誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第347話

鈴仙を連れ戻す為、月に向かう事を決意したラディッツ。そんな彼に同行の意思を示すフラン、妹紅、はたて、輝夜。しかし、紫は今回一切関わらないと言う。他に月へ向かう方法を模索する彼等に対して、ターレスが「以前自分が地球に侵攻する際に使った宇宙船をにとりの研究所に預けてあるから、それを使え」と提案した。その日は一旦解散した後、ラディッツはフランと共ににとりの研究所を訪れていた

 

ラディッツ:にとり、居るか?

 

ラディッツは、研究所の入口の扉を叩くが、反応は無かった

 

フラン:反応が無いね。居ないのかな?

 

ラディッツ:・・・いや、中から反応があるな。しかし、かなり微弱だぞ。

 

フラン:もしかして、何かあったのかな?

 

一抹の不安を感じ、ラディッツは扉に手を掛けた。すると、鈍い音と共に扉が開いた

 

フラン:扉、開いてるね。

 

ラディッツ:不用心な奴め・・・少し注意を・・・

 

そう言い掛けた直後、部屋中に凄まじい機械の音が響き渡った。それを聞いた2人は、思わず耳を塞いだ

 

フラン:す、凄い音・・・

 

ラディッツ:くっ・・・音の出所は地下か?

 

扉を閉め、2人は研究所の地下に移動して行く。其処には広い空間が広がっており、その中心では宇宙船の整備に没頭しているにとりやその仲間達の姿があった

 

フラン:おーい!にとりーっ!

 

にとり:ん?

 

自分へ呼び掛ける声に気付いたにとりは、作業の手を止めて声のした方を向いた。其処には、ラディッツとフランの姿があった

 

にとり:おぉ、盟友達。いつ来たんだい?

 

ラディッツ:ついさっきだ。入口で呼び掛けたんだが、返事が無かったんでな。扉が開いてたし、勝手に入って来ちまった。悪かったな。

 

にとり:それは構わないさ。アンタ達は、作業を続けてくれ。私は、少し休憩して客人に対応をするから。

 

仲間達に作業の続行を命じ、にとりはラディッツ達と共に地下から1階の生活スペースへと移動した

 

にとり:ターレスから話は聞いてるよ。鈴仙を助けに月へ行くんだってね?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。

 

にとり:行くのはアンタだけかい?

 

ラディッツ:いや、此処に居るフラン、そして妹紅、はたて、それと姫さんも同行してくれる事になった。

 

にとり:姫さん・・・あぁ、永遠亭のか。そりゃまた、そうそうたる顔ぶれだね。

 

その直後、にとりの腹の虫の音が盛大に鳴り響いた

 

にとり:ア、アハハ・・・そう言えば、宇宙船の整備や改造に集中してて、まともに食事してないや・・・それに疲れも・・・

 

フラン:反応が微弱だった原因って、もしかしてコレかな?心無しかフラ付いてた様にも見えたし・・・

 

ラディッツ:恐らくはな・・・研究者ってのは、研究に没頭すると他の事が疎かになる事もあるらしいが・・・皆そんなもんなのかね・・・

 

ラディッツは、スッと立ち上がって歩き出した

 

にとり:どうかしたかい?

 

ラディッツ:ちょっと調理場を借りようと思ってな。

 

にとり:おっ?何か作ってくれるのかい?

 

ラディッツ:簡単なもんで良ければな。

 

にとり:すまないね。

 

フラン:御兄ちゃん、私も御腹空いちゃった。

 

ラディッツ:ったく、世話の焼ける奴等だぜ・・・

 

それから少しして、卵とハム、レタスを挟んだサンドイッチを作り上げたラディッツがフランとにとりの元に戻って来た。現在食事の真っ最中・・・

 

フラン:このサンドイッチ美味しい♪

 

にとり:いやぁ、久々にまともな食事にありつけたよ♪

 

ラディッツ:コレがまともな食事って、お前普段何を食ってるんだ?

