誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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幻想の地の聖なる夜に…(前編)


第310話

聖なる夜、クリスマス…幻想の地にもこの季節がやって来た。その日、ラディッツやフランを始めとした顔馴染みの面々は、紫の招集を受けて紅魔館に集まっていた…

 

紫:さて…貴方達に集まって貰ったのは他でも無いわ…今日が何の日か、分かってるわよね?

 

ラディッツ:確か、クリスマスとか言う特別な日だったか?余り詳しくは知らんが…

 

パチュリー:クリスマスって言うのは、外の世界の偉人、イエス・キリストと言う人間の降誕を祝う為の行事よ。

 

紫:その通りよ。

 

早苗:クリスマスと私達が集められた事に、何か関係があるんですか?

 

紫:大いにあるわ。貴方達には、人里の子供達に夢と希望を与えるサンタクロースになって欲しいの。

 

ターレス:おいおい、マジで言ってんのか…

 

ジース:サンタって、俺達がやるのか?

 

紫:そう言ったつもりだけど?

 

ザーボン:また随分といきなりだな…

 

藍:すまない…いつもの唐突な思い付きだ…

 

紫:最近、地獄から復活した悪人達が暴れ回っているせいで、住んでいた家を壊されたり、中には怪我をしてしまい、すっかり怯えてしまっている子供も居るわ。そんな子供達が負った傷を、少しでも癒してあげられれば…そう思って、今回この計画を考えたのよ。

 

鈴仙:成る程…

 

霊夢:アンタにしては、珍しく悪く無い思い付きじゃない。

 

紫:一言多いわよ。

 

小傘:えっと…確認しておきたいんだけど、サンタ役になるのは此処に居る全員って事になるの?

 

紫:そうなるわね。

 

文:かなりの人数になりますねぇ…

 

はたて:こんなに沢山居ても仕方無い気がするんだけど…

 

紫:一言で人里の子供達って言っても、どれだけ居ると思ってるの?人手が多いに越した事は無いのよ。

 

魔理沙:そりゃそうかも知れないけどよ…

 

椛:私達、大半は妖怪ですよ?人里の子供達に怖がられてしまうのでは?

 

紫:それは大丈夫だと思うわよ。今までの事件の事を書いた天狗の新聞で、この世界の為に戦ってる皆の事は知られてる筈だし。

 

アリス:どうしてそう言い切れるのよ?

 

紫:女の勘よ♪

 

妹紅:勘かよ…

 

華扇:勘と言うのも、強ちバカに出来ない物よ。

 

妹紅:そんなもんかな…

 

フラン:何か楽しそう♪私やりたい♪

 

こいし:私も私も♪

 

紫:そう言って貰えると助かるわ♪

 

妹コンビは、元気に手を挙げながらそう言った。それを聞いた紫は笑顔になった…

 

紫:貴方達の手で、子供達を笑顔にしてあげて頂戴♪

 

妖夢:子供達に笑顔を…ですか…

 

フラン:御兄ちゃんもやろうよ♪皆も♪

 

ラディッツ:まぁ他にやる事もねぇしな。

 

鈴仙:人里の人達には、色々御世話になってますからね。

 

妹紅:仕方無い、付き合ってやるか。

 

アリス:私もやるわ。

 

パチュリー:はぁ…また面倒な事を…

 

フラン:まぁまぁ♪

 

ターレス:ククク…里の連中に恩を売る、良い機会にはなるか…(ニヤリ)

 

霊夢:もしかしたら、この活動が神社の収入に繋がるかも知れないわ。

 

早苗:ジースさん、特戦隊の皆さんに出動要請を!守矢の信仰を集めるチャンスです!

 

ジース:イベントに乗じて信仰活動とか、お前結構ちゃっかりしてんのな…

 

文:里の子供達の為にイベント開催…コレは良い記事になりそうです♪

 

はたて:ちょっと!このネタは私が貰うからね!

 

文:何ですと!?渡さん!渡さんぞー!

 

椛:…何人か、目的が違っている様な気がする…

 

魔理沙:黒い陰謀が見え隠れしてるよな…

 

藍:隠れている…のだろうか…

 

妖夢:欲望がモロに出てますね…

 

華扇:コレも、贖罪の為の良い経験となるでしょう。ザーボン、小傘。我々も参加しましょう。

 

ザーボン:仰せのままに。

 

小傘:頑張ります!

 

悟空:クリスマスっちゅーのは良く分かんねぇけど、楽しそうなイベントみてぇでワクワクすっぞ♪

 

こいし:私もワクワクすっぞ♪

 

紫:全員参加の意思を確認した所で…レミリア、例の物は出来てるかしら?

 

レミリア:勿論よ、抜かりは無いわ。

 

ラディッツ:例の物?

 

パチュリー:何か用意したの?

 

レミリア:咲夜、アレを持って来なさい。

 

咲夜:畏まりました。

 

レミリアの指示で咲夜が一行の前に持って来た物…それは、全員分のサンタクロースの衣装だった…

 

こいし:コレって…

 

咲夜:見ての通り、サンタクロースの衣装よ。

 

レミリア:この日の為に、特別に仕立てさせたわ。

 

咲夜:何なりと御使い下さい。

 

はたて:い、いつの間に…

 

小傘:あれ?この服、皆の名前を書いた札が付いてる?

