誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

313 / 499
守矢神社、大忙し!?

始まります


第313話

元旦、場所は妖怪の山の頂上にある守矢神社…神社にとっては書き入れ時となるこの時期、巫女である早苗、そして神社の居候として過ごしている特戦隊の面々は、朝から大量の客の対応に追われていた…

 

グルド:早苗!健康祈願の御守り、無くなっちまいそうだぞ!

 

早苗:ハイ!健康祈願の御守りですね!すぐに御持ちしますので!

 

リクーム:おーい!御神籤の中身も大分少なくなってるぜ!

 

早苗:えぇっ?もうですか?

 

バータ:甘酒も追加が必要になりそうだぞ!

 

早苗:そっちも!?

 

ジース:初詣が書き入れ時とは言ってたが、此処まで大変だとは思わなかったぜ。

 

早苗:宣伝しておいて言うのも何ですが、予想以上に繁盛していて驚いてます。

 

神奈子:ホラホラ、無駄話してる暇は無いぞ?

 

諏訪子:モタモタしてるんじゃないぞー!

 

早苗:ス、スミマセン!

 

初詣客の対応でバタバタとして落ち着きが無い守矢組。と、其処へ新たな客がやって来た…

 

魔理沙:うっわ!何だこの客の数は!?

 

文:大繁盛してる様ですねぇ。

 

早苗:あ!魔理沙さん!それに文さんも!

 

神社にやって来たのは、魔理沙と文の2人だった…

 

文:霊夢さんの所とは大違いですねぇ…

 

魔理沙:あぁ。向こうもチラホラ居たには居たが、こんなに沢山は居なかったぞ。

 

神奈子:へぇ、珍しい事もあるもんだねぇ…

 

諏訪子:あの貧乏神社に初詣客が居るなんてね…

 

魔理沙:それ、絶対本人の前で言うなよ?

 

神奈子:事実だろう?

 

魔理沙:ま、まぁそうなんだが…

 

ジース:見ての通り、今は死ぬ程忙しいんだ。今日はお前達に構ってる暇はねぇぞ。

 

魔理沙:あぁ、らしいな。

 

文:私達が居ても御邪魔になりそうですし、此処等で御暇するとしましょうか。

 

魔理沙:だな。

 

神奈子:ちょっと待った!

 

立ち去ろうとした魔理沙と文の肩を、神奈子の両手が力強く掴んだ…

 

文:あ、あの…神奈子様?

 

魔理沙:肩痛いんだけどさ…

 

神奈子:この忙しさ、猫…じゃないな…魔法使いと天狗の手も借りたい程なんだ。

 

文:…ハイ?

 

魔理沙:な、何言ってんだ?

 

神奈子:折角来たんだ。アンタ達もちょっと手伝って行きな。

 

文:へっ?

 

魔理沙:…マジで?

 

神奈子:マジで…諏訪子!巫女服の準備だぁ!

 

諏訪子:合点承知!

 

諏訪子が巫女服の準備の為に神社の中へと走り、神奈子は抵抗を続ける魔理沙と文を力ずくで連行して行った…

 

早苗:あらら…

 

ジース:アイツ等、悲惨だな…

 

少しして、強制的に白い着物と赤い袴と言うシンプルな巫女の姿にさせられた魔理沙と文が、神奈子や諏訪子と共に姿を現した…

 

魔理沙:くっ…何でこんな事に…

 

文:来るタイミングが最悪でしたかねぇ…

 

早苗:魔理沙さん達の巫女服姿、何だか新鮮です。

 

神奈子:割りと似合ってる事に、私達もビックリだ。

 

諏訪子:男連中は、こう言うの好きなんじゃないかい?

 

リクーム:まぁ…

 

バータ:そりゃあな…

 

ジース:悪くはねぇな…

 

グルド:うむ…

 

魔理沙:止めろ!ジロジロ見んな!

 

魔理沙は、顔を真っ赤にして抗議中…

 

文:男勝りな魔理沙さんが、顔を真っ赤にして恥じらっている…コレもレアな光景ですね…

 

魔理沙:だぁーっ!うっさいうっさい!つーか、お前も同じ目に合ってるんだぞ!

 

文:それを言わないで下さいよ…

 

神奈子:こんな所で休憩してる暇は無いぞ。参拝客はドンドンやって来るんだからな。

 

諏訪子:さぁさぁ、気合い入れて頑張ってこー♪

 

魔理沙:コイツ等…

 

文:魔理沙さん、足掻くだけ無駄な様です。正直気は進みませんが、運が悪かったと諦めましょう…

 

魔理沙:畜生めぇ!

