誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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出発の時・・・


第348話

翌日の早朝、ラディッツは仲間達と共に、再びにとりの研究所を訪れていた

 

にとり:やぁ、朝早くに呼び出してすまないね。

 

ラディッツ:早速で悪いが、お前達が改造した宇宙船を見せてくれ。

 

にとり:勿論だよ。その為に呼んだんだからね。宇宙船は地下にある、行こうか。

 

にとりの案内で、一行は研究所の地下へと移動した。其処には、大きなシートを被された物があった

 

にとり:御披露目と行こうか!我が河童の科学力を注ぎ込んだ作品を!

 

にとりは、そう言って被されたシートを取り除いた。その下から出て来たのは、研究所の天井に届きそうな程巨大な宇宙船だった

 

フラン:凄い!おっきい!

 

輝夜:本当、思ってたより遥かに大きいわ。

 

ターレス:こんなにデカかったか?もうちょっとこう・・・コンパクトだった気がしたが・・・

 

にとり:いやぁ・・・中をあちこち弄り回してる内に、いつの間にか元の大きさまで変わっててねぇ・・・

 

椛:弄ったって、一体どれだけ・・・

 

にとり:今から見せるよ。さぁ、船の中へ入った入った!

 

にとりに言われるままに宇宙船の中へ入ったラディッツ達の前には、周りを幾つもの扉が取り付けられた壁に囲まれた広々とした空間が広がっていた

 

フラン:わぁ広ーい♪

 

こいし:どんな部屋があるのか、探検しちゃお♪

 

フランとこいしは、早速宇宙船の中を楽しそうに駆け回り始めた

 

妹紅:此処、宇宙船の中なんだよな?

 

はたて:その筈だけど・・・

 

フラン:皆!こっちにバスルームがあるよ!

 

ラディッツ:何?

 

こいし:この部屋はベッドルームみたいだよ。

 

ターレス:ベッドルームだと?

 

フランやこいしがひょっこりと顔を出した方へと向かった一行の目の前には、清潔感漂う快適そうなバスルームや、ホテルの様にしっかりと整えられたベッドルームがあった

 

ターレス:オイオイ・・・

 

文:コレはコレは・・・足を伸ばして寛ぐにはもってこいの装いですねぇ。

 

輝夜:外の世界で言う、ホテルみたいになってるわね。

 

にとり:ゆったり寛げる癒しの空間に仕上げてみたよ。

 

アリス:こんな施設、元からあったの?

 

ターレス:いや・・・だから驚いてる所だ・・・

 

妹紅:此方に来てみろ、調理場と食糧庫があるぞ。

 

ラディッツ:食糧庫だと?

 

一行は、調理場と食糧庫のある空間へと移動した

 

にとり:冷蔵機能も搭載した食糧庫を完備した調理場さ。しかも、倉庫はサイヤ人の食欲を満たせる様に大容量にしてみたよ。半年分の食糧を、コレまた半年は余裕で保存出来るよ。食糧には困らない筈さ。いつでも美味しい料理を提供出来るって訳さね。

 

妖夢:何て羨ましい機能・・・

 

幽々子:そうねぇ。うちにもこの食糧庫を導入したい所だわ。

 

椛:景観が狂いますよね・・・

 

ラディッツ:にとり。色々付けてくれて有難いんだが、俺達は遊びに行くんじゃねぇんだ。もっとこう・・・修行に役立つ機能とかはねぇのか?

 

にとり:アンタならそう言うと思ってたよ。答えは勿論イエス。

 

ラディッツ:本当か?

 

にとり:あぁ、入ってすぐの所に広々とした空間あっただろ。其処にも秘密があるのさ。

 

フラン:と言うと?

 

にとり:言うよりも見た方が早いだろうね。付いて来なよ。

 

にとりの案内で、一行は再び入ってすぐの広々とした空間へとやって来た

 

ターレス:此処に何かあるのか?

 

にとり:フフフ・・・此処の空間はね、修行にもってこいの空間なのさ。

 

天子:どう言う事よ?