 

妖夢:その様ですね。コレは一体…

 

咲夜:それぞれの体型に合わせた特注品だからね。自分の名札が付いてる服を着て頂戴ね。

 

魔理沙:専用とかどんだけだよ…

 

鈴仙:か、体のサイズとかいつ計られたんだろ…

 

妹紅:ちょっと待て!私の服、スカート短過ぎだろ!

 

アリス:あら、本当に超ミニ…

 

早苗:私のも短いですが、コレはまた随分と…

 

妹紅:ふざけんな!絶対こんなの着ないからな!ズボン寄越せ!

 

小傘:わ、わちきのも露出が凄く多い様に見えるんだけど…肩とか御腹とかモロ出しだよコレじゃ…

 

文:あやや…コレも中々刺激的になりそうな…

 

ザーボン:・・・

 

青年、その服を着た小傘の姿を真顔で想像中…

 

小傘:って、何真顔で想像してるんですか!

 

ザーボン:い、いえ…決してその様な事は…

 

小傘は、顔を赤くしながらザーボンに猫パンチ中…

 

紫:色々言いたい事はあるだろうけど、早く着替えて頂戴。それが済み次第、次の打ち合わせをするわよ。

 

妹紅:待て!話はまだ終わって無いぞ!

 

小傘:せめてもうちょっと大人しめの奴を…

 

レミリア:咲夜。

 

咲夜:御意…ザ・ワールド!時よ止まれ!

 

その瞬間、辺りの時が完全に停止した…咲夜は、その最中に抵抗出来ない妹紅と小傘の着ている服を脱がせ、サンタの衣装に着替えさせた…

 

咲夜:そして時は動き出す…

 

咲夜が指を鳴らし、止まっていた時が動き出した。其処には、超ミニスカートなサンタ服を着た妹紅と、肩や腹、足等が大胆に露出されたサンタ服を着た小傘の姿があった…

 

小傘:ファッ!?

 

妹紅:やりやがったな!この駄メイド!

 

咲夜:まぁまぁ。

 

紫:あらあら、2人共良く似合ってるわよ♪

 

レミリア:読者の皆に見せられないのが残念なくらいね。

 

妹紅:何処がだよ!つーか、こんな格好で人里の連中の前に出ろって言うのか!?

 

小傘:は、恥ずかしいよぅ…

 

紫:まさかとは思うけど、今更参加したくないとか言わないわよね?ちゃーんと言質は取ってあるのよ?

 

妹紅:くっ…

 

小傘:そ、それは…

 

紫:一度決めた事を曲げるなんて、男らしく無いわよ?

 

小傘:妹紅は兎も角、わちきは一応女だからね!

 

妹紅:兎も角って何だよ!私も女だバカ野郎!

 

紫:他の皆も、すぐに着替えて頂戴。やる事はまだまだあるからね。

 

ターレス:強制的に着替えさせられるのはゴメンだな。正直気は進まねぇが、此処は奴の言う通りにするか…

 

椛:そうですね。

 

他の面々も、男女で分かれて別の部屋に移動し、其処で自分用に用意されたサンタの衣装に着替えた。再び集合した一行の目の前には、同じ様にセクシーなサンタの衣装に身を包んだ紫の姿があった…

 

紫:どう?似合うかしら?

 

霊夢:何でアンタまで着替えてんのよ…

 

魔理沙:割りと似合ってるから何とも言えん…

 

早苗:皆さん、とっても似合ってますよ♪

 

ジース:こんなのが似合うと言われても、どう返して良いか分からんが…

 

フラン:そうかな?私はこの衣装気に入っちゃったけど?

 

パチュリー:ラディッツは…うーん…何か違和感しか無いわね…

 

アリス:新鮮とは言えるわね。

 

ラディッツ:そりゃ、こんな格好をした事がねぇからな。

 

はたて:それで?着替えたは良いけど、コレからどうすれば良いの?

 

紫:それは…

 

紫の次の言葉は何か…其処に居る全員が注目するが…

 

紫:コレ以上続けるとかなり長くなりそうだから、次回に続くわね♪

 

他全員:えぇぇぇぇっ!?

 

唐突なメタ発言に、只々驚愕するしか無いラディッツ達であった…

 




話が進展するのは、恐らく来年になりそうです…

以前考えた物も含め、現在考えているのはこんな感じ…

・それぞれの日々、強くなる為に

ラディッツ達が命蓮寺で修行をしていた間、仲間達も彼等に置いて行かれない様にと、それぞれ行動していた…そんな仲間達の御話…

・ギルド設立!?誰もが笑顔になれる場所

紫の思い付きで、幻想の地にギルドが建てられた。彼女が掲げたギルドのコンセプトは、人妖も男女も皆が笑顔になれる場所…ラディッツ達は、紫の指示でギルドのメンバーを集める事になる…

・月面大戦争!?鈴仙を取り戻せ!

幻想郷で平和な日々を送る鈴仙の元に、月の住人がやって来た。目的は、鈴仙を月に連れ戻し、戦士としての再教育を受けさせる為…鈴仙は、ラディッツ達に別れを告げ、月の住人達と共に月へと帰ってしまった。しかし、納得が行かないラディッツ達は、彼女を幻想郷へと連れ戻す為に月の住人との戦いを決意する…

・最強の座は誰の手に!?幻想郷一大武道会開催!

またもや紫の思い付きで、武道大会が開催される事になった。武道大会と聞き、ワクワクが止まらないラディッツ達だが、何やら特殊なルールがある様で…?
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