 

その後、代わる代わる休憩を取りつつ、日が暮れるまで参拝客の対応に追われた…客が居なくなり、後片付けを済ませた後…

 

魔理沙:キ、キツ過ぎる…死ぬかと思ったぞ…

 

文:私も一応妖怪ですし、スタミナに自信はあったんですが…書き入れ時の神社が此処まで忙しいとは…

 

ジース:早苗達は、毎年コレを捌き切ってるんだな…素直に凄ぇよ…

 

早苗:いえ、今年は以前の数倍忙しかった様に思えます。補充や御客さんの対応でずっと動き回ってましたし。

 

ジース:マジか…つーか、俺達も相当鍛えてる筈なのに、此処まで疲れるとは思わなかったぞ…

 

バータ:もしかして、体鈍っちまったか?

 

グルド:こんな所、隊長に見られたら何を言われるか分からねぇな…

 

リクーム:つーか、隊長今何処で何やってるんだろうな?

 

ジース:この世界、強い奴の反応が其処等中にあるから、隊長の反応を探るのも一苦労だな…

 

魔理沙:その隊長とか言う奴、まだ見付かって無いんだな。

 

ジース:あぁ、修行や神社の仕事もしつつ探しては居るんだが、一向に見付かる気配がねぇんだ。

 

魔理沙:そうなのか…

 

文:隊長さんの特徴を聞かせてくれれば、我が文々。新聞で尋ね人として掲載しますよ?

 

ジース:隊長の特徴か…紫色の肌で、頭に黒い角が2本生えてて、身長は大体180センチくらいの大柄な人で…

 

文:フムフム…

 

ジース:それと、どんな時も正々堂々としていてテンションが高い…こんな所か…

 

魔理沙:いや、そんな所まで知るかよ…

 

文:失礼ながら、特徴を聞く限りでは容姿がかなり変わっていて目立つ人に思えます…にも関わらず、私も含めて誰も目撃した事が無い…コレは一体…

 

早苗:そもそも、この世界に来てるんでしょうか?

 

魔理沙:お前達の上司って事は、まだ地獄に居るかも知れないだろ?

 

ジース:いや、それは無いな。

 

早苗:どうしてそう言い切れるんですか?

 

ジース:もしも隊長が地獄に居たとしたら、俺達が此処に来る時にとっくに再会してる。と言うか、一緒に来てる筈だ。

 

文:私はその場には居ませんでしたが、事情ははたてから聞いています。色々大変だった様ですね。

 

ジース:まぁな…

 

魔理沙:お前達を使い捨ての道具扱いしたアイツ等を、私は許しておけない…

 

魔理沙は、握り拳を固める

 

ジース:有難うよ。

 

文:隊長さんの捜索は、コレからも続けるつもりなんでしょう?

 

ジース:当たり前だ、見付かるまで続ける。そんで、もしまた会えたら…その時は、お前達の事を新しい仲間として隊長に紹介するんだ。

 

リクーム:きっと、隊長も喜んで下さる筈だぜ!

 

バータ:お前等とも気が合いそうだしな。

 

グルド:俺もそう思う。

 

魔理沙:私も会ってみたいな。お前達が其処まで慕ってる人にさ。

 

文:もし会えたら、是非取材をしてみたい物です♪

 

ジース:ハハ、隊長ならノリノリで受けてくれそうだな。

 

リクーム:もし渋っても、俺達から頼んでやるよ。

 

文:その時は御願いしますね♪

 

神奈子:その意気は実に結構!だが、その前にまずはやる事があるだろう?

 

早苗:神奈子様?

 

諏訪子:腹が減っては戦は出来ぬって言うだろ?さぁ、御飯が出来たよ♪

 

神奈子:今日は御疲れさん。魔理沙と天狗も食べて行きな。

 

魔理沙:マジで?ラッキー♪

 

文:頂きます♪

 

早苗:スミマセン、神奈子様達に食事を作って頂くなんて…

 

神奈子:そんな事気にしなさんな。

 

諏訪子:そうそう♪早くしないと、折角の御飯が冷めちゃうよ♪

 

神奈子:アンタ達もだ。隊長さんとやらを探す為には、しっかり食べて休む事も重要だよ?

 

リクーム:おぉーっ!

 

バータ:飯だ飯だ!

 

グルド:食うぞー!

 

テンション高めに神社の中に移動して行く一行。その時、何かを感じ取ったジースは、神社の入口の方へと視線を向けた…

 

魔理沙:ジース、どうかしたのか?

 

ジース:…いや、何でも無い。

 

「気のせいか…」と思い、神社の中へと入って行った。その頃、山を彷徨う1匹の小さな蛙の姿があった…

 

???:ゲコ…ゲコ…

 

ボロボロになったその蛙は、何かを感じているのか、ゆっくりと守矢神社へと歩みを進めていた…

 




年末年始、仕事で初詣すら行っていないです…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。