誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第342話

永遠亭に客として呼ばれていたラディッツ、フラン、パチュリー。輝夜の点てた茶と茶菓子を楽しんでいた彼等だったが、フランが団子の御代わりが欲しいと駄々をこね始めた。彼女を宥めるラディッツ達だったが、輝夜に呼ばれた鈴仙と共に人里へ団子を買いに出掛ける事になった。フランと鈴仙は、妹紅の案内で竹林を抜け、現在団子屋を目指して人里を移動中

 

フラン:♪♪♪(鼻歌)

 

鈴仙:御機嫌ですね、フランさん。

 

フラン:私、ずっと地下室に幽閉されてて、自由に出られる様になった今でも館の外の物が輝いて見えるんだよ。皆には見飽きた光景でもね。

 

鈴仙:成る程・・・

 

フラン:こんな生活が、ずっと続けば良いなぁ・・・

 

鈴仙:・・・

 

フラン:んっ・・・

 

鈴仙:どうかしましたか?

 

フラン:アハハ、ちょっと催しちゃった・・・御茶飲み過ぎちゃったみたい・・・

 

鈴仙:なら、此処の御店に御手洗いがあった筈ですよ。私は此処で待ってますから、行って来ては?

 

フラン:そうする!ちょっとゴメンね!

 

フランは、すぐ傍にあった店に駆け込んで行った。鈴仙は、店の近くで待機している。そんな彼女の元に、ゆっくりと近付く影があった。その者は、素顔が分からない様に黒いフードを深々と被り、同じ様な黒い服を身に纏っていた。その黒服の者は、フランを待つ鈴仙の前で立ち止まった

 

???:・・・

 

鈴仙:あの・・・何か?

 

黒服の者は、鈴仙に1枚の紙を手渡した

 

鈴仙:一体何が・・・えっ・・・

 

紙に書かれた文字を読んだ鈴仙は、驚きの余り思わず目を見開いた

 

鈴仙:此処に書かれている事は・・・

 

???:全て真実。私と共に来て貰おうか。鈴仙·優曇華院·イナバ。

 

鈴仙:・・・分かった・・・

 

鈴仙は、黒服の者と共に移動を開始した。それから少し後にフランが戻って来た時、其処に鈴仙の姿は無かった

 

フラン:あれ?うどんげ?御手洗いかな・・・

 

しかし、幾ら待っても鈴仙が戻って来る事は無かった

 

フラン:おかしい・・・もしかしたら、何かあったのかも・・・

 

はたて:フランじゃんか。

 

アリス:こんにちは。今日は1人?

 

1人で考え込んでるフランに、はたてとアリスがいつもの調子で声を掛けた

 

フラン:はたてさん!それにアリスも!大変大変!大変なんだよ!

 

そう言いつつ、フランははたて達に走り寄って慌てている

 

はたて:ちょっ・・・落ち着いて。何が大変なのか、ゆっくり説明してよ。

 

アリス:ほら、深呼吸して。

 

フラン:え、えっとね・・・実は・・・

 

はたて達にそう言われたフランは、1つ深呼吸をした後、永遠亭で御茶会をしており、「団子をもっと食べたい」と言う自分のワガママで鈴仙と共に人里に団子を買いに来た事、その途中で自分が御手洗いに行っている間に鈴仙が忽然と姿を消してしまった事、どうするか考えていた事を2人に説明した

 

アリス:鈴仙が行方不明にね・・・

 

はたて:フッフッフッ・・・ネタを探しに里まで来てみれば、こんな事件に巡り会えるなんてね・・・

 

フラン:事、事件!?

 

はたて:そう・・・名付けて・・・鈴仙誘拐事件!コレは記事になるかも!

 

フラン:ゆ、誘拐!?

 

アリス:記事のネタに対する姿勢は、煩い方の天狗と大差無いわね・・・と言うか、新聞記者にしては、ネーミングセンスたったの5・・・ゴミね・・・

 

はたて:悪かったね!てか、それアイツの名(?)台詞じゃんか!

 

アリス:冗談言ってる場合じゃないと思うけど?

 

はたて:分かってるって。んん・・・

 

呆れて溜め息を吐くアリスに対し、はたては1つ咳払いをして話を切り出した

 

はたて:この事、ラディッツや永遠亭の人達には?

 

フラン:まだ何も知らせてないから・・・

 

はたて:それじゃ、急いで知らせた方が良いかも知れないね。竹林に居る筈の妹紅も拾って、永遠亭に行こう。

 

アリス:そんな動物みたいな・・・

 

はたて:私も何かしてあげられるかも知れないし、一緒に付いてくけど、良いよね?

 

フラン:う、うん!有難う、はたてさん。

 

はたて:何の何の♪

 

アリス:御礼なんか言わなくて良いと思うけど?半分は自分の新聞の記事の為なんだし。

 

はたて:当然!

 

アリス:否定しなさいよ・・・

 

はたて:アリスはどうする?

 

アリス:まさか、買い出しの為に立ち寄った所でこんな話を聞く事になるとは思わなかったけど・・・まぁ知らない仲でも無いし、乗り掛かった船って言葉もあるしね。私も付き合ってあげるわよ。

 

フラン:有難う、アリス♪

 

アリス:全くもう・・・

 

はたて:そうと決まれば、早速永遠亭に行こう。

 

フラン:おぉーっ!

 

フラン達は、竹林の入口で妹紅にも事情を説明し、同行の意思を示した彼女も含めた4人で永遠亭へと移動した。果たして、鈴仙は何処へ行ってしまったのか・・・

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