誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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海に行きたい! その2


第339話

その数日後、ラディッツの元に紫から連絡が入った。彼女曰く「外の世界で、人の居ない海を見付けたので其処に行こう。参加者を募り、再び連絡をして欲しい」との事だった。それを聞いたフランは飛び上がりながら喜んだ。紅魔館の面々は、早速海へ行く準備を始めた。ラディッツはと言うと、仲の良い幻想少女達に事情を説明して回った。最終的に参加するのは、紫、ラディッツ、紅魔館一同(フラン、パチュリー、レミリア、咲夜)、新生ターレス一味の面々(ターレス、椛、こいし、天子)、鈴仙、妹紅、輝夜、アリス、はたて、文、白玉楼の2人(幽々子、妖夢)、地霊殿のさとりとペットの2人(燐、空)、霊夢、魔理沙、早苗、ジース、ザーボン、華扇、小傘、にとりとなった。そんなこんなで、紫の隙間を通り、外の世界の海にやって来た。一行の目の前には、絵に描いた様な綺麗な海が広がっていた

 

フラン:煌めく太陽!青い空!白い砂浜!そして・・・海だーっ♪

 

こいし:イェーイ♪

 

嬉しさの余り、フランとこいしは空を仰ぎ声を上げた

 

はたて:アハハ、大ハシャぎだねぇ。

 

ラディッツ:楽しみにしてたからな。

 

レミリア:吸血鬼としては、本来この状況は致命的なんだけどね・・・

 

咲夜:パチュリー様の魔法に感謝ですね。

 

レミリア:えぇ、そうね。

 

文:美鈴さんと悟空さんは来てないんですね?

 

ラディッツ:一応誘ったんだが、「紅魔館の守りを疎かにする訳にはいかないから」と言って留守番を買って出てくれたんだ。カカロットの奴も、美鈴と共に門番してくれてるよ。

 

文:そうなんですね。

 

さとり:あの・・・私達まで来て良かったのでしょうか・・・

 

ラディッツ:当たり前だろ。どうせ、此処には俺達以外誰も居ないからな。それに、陽の光の下で体を動かすと良い気分転換になる筈だぞ。

 

さとり:それはまぁ・・・

 

パチュリー:それ、もしかして私にも言ってる?

 

ラディッツ:あぁ、言ってるな。

 

パチュリー:むぅ・・・悪かったわね、運動音痴で・・・

 

さとり:フフ・・・

 

空:さとり様、水面がキラキラ綺麗ですよ♪

 

燐:美味しい魚とか居るかなぁ♪

 

初めての海を目の前にし、空と燐もフラン達と共にハシャいでいる

 

さとり:・・・

 

ラディッツ:お前も楽しんどけよ?

 

さとり:フフ、そうします。有難うございます。

 

さとりは、笑顔でそう答えた

 

紫:全く、感謝してよ?人の居ない海を探すの、本当に苦労したんだから。

 

ラディッツ:あぁ、分かってるよ。

 

早苗:外の世界、本当に久々です♪

 

魔理沙:そう言えば、お前は元々此方の世界の人間だったんだっけか?

 

早苗:そうなんです♪此処、海の家とかありますかね?

 

ジース:さっき、誰も居ないとか言ってたと思うが・・・

 

早苗:そうでした、残念・・・

 

霊夢:タダで食事とか出来ない訳?シケてるわねぇ・・・

 

魔理沙:お前って奴は・・・

 

華扇:海の家があったとしても、タダでは食べられないわよ。ちゃんと金銭を支払わないとね。

 

霊夢:むぅ・・・

 

妖夢:御心配無く、御弁当は沢山持って来てありますから。

 

咲夜:うちからも用意してるわ。

 

ラディッツ:軽いもんで良ければ、俺が作ってやるが?

 

霊夢:あらそう?気が利くわね。

 

幽々子:期待して良いのよね?

 

ラディッツ:さて、どうかな・・・

 

天子:外の世界って言うから、ちょっと期待してたんだけど・・・期待外れも良い所ね・・・

 

椛:いえ、此処が偶々こうなだけで、人の居る場所はもっと賑やかだと聞いていますよ。

 

天子:フーン・・・そっちにも行ってみたいわね。

 

ターレス:ああ言ってるが、其処の所はどうなんだ?

 

紫:・・・いつか機会があればね・・・

 

ターレス:だそうだ。

 

天子:・・・まぁ良いわ。

 

その後、全員水着に着替えて再び集合し、各々自由に遊ぶ事になった

 

こいし:フランちゃん、一緒に泳ごうよ♪

 

フラン:良いよ♪行こう♪

 

フランとこいしは、駆け足で海に向かって走り出した

 

咲夜:妹様!御待ち下さい!浮き輪を忘れてますよーっ!

