誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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更なる高みへ・・・


第315話

その日、ラディッツは仲間達や悟空と共ににとりの研究所を訪れていた。以前にとりが作ったと言っていた、バーチャル空間で本格的な戦闘訓練をする為である。彼等の最初の相手として選ばれたのは、フランや妹紅、はたて等、共に戦って来た仲間達の能力や戦闘力を完璧に再現した複製体達だった。因みに、トレーニングに参加しているのはラディッツ、フラン、悟空の3人である・・・

 

ラディッツ:ハアァァァッ!

 

フラン:やあぁぁぁぁっ!

 

悟空:だりゃあぁぁぁっ!

 

しかし、日々の修行により成長しているサイヤ人兄弟とフランにとって、仲間達の複製体等相手では無かった。いずれも複製体を次々と打ち倒しつつ、余裕の表情を浮かべている。それをにとりと共に見学していた仲間達は・・・

 

にとり:何て凄まじい強さだ。コリャ、またデータの更新が必要かな・・・

 

アリス:複製体とは言え、自分達が彼等に倒されるのを見るのは複雑だわ・・・

 

妹紅:それは言えてるな。

 

はたて:にとり、ラディッツ達には一応ハンデを設定してるんだよね?

 

にとり:あぁ。まず、両手に数百キロの重りを着けているし、トレーニングルームの中の重力を本来の50倍に設定してある・・・筈なんだけど・・・

 

鈴仙:そ、そんなハンデを背負って尚、あんな動きが出来てるって事ですか?

 

にとり:そうなるね。

 

パチュリー:どいつもコイツも化け物じゃない・・・

 

アリス:彼等が味方で良かったわ。

 

妹紅:全くだな。

 

にとり:アンタ達!ちょっと休憩にしよう!一旦出て来てくれ!

 

フラン:えっ?休憩?

 

悟空:オラ達、まだまだやれっぞ?

 

にとり:アンタ達は大丈夫だろうけど、此方には色々調整すべき事があるんだよ。良いから出て来てくれ。

 

ラディッツ:奴の言う通りにしようぜ。下手に逆らうと、此処を使用禁止にされるかも知れんからな。

 

フラン:そ、それは困るかも・・・

 

悟空:しょうがねぇか・・・

 

言われた通り、トレーニングルームから出て休憩を始めたラディッツ達。すぐに見学していた仲間達が駆け寄った・・・

 

鈴仙:御疲れ様です!

 

ラディッツ:あぁ。

 

アリス:また強さに磨きが掛かったんじゃない?

 

フラン:ううん、こんなんじゃまだまだだよ。もっと上を目指さなきゃ・・・

 

ラディッツ:その通りだ。

 

悟空:世界には、今のオラ達じゃ敵わねぇ様な強ぇ奴等が山程居る筈だからな。

 

パチュリー:そりゃそうかも知れないけど・・・

 

妹紅:アンタ達、本当に重り着けてるのか?とてもそんな風には見えないんだが・・・

 

悟空:本当だって、嘘じゃねぇさ。何なら、ちょっと持ってみるか?

 

妹紅:えっ?

 

そう言うと、悟空は右腕の重りを外す

 

悟空:投げ渡すぞ。

 

妹紅:は?ちょっ!待っ・・・

 

悟空が投げた重りを受け取ろうとした妹紅だったが、彼女の手に重りが乗ったその瞬間、ボキッと言う骨が折れた鈍い音が辺りに響き、重りは地面に落ちたのだった・・・

 

妹紅:何してくれてんだてめぇ!

 

悟空:あれ?

 

妹紅:あれ?じゃねぇよ!のほほんとした顔しやがって!

 

怒りのままに猛抗議しつつ、妹紅は折れた腕を再生している・・・

 

ラディッツ:カカロット、重りを人に向けて投げるのはどうかと思うぞ。相手が不死身の妹紅だったから良かったが、他の奴等だったら間違い無く大怪我だったぞ。

 

フラン:うんうん、死なないもこたんだから良かったけどね・・・

 

悟空:そりゃそうか、悪ぃ悪ぃ♪

 

妹紅:よーし!てめぇら全員其処に並べ!消し炭にしてやる!

 

鈴仙:妹紅さん、どうどう!

 

アリス:彼等に悪気は無いから・・・多分・・・

 

はたて:それ以上殺気を高めるな!落ち着けぇ!

