誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第324話

ターレスとの戦いの最中、彼の全力の一撃を食らった事でタガが外れ、溜まっていた感情が溢れ出してしまった天子。最早戦闘所では無くなってしまい、少々荒っぽい方法で悶え続ける天子を静めた一行は、再び彼女の屋敷へと招かれていた・・・

 

衣玖:えー・・・先程は、大変御見苦しい所を御見せしました・・・

 

椛:い、いえ・・・まぁ趣味嗜好は人それぞれですし・・・

 

深々と頭を下げる衣玖に対し、椛は苦笑いを浮かべつつ答えた・・・

 

天子:私とした事が、少し乱れてしまった様ね。

 

椛:・・・

 

顔を赤らめてそう言う天子。椛は、「アレは少しと言って良いのだろうか?」と思いつつ、敢えて口には出さなかった・・・

 

天子:私を此処まで楽しませてくれたんだもの、何か御礼をしなくちゃね。

 

ターレス:それなら、欲しいもんがある。

 

天子:えぇ、分かってるわ。私が持ってるあの願い球・・・ドラゴンボールよね?

 

ターレス:話が早くて助かるぜ。一応、実物を見せようか・・・

 

ターレスは、にとり特製のトランクの中から四星球を取り出し、机の上に置いた・・・

 

こいし:どうかな?

 

天子:星の数こそ違うけど、確かに私が持ってるのと同じ物の様ね。

 

椛:本当ですか?

 

天子:嘘なんか吐いてもしょうがないでしょ。衣玖、私の部屋にあるから、取って来てあげなさい。

 

衣玖:ハイ、少々御待ちを。

 

一礼の後、衣玖は部屋を出て行った・・・

 

天子:それを集めて、アンタは一体どんな願いを叶えるつもりなのかしら?

 

ターレス:妖怪の山の事件は知ってるか?

 

天子:えぇ、外から来た奴が色々やらかしたらしいわね。

 

椛:ザックリし過ぎでは?

 

天子:直接見てる訳じゃ無いんだし、詳しくは知らないしね。

 

椛:あ・・・

 

ターレス:その事件で、其処に居る俺の部下・・・犬走椛の仲間が皆殺しにされてな。ソイツ等を蘇らせる為にボールの力が必要なんだよ。

 

天子:・・・

 

ターレスの言葉を聞き、天子はポカンとしている様だった・・・

 

ターレス:どうかしたのか?

 

天子:あ、いや・・・アンタの願いって、本当にそれで良いの?

 

ターレス:どう言う意味だ?

 

天子:アンタみたいな奴って、誰かの為に何かする様なタイプじゃ無いでしょ?アンタはどっちかって言うと、誰かと手を組むフリをして散々利用し、目的達成の直前まで行ったらソイツを消して自分の目的を達成して笑う様なタイプの奴よ?ついでに言うと、自由気儘で誰の下にも就かない一匹狼なド外道ね。

 

椛:ちょっと!幾ら何でも、それは・・・

 

ターレス:犬走、座ってろ。

 

椛:・・・ハイ・・・

 

天子の失礼な発言に物言いをしようと立ち上がった椛だったが、言い終わる前にターレスに制止され、渋々座り直した・・・

 

ターレス:貴様の言う事は尤もだ。昔の俺は、正にさっき貴様が言った通りの奴だった。そして、ある場所を侵略しに行き、其処で敗北して地獄に落ち、そのまま其処に居る筈だった・・・しかし、運命は大きく変わった・・・俺だって、まさか自分がこんな風になるとは夢にも思わなかったさ。

 

天子:変わり過ぎ。経緯までは良く知らないけど、そっちの白狼天狗と地底の主の妹も、アンタの事を信頼してる様だし・・・

 

こいし:うん♪信頼してるよ♪御兄さんと居ると楽しいし♪

 

椛:彼は、私にとって忠誠を誓う主であり、助けて下さった恩人であり、鍛えてくれている師でもあります。

 

天子:排他的な天狗が、外来人を主と呼び忠誠を・・・どいつもコイツも、変われば変わるもんねぇ・・・

 

ターレス:フン・・・

 

衣玖:御待たせしました。ボールを持って来ましたよ。

 

天子:悪いわね、衣玖。

 

衣玖がターレス達の前に差し出したのは、星の数が5つのドラゴンボールだった・・・

 

天子:コレがそうなのよね?

