ達…

 

妹紅:やっぱりか…

 

アリス:どうして、悪い予感はこうも的中するのかしら…

 

紫:貴方達、この写真に嘘偽りは無いわね?

 

文:えぇ、間違いありません。

 

はたて:全部その場で撮った物だからね。

 

紫:と言う事よ。

 

???:只今、我々の方で詳しく調査を行っています。罪人への罰は、調査報告が完了し次第即座に執行します。

 

紫:彼には、それまで地下の薄暗い地下牢で過ごして貰う事になるわ。

 

???:連れて行きなさい。

 

役人達は、ラディッツを強制的に地下の牢へと引っ張って行った。裁判は一旦閉廷され、フラン達は話し合う為に紅魔館に集まっていた…

 

フラン:御兄ちゃん…

 

妹紅:アイツ等、あんな写真だけで端から犯人だと決め付けやがって…

 

アリス:彼があんな事をするとは、私には思えないわ…

 

咲夜:私もそう思うわ。

 

悟空:オラもだ。ラディッツは、もう悪ぃ奴じゃねぇ。誰かを傷付ける事に意味なんかねぇ事を、アイツは知ってっからな。

 

鈴仙:それじゃ、あの写真に写っていた人は…

 

パチュリー:十中八九、奴等の仕業に間違い無いと思うわ。

 

咲夜:まずは、間接的にラディッツさんを罪人として始末し、次は私達も…そんな所でしょうか…

 

レミリア:直接的に始末しに来れば良い物を…臆病者ばっかりなのかしらね。

 

小悪魔:今、ターレス様と連絡が取れました。彼等も、我々とは別行動でラディッツ様の無実を証明する為に動いて下さるそうです。

 

レミリア:そう、御苦労様。

 

パチュリー:普段は憎まれ口を言い合っていても、いざって時は…と言う事かしらね…

 

その直後、美鈴から通信が入る

 

美鈴:美鈴です。はたてさんが皆さんに会いたいと言って門前に来られているのですが、どうしましょうか…

 

レミリア:通しなさい、話をするわ。

 

美鈴:分かりました。

 

その少し後、はたてが沈痛な面持ちで皆の居る広間に姿を現した…

 

妹紅:てめぇ…良くその面を私達の前に出せたもんだな…

 

アリス:全くね。

 

パチュリー:・・・

 

レミリア:貴方達、ちょっと落ち着きなさいよ。いらっしゃい。まずは紅茶でもいかがかしら?

 

はたて:遠慮しとくよ。のんびり御茶しに来た訳じゃ無いしね。

 

パチュリー:それじゃ、何をしに来たのかしら?

 

はたて:ラディッツの無実を証明する為の調査、私も加えて貰おうと思ってさ。

 

妹紅:は?

 

鈴仙:どうして?

 

はたて:どうしても何も…隙間妖怪達の手前ああする事しか出来なかったけど、私だってアレが本物のラディッツだとは思って無いからね。何とかしてあげたいと思って、反対を押し切って此処に来たって訳だよ。

 

フラン:はたてさん…

 

はたて:それと、此処に来る前に密かにラディッツに会って来たよ。皆に伝言を頼まれてる。

 

パチュリー:伝言?

 

はたて:そう…「悪い、後は任せた」だって。

 

パチュリー:そう…

 

アリス:良い男の頼みだもの、断れないわね。

 

妹紅:ったく…1つ貸しだからな。

 

鈴仙:必ず救って見せます!

 

フラン:御兄ちゃんに濡れ衣を着せた奴、許さないんだから!

 

悟空:オラも行くぞ。ラディッツをこのままにはしておけねぇ。

 

パチュリー:あんまりやり過ぎるんじゃないわよ?死なない程度に懲らしめて、証拠として奴等の前に突き出すのよ。

 

悟空:あぁ、分かってる。

 

フラン:99%殺しで良いよね?

 

パチュリー:それ、ほぼ死んでるじゃないの…せめて半殺しね。

 

レミリア:頼もしい限りね。

 

咲夜:そうですね。

 

小悪魔:ハイ♪

 

気合い十分な他の面々を見て、レミリア達は微笑んだ

 

はたて:私、帰ったら仕事無いかもなぁ…

 

それとは対照的に、はたては溜め息を吐きながらそう呟いた

 

レミリア:もしも仕事が無くなったら、うちにいらっしゃい。特別に、面接無しでメイドとして雇ってあげるわ。

 

はたて:メイドか…ま、それもアリかもね。

 

その少し後、準備を整えた面々はラディッツを救うべく行動を開始した。この事件の犯人、その正体とは…

 




ラディッツの姿を借り、幻想郷を破壊して回る犯人とは…
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