 

パチュリー:やれやれ、騒がしいわね・・・

 

少し手荒めにじゃれ合う(?)彼等の元に、調整を終えたにとりがやって来た・・・

 

にとり:待たせたね。

 

ラディッツ:にとり、調整は終わったのか?

 

にとり:あぁ、バッチリとね♪

 

はたて:流石、仕事が早いね。

 

にとり:しかし・・・今のアンタ達からしてみれば、今のレベルの修行でも物足りなさを感じてるんじゃ無いかい?

 

ラディッツ:そうだな。もう少しレベルを上げて欲しいな。

 

フラン:私も。今のレベルじゃヌルいと思ってた所だよ。

 

悟空:オラもだ。もっともっと強くなりてぇかんな。

 

鈴仙:コレでまだヌルいって・・・

 

アリス:一体何処まで行くつもりなのよ・・・

 

にとり:そう言うと思って、取って置きの修行相手を用意したよ。

 

ラディッツ:取って置きだと?

 

悟空:誰だ?

 

フラン:勿体振らずに教えてよ♪

 

にとり:フッフッフッ・・・まぁ兎に角トレーニングルームに入りなよ。

 

にとりに言われるままにトレーニングルームに入り、スタンバイを終えたラディッツ達。そんな彼等の前に現れたのは、自分達の姿をした複製体だった・・・

 

悟空:コイツは・・・

 

フラン:私達?

 

にとり:正しくは、アンタ達の複製体だけどね。

 

ラディッツ:次はコイツ等と戦えって事か?

 

にとり:話が早くて助かるよ。但し、ソイツ等の実力は今のアンタ達と全く同じに設定してある。コレがどう言う事か分かるかい?

 

ラディッツ:へっ・・・そう言う事かよ・・・

 

フラン:つまり、取って置きの修行相手って言うのは・・・

 

悟空:今のままのオラ達自身・・・そう言う事だな?

 

にとり:そう言う事♪今までの奴等と同じ様にはいかないよ。覚悟は出来てるかな?

 

ラディッツ:いちいち聞くな。強くなる為なら何だってやってやる。

 

悟空:自分自身と戦える機会なんて、早々巡り会えるもんじゃねぇ・・・寧ろ・・・

 

フラン:この状況・・・ワクワクして来ちゃった♪

 

にとり:気合十分、実に結構!そんじゃ・・・修行開始だ!

 

それぞれが自分と全く同じ戦闘力の複製体との戦闘訓練を開始した・・・

 

にとり:さて・・・アンタ達は何もしなくて良いのかい?

 

鈴仙:えっ?

 

にとり:ずっと彼等の修行を見てるだけじゃ、力の差は開く一方だ。コレから先、敵は更に強くなるのは間違い無い。そして、勿論彼等も・・・ずっと彼等と一緒に戦って行くつもりなら、アンタ達にもやるべき事があるんじゃ無いのかな?

 

鈴仙:成る程、確かに・・・

 

アリス:痛い所を突くわね・・・

 

にとり:彼等が今使ってる部屋以外にも、トレーニングルームは幾つも用意してる。個室もあるし、全ての部屋に重力装置や一通りの機材を完備してる。壊しさえしなければ、それらを自由に使って貰って構わないよ。

 

その言葉を聞き、幻想少女達は顔を見合わせる。そして・・・

 

妹紅:正に至れり尽くせりって奴だな。折角だし、暫く使わせて貰うぞ。

 

はたて:久々に、ちょっとハードにやるとするかなっと・・・

 

アリス:有難いわ。体術を使う為に、肉体的な修行がしたかったから。

 

それぞれが、肩や首、手首を回しながらトレーニング用の個室に入って行った・・・

 

鈴仙:パチュリーさん、私達もやりましょう。置いてきぼりは御免被りますから。

 

パチュリー:はぁ・・・仕方無いわね・・・

 

鈴仙は気合十分に、パチュリーは溜め息を吐きながらトレーニングルームに入って行った・・・

 

にとり:私は、戦闘方面じゃ役に立てないから、こんな事でしか力を貸せないけど・・・皆、頑張りなよ。

 

幻想郷に迫る危機と戦う為・・・仲間達に置いて行かれない為・・・彼等の修行の日々は続く・・・




重力を掛けつつ、体に重りを着けて・・・本格的にドラゴンボールでございます
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