 

フラン:おっと、うっかりうっかり♪

 

クルリとU ターンし、咲夜から浮き輪を受け取ったフランは、しっかりと装着した

 

フラン:コレで良し♪

 

ラディッツ:フラン、こいし。海に入る前に準備運動はしっかりしておけよ。

 

フラン&こいし:ハーイ♪

 

フランとこいしは、元気良く準備運動を始めた

 

ラディッツ:はたて、妹紅、にとり。悪いが、フラン達の事を頼む。

 

はたて:ハイハイ♪

 

妹紅:任せろ。

 

にとり:河童の私が付いてるんだ、水難事故は起こさせないよ。

 

ラディッツ:頼もしい限りだ。

 

燐:大丈夫だよ、御兄さん♪

 

空:私達も一緒に遊ぶから♪

 

ラディッツ:あぁ、頼むよ。

 

燐:よし!行くよお空!

 

空:おぉーっ♪

 

はたて達は、準備運動中のフラン達に駆け寄り、準備運動を済ませた後、遊泳を開始した

 

ターレス:ガキ共は無邪気なもんだ・・・

 

ラディッツ:実年齢は俺達より遥かに上だがな。

 

ターレス:しかしまぁ・・・外の世界に行かせろなんて話、良く通ったな。

 

ラディッツ:血の繋がりはねぇが、可愛い妹のワガママだしな。兄貴として、何とか叶えてやりたかったんだ。マジで通るとは思わなかったがな。

 

アリス:フフ、御兄さんも大変ね。

 

椛:貴方が日々頑張って来たのを、隙間妖怪が見ていたからでしょうね。

 

鈴仙:折角の機会ですし、貴方もちゃんと休んで下さいね?

 

ラディッツ:あぁ。

 

ターレス:犬走、俺達は向こうでトレーニングだ。足場の悪い戦場でも足を取られねぇ様に足腰を鍛えるんだ。

 

椛:分かりました!

 

ターレスと椛は、かなり離れた位置へと移動を開始した

 

ラディッツ:やれやれ・・・厳しくし過ぎて、いつか寝首を掻かれなきゃ良いがな・・・

 

パチュリー:本当にね・・・

 

文:大丈夫でしょう。椛も、何だかんだ言いつつ彼との修行を楽しんでるそうですから。

 

ラディッツ:なら良いんだが・・・

 

パチュリー:ラディッツ、背中に日焼け止めを塗って欲しいんだけど。

 

ラディッツ:ん?あぁ、分かった。

 

アリス:パチュリーの次は、私も御願いしようかしら。

 

輝夜:あ、その次は鈴仙ね。

 

鈴仙:えぇっ!?いや、私は別に・・・

 

輝夜:そして、その次は私ね。

 

鈴仙:姫様も!?て言うか、今休んでって言ったばっかり・・・

 

ラディッツ:構わねぇよ。しかし、生憎俺の体は1つしかねぇから、1人ずつ順番にな。

 

鈴仙:あ、ハイ。

 

輝夜:御願いするわね♪

 

パチュリー達に日焼け止めを塗り始めたラディッツ。それを見て、すぐ傍のビーチパラソルの下でくつろいでいたレミリアやさとり達が声を掛ける

 

レミリア:相変わらずやるわね、貴方。

 

さとり:ラディッツさんは、女性にモテるんですね。

 

幽々子:所謂ハーレムって奴ね。

 

ラディッツ:そう見えるのか?コレは良い様に使われてるだけだと思うが・・・

 

レミリア:うーん・・・本人にそんな自覚が無いのが何とも・・・

 

さとり:まぁ女性を片っ端から口説いて回る様な人よりかはマシですけどね。

 

咲夜:居るんですよね、そう言うどうしようも無い人が・・・

 

妖夢:そう言う人は女の敵です。

 

紫:彼にその気は無いから大丈夫でしょうけど。

 

レミリア:まぁね。それにしても・・・

 

レミリアの視線の先には、はたてやにとり、こいし達と楽しそうに遊んでいる妹の姿があった

 

レミリア:フランは楽しそうに遊んでるわね。

 

咲夜:えぇ、本当に。

 

ラディッツ:だな。

 

輝夜:こうして見ると、皆遊び盛りの子供にしか見えないわね。

 

さとり:本当に・・・

 

レミリア:あの子が皆と楽しく笑ってられるのも、貴方の御陰よ。感謝するわ、ラディッツ。

 

ラディッツ:それは御互い様だ。弟共々、色々世話になってるからな。

 

レミリア:言った筈よ?私は、気に入った物は傍に置いておく性分なの。それだけよ。

 

ラディッツ:そりゃどうも。

 

さとり:羨ましいです。

 

幽々子:ラディッツ君、今からでもうちへ来ない?