 

にとり:私は河童だし、基本的にはキュウリかな。勿論それだけじゃ無いけど・・・と言うか、私達妖怪は、本来食事や睡眠なんか必要無いんだ。普通の人間達や、アンタ達とは違ってね。

 

ラディッツ:そういや、パチュリーやアリスもそんな事を言ってた事があったな。確か、捨虫の魔法?とか言うのを使ってるとかどうとか・・・食事をするのは、味を楽しむ為だとか、人間だった頃の名残だとか言ってたな。

 

フラン:そうみたいだね。食べる必要は無いけど、私は御兄ちゃんや咲夜の作る料理は大好きだからね♪

 

ラディッツ:そりゃどうも。

 

にとり:確かに美味いね。こんなのを毎日食べられてるなんて、羨ましい限りだよ。

 

フラン:でしょ?

 

ラディッツ:さて、本題に入らせてくれ。宇宙船の整備が終わるまで、後どれくらいの時間が掛かるんだ?

 

にとり:あぁ、それならもうすぐ終わるよ。やろうと思えば、明日にでも出発出来る。

 

ラディッツ:本当か?

 

にとり:あぁ。けど、どうもスッキリしない部分があってねぇ・・・

 

フラン:それって、一体何なの?

 

にとり:オーディオ機器を取り付ける位置が上手くいかなくてさ。色々試してるんだけど・・・

 

フラン:オー・・・ディオ?

 

にとり:音楽を聴く為の機械の事だよ。

 

フラン:へぇ・・・

 

にとり:どうせなら、音楽を良い音源で聴きながら旅をしたいだろうからね。

 

ラディッツ:俺達は遊びに行くんじゃねぇんだ、そんなもん要らねぇよ。

 

にとり:そうなのかい?

 

ラディッツ:あぁ。

 

にとり:んー・・・アンタがそう言うなら仕方無いか・・・それじゃ、今日中に完全に仕上げておくから、明日の朝方に仲間を連れてまたおいでよ。

 

ラディッツ:分かった。他の皆にもそう伝えておく。作業の邪魔にならん様に、コイツを片付けたら今日は帰るよ。

 

にとり:そうかい、悪いね。

 

ラディッツは、サンドイッチが乗っていた皿を調理場に持って行き、ついでに少しばかり部屋の掃除を済ませた

 

にとり:いやぁ、部屋の掃除までやって貰って助かったよ。

 

ラディッツ:気にするな。それより、宇宙船の整備は任せたぞ。

 

にとり:あいよ、期待しておくと良いよ。

 

ラディッツ:それと、整備が終わったらしっかり寝ておく事を薦めるぞ。

 

にとり:そうするよ。

 

ラディッツ:それじゃあな。

 

フラン:また明日ね♪

 

にとり:気を付けて帰るんだよ。

 

にとりは、ラディッツとフランを見送り、地下で作業を続けていた仲間達と共に最後の調整を始めた。一方のラディッツ達は、同行の意思を示したはたて、妹紅、輝夜を含む仲間達に連絡してこの事を伝えた後、紅魔館へと戻り、月への出発の為の準備を終えた後、その日は早めに眠りに就いた




小悪魔:皆さん、お久し振りでございます!オマケの方の小悪魔でございます!さて、鈴仙さんを助け出す為に月へ向かう事になったラディッツ様達。まずはその手段として、ターレス様の宇宙船を使う事になりました。にとりさんがあちこち改造しているのは確定として、どんな物が搭載されているのか・・・それは、次回明らかになるのでしょうか?ラディッツ様達は、鈴仙さんを連れ戻す事が出来るのか?そして、無事に幻想郷に戻って来る事が出来るのか?良い子の皆さんも、もうオッサンだよ・・・と言う皆さんも、是非楽しみにして頂けると幸いです。
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