 

ターレス:あぁ、間違いねぇ。5つ星のドラゴンボール、五星球(ウーシンチュウ)だ。

 

天子:そう。なら、持って行くと良いわ。1つだけ持ってても意味無いしね。

 

ターレス:すまねぇな。

 

こいし:コレで何個目だっけ?

 

椛:確認してみます。

 

椛は、現在持っているボールをトランクから出して机の上に並べていく・・・

 

椛:紫さんから譲り受けた四星球、にとりから譲り受けた二星球、アリスさんから譲り受けた六星球、幽香さんから譲り受けた一星球、地底でこいしさんから譲り受けた七星球・・・そして・・・

 

ターレス:今回手に入れたこの五星球・・・

 

こいし:全部で6個だね。

 

天子:ボールを7個揃えれば良い訳だから・・・

 

衣玖:つまり、後1つで全て揃う事になりますね。

 

椛:後1つ・・・後1つで皆を・・・

 

ターレス:次のボールの反応は何処だ?

 

椛:ハイ!調べてみます!

 

椛は、目を輝かせながらレーダーの電源を入れる。しかし・・・

 

椛:ア、アレ?

 

ターレス:どうした?

 

椛:レーダーにボールの反応がありません・・・

 

ターレス:何だと?ちゃんと見たのか?

 

椛:そのつもりなんですが・・・

 

ターレス:ちょっと貸してみろ。

 

椛:あ、ハイ。

 

椛は、ターレスにレーダーを手渡した。こいしや天子も横から画面を覗き込むが、やはり反応は無いままだった・・・

 

ターレス:妙だな・・・

 

天子:壊れてるんじゃないの?

 

こいし:そんな筈は無いよ。私達、このレーダーの反応を辿って此処に来たんだもん。

 

衣玖:その結果、ボールは確かに存在していた訳ですからね。

 

天子:そりゃそうか・・・そもそも、機械はちゃんと動いてるし・・・

 

椛:こんな事、今まで無かったのに・・・

 

ターレス:・・・

 

天子:で?アンタ達、コレからどうするつもりなの?

 

ターレス:どうするって言われてもな・・・此処でボールを手に入れたら、すぐに次のボールの反応がある場所に向かうつもりだったんだが・・・

 

こいし:コレじゃ、それも出来ないよね?

 

ターレス:あぁ・・・

 

椛:むぅ・・・

 

ターレス:ボール探しが出来ねぇとなると、後は修行くらいしかやる事がねぇな・・・

 

こいし:修行?

 

ターレス:そうだ。ラディッツの奴も修行してるんだ、奴に先を越されて堪るか。天子、何処かみっちり鍛えるのに最適な良い修行場を知らねぇか?

 

天子:フフン・・・それなら、取って置きの場所があるわよ。と言っても、久しく使って無いんだけどね。

 

ターレス:何だと?

 

衣玖:・・・総領娘様、まさか・・・

 

天子:そのまさかよ。すぐに御父様に‘’あの場所‘’の使用許可を取りに出掛ける!後に続きなさい!衣玖!

 

衣玖:総領娘様!御待ち下さい!

 

天子:アンタ達も付いて来なさい。修行したいんでしょ?

 

そう言うと、天子と衣玖は立ち上がり移動を開始した・・・

 

椛:どうします?

 

ターレス:折角だ、付いて行ってみようじゃねぇか。

 

こいし:そうだね♪

 

ターレスとこいしは、レーダーと6つのボールをトランクに入れ、それを更にカプセルに仕舞った後、天子達に続いて移動を開始した・・・

 

椛:し、しかし何処に連れて行かれるか分からないままでは・・・もう少し情報を集めてからでも・・・

 

天子:臆病者は付いて来なくても良いわ。此処で留守番してて頂戴。

 

椛:・・・あーもう!行けば良いんでしょ!

 

天子の言い方に若干の苛立ちを覚えつつ、椛も彼等の後を追って行った。彼等の行き先とは・・・




残るドラゴンボールは後1つ。しかし、そのありかは不明!?
天子がターレス達を連れて行った取って置きの場所とは・・・

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