誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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御待たせしました


第326話

天子の後に続いて移動したターレス達が目にした物は、僅かばかりの生活スペースと広大な部屋だった。天子曰く、この部屋は精進と時の部屋と言うそうだが・・・

 

ターレス:まさかとは思うが、この部屋が貴様の言う取って置きの場所とやらなのか?

 

天子:そのまさかよ。

 

椛:こんな何も無い場所が何だと・・・

 

天子:何も無いから良いんじゃないの。周りを気にせず、好き放題修行出来るわよ。

 

椛:そ、それはそうかも知れませんけど・・・

 

天子:因みに、この部屋の広さは地球の広さと同等くらいあるわよ。

 

ターレス:へぇ、ソイツは凄いな。

 

天子:あー・・・衣玖、後の説明は頼んだわよ。詳しい説明は苦手なのよ。

 

衣玖:分かりました。

 

こいし:見た感じ、某有名な作品のあの部屋みたいな感じなの?

 

椛:そ、その発言は・・・

 

衣玖:まぁそんな所です。

 

ターレス:どうした?

 

椛:・・・いえ、何でもありません・・・

 

こいしの危ない発言にツッコミ掛けた椛だったが、何も言わない事にした・・・

 

椛:それはそうと・・・この部屋、少し息苦しい感じがするんですが・・・体も重い様な・・・

 

衣玖:まずは、この部屋の特徴について1つ1つ説明をすべきですかね。

 

椛:あ、御願いします。

 

衣玖:まず、広さは先程総領娘様が仰った通り。次に、この部屋は入口の扉を閉めている場合、外界とは完全に隔絶された状態になっています。つまり、外界の様子を気にする事無く修行する事が出来ます。

 

ターレス:ほぅ・・・

 

衣玖:次に、先程椛さんが息苦しく体が重いと言っていた原因ですが・・・この部屋の中は、空気が外界の約4分の1と非常に薄くなっているんです。更に、居住スペース以外の全ての地面に常に10Gの重力が掛かっています。

 

椛:何・・・だと・・・

 

衣玖:更に更に。気温の変化が非常に激しく、最大50度から最低マイナス40度となっています。

 

椛:さ、殺人的過ぎる・・・

 

ターレス:成る程、負荷を掛けて修行するには最適の場所って訳か。

 

衣玖:そうなりますね。但し、某作品と違い、中と外の時間設定には大きな違いがあります。流石にそのままと言う訳にはいきませんでしたので。

 

ターレス:どう言う事だ?

 

衣玖:例えば、この部屋で1年間みっちり修行したとします。修行を終えて外に出ると、外では1週間程経過していると言う事になります。

 

こいし:原作だと、中で1年経っても外では1日しか経ってないんだっけ?

 

衣玖:その通りです。詳しいですね。

 

こいし:全巻読破したからね♪

 

椛:・・・

 

自由過ぎる(メタ)発言に、椛は言葉を失った・・・

 

衣玖:但し、一度に入室出来る人数に縛りは無く、期間も出入りも個々の自由となっています。食糧については、質素な粉と水があるのみですので、各自で用意して頂く必要があります。少しの相違点はありますが、大体こんな所ですかね。

 

ターレス:過酷な環境だって事は良く分かった。コレくらいじゃ無きゃ、修行にならねぇしな。

 

天子:どうやら、聞くまでも無くやる気みたいね。

 

ターレス:当たり前だ、アイツには負けてられねぇからな。お前達はどうする?やりたくねぇってんならそれでも良い、今ならまだ間に合うぞ?

 

椛:私はやります。コレからの戦いで生き残る為、私の目的を果たす為、もっと力を付けなくては・・・

 

こいし:私の辞書に、逃げ出すなんて選択肢は無いよ。

 

ターレス:その言葉、後悔しねぇんだな?

 

椛:ハイ!

 

こいし:二言は無いよ♪

 

ターレス:へっ・・・

 

天子:全員やる気みたいね・・・気に入ったわ。アンタ達の修行、そしてこの先の旅、この比那名居天子様が付き合ってあげるわよ。

 

ターレス:修行だけじゃなく、旅にも付いて来るだと?

 

天子:そうよ。悪いけど、コレはもう決めた事だから。

 

ターレス:オイオイ・・・

 

椛:また勝手に・・・それに、先程私に修行は必要無いと・・・

 

天子:正直、他にやる事も無いし暇なのよ。何か刺激が欲しいの。それに、修行の相手や旅の戦力は多い方が良いでしょ?

 

ターレス:まぁそれはそうだが・・・

 

椛:衣玖さんは、それで良いんですか?

 

衣玖:御心配無く。私は勿論、上の方々には前以て許可を頂いてますので。但し、この場所の使用に関してのみ・・・ですがね。

 

椛:そ、そうなんですね・・・

 

天子:衣玖、私達が此処に居る間、外の事は頼んだわよ。

 

衣玖:分かっています。

 

天子:ま、そう言う訳だから宜しくね。

 

こいし:此方こそ宜しくー♪

 

椛:ああ言ってますけど、どうします?

 

ターレス:まぁ俺の大技をモロに食らって平気で居られる奴だ、戦力にはなるか。性格に難ありだが・・・

 

椛:ターレスさんがそう言うなら・・・

 

ターレス:兎に角、コレから暫くこの部屋でみっちり鍛える。立ち止まって力を付けるんだ。死ぬ気でやれ、良いな?

 

椛:ハイ!

 

こうして、精進と時の部屋でターレス達と天子の過酷な修行が始まった・・・




こいしはメタ発言要員・・・(笑)

3月24日の朝方、明らかに誤字や妙な所があったので直しました
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