 

輝夜:いや、此処は是非うちへ♪

 

レミリア:コラーッ!勧誘するなーっ!言っとくけど、彼は絶対に渡さんぞーっ!

 

幽々子:まぁ怖い♪

 

輝夜:フフフ♪

 

レミリアは、ラディッツを勧誘する幽々子や輝夜を威嚇している

 

パチュリー:やれやれ、騒がしいわね・・・

 

鈴仙:元気なのは良い事ですよ♪

 

ラディッツ:全くだ。そういや文、お前は泳いだりしねぇのか?

 

文:以前も同じ事を言ったと記憶していますが、私には皆さんの思い出を写真にし、残しておくと言う大事な使命があるんです。勿論、今の貴方達のその姿もね。

 

ラディッツ:撮るなとは言わんが、程々にな。此処に居る連中、敵に回したら恐ろしい奴ばかりだぞ。

 

文:えぇ、承知していますとも。長生きしてますし、もっと長生きしたいですからね。

 

ラディッツ:それだけ生きて、まだ生きるつもりかよ。

 

文:当然です。ホラホラ、向こうでも何か始まった様ですよ?

 

ラディッツ:ん?

 

文が指し示した方では、小傘や霊夢、早苗達がビーチバレーに興じていた

 

早苗:小傘さん、そっちに行きましたよ!

 

小傘:ハイ!天子さん!

 

天子:よっと!霊夢!次はアンタよ!

 

霊夢:OK!魔理沙、行ったわよ!

 

魔理沙:よし、任せ・・・おわっと!

 

次々とラリーが続き、魔理沙に向けてボールが向かって行った。ボールを見ながら後ろ向きに駆け出したその瞬間、彼女は砂に足を取られてしまった

 

ジース:おっと・・・

 

転倒しかけた魔理沙の体を、ジースはしっかりと受け止めた

 

ジース:ったく、気を付けろよ。

 

魔理沙:あ、あぁ・・・

 

早苗:ヒューヒュー♪御熱いですねぇ、御両人♪

 

天子:アンタ達、もしかしてそう言う関係なの?

 

魔理沙:バッ・・・何言ってんだお前等!そんなんじゃねぇって!

 

茶化す早苗達に対し、顔を赤らめて反論する魔理沙だった

 

霊夢:あーあ、ラリー途切れちやったじゃない。何やってんのよ魔理沙。

 

魔理沙:わ、悪い・・・

 

小傘:まぁまぁ・・・それじゃ、また最初から行きましょうか。

 

霊夢:次は100回目指すわよ。

 

早苗:望む所です♪

 

魔理沙:今度は上手くやって見せる!

 

ジース:また転ぶなよ?

 

魔理沙:うっさい!同じ過ちは二度と繰り返さないぞ!

 

ジース:そうかよ・・・そういや、ザーボンはどうした?姿が見えねぇが・・・

 

小傘:彼なら、仙人様と一緒に岩場の方へ行きましたよ。

 

天子:ま、まさか岩場の陰で2人で良い事しようと・・・

 

早苗:えぇっ!?

 

小傘:いやいや!釣竿持ってたし、多分釣りかと!

 

早苗:な、何だ釣りですか・・・ですよねー・・・

 

ジース:どうなってんだ、コイツの頭の中は・・・

 

他の面々が各々楽しんでいる場所から少し離れた岩場では、ザーボンと華扇が魚釣りをしていた

 

ザーボン:なかなか釣れませんね・・・

 

華扇:釣りに大事なのは、じっくりと耐える事。のんびり行きましょう。

 

ザーボン:成る程・・・言ってみれば、コレは忍耐力を鍛える修行と言う所でしょうか。

 

華扇:まぁそんな所ですかね。つかぬ事を聞きますが、貴方は軍に居た頃は休日は何をして過ごしていたの?

 

ザーボン:そうですね・・・休日でも次の侵略の為のプランを考えたり、雑兵の修練を見張っていたり・・・今思えば、ゆっくりと体を休めた覚えがありません・・・

 

華扇:大変だったのね・・・でも、コレからは休みたい時には存分に休んで下さいね。但し、修行に手を抜く事は許しませんけどね。

 

ザーボン:勿論です。

 

各々がやりたい事をやりながら楽しく過ごしている。しかし、この後あんな事が起きるとは、この時は誰も思っていなかった・・・

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