誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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集う!食欲自慢達! その2


第335話

紫の唐突な思い付きにより、人里で幻想郷一食いしん坊大会(要するに大食い選手権)が開催された。出場選手は総勢20名で、その中にはラディッツ、ターレス、悟空、霊夢、そして幽々子の姿があった。今此処に、己の限界を超える戦いが始まる

 

はたて:それでは、早速最初の勝負と参りましょう!最初のテーマは中華!

 

文:出品者は、幻想郷で中華と言えば勿論この方!紅魔館の居眠り門番!紅美鈴(くれないみすず)の登場です!

 

美鈴:読み方違ーう!字はそう書きますけど、読みはホン·メイリンですから!

 

実況解説に物申しつつ、美鈴が入場して来た

 

咲夜:あの子、いつの間に・・・

 

レミリア:あら、貴方は話を聞いてなかったの?

 

咲夜:あ、ハイ。全く・・・

 

悟空:美鈴、オメェ料理出す側なんか。

 

美鈴:そうなんです。紫さんに依頼されたと言うのもありますが、私個人としても、皆さんに美味しい中華料理を食べて頂きたくて。

 

ラディッツ:嬉しいね、お前の本格中華は何度も食いたい味だからな。

 

悟空:オラも美鈴の料理好きだぞ。

 

美鈴:有難うございます♪

 

ターレス:コレは楽しみだ。

 

霊夢:前置きは良いから、早く持って来なさい。こちとら、御腹と背中がくっ付きそうなんだから。

 

幽々子:私もよ、もう限界だわ。

 

美鈴:では、早速行きましょうか。私が出品するのは、此方になります。

 

美鈴の指示で、紅魔館の妖精メイド達がラディッツ達の前に持って来たのは、作りたてで湯気が立っている大量の中華まんだった

 

ラディッツ:ほぅ、中華まんか。

 

幽々子:あらあら、熱々だわ♪

 

ターレス:美味そうじゃねぇか。

 

悟空:見てるだけで更に腹減って来ちまった。

 

霊夢:中華まん・・・中華まん・・・

 

美鈴:わーっ!わーっ!霊夢さん、まだ食べちゃ駄目ですよ!まだスタートになってないですから!

 

ラディッツ:はたて、文。此方はいつでも準備出来てるぜ。

 

幽々子:早く早く♪

 

文:そうですね。では、始めるとしましょうか。

 

はたて:制限時間は1時間!それじゃ・・・始め!

 

勝負開始早々、スタートダッシュを切ろうと勢い良く中華まんにかぶり付いた参加者達が次々と悲鳴を上げ出した

 

ラディッツ:な、何だ?

 

文:コレはどうした事でしょうか!開始早々、参加者の役半数が悲鳴を上げて悶絶している!?

 

はたて:まさか、中華まんに何かが仕込まれていた!?

 

美鈴:あ、言い忘れてましたが、この中には熱々の肉汁がコレでもかって程入ってます。なので、勢い良くかぶり付いたら舌を火傷しかねないので注意して下さいね。

 

ターレス:そう言う事は先に言ってやれ。

 

ラディッツ:危ねぇ、俺もかぶり付く所だったぜ・・・

 

悟空:最初だってのに、大体半分くらいぶっ倒れてんな。

 

ターレス:バカ共が、慌てるからだ・・・

 

霊夢:アンタ達、のんびり話してる場合じゃないわよ。

 

ラディッツ:どう言う事だ?

 

霊夢:アレを見なさい。

 

ラディッツ:ん?

 

霊夢が指差した方を見たサイヤ人達が目にした物は・・・

 

幽々子:んー♪熱々だけど凄く美味しいわ♪ジャンジャン御代わり持って来て頂戴♪

 

文:何と!西行寺選手!熱々の肉汁が詰まった中華まんを、まるで苦にもせず次々と食べ進めている!

 

はたて:まるでわんこそばを食べる様な勢いで、中華まんがその口の中へと入って行く!と言うか、熱く無い訳!?

