誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第35話

竹林から人里へと戻って来た所で、新聞記者の文と出会ったラディッツ達。只今、甘味処で彼女の取材を受けている真っ最中である

 

フラン:御団子うまうま(両手に団子を持ち、食べている)

 

ラディッツ:フラン、良く噛んで食え。団子は逃げんぞ。

 

フラン:はーい

 

ラディッツ:ったく…

 

パチュリー:幸せそうに食べるわね。

 

ラディッツ:此処まで幸せそうに食ってくれりゃ、団子も本望だろうよ。

 

パチュリー:そうね。

 

ラディッツ:鈴仙もパチュリーも、遠慮せず食えよ?お前らの分は、俺が出してやるよ。

 

パチュリー:あら、良いの?

 

ラディッツ:あぁ。こんなもんで悪いが、俺からの快気祝いだ。

 

パチュリー:あら、随分と貧相な快気祝いね。けど、そう言う事なら有難く頂くわね。

 

鈴仙:私は、自分の分は自分で払いますよ。

 

ラディッツ:気にするな。竹林での戦いに無理矢理巻き込んじまったし、詫びをしなきゃいかんと思ってたからな。

 

鈴仙:そ、そうですか?

 

ラディッツ:ま、こんなもんで詫びが済むとは思ってないがな。とにかく、遠慮は要らんぞ。

 

鈴仙:えっと…じゃあ頂きますね有難うございます

 

ラディッツ:あぁ。

 

文:此方に来てあまり時間が経っていないと言うのに、すっかり馴染んでますね。

 

ラディッツ:そうでもねぇさ。まだ何処に何があるやら、把握しきれてねぇからな。

 

文:でしたら、私が幻想郷の名所を案内して差し上げましょうか?

 

ラディッツ:良いのか?

 

文:はい。私は、職業柄この世界のあちこちを飛び回ってますからね。

 

ラディッツ:そりゃ助かるな。

 

フラン:御兄ちゃん、冒険しに行くの?

 

ラディッツ:冒険と言って良いのかは分からんが…

 

フラン:私も冒険に行きたい

 

ラディッツ:お前もか?

 

フラン:私、御姉様の言い付けでずっと地下に居たから、外の事はあんまり知らないんだ。今は、パチェの魔法の御蔭で日光も流水も平気だし、色々な場所を冒険してみたいの

 

ラディッツ:と言ってるんだが、構わんか?

 

文:勿論ですその代わり、紅魔館の皆さんの人には言えない様な情報を頂ければ…

 

フラン:えっ?

 

ラディッツ:おいおい…

 

パチュリー:彼女はこんな奴なのよ。

 

鈴仙:清く正しくとは、一体何なのやら…

 

文:何なら、今からでも案内しますが?

 

ラディッツ:いや、今日はやめておこう。元気になったパチュリーを待ってる奴等も居るし、今回の事を奴等に報告しておきたいからな。それと、あちこち行くならそれなりの準備も必要だろう?

 

文:成る程、仰る通りですね。では、貴方達の都合の良い時に連絡をして下さい。待ち合わせの日時等も、その時に話し合いましょう。

 

ラディッツ:あぁ、分かった。

 

取材及び休憩を終えた一行は、料金を払って甘味処を出る

 

文:本日は、御疲れにも関わらず取材に付き合って頂き、有難うございました御蔭様で、良い記事が書けそうです

 

ラディッツ:役に立てたなら何よりだ。精々頑張るんだな。

 

文:はい執筆作業がありますので、私はコレにて失礼しますね

 

ラディッツ:あぁ、またな。

 

フラン:頑張ってね

 

文:はい

 

丁寧な挨拶を済ませた直後、文は凄まじいスピードでその場を飛び立ち、あっと言う間に姿が見えなくなった

 

ラディッツ:アイツ、もう見えなくなっちまったぞ。凄いスピードだな。

 

パチュリー:幻想郷最速なのが、彼女の一番の自慢だからね。

 

ラディッツ:ほぅ…

 

鈴仙:さてと…私も、この辺で失礼しますね。師匠の仕事の手伝いをしないと。それに、コレ以上遅くなると御仕置きされてしまいますので。

 

ラディッツ:そうか、色々世話になったな。

 

鈴仙:いえ、御礼を言うのは私の方ですよあの…

 

ラディッツ:どうした?

 

鈴仙:いえ…今度は、患者の付き添いとかじゃなく、友人として遊びに来て下さいね

 

ラディッツ:あぁ、そうさせて貰おう。土産に茶菓子でも持って、お前の淹れた茶を飲みに行くよ。妹紅や姫さん、てゐや永琳にも宜しくな。

 

鈴仙:分かりました

 

パチュリー:気を付けて帰りなさい。

 

フラン:またねうどんげ

 

鈴仙:はいそれでは

 

元気に手を振りながら、鈴仙も自分の居場所へと戻って行くのだった

 

ラディッツ:俺達も帰るとするか。俺達の帰る場所…紅魔館によ。

 

パチュリー:そうね。

 

フラン:うん

 

紅魔館に戻った彼等は、館の全員に温かく出迎えられた。そして、元気になったパチュリーを見て、皆は心底喜んだそうな…

 

 

 

所変わり、とある神域内。幻想郷の賢者である八雲紫は、とある人物に呼び出されていた…

 

???:久し振りね、紫。

 

紫:本当に御久し振りですね、クロノア様。いえ、今はこう御呼びすべきでしょうか…時の界王神様。

 

時の界王神:突然呼び出して悪いわね。

 

紫:構いませんよ。それで、一体どの様な用件で?

 

時の界王神:実は、大変な事が起きたのよ。落ち着いて聞いて頂戴。

 

紫:大変な事?

 

時の界王神:とあるおバカさんが、地獄の悪人達を蘇らせ、貴方達の世界へ送り込んでしまったのよ。私達が、仕事で手を離せない隙を狙ってね。

 

紫:えぇっ?

 

時の界王神:紫は、スピリッツ・ロンダリング装置を知ってるわよね?

 

紫:地獄に落ちた悪人の魂を洗浄し、綺麗にする装置ですね?

 

時の界王神:そう。とあるおバカさんは、あの装置を破壊し、邪悪な魂を悪人達に戻して連れ出したの。御蔭様で、あの世は大混乱してるわ。連れ出された悪人の数が尋常じゃ無いから。このまま奴等を放置してたら、貴方達の住む幻想郷…いえ、私達の居るこの世界も全て…破壊し尽くされてしまうでしょうね。

 

紫:それで、私にどうしろと?

 

時の界王神:貴方達には、その悪人達を地獄に戻す手伝いをして貰いたいの。

 

紫:手伝い…ですか…

 

時の界王神:えぇ。勿論、私達も協力はするわ。手始めに、とある戦士を貴方達側の戦力として連れて行って貰うわ。

 

紫:その戦士とは?

 

時の界王神:此方よ、いらっしゃい。

 

???:・・・

 

時の界王神に連れられて、1人の男が紫の前に姿を現した

 

紫:彼は?

 

時の界王神:実を言うとね…彼も、悪人側の戦士だったのよ。元々は…だけどね。

 

紫:と言うと?

 

紫:彼は、装置が破壊される前に魂の洗浄が終わったから、奴等と一緒には連れ出されなかったの。奇跡的にね。

 

紫:えーっと…彼が元悪人であるのなら、何故肉体があるんでしょうか?

 

時の界王神:騒動が起きた後、閻魔君や他の神様達、それと貴方の世界の閻魔様と会議をしてね。まぁ大分難航したんだけど…でも、世界の崩壊を防ぐ為なら猫の手も借りたいって事になって…私達側の戦力になって貰う代わりに、特別に魂を肉体に戻すと彼に伝え、了承を貰い今に至るって訳。因みに、肉体だけじゃくて記憶もしっかりあるわよ。

 

紫:フム、色々大変だった様で…貴方、御名前は?

 

???:俺の名は…(名乗る)

 

紫:えっ?その名前って…

 

時の界王神:そっか。今、あの場所にはあの子が…

 

紫:あ、はい。とにかく、彼を幻想郷に連れて行けば良いんですよね?

 

時の界王神:えぇ、御願いね。

 

紫:分かりました。それじゃ、この中に入ってくれるかしら?私達の世界に、貴方を連れて行くから。

 

???:あぁ…

 

隙間に男を招き入れている間も、紫は驚いていた。何故なら、その男の名に聞き覚えがあったからだ

 

紫:コレが、運命って奴なのかしらね…

 

時の界王神:この先、あの子達がどうなるか…それは、誰にも分からないわ…

 

こうして、その男は幻想郷へと足を踏み入れる事になったのだった




時の界王神と紫さん、本来ならまず有り得ない組み合わせで絡ませてみました

そして、相変わらず訳分からん駄文…

ラディッツ達の仕事は、地獄から蘇った敵が幻想郷で暴れ回るのを阻止する事です

もう1人の外来人にも、あるキャラ達を部下と妹分としてつけます

誰になるかは御楽しみ…
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