第331話
ある日の紅魔館では、とある事件が起きていた。顔馴染みの面々は揃って顔を引きつらせつつ、部屋の一点を見つめていた。その視線の先に居たのは、幼児の姿になったラディッツだった
はたて:えっと・・・大事件だって連絡を受けて、「記事になるかも♪」って駆け付けて来てみれば・・・何この状況は・・・
鈴仙:どうしてラディッツさんが子供の姿に?
妹紅:まさか、敵の誰かの仕業か?
アリス:自分達にとって邪魔な存在である彼を幼児化させ、弱くなった所で始末しようと・・・
咲夜:今まで回りくどいやり方をしていた連中だもの、有り得る話ね。
フラン:あ、違うの。
妹紅:違う?
はたて:どう言う事?
フラン:こうなった原因は・・・
レミリア:其処に居る、パチェの仕業なのよ。
妹紅:何だと?
咲夜:それは一体・・・
アリス:どう言う事か、ちゃんと説明して貰えるのよね?
パチュリー:・・・
小悪魔:パチュリー様に代わり、私から御説明します。
小悪魔の口から、今回の事件の事が詳しく説明された。その日の朝方、パチュリーは新しい魔法薬の作成に成功した。そして、机の上にその薬を置いたまま、用を足す為に少しの間席を外した。そのすぐ後、ラディッツがパチュリーを訪ねて大図書館にやって来た。その場に居た小悪魔と少しの間2人で世間話をした後、小悪魔は本の整理を始める為にその場から離れた。そして事件は起きた。小悪魔が少し目を離した隙に、ラディッツが机の上に置かれていた薬をうっかり飲み干してしまったのだ。薬を出しっぱなしにしていた事に気付き、大図書館に戻って来たパチュリーだったが、彼女が目にしたのが・・・
妹紅:この状態のラディッツだったって訳か・・・
小悪魔:は、はい・・・
パチュリー:迂闊だった・・・私がいけないのよ・・・私が薬を出しっぱなしにしてなければ、こんな事には・・・
パチュリーは、後悔した様子で俯く
ラディッツ:いや、パチュリーは何も悪くねぇよ。俺が何も警戒せずに置いてた薬なんか飲んだからこうなったんだ。
パチュリー:・・・
アリス:ラディッツさん、貴方記憶はそのままなの?
ラディッツ:あぁ、ガキに戻ったのは見た目と戦闘力だけだ。中身までは昔に戻ってねぇから心配するな。
アリス:そうなのね。
妹紅:ちょっと待て、戦闘力までガキの頃に戻ってるのか?
ラディッツ:そうらしい。上手くは言えねぇんだが、体に力が入らねぇんだ。
妹紅:マジか・・・
鈴仙:それじゃ、日課の修行も出来ないですよね?
ラディッツ:あぁ。だから、今日の修行は止めにして、門番はカカロットに代わって貰った。美鈴も一緒だし、館の守備は問題ねぇだろう。
レミリア:パチェ、ラディッツは元の姿に戻れるのよね?
フラン:戻れないなんて事は無いよね?
パチュリー:え、えぇ、戻れる筈よ。但し、全部飲み干してしまってるから、少なくとも今日1日はその姿のままって事になるとは思うけどね。
ラディッツ:ま、仕方ねぇな。無闇に其処らのもんに触った罰だな。
そう言って苦笑いするラディッツだった。その瞬間、レミリアのスカウターに美鈴からの通信が入る
レミリア:美鈴、どうしたの?
美鈴:大変です!無数のクローン部隊が紅魔館を襲撃して来ました!
レミリア:何ですって!?
美鈴:今、悟空さんと共に戦っているんですが、数が多くて苦戦中です!出来れば助力を御願いします!
通信終了し、レミリアはその場に居る全員にその事を伝えた
フラン:御兄ちゃんがこんな状態の時に・・・
はたて:タイミング悪過ぎだねぇ・・・
鈴仙:どうしますか?
アリス:悩む必要は無いわね。
妹紅:だな。奴等を手伝いに行くぞ。
レミリア:咲夜、私達も行くわよ。
咲夜:御意。
次々と館の外に向かって移動を始めるメンバー達
ラディッツ:よし、俺も・・・
パチュリー:貴方は駄目よ。
フランや妹紅の後を追い、駆け出そうとしたラディッツだったが、パチュリーがそれを制止する
パチュリー:残念だけど、今の貴方じゃ足手纏いにはなっても戦力にはなれないわ。
ラディッツ:くっ・・・
悔しそうに俯くラディッツ。それを見たパチュリーは・・・
パチュリー:そう、1人だけならね・・・
ラディッツ:何?
パチュリー:大丈夫、貴方は1人じゃないわ。私も・・・そして皆も居るわ。
ラディッツ:お前・・・
パチュリー:こぁ、本の整理は頼んだわよ。すぐに戻るわ。
小悪魔:分かりました。御武運を。
パチュリー:さ、早く行くわよ。
ラディッツ:分かってる。
大図書館に小悪魔を残し、ラディッツとパチュリーも館の外に向かって移動を開始した
某眼鏡と蝶ネクタイがトレードマークの子供(見た目だけ)とは何の関係もございません
次回に続く