 

にとり:以前、ラディッツやターレスに作って渡した重力装置付きのトレーニングルームがあるだろ?此処の空間は、あの機能をそのまままるっと採用してあるのさ。

 

ラディッツ:そうなのか?と言う事は・・・

 

にとり:その通り。普段は何も無いだだっ広い空間だけど、壁に取り付けた操作盤で重力を設定すると、すぐにトレーニングルームに早変わりするって寸法さ。

 

ラディッツ:成る程な・・・こう広けりゃ、弾幕勝負の稽古も問題無く出来そうだな。

 

フラン:にとり凄い♪

 

にとり:フフン、まぁねぇ♪

 

フランに褒められ、にとりは得意満面の様子である

 

パチュリー:でも、万が一怪我した時はどうするのよ?

 

にとり:その心配も要らないよ。いざって時の為に、彼等の世界のある装置を積み込んであるからね。

 

ラディッツ:・・・それってまさか・・・

 

にとり:フフ、そのまさかさ。すぐ傍にある部屋の中にそれはある。ちょっと見てくれよ。

 

広間のすぐ傍の扉を開け、中に入った一行の目の前には、人1人が余裕で入れる大きな機械が備え付けられた部屋があった

 

ラディッツ:やはりコレか・・・

 

ターレス:あぁ、メディカルマシンだな。

 

こいし:メディカルマシン?

 

妖夢:何ですかそれは?

 

ラディッツ:簡単に言うと、中に入って溶液に浸る事で、大体の外傷を治療出来る機械って所か。

 

妖夢:こんな機械でそんな事が・・・

 

文:科学の力恐るべしですね。

 

椛:もうこの宇宙船内で日常生活出来るレベル・・・と言うか、良いんですかターレスさん?御自分の宇宙船をこんなに弄らせて・・・

 

ターレス:まぁ少しくらい構わねぇさ。

 

椛:いやいやいや!もう原型留めてませんけど!?

 

ターレス:正直コレ程までとは・・・河童の技術力には、いつも驚かされてばかりだ・・・

 

にとり:そりゃ、河童の技術力は世界一だからね♪

 

それから少しの間、宇宙船の内部を見学した一行。そして、とうとうその時がやって来た

 

幽々子:どうしても行くのね?

 

ラディッツ:当たり前だ、その為に集まったんだからな。

 

幽々子:そう・・・所用があって見送りに来れなかった紫からの伝言よ。「必ず、全員無事に戻って来なさい」との事よ。

 

ラディッツ:あぁ、分かった。

 

パチュリー:ラディッツ、レミィからも伝言よ。「帰って来たら御馳走を宜しく」だって。それと美鈴から・・・「此方の事は心配要りません。存分に戦って来て下さい」だそうよ。

 

ラディッツ:そうか・・・宜しく伝えてくれ。

 

パチュリー:ハイハイ・・・

 

にとり:月までは、この宇宙船でも1週間は掛かるだろう。宇宙船のエネルギーは満タン入ってるし、食糧もたんまり積み込んだから大丈夫だとは思うけど。

 

ラディッツ:何から何まで有難うよ。

 

にとり:良いって事さ。

 

月へ向かう面々は、見送りに来てくれた者達の方を向き直った

 

ラディッツ:それじゃ、行って来る。

 

フラン:うどんげは、絶対連れ戻して来るから♪

 

妹紅:心配するな、いざって時は私達がコイツ等を守るさ。

 

輝夜:だから、安心して待っててね。

 

はたて:帰って来たら、気合い入れて良い記事書くから、絶対読んでよね?

 

見送る側の面々も、少し心配そうにしつつも彼等に微笑みかけた。それを見た月への出発組は、それぞれ荷物を持ってゆっくりと宇宙船に乗り込んだ。そして、宇宙船を起動させ、遥か上空へと飛び立った。彼等は、鈴仙を連れ戻し、再び幻想郷へと戻って来る事が出来るのだろうか・・・

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