 

幽々子:全然平気よ♪それに、こう言うのは冷めちゃうと美味しくないからね♪

 

はたて:そ、それはまぁ確かに・・・

 

文:一応確認ですが、今大会は大食い大会であって、早食い大会ではありませんからね。

 

幽々子:分かってるわよー♪

 

ターレス:あの亡霊、思った以上に化け物じゃねぇか・・・

 

ラディッツ:俺達もさっさと食おう。じゃねぇと、幽々子の1人勝ちになっちまう。

 

悟空:あ、あぁ、そうだな。

 

霊夢:優勝は渡さないわよ!

 

幽々子の勢いに驚きつつ、ラディッツ達も次々と熱々の中華まんを次々と平らげて行く。倒れていた他の参加者達も、何とか起き上がってスタートを切るも、熱々の肉汁に苦戦してしまっている為に先に食べ進めていた面々との差は埋まる事が無く、寧ろ広がる一方となっていた。そうこうしている内に制限時間が来た。優勝候補の面々の前には、中華まんが入っていた篭が高々と積み重なっていた

 

文:何と言う事でしょう!空の篭が天高く積み重なっている!

 

はたて:単独でトップを走っていた西行寺選手に至っては、何と軽く200個を超える中華まんをその腹に収めている!

 

文:と言うか、最初からそれだけの量を食べて大丈夫なのでしょうか?

 

幽々子:こんなの、準備運動にもなっていないわ。と言うか、コレでも後の為に加減した方なんだから。まだまだ行けるわよ♪

 

文:との事です!

 

はたて:余裕綽々!てか、コレで加減したって?彼女は化け物・・・いや、正に悪魔だ!

 

幽々子:それやめて!

 

文:しかし、他の優勝候補の面々も健闘しました!ターレス選手、180個!孫悟空選手、ラディッツ選手は共に150個を完食!

 

はたて:西行寺選手には劣るまでも、彼等も十分化け物レベル!てか、大丈夫?

 

ターレス:余計な心配をするな、俺もまだまだ食えるぜ?

 

ラディッツ:コレくらい、サイヤ人の基準なら食った内には入らねぇよ。

 

悟空:だな。

 

はたて:いつもながら、アンタ達の基準はどうかしてるよ!

 

文:搏麗選手は、そんな彼等よりは大分少ないですが、それでも90個を完食!

 

はたて:実力だけじゃなく、食欲も人間とは思えない!彼女も十分化け物だ!

 

霊夢:張っ倒すわよアンタ!

 

ラディッツ:美鈴、美味かったぞ。有難うよ。

 

ターレス:ま、悪くは無かったな。

 

霊夢:そうね。

 

幽々子:御馳走様♪

 

悟空:また食わせてくれよな。

 

美鈴:勿論です♪皆さん沢山食べてくれて、頑張って作った甲斐があったってもんです♪

 

各々が美鈴に料理の感想と御礼を言い、美鈴も笑顔でそれに答えた

 

文:えー・・・この試合の通過者は上位10人となりました。優勝候補の面々以外は余り勢いが無い様に見受けられ、早速半数がふるいに掛けられる事になりましたが、コレに関してはどう思いますか?

 

はたて:やはり、熱々の肉汁により口の中を火傷し、それで出鼻を挫かれたのが大きいのかも知れませんね。

 

文:そうですね・・・しかし、優勝候補の面々は誰1人欠ける事無く第1試合を通過しましたね。

 

はたて:妥当な結果でしょう。

 

文:えぇ、こんな所で脱落する様な人達ではありませんからね。

 

はたて:次の準備もあるので、此処で10分間休憩を挟んだ後、次の試合に移らせて貰います。

 

文:選手の皆さんは、暫し御待ち下さいね。

 

ラディッツ:10分間か・・・カカロット、腹ごなしに軽く組手でもするか。

 

悟空:あぁ、そうすっか。次の為に、少しでも腹空かせとかねぇとな。

 

ラディッツ:ターレス、お前も一緒にやるか?

 

ターレス:いや、俺は良い。

 

悟空:そっか・・・そんじゃ、やってみっか!

 

ラディッツ:来い!

 

ラディッツと悟空は組手を始め、他の面々はそれを見学している

 

霊夢:相変わらずの戦闘バカっぷりね・・・

 

ターレス:それがサイヤ人って種族だ。

 

幽々子:フフ、頑張ってー♪

 

まずは全員突破となった第1試合。さて、次の試合はどうなりますやら・・・

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