紫の思い付きにより、人里の子供達にクリスマスプレゼントを贈ると言う企画に(若干数名半強制的に)参加する事になったラディッツ達。只今、その打ち合わせの真っ最中…
ラディッツ:それで?具体的には、俺達はどうすれば良いんだ?
紫:やる事はそんなに難しく無いわよ。前以て上白沢慧音に頼んで、里の子供達を全員寺子屋に集めて貰う様にしてるから。
ラディッツ:慧音もグルかよ。
妹紅:そんな話聞いて無いぞ…
紫:さっきも言ったけど、子供達は地獄から復活した連中のせいで傷付き恐怖してるわ。くれぐれも、子供達を怯えさせない様に注意して頂戴。特に…ターレス、貴方はね。
椛:ターレスさんはそんな事しませんよ!
ターレス:まぁ落ち着けよ。そうならない様に、精々気を付けるさ。
紫:本当かしら…プレゼントを贈るだけじゃなく、他にも子供達を楽しませる見世物をしたいなと考えてるわ。何をやるかは貴方達次第だけどね。
アリス:出し物か…
はたて:むぅ…
早苗:ジースさん、隊の皆さんへの連絡は?
ジース:皆張り切ってた、いつでも行けるぞ。
早苗:それは何よりです♪
魔理沙:行くならさっさと行こうぜ。私達皆、準備は出来てるぞ。
霊夢:早く済ませましょ。
紫:そうね。それじゃ、行きましょうか。
フラン:御姉様、咲夜。ちょっと出掛けて来るね♪
レミリア:しっかりね。
咲夜:行ってらっしゃいませ。
レミリアと咲夜、珍しく門前で仕事をしていた美鈴に見送られ、ラディッツ達は揃って紫の隙間に入り、人里へと移動した。一方、人里の寺子屋では…
子供A:先生、待ちくたびれたよー。
子供B:先生、寒いよー。
慧音:皆、もうすぐ楽しい事が始まる。寒さや退屈等吹き飛ぶ程のな。
紫:その通り♪退屈する暇は与えないわよ♪
慧音や子供達の前に、隙間から紫が姿を現す
慧音:おっと、噂をすれば…
紫:御待たせ♪今日は、貴方達を元気付ける為にゲストを沢山連れて来たわよ♪さぁ皆!出てらっしゃい!
紫の号令で、隙間からサンタ姿のラディッツ達が次々と姿を現した
魔理沙:メリークリスマース♪
ラディッツ:喜べガキ共。今日は俺達が、楽しい時間をプレゼントしてやるぞ。
文:プレゼントが欲しい子は並んで下さいねー♪
子供達は、歓声を上げたり目を輝かせたりしながら、プレゼントを貰う為にラディッツ達に群がって行く…
妖夢:慌てなくて大丈夫、プレゼントは沢山用意してありますよ。
ターレス:一列に並べ、割り込むんじゃねぇぞ。
椛:順番待ちの子は空いてる場所にどうぞ。
こいし:御菓子にオモチャ、御洋服とかもあるからね♪
次々とプレゼントを貰い、笑顔になって行く子供達。しかし、皆が皆積極的な子供ばかりでは無く…
子供C:・・・
後ろでモジモジしている子供に、パチュリーと妹紅が近付いて行く…
パチュリー:どうしたの?プレゼント貰いに行かないの?
子供C:えっ…えっと…その…いきなりの事でどうして良いか分からなくて…私、友達とか居ないし…
パチュリー:そう…まぁ困惑するのも無理も無いわよね。いきなりこんなイベントが始まった訳だし…
妹紅:友達が居ないなら、今がチャンスかもな。
子供C:えっ?
妹紅:此処には、お前と同じ年頃の奴等も居る。きっと、趣味の合う奴も居ると思うぞ。
子供C:そう…かな…
パチュリー:1人で好きな事をするのも悪く無いわ…だけど…誰かと一緒にバカ騒ぎって言うのも、案外悪く無い物よ?
妹紅:勇気を出して行って来い。何なら、手伝ってやろうか?
パチュリーと妹紅の言葉で、モジモジしていた子供の顔付きが少し変わる
子供C:…大丈夫…ちょっとだけ…頑張ってみようかな…
妹紅:その意気だ。
パチュリー:ま、頑張りなさい。
子供C:…うん!
2人に笑顔を見せた後、その子供は他の子供達の輪の中に向かって歩き出した…
妹紅:やれやれ…私達もすっかり変わっちまったもんだな…
パチュリー:本当に…何処かの誰かさんに、厄介な病気を貰っちゃったわ。
妹紅:コレばっかりは、誰にも治せそうに無いな。
パチュリー:そうね…それにしても…
妹紅:何だよ?
パチュリー:その格好で言われても、説得力たったの5のゴミレベルね。
妹紅:燃やすぞ?
ミニスカサンタ姿の自分を見て半笑いのパチュリーに対し、少し殺意を覚えた妹紅だった…一方、プレゼントを渡し続けるザーボン達は…
ザーボン:ふぅ…この人数を相手にするのは、中々に骨が折れる…
華扇:あら、軍に居た頃に多勢に無勢は経験していた筈では?
ザーボン:ハハ…邪魔な奴等を蹴散らせた分、軍に居た頃の方がまだマシだったかも知れません。
華扇:成る程…
小傘:ザーボンさん、仙人様。ちょっと良いですか?
ザーボン:どうかしましたか?
小傘:この子、覚えてますか?
小傘が連れて来た子供の顔を見て、ザーボンと華扇はすぐにピンと来た…
ザーボン:この子供は確か…
華扇:ザーボンがこの世界に来てすぐの頃、里を案内している時に川で溺れていて、其処を小傘に助けられた子ね。
子供D:覚えててくれたの?
華扇:勿論♪
ザーボン:久しいな、元気そうで何よりだ。
華扇:親御さんは元気かしら?
子供D:うん♪毎日元気に御仕事してるよ♪
華扇:それは良かった♪
子供D:えっと…実は、その御母さんの事で1つ御願いがあるんだけど…
小傘:何かしら?
子供D:いつも頑張ってる御母さんに、何かプレゼントしてあげようかと思ってて…でも、僕の御小遣いじゃそんなに高価な物はあげられなくて…
華扇:まぁ…
ザーボン:ならば、このプレゼントの中から何か…
小傘:ザーボンさん!ちょっと待って!
ザーボン:えっ?
プレゼントの入った袋に手を伸ばしたザーボンを、小傘は言葉で制止した。そして、子供に目線を合わせる様にゆっくりと座る…
小傘:プレゼントって言うのはね、高価なら良いって物じゃないの。一番大事なのは、君のその気持ち…気持ちさえ込められてれば、どんなに小さな物だって良いんだよ。
子供D:そうなの?
小傘:そう。ベタな所で肩叩き券とか、ちょっと家事を手伝ってあげるとかでもね。
子供D:そ、それくらいなら僕にも出来るかも…
小傘:それでもまだ何か悩み事があるなら、わちきで良ければいつでも相談に乗るからね?
子供:頑張る♪あ、それと…プレゼント、どうも有難う♪
小傘:どう致しまして♪
華扇:御母さんへのプレゼント、上手く行くと良いわね。
子供D:うん♪
3人は、プレゼントの御礼を言い終わり、元気に走り去る子供を見送った…
ザーボン:プレゼントは気持ち…か…この世界に来てから、驚く事、勉強する事が尽きません。私は、まだまだ修行不足ですね。
華扇:それで良いんですよ。
小傘:ですね。まだまだ成長出来ると言う事ですから。
華扇:その通り♪コレからもビシビシ鍛えるので、覚悟しなさい♪
ザーボン:宜しく御願いします。
小傘:アハハ…どうぞ御手柔らかに…
この話は、まだちょっとだけ続くのだ…
次回は少し長